今回はBLEACHの登場キャラクターの中で、
- 結婚したキャラクター
- 既婚者のキャラクター
- ほぼ恋人同士のキャラクター
- 片思いしているキャラクター
等、様々な公式カップリングについて紹介したいと思います。
BLEACHの作中で結婚したキャラクター一覧
先ずは、本編に登場した主要キャラ同士が結婚した事例を見ていきましょう。
結婚①黒崎一護と井上織姫
本作の主人公「黒崎一護」は、死神の力を宿した志波一心と滅却師と虚の力を宿した黒崎真咲との間に生まれた霊王に近しい性質を持つハイブリッドな人間です。
一方で、ヒロインの「井上織姫」は、霊王の欠片を身に宿し完現術を覚醒させた人間ですが、両親と兄を事故で亡くした天涯孤独な女の子でした。
物語開始時点から既に織姫の方からは一護に好意が向けられていましたが、一護の感覚は飽くまでも大切な仲間止まりであり、織姫の気持ちは届かずに終わるものだと思われたものの、千年血戦篇で織姫の努力が実ったのか一護の中で織姫の存在が大きな物へと変化している事が窺えます。
そして、霊王護神大戦から3年後を描いた小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」にて、ルキアと恋次の結婚式の帰り道、一護は恋次の後押しを受けてプロポーズを決意するといった流れで締め括られるのですが、最後まで一護と織姫の馴れ初めやプロポーズの言葉は描かれる事がなく、読者の想像に任せるといった著者の意向で終わりました。
BLEACHは作中でも恋愛描写が殆ど描かれなかった作品ですが、主人公・黒崎一護に初期から好意を寄せる井上織姫を通して僅かながら恋愛要素に触れられています。 そこで今回は、 黒崎一護の結婚相手は? 黒崎一[…]
一護と織姫の仲睦まじい夫婦生活は原作74巻の最終話と20周年読切「獄頣鳴鳴篇」で拝む事ができ、一護と織姫の子供「黒崎一勇」が生まれています。
主人公とヒロインが結ばれるといった順当な結末を迎えた二人ですが、小説で一護一家が織姫に真咲の面影を重ねるシーンには感動しました。
結婚②朽木ルキアと阿散井恋次
こちらの夫婦は元南流魂街「戌吊」で少年時代を共に過ごした苦労人同士であり、瀞霊廷での安定した生活を求めた結果真央霊術院に通い、死神になる事を誓った仲です。
しかし、「ルキア」は朽木家28代目当主朽木白哉の養子として向かい入れられ、「阿散井恋次」はルキアが家族を欲していた事から彼女の幸せを優先して距離を置く事を選んだのですが、四大貴族という手の届かない存在となったルキアと少しでも並び立つ為に恋次は白哉を目標にして努力を続けていました。
その選択が悪手となりルキアと恋次の間には修復不可能な亀裂が生じてしまったものの、黒崎一護の存在が恋次とルキアの確執を氷解させる事となり、霊王護神大戦から3年後の小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」にて婚約発表をしたかと思えば、白哉によって滞りなく結婚式が執り行われ晴れて夫婦となったのです。
BLEACHの代表的キャラクターでも阿散井恋次と朽木ルキアの両名は本編の最終回で見事結ばれることとなり、幸せな家庭を築いていました。 そこで、 阿散井恋次と朽木ルキアの馴れ初め 阿散井恋次と朽木ルキアの入籍から結婚[…]
当初から複雑な関係のルキア・恋次・白哉の三者でしたが、この小説の作中では互いがどう思いどう思われていたのかが赤裸々となり、「幼馴染同士が結婚」するといった読者の期待を裏切らないカップルのゴールインを受け、これまでのルキアと恋次の境遇を想えばこそ涙無しでは読み進める事が出来ない感動作となっております。
ほぼ付き合ってるカップリングキャラ一覧
続いて、公式ではカップルではないものの、殆ど概ねほぼほぼ恋人といっても差し支えない距離感のキャラクターについて見ていきましょう。
四楓院夜一と浦原喜助
110年前時点で夜一は「二番隊隊長」、浦原は「二番隊第三席」の関係でしたが、実は幼い頃からの付き合いで、こっそりと双極の丘の地下深くに遊び場を掘っていた仲でした。
