BLEACHは作中でも恋愛描写が殆ど描かれなかった作品ですが、主人公・黒崎一護に初期から好意を寄せる井上織姫を通して僅かながら恋愛要素に触れられています。
そこで、
以上、黒崎一護の結婚相手やその馴れ初め、そして本編で差し込まれていたラブコメ要素を一部抜粋したので、見ていきましょう。
目次
黒崎一護の結婚相手は井上織姫
引用元:BLEACH
- 原作74巻686話
先ず始めに、原作の最終話にてBLEACHの本編軸で10年後が描かれており、黒崎一護は井上織姫と結婚して新婚生活を送っていました。
一護の実家であるクロサキ医院で同居しているようで、作中のセリフからして一護の双子の妹である夏梨と遊子も共に生活を送っているみたいですが一心の姿は描かれていません。
一心に関しては千年血戦から半年先を描いた小説「bleach can't fear your own world」に普通に名前が登場していたこと、そして3年後を描いた小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」ではクロサキ医院で仕事をしていることから、最低でも本編最終回から3年後までは現世に居る事が判明しています。
しかし10年後の最終回で登場しなかったため読者からは消息不明扱いを受けていますが、黒崎家の間取り事情がわからない以上、どこかに居る事を祈りましょう。
作中、黒崎一護と行動を共にする事が多い所謂現世組のメンバーの一人「井上織姫」ですが、織姫の能力は藍染惣右介やユーハバッハといった名高いボスキャラにも認知される特異なものでした。 そこで、 井上織姫の能[…]
一護と織姫の結婚生活は順調?
獄頣鳴鳴篇では、最新型の伝令神機(ほぼスマホ)で恋次と一護が会話しており、恋次を見かけたルキアが伝令神機を通して一護に織姫の所在を訊ねています。
その際、一護は織姫は家で洗濯していると答えたのですが、ルキアは妻一人に家事をやらせる夫がモラハラで家庭内別居すると、最近尸魂界に導入されたテレビ番組で得た知識を一護にぶつけました。
一護は「ちげーよ!」と反論していたため、少なくとも家庭内別居の心配はなさそうですね。
因みに織姫は自由奔放な一勇をちゃんと叱るなど母親としての役割をしっかりこなしており、コンや盾舜六花の協力を得ながら楽しく過ごしているようでした。
一護と織姫の子供「黒崎一勇(くろさきかずい)」
引用元:BLEACH
- 原作74巻686話
一護と織姫の息子「黒崎一勇」は、一護に似たオレンジ色の髪に織姫に似た目元をしている幼児で、本編の最終回と読み切りの獄頣鳴鳴篇に登場しています。
一勇は、一護の特質した様々な因子を色濃く受け継いでいるようで、本編の最終回ではユーハバッハの力の残滓を触れただけで消滅させていました。
阿散井苺花同様に年齢については触れられていませんが、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」で一護が進学していた事や、一勇が幼児程の背丈という側面からして、恐らく小学校低学年ほどだと推察されます。
しかし幼いながらも、一勇は死神見習いという字幕紹介があり、底知れない力を秘めた不気味な演出が多い事から、読者は一勇のあどけない表情の裏側に未知なる畏怖を覚えてしまいました。
一護と織姫の馴れ初めに纏わるエピソード
本編で描かれなかった10年後までを繋ぐ物語「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」ですが、実は主役となる朽木ルキアと阿散井恋次同様に、黒崎一護と井上織姫の告白やプロポーズといった肝のシーンは描かれていません。
とは言え、本作にはルキアと恋次が入籍するのを契機に一護が織姫への想いを意識させられる要素が練り込まれていることから、一護が織姫へプロポーズする決心を固めるには必要な物語となっています。