夜一が隠密機動に、浦原が護廷十三隊に入隊してからは共に修行に励み互いを高め合ったと夜一自ら語っており、四大貴族の垣根を超えて親友や戦友若しくは兄弟の様な距離感になっている事が窺えます。
一見して両者に恋愛感情は無い様に見えますが、浦原の指示で発動する夜一の「 瞬閧・雷獣戦形・瞬霳黒猫戦姫」が披露された回では、気ままに飼い主に甘える猫の様に夜一が浦原にじゃれついて頬を舐める姿が描かれる他、アニメ版では誕生日が12月31日と1月1日という繋がりから誰にも祝われずに二人寂しく過ごしている様子が描かれていました。
何をするにも大体一緒に行動し一緒にプランを練り、互いに阿吽の呼吸で動いている描写の数々から、最早公式で付き合ってるようなものとして読者は睨んでいますが、実際の所、夜一と浦原に恋愛感情があるのかは明らかになっていません。
市丸ギンと松本乱菊
東流魂街六十二地区「花枯」にて空腹で倒れていた乱菊を助けた市丸は、それ以来流魂街で生活を共にしていましたが、乱菊の魂魄を奪った人物が藍染だと突き止めると、「乱菊が泣かなくても済む世界」を目指して乱菊には何も言わずに死神になる事を決めて出ていきました。
その為、乱菊と市丸の関係性は幼少期の一時期を共に過ごした家族であり、また乱菊から見れば命の恩人ですが、市丸からすれば護廷十三隊を裏切る汚名を浴びてでも守りたかった存在だったのです。
市丸は乱菊に対して何も言わずに去っていく悪癖があるようで、本編でも本心を語る事なく護廷を裏切り藍染への復讐の機会を窺っていましたが、残念ながら返り討ちに遭い宿願を果たす事は出来なかったものの、最後の月牙天衝を会得して一皮剥けた黒崎一護を見て死の間際に安心して後を託す事ができ事切れます。
市丸の死後「BLEACH The Death Save The Strawberr」にて、乱菊が花枯に市丸の墓を建てたと描かれており、また本編でも破面篇のエピローグで市丸の事を好きだったと悟る様な独白がある事から、互いに口にこそしなかったものの両想いだったと分かりました。
市丸が死亡した事で決して結ばれる事のない二人ですが、BLEACHに於いて最も切ない悲恋の話となり、これらのエピソードから市丸と乱菊のカップリングが好きな方が多く存在します。
片思いが切ないキャラクター一覧
最後に明確な片思いをしていながらその想いを「隠している・叶わない・バレバレである」キャラクターをピックアップしたので見ていきましょう。
砕蜂→四楓院夜一
言わずとも知れた砕蜂と夜一のカップリングですが、夜一は砕蜂を揶揄うのが楽しくて仕方がないと言った趣向で弄っているものの、砕蜂は夜一に対して割と本気で忠誠を誓っている所がポイントです。
一時期は夜一が浦原喜助や仮面の軍勢を助けた為に四大貴族四楓院家当主と隠密機動の地位を捨てた愚者として軽蔑していたり、自分を捨てて尸魂界から立ち去った事実から怨恨に似た感情を抱いていましたが、尸魂界篇で再会し和解した後はこれまで我慢していたものが爆発し、夜一に対してのみ砕蜂の態度や言動が著しく残念な方向へ退化していきます。
その為、夜一が失脚する原因となった浦原や仮面の軍勢には冷たい対応を貫く他、夜一の悪戯のせいで噂が立った吉良イヅルを呪殺しそうな程睨み続ける等、その残念な変わり様には夜一でさえ頭を抱えるレベルでした。
尸魂界に同性婚があるのかは分かりませんが、砕蜂の思いが夜一に届くのか注目したいですね。
毒ヶ峰リルカ→黒崎一護
死神代行消失篇で登場したツインテールとうさ耳のが生えた帽子が特徴的な女の子であり、銀城空吾をリーダーに据える完現術者の組織「XCUTION」の一員です。
普段から刺々しい口調と小生意気な態度のリルカですが、一護と出会った瞬間雷に打たれたかのように衝撃を受け、一目惚れしてしまいます。
一護が死神の力を取り戻す修行には文句を言いながらも協力的でしたが、井上織姫との出会いや本来のXCUTIONの目的に流される様な形で一護と敵対し戦った末、銀城率いるXCUTIONは一護と護廷十三隊の手よって打ち倒されるのでした。
しかし、最終章で再登場した際には一護にお礼を言われると頬を赤くしたりと未だに好意はある事が窺えるものの、一時期は一護や織姫の前に二度と現れないと固く決意して姿を晦ましていたので一護の事は諦めているものと考えられます。
ただし、織姫とは霊王護神大戦後も連絡を取り合う仲となっている事から、織姫がルキアの結婚式に向けてのサプライズプレゼントに悩んでいると言う相談を受けると手作りのウェディングベールを贈ってはどうかとアドバイスをしていました。
残念ながら一護が織姫と結婚した為、リルカの片思いで終わっていますが、リルカにも幸せになって欲しいものですね。
ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク→黒崎一護
元第3十刃で帰刃すると羚羊を彷彿とさせる下半身を持つ半人半獣の姿へと変貌する女性破面です。
現在の第3十刃ハリベルの前任を務めていたネリエルですが、ノイトラの策謀により仮面に大きな傷を負った事で霊圧が流れ出し子供の姿へと退化すると共に記憶喪失になった結果、以降はネル・トゥと名乗り従属官のペッシェとドンドチャッカとペットのバワバワの四人で無限追跡ごっこで遊んでいた所、怖い破面に襲われていると勘違いした黒崎一護と出会います。
織姫を奪還する為に虚圏に乗り込んだ一護ですが、その道中では一護がネルを守りネルもまた治癒能力で一護の傷を癒す事で良きパートナーとして虚夜宮での死闘を共に乗り越えており、一護がノイトラにやられそうになった際には記憶を取り戻して真の姿第3十刃ネリエルへと回帰しノイトラを圧倒しました。
破面篇終了後は虚圏で暮らしていましたが見えざる帝国の登場によって虚圏が蹂躙されると、ネルの姿で現世の一護の下へ助けを求めにやって来ています。
また、千年血戦篇でも浦原喜助と協力して一護の役に立とうと戦場に赴いていたり、小説版ではハリベルやロカ・パラミアと共に虚圏で暮らしていたり、道羽根アウラの魂魄を救い出して人間界の料理を学ぼうとしていました。
破面のネリエルに人間の料理は必要ありませんが、料理を学ぶその意図はいつか一護に食べてもらいたいと言う願いである事が判明しており、一護への好意が霊王護神大戦後も続いている事が窺えます。
黒崎遊子→黒崎一護
一護の双子の妹で、小学生ながら家庭の家事全般をこなす他、人手が足りない時は一心の補助としてクロサキ医院の雑務をしている家庭的で心優しい女の子です。
しかし、10年後を描いた最終回では、一護の部屋を遊子が使っており、その遊子の部屋を一護の息子である一勇が気に入ってるのでよく遊びに来るらしいのですが、夏梨が「一兄にソックリだもんなー、かずい」と囁くと何やら顔を赤くして夏梨の頬を引っ張っていました。
この事からもしかして一勇を通して一護を見ているのではとよからぬ想像を掻き立ててしまいますが、飽くまでも兄弟愛であると信じて見守っていきたいですね。
本匠千鶴→井上織姫
一護や織姫と同じ空座第一高等学校に通う眼鏡が特徴の女生徒です。
しかし、その正体はレズ体質なのか織姫を見つける度に抱きついては胸を触る変態であり、鼻息を荒くした親父の如く織姫を突け狙う行為を見兼ねた有沢たつきによく実力行使で成敗されています。
そして、千鶴の凄い所は空手の達人であるたつきにいくら殴られようともへこたれず織姫への接触を図る精神面と忍耐力でしょう。
何が彼女の欲求に火を点けたのかは分かりませんが、織姫が一護と結婚した事に対してどう思いどんな行動をしたのか非常に気になる存在です。
雛森桃→藍染惣右介
尸魂界篇で一躍有名となった五番隊副隊長の雛森ですが、藍染に利用された挙句、尸魂界を立ち去る際に藍染自らの手に掛けられたBLEACH界でも上位を争える不遇キャラの一人です。
作中ではまさに洗脳された様に二言目には藍染の事を口にする事でヤンデレの素質を開花させ精神的に不安定なキャラとなっていましたが、雛森が藍染に依存する感情が憧れなのか愛情なのかは今の所はっきりしていません。