それでは、一護が織姫に恋愛感情を確立させたと思われる描写を見ていきましょう。
織姫が黒崎家で夕食を共にするシーン
ルキアと恋次の結婚式に手作りのウェディングベールを贈る事を思い立った織姫は、苺の花の刺繍を同級生や尸魂界の死神達に一つ一つ縫ってもらっており、場所を提供してくれた黒崎家で現世組や啓吾などの顔なじみと仕上げを行っていました。
大学生の一護は授業終わりに帰宅し、馴染みのメンバーとベールの進捗や近況などを語らった後、夜も深まりそれぞれ帰宅し始めます。
しかし、珍しく遊子がもう少し手伝いたいと織姫を引き留めたことから、織姫だけが黒崎家に残り、いつの間にか夕食を共にすることになるのです。
楽しそうにキンチンに並ぶ遊子と織姫を見て、刺繍作業を引き継いだ夏梨が「あの子さ、あたしら相手だとついお母さん役しちゃって、全然甘えないじゃん?だから織姫ちゃんが来ると、すごくうれしいんだと思う」とキッチンに聞こえない声で一護に語り始めます。
夏梨はどうなのかと一護が訊ねると、夏梨はあたしも嬉しいかなと答えた後、「だって、織姫ちゃんって、ちょっとだけ……母さんに似てるから」と、壁に貼られた亡き母の遺影でもある特大ポスターを見やるのですが、こんな遺影じゃおちおち感傷に浸れないと兄妹は笑いあうのでした。
織姫の料理はよく分からないが美味しい
織姫が調理したものは、何かよくわからないものがグツグツと煮立ったものでした。
織姫曰く、バター醤油で炒めたとの発言から一心が「うまそー」と合いの手を入れるのですが、続く「ポテトサラダのグラタン風オムレツ鍋です!」と自信満々の笑みを黒崎家の前で見せたことから誰一人発言できない空気が漂います。
ですが、謎の料理は御飯が進むほど美味しかったと語られていました。
小説で一護が織姫に告白する事を決心
引用元:BLEACH 小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」
- 小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」より
ルキアと恋次の挙式後、恋次行きつけの居酒屋「だるま屋」を貸し切って祝宴が開かれる事になり、現世組(一護、織姫、雨竜、茶渡)も二次会を楽しんだ後、六番隊の穿界門を使い帰路につくことになります。
大勢の列席者が居る為、恋次はルキアに列席者の対応を頼み一護達を見送る役割を引き受け、ルキアと別れを済ませた一護達は恋次に連れられて六番隊の穿界門を通り現世へ向かうのでした。
その道すがら、織姫が雨竜と茶渡と話している後ろで、恋次が一護を呼び寄せ「そろそろハッキリしてやれよ」と前方を歩く三人に聞こえない声量で述べた事から一護は首を傾げます。
そんな一護に恋次は単刀直入に織姫の事だと切り出し、一護が織姫に惚れている事を率直に問い詰めていくのです。
当惑する一護は織姫に聞かれていないかと前方を気にしますが、当の織姫は雨竜と茶渡と会話が弾んでいるのもあり聞こえていません。
言葉を詰まらせている一護に、恋次は「あんないい子をあんま待たせんじゃねえぞ」と釘を刺しますが、一護は「んだよ……急に兄貴風吹かすんじゃねえよ……!自分は何十年もグズグズしてたくせによー……」などブツブツと異議を唱えるのでした。
しかし、他人の恋愛事には行動力のある恋次は、前方を歩く三人の下へ駆け寄ると男同士の話があるからと織姫を除け者にして追い払い、しょんぼりと落ち込んだ織姫は一護の下へとぼとぼと歩いてきて肩を落とします。
一護にも向こうに行っていいよと促す織姫ですが、親指を立てる恋次を見据えた一護は頭を掻きむしりたい気分に陥りながらも織姫と並んで歩く事を選ぶのです。
BLEACHの作品内において、死神・虚・完現術・滅却師と全ての種の因子を持ち合わせる主人公である黒崎一護ですが、一護がどうして全ての因子を所有しているのか、また内在するに至ったのか、 黒崎一護の生い立ち 黒崎一護が保有する力[…]