藍染自身が雛森の性格を操りやすいと発言している事や、冬獅郎に対して憧れは理解から最も感情だと言い放った事から、雛森の感情には憧れの要素が大前提となっている事が窺えますが、尸魂界篇での一幕で夜中に藍染の私室に声が聞きたいと言う理由だけで寝間着姿で押しかけた果てに布団で寝てしまう等の気の緩みから考えても、到底憧れだけでは済まされない様に思えます。
当初は藍染に憧れていたのでしょうが、果たして尸魂界篇での雛森は藍染に恋愛感情を抱いていたのか非常に気になる所ですね。
吉良イヅル→雛森桃
吉良と雛森は霊術院時代の同期であり、訓練でも班を組んだ関係から友人となった間柄です。
吉良に関しては、霊術院時代の回想にて、雛森が目の前に現れると紅潮して緊張してしまう他、同じく同期の恋次から茶化される等の描写からして確実に雛森に好意がある事が窺えます。
また、尸魂界篇では雛森同様に藍染や市丸に利用された事で雛森と刀を交える事となり、その結果、反躬自責し後悔の念に駆られる等、雛森とは別の病み方をしていました。
最終章では一度死亡した後に涅マユリの死鬼術式により死にながら生き永らえる「死人」として復活していますが、果たして雛森と結ばれるのか今後の展開に注目です。
檜佐木修兵→松本乱菊
誰よりも模範的で平凡な死神でありながら、公平性を重視したジャーナリズム精神に則った現瀞霊廷通信編集長兼九番隊副隊長「檜佐木修兵」ですが、実はかなり女性に弱いタイプとして周知されています。
中立的で生真面目な檜佐木もやはり男の性には敵わず、カラブリ+では松本乱菊に対して邪な妄想を繰り広げており、アニメオリジナルエピソードに於いても乱菊に対しては身を焦がす思いで残念な姿を晒す等、終始格好の付かない二枚目を演じていました。
しかしながら、乱菊には市丸ギンという死後も思い続けている相手が居るので、彼女と添い遂げるにはかなりの器量が必要となる事でしょうが、果たして檜佐木にチャンスが訪れるのかは作者のみが知る所です。
射場鉄左衛門→松本乱菊
作中では目立った活躍が無い射場ですが、カラブリ+にて男性死神協会会長を務めてると判明します。
仁義を重んじる昔気質な性分と思われがちな射場ですが、実はカラブリ+では乱菊とペアを組む妄想をしており、その中では「戦いは男の仕事じゃけえ…!」と額から血を流しつつも乱菊を守る勇ましい自分自身の姿と上目遣いの乱菊の姿が描かれていました。
何故か射場の中では乱菊は守られる立場のか弱い女性の様に描かれていましたが、恋は盲目と言うべきか、射場の視点では普段からその様に見えているのか疑問が生じる所です。
伊勢七緒→京楽春水
こちらの二人の関係性は隊長副隊長という上司部下の関係性ですが、七緒の母と京楽の兄が結婚している為、京楽と七緒は叔父と姪の関係でもあります。
七緒から見た京楽の印象はただのサボり癖のあるスケベ親父といったマイナスな印象だけではないようで、本編では京楽の実力には初めから信頼を寄せており、小説版に於いても副隊長としてではなく私情で自分の身より京楽を優先する戦いを選択する等、かなり好印象である事が窺えました。
また、カラブリ+では浮ついた行事に興味ないと言っておきながらも「義理」と大きく書かれたバレンタインデーのチョコを密かに用意している等、結局は素直になれずに渡す事こそ出来ませんでしたが、千年血戦篇にて「私がお慕いする」と明言している事から、カラブリのエピソードを踏まえると京楽に対する好意が恋愛感情に近い様に思えます。
一方で、京楽は兄と兄嫁の忘れ形見として大切にしている節はあるものの、普段のデレデレした言動が果たして冗談の部類かただの女好きとしての性分か、はたまた姪として可愛がっているだけなのか実は一人の女性として扱っているのかという部分が曖昧な為、京楽の本心は分からないままでした。
花刈ジン太→黒崎遊子
浦原商店で浦原達と暮らしているやんちゃでガキ大将気質の男の子です。
普段は浦原商店の店員として働く他、緊急時には虚退治したりと割と大変な生活をしていますが、その正体は浦原が作り上げた被造魂魄であり、その為、身体能力は人間と比較すると格段に高いものとなっています。
黒崎夏梨とは馬が合わないのか会うたびに喧嘩腰で言い合いになっていますが、遊子と顔を合わせると一目惚れしたのか借りてきた猫の様に丸くなる他、浦原商店の商品を会計額以上おまけする等太っ腹な所を見せていましたが、死神代行消失篇からはそういったおまけシーンが描かれなくなったのでジン太と遊子に進展があったのかは分かっていません。
しかし、死神代行消失篇では夏梨が虚対策に浦原商店でアイテムを購入していたので、少なくとも間接的ですがジン太と遊子を繋ぐ接点は途切れていない事が分かる他、それぞれ小説版で普通に登場するのでもしかしたら執拗に描かれていないだけで本筋の裏側で甘いエピソードが隠されているのかもしれませんね。
道羽根アウラ→檜佐木修兵
小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で登場した人間の女性兼最強の完現術者の道羽根アウラですが、作中では悉く檜佐木と因縁があるのか屡々出会ってはその妖艶な美貌で揶揄っていました。
物語の進行と共に檜佐木のひたむきなジャーナリズム精神と純朴な死神の在り方に興味を惹かれていき、最終的には自身が作り上げた産絹彦禰を最も信頼できる檜佐木に託し、別れの言葉を遺して消滅する最期を迎えます。
この二者間に恋愛感情の類は未だ芽生えている訳ではありませんが、特にアウラの方が檜佐木の人間性にかなり興味津々な為、最後の最後でアウラが自分を犠牲にして消滅していく様を見届けた檜佐木の心境と相まって非常に切ないエピソードとなり注目されるカップリングとなりました。
尚、アウラの魂魄はネリエルに救出された事で死後は虚圏にいる為、今後の檜佐木との再会が期待されています。
円乗寺辰房→砕蜂
尸魂界篇にてチャドにワンパンされた八番隊第三席で三つ編みの髪型がチャームポイントの大男と言えば皆さんも思い出せるでしょうか。
実は密かに砕蜂に好意を寄せている事が判明しており、カラブリ+ではペアバトルの組手として砕蜂を妄想して顔を赤める後、技術開発局が開発したゲーム映像のホログラムで砕蜂が映し出された際には「吾輩をぶって下さい!」とはちゃめちゃな発言をしていました。
加えて、その後阿近の映像操作によってホログラムとは言え砕蜂の胸を見た幸運の持ち主であり、その際には「馬鹿なっ」と噴きだす鼻血を抑えて興奮しています。
恐らく霊王護神大戦後も存命であると願いたい所ですが、生きていてもいつか砕蜂に殺されそうな未来しか想像できないキャラクターでした。
BLEACHの既婚者のキャラクター一覧
次に、本編で登場した既婚者のキャラクターを見ていきましょう。
黒崎(志波)一心と黒崎真咲
- 黒崎一心:生存
- 黒崎真咲:故人
言わずと知れた主人公「黒崎一護」と双子の妹「夏梨・遊子」の両親です。
「黒崎一心」は旧姓「志波一心」であり、今でこそ没落してしまった元五大貴族志波家の分家の出自でありながら護廷十三隊十番隊隊長を務めていた経歴があります。
一方で「黒崎真咲」は純血統の滅却師であり、加えて石田竜弦の従妹でありながら元婚約者という少し複雑な環境に居た女子高生です。
そんな二人が知り合ったのは藍染惣右介が東仙要と開発した改造虚「ホワイト」の実験が発端で、独断専行で現世に張り込みに来た一心がホワイトと遭遇し交戦するものの藍染の介入で致命傷を負わされてしまい、窮地に陥ってしまいます。
そこに死神と滅却師の柵の垣根を超えて、希少種に分類される純血統滅却師の真咲が表舞台に上がりホワイトを討ち取る事で一心の命を救うのでした。
しかし、今度は真咲が滅却師の毒である虚に傷を負わされた事で虚化が進んでいた所、その症状を抑える為に一心が特殊義骸に入る事で死神と人間の中間の存在となり、真咲を虚化の進行から救い出すのですが、その後も虚化の進行を抑え続ける為に死神の能力を真咲の虚を抑える事に継ぎ込み、人間として真咲の側で生きる決意をするのです。
やがて一心と真咲が結婚し一護や夏梨そして遊子が誕生しますが、本編より9年前の6月17日にユーハバッハの聖別が行われた事で真咲は滅却師の力を失い、ちょうど相対していた虚の手によって殺害されてしまいます。