道すがらルキアの白無垢姿を思い出す織姫が余韻に浸りながら撮影した写真をアルバムにして後日皆に送る事を話していますが、一護は何処か緊張して顔を強張らせたまま「おう」と相槌を打つことしかできず、そんな一護のぎこちなうい様子を織姫は心配そうに見ていました。
穿界門の出口に到着した恋次、雨竜、茶渡が門前で談笑しているのを見やり、意を決した一護は大きく深呼吸をした後、「なあ、井上」と織姫を呼び止め、織姫は立ち止まります。
首を傾げながら見上げる織姫を見据え、「話……あるから、今度時間作ってくんねーか?」と一護が一歩踏み込んだところで物語は終わるのでした。
一護と織姫はいつからお互いを意識し始めたのか
本編では久保帯人先生の意向から主人公である黒崎一護の恋愛描写は描かれていませんでしたが、ヒロインとなる井上織姫が一護へ向ける好意は初期から散見されています。
そこで、ちょっとしたラブコメ要素を含んだシーンを抜粋したので、織姫が一護に向ける好意が恋慕へ確立していく様を見ていきましょう。
一護と織姫の関係①初期から尸魂界編
- 原作1巻2話
早朝の教室でボケーっとしている織姫に竜貴が話しかける場面にて、竜貴が一護の事を考えていると揶揄うのですが、顔を赤くして否定する織姫に竜貴が一護のどこがいいのか訊ねます。
すると織姫は「おもしろいところ!」と即答し、いつもしかめっ面の一護の顔を思い浮かべるだけで様々なバリエーションの表情を勝手に付け足し盛大に噴き出すのです。
因みに、竜貴の評価は無愛想で髪は変な色だしガキだし短気だしと散々な言われようでした。
- 同2話
織姫は晩御飯の買い出しの帰りに一護と出会った際に「送ってやろうか」と言われた事を竜貴に相談したところ、竜貴はチャンスを無駄にした事を怒られた末に押し倒して胸でも掴ませれば向こうから襲ってきて後は全部向こうのせいにすればいいと無茶苦茶なアイデアを提案されました。
ただ、さすがに織姫にはハードルが高かったのか、竜貴のアイデアにはお茶を吹きこぼして動揺しながらしどろもどろしています。
- 原作9巻76話
兕丹坊の腕を治療している際、「今日の黒崎くんつよかったなぁ……」と脳内に織姫ビジョンで貴族衣装を纏った後ろ姿の一護を妄想させ、いつもより大人っぽく戦う男の背中を意識して、織姫のやる気を引き出させます。
その後、一護にお茶を差し出され休憩を促されるものの、能力開花により不慣れな治療と尸魂界の人間の治療の治し方が現世と勝手が違う事もあり、治療が途中なので「あとちょっとだけと」断りますが、そのちょっとが5時間と申告を受けた一護が軽くサッカー3試合分だと当惑し忠告しました。
流魂街の住人は休む間も惜しんで治療を続ける織姫の事に感激し兕丹坊の代わりに謝意を示すと、織姫の可愛さと胸の大きさに感慨深く恍惚な表情を浮かべながらも居るであろうと予想される存在しない彼氏を羨ましがるのですが、その一コマには一護の横に付いていく織姫の様子が描かれています。
- 同9巻81話
霊珠核に一定量の霊圧を込めるといった繊細な訓練に苦戦する一護を心配する織姫は、細身ながら学校の昼休憩に食パン一斤を食べるほどの胃袋を有していながらも一護の事が気がかりで食事が喉を通りませんでした。
そして、お腹が鳴ろうとも自ら腹を殴り強制的に空腹を悟らせまいと演技をしたり、本当は食事をそっちのけで霊珠核の操作に苦戦する一護に食事を持って行ってあげたかったと吐露します。
その後、食事をそっちのけで訓練した成果か見事霊珠核の操作を会得した一護を見て、織姫は嬉しそうに見つめるのでした。
- 同9巻86話
志波家の砲台を使って瀞霊廷に侵入した織姫は、遮魂膜に接触した際に一護達と散り散りに弾き飛ばされた後瀞霊廷内の何処かに着地しますが、着地時の衝撃で一時的に気を失っており、目覚める直前に「やだ黒崎くん接近戦…」とやや嬉しそうに紅潮して起き上がるのです。
因みに織姫の名前を呼んで覗き込んだのは同行する雨竜だったのですが、織姫は一護の幻覚を見て何を妄想していたのでしょうか。
- 原作17巻149話
ルキアの処刑が執行される直前の双極の丘を見上げる織姫達旅禍一同と草鹿やちるは、その気配を察知し時間が差し迫っている事に肝を冷やす中、やちるが処刑はどうでもいいがその場所には一護が居るから急ぐと語った事で、一護の味方でいてくれるやちるに対して織姫は「ありがと……」と心から感謝を述べています。
- 原作19巻167話
朽木白哉に勝利した一護は、駆けつけてきた織姫と雨竜や茶渡そして岩鷲達の無事な姿をみて安堵しますが、皆の怪我を一通り見た後織姫の怪我を心配します。
織姫は自身が全然役に立たなかった事や雨竜や他の死神に守られて無事だったことを身振り手振りで説明した後、ただ一護の事がずっと心配で守ってあげられなかった事を謝罪するのです。
そして、感謝の言葉を述べた後に一護が無事でよかったと涙を流し、一護も虚を突かれたような表情を浮かべた後に自分の心配をしてくれていた織姫に御礼を述べるのでした。
一護と織姫の関係②破面編
- 原作22巻195話
十刃が現世に偵察で降り立った際、織姫はウルキオラとヤミーに遭遇し、その場にいた茶渡や竜貴は気を失い絶体絶命な場面、一護の助けにより窮地は脱したものの、虚化に怯える一護は全力が出せず、織姫もヤミーの攻撃を受け重傷を負いました。
浦原や夜一の加勢もあり十刃を追い払った後、病室で治療を終えた織姫を失敗する一護は自分が弱いせいだと自責の念に苛まれていた事から、織姫は「あたしが勝手に飛び込んで、あたしが勝手に怪我しただけだから」と語り、自身の怪我を顧みず落ち込む一護に対して「そんな顔をしないで」と励ますのです。
続く同巻196話、一護はルキアと再会することで腑抜けた精神を叩きなおされると、ルキアに引きずられながらも一護は織姫の前で「次は絶対オマエを護るから!」と誓うのでした。
そして、織姫はその時の一護の眼差しからいつもの一護に戻った事を悟り安心します。
- 原作23巻199話
上述で触れた十刃の襲撃後、織姫の自宅に半ば強引に泊まりに来た乱菊が、織姫の元気がない事に追求した際、織姫はずっと元気がなかった一護をルキアはガツンと一発で元気にしたことに嫉妬している自分を嫌悪していると吐露し、ルキアの優しさや強さを称賛した上で比較し落ち込んでいました。
そんな織姫に対して乱菊は「一護はまだ一人で立てないガキだから今のあの子にはあんたも朽木も必要なの」と諭し、その感情から逃げ出さず相手にぶつけることもせず自分の重たい所をちゃんと受け止めようとしている事を格好いいと慰めるのです。
- 原作27巻237話
断界でウルキオラの襲撃を受けた織姫は周囲の人間を人質にとられた後に、一人に限り別れを告げる事を許され12時間の猶予を貰い一護の部屋へ訪れました。
破面との戦闘で重傷を負い寝込んでいた一護に口づけをしようと試みた織姫は、不意に涙を流しながら「やっぱりできないや」と笑った後、人生が5回あったらいいのにと将来やりたかった様々な夢を語り「それで5回とも同じ人を好きになる」と零します。
そして織姫は一護の傷を治療したまま黙ってウルキオラの下へ向かうのでした。
- 原作27巻239話
織姫が周囲の人間を人質にされた上でウルキオラに従っていることなど知らない護廷の判断は、織姫が自ら破面側に付いて行ったと見解を出し、一護には待機命令が下る事になります。
手がかりも虚圏に向かう手段もない一護が葛藤したままくよくよしていると、学校で竜貴に織姫の所在を訊ねられても答える事ができなかった為口論となり、竜貴は一護が死覇装を着て虚退治しているのが全て見えていると語った上で織姫の存在が感じられなくなったことを詰め寄りました。
しかし、破面の事など言えるはずもない一護は真実を紡ぎ、竜貴に殴られるのですが、それでも一護は自分に関わるなと竜貴や友達に釘を刺すのです。
ですが、一護の覚悟は既に固まっており、その晩浦原の下を訪ね、織姫を取り戻すために志を共にした雨竜や茶渡と共に虚圏へと乗り込むのでした。
- 原作32巻279話
グリムジョーと戦う一護を心配するネリエルに対して、一護が優しい人であると踏まえた上で一護が強い言葉を使う時はいつも何かを自分に誓う場合でありその想いを叶える為に言葉にしているのだと汲み取り、一護が「絶対勝つ」と宣言したらそれは絶対に勝つ時だと励まします。
- 原作32巻286話
織姫の声援を受けた一護はグリムジョーを倒し、自身が傷だらけなのにも関わらず織姫の怪我を心配しいつも通りの姿を見せる事で安心させました。
そんな一護の優しさを受けて織姫は「いつもの黒崎くんだ…」と心から安堵し、涙ぐみながら御礼を述べます。
その後、一護に荷物の様に抱えられた織姫は「お、重いよ」と羞恥心で顔を覆っていましたが、一護の「気にすんな、思ったほどじゃねえよ」の返しを聞いて怒ったネリエルが恐らく一護の股間に殴打をくらわせていました。
- 原作33巻292話
真の姿に戻ったネリエルがノイトラを一蹴した直後、その豊満な体で一護に抱き着いた事に戸惑いと気恥ずかしさを覚えた織姫は、巨乳を押し付けられた事と物理的に絞め殺されそうになっている二点を心配し、一護の身を案じて慎ましく助け船を出します。
因みに一護は物理的に締め付けられたほうが強かったらしく白目を向いて意識を失っていました。
- 原作39巻340話
織姫を取り返すべく第五の塔へ向かった一護はウルキオラと再戦し、その最中ウルキオラは一護の成長を見てグリムジョーとの対戦がきっかけか或いは「その女の為か」と織姫を見やるのです。
一護にとって織姫は大切な仲間であると共に、この時には既に必ず守ると誓った自らの言葉の戒めもあることから特別な存在であることには違いありませんでした。
- 原作48巻423話
最後の月牙天衝を使い藍染を倒した一護の下へ駆け寄る現世メンバーとルキアと恋次の姿があり、無月習得の歳月を経験した為に髪が伸びていた一護を見て織姫が「髪が長いからもしかしたらちがうんじゃないかと思って」と顔をぐちゃぐちゃにして目を潤ませていました。
そんな織姫に対して一護は「なんつー顔してんだよ」と言った後、確かに髪がボサボサだけどと織姫の本心とは少しずれた回答をしています。
この時点でさえ織姫の心情に気づいていないのは鈍感主人公補正でしょうか。
一護と織姫の関係③死神代行消失編
- 原作49巻429話
死神代行消失編突入後、織姫はパン屋でバイトをしているらしく売れ残りのパンを携えて一護へお裾分けに自宅訪問しますが、部屋へ招かれたのが予想外だったようで極度の緊張から顔を赤くして正座し髪を整えるなどそわそわモジモジ落ち着かない様子でした。
一方一護はついでに借りた漫画を返すなど終始落ち着いた様子ですが、本編で描かれていない部分では友達としてちゃんと交友しているみたいです。
因みに、続く430話では、織姫は一護の部屋に上がった事を思い出しており、脳内変換された一護がスーツ姿で格好良く「…あがってけよ」と招待する様を妄想し、その上好きなパンを選んで持ち帰らせてくれた事に対し優しいと悶えるながら転がっていました。
一護と織姫の関係④千年血戦編
- 原作65巻589話
千年血戦編での織姫は胸元の中央部が開いた際どい戦闘服を着ており、茶渡によって一護の反応を窺った結果「ちょっと出しすぎかなとは思うけどよ…」と赤面しながら感想を漏らします。
そのため、織姫は露出狂の変態だと思われている事に赤面しながらショックを受けつつも、あくまで自分が変態なのではなく浦原に騙されたのだと抗議しますが、茶渡の回想に一護が喜