奇しくも、一心と真咲の結婚から死亡に至るまでのエピソードに、BLEACHの二大ラスボスである藍染とユーハバッハが深く関わっているという数奇な巡り合わせでした。
石田竜弦と片桐叶絵
- 石田竜弦:生存
- 片桐叶絵:故人
「石田竜弦」は、滅却師でありながら死神代行を務める黒崎一護の仲間の一人石田雨竜の父親で、純血統滅却師でありながら空座総合病院の院長を務めています。
そして雨竜の母親「片桐叶絵」は千年血戦篇で明かされた一護の出生の回想で登場した石田家に仕えるメイドであり、混血統滅却師です。
純血統を守る石田家の意向に従順なあまり、真咲がホワイトに負傷させられて虚と混ざってしまった事を石田家に密告し、竜弦と真咲の婚約が破棄される事になったものの、飽くまでも叶絵は石田家を守る為にやった事でした。
石田家の跡継ぎとして純血統を守る事は正しい行為であると受け入れた竜弦はその後自分に尽くしてくれた叶絵と結婚に至りますが、真咲と時期を同じくした9年前の聖別にて滅却師の力を奪われた事が直接の死亡原因となり、体の弱かった叶絵は肉体が耐え切れずに亡くなったのです。
しかし、叶絵の遺体を竜弦が解剖していたと作中で語られた事から雨竜との確執を生んでいましたが、竜弦は叶絵の体内から聖別によって現れた「静止の銀」と呼ばれる打倒ユーハバッハの切り札となり得る物質を取り出しており、その銀から作り出した鏃を雨竜に託し叶絵の敵討ちを果たしました。
朽木白哉と朽木緋真
- 朽木白哉:生存
- 朽木緋真:故人
「朽木白哉」と言えば、最早説明する必要もない程にBLEACHファンに浸透している朽木家28代目当主兼護廷十三隊六番隊隊長を務めている四大貴族の死神です。
対して「朽木緋真」は、生前ルキアと死亡し南流魂街「戌吊」に送られた実の姉妹であり、過酷な環境下で赤子だったルキアを置いて逃げ出した罪に苛まれる白哉の妻でした。
緋真は病気により他界していますが、白哉と結婚してから5年もの間は自らの罪悪感に駆られてルキアを探し出す事に躍起になっていたものの、命が尽きる最期の瞬間までルキアを見つけ出して護って欲しいと白哉に嘆願し、出来る事ならば白哉を「兄」と呼ばせて欲しいと願ったのです。
しかし、白哉は緋真を朽木家に迎え入れる条件として今後は掟を遵守すると父母の墓前に誓いを立てており、ルキアを養子に迎え入れた後に勃発した尸魂界篇での騒動ではルキアの処刑宣告を受けて、父母に誓った掟の遵守と緋真と誓ったルキアを護る約束のどちらを果たせば良いか迷っていました。
ですが、黒崎一護との戦いを経て白哉は自分が本当に護りたかったものへ正直になると、以降は緋真との約束を果たすべくルキアに対して過保護になっています。
志波海燕と志波都
- 志波海燕:故人
- 志波都:故人
「志波海燕」は、志波家本家の出自であり、護廷十三隊十三番隊副隊長まで上り詰めた志波家の出世頭のような存在で、気さくな性格と広い心を持っていた事から多くの人から慕われる死神でした。
そして「志波都」は、同隊第三席を務める才色兼備の海燕の妻であり、ルキアが憧れていた女性です。
しかし、ある日偵察任務に赴いた都がその場で虚の餌食となって遺体で戻ると、都の仇を討つべく自らの意志で任務を引き継いだ海燕は、隊長の浮竹十四郎とルキアを伴い虚の討伐に挑みます。
そこで都の仇「メタスタシア」と交戦する事になりますが、海燕はメタスタシアと一人で戦う事を望み、浮竹もまた海燕の誇りを掛けた戦いを見守る方針に決めたものの、メタスタシアの能力によって海燕は肉体を乗っ取られるのでした。
その為、自我を失った海燕は浮竹やルキアに襲い掛かるのですが、ルキアが咄嗟に刀を構えた所に海燕の胴体が突き刺さり、結果、ルキアが海燕を殺害する形になったのです。
ですが、海燕は死の間際に自我を取り戻すと、都の敵討ちに付き合わせた我儘を謝罪し、自分を殺す役割を押し付けてしまったルキアの心境を汲み取る一方で、肉体はメタスタシアに乗っ取られたものの「心は此処に置いて行ける」とルキアに感謝の言葉を投げかけて息を引き取りました。
実はメタスタシアは藍染惣右介が作り出した人工虚であると判明しており、海燕と都は藍染の実験の犠牲者となった不幸なキャラクターです。
しかし、その生き様はルキアの生き方に大きな影響を与えており、二人の死後、今尚も思い出はルキアに引き継がれています。
既婚者⑤綱彌代時灘と歌匡
- 綱彌代時灘:生存→故人
- 歌匡:故人
四大貴族筆頭として絶大な権力を誇る綱彌代家分家の末裔「綱彌代時灘」は、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で登場した正真正銘の悪です。
そして、綱彌代家に目を付けられた悲運な女性が「歌匡」と呼ばれる死神で、本編では東仙要の親友として名前と墓標のみが登場していたキャラクターでした。
本編では既に故人ですが、その死因は時灘の手に掛けられたものであり、ただ単に歌匡が絶望する様を見て見たかったという極めて下衆な発想の下に殺されたのです。
しかし、歌匡は綱彌代家が目を見張る素養を持ちそれを理由に接近してきた事や、時灘が偽りの優しさを持って結婚に漕ぎ付けた事などを全て見抜いており、本性を晒した時灘に対しても「あなたはまだ星を見た事がないだけ」と諭し、時灘の心を夜空に例えて死の淵に立たされても時灘の中に覆われた雲を払えなかったと綴っていました。
一方の時灘は歌匡の身の回りの友人の安全を口実に脅迫していましたが、最後まで絶望する事無く、ましてや時灘より上に立つ者の如く諭す歌匡に対して自身を乏しめられたという錯覚から憤慨し、歌匡の死後も歌匡の言葉に捕われる事となります。
既婚者⑥京楽の兄と七緒の母
- 京楽の兄:故人
- 七緒の母:故人
上級貴族の長男で京楽春水の実の「兄」と、神官の家系に生まれた伊勢七緒の「母」は夫婦でした。
京楽は兄と馬が合わないと語っていましたが、七緒の母と結婚してからは雰囲気が変わり、その理由を訊ねれば七緒の母の優しさがそう見せていると兄は話すのです。
しかし、伊勢家には迎えた婿が早世すると言い伝えられた呪いが存在し、七緒の母はそのバカげた呪縛を断ち切りたくて伊勢の血筋を絶やす覚悟で京楽の兄へ嫁いだのですが、残念ながら京楽の兄は逝去してしまいます。
その後、伊勢の呪いを代々家長に受け継がれる神剣「八鏡剣」にあると考えた七緒の母は、神剣を京楽に預ける事を決め、自身は神剣の紛失により四十六室の裁定に掛けられ処刑される道を選んだのです。
現在も伊勢の呪いが続いているのかは娘である七緒が結婚してみない事には判断できませんが、亡くなった兄や七緒の母の形見である二本の簪と羽織は京楽に引き継がれています。
既婚者⑦朽木蒼純と妻(白哉の母)
- 朽木蒼純:故人
- 妻:故人
本編では既に故人で、その人柄や人相なども殆ど明かされる事の無かった朽木白哉の両親です。
蒼純に関しては110年前の過去編で銀嶺の背後に立っているのがチラっと写っている程度で、容姿に限れば白哉にかなり似ているという事が分かっており、現在では何らかの任務か戦いで戦死していた事が判明しています。
また、蒼純は体が弱いと言う設定も判明していますが、妻に関しては名前や容姿そして死因等も触れられていない為、蒼純と共に戦死したのかさえ分かっていません。
BLEACHの結婚したキャラとカップリングのまとめ
本編や小説等の現在進行形で結婚したのは「黒崎一護と井上織姫」の主人公とヒロインにあたる二人と、「朽木ルキアと阿散井恋次」の幼馴染カップルである二組だけでした。
しかし、全編を通してみれば既婚者のキャラクターは判明しているだけでも7組と多く驚いたものですが、それ以上に驚いたのが大体女性側が死亡しているか両名が故人であるパターンが見受けられる事でしょう。
その為、既婚者となった織姫やルキアが心配になりますが、流石に平和が続いている現代ではそう簡単に死ぬような事案がない事を祈るばかりです。
また、片思いと言えるかは怪しいですが、恋愛描写が少ないBLEACHでも外伝や設定を読み込むとあのキャラがあのキャラに好意を寄せていると意外な発見があり、かなり面白いですね。
特に現在存命で片思い中のキャラに関しては進展が望めるので今後の展開に期待です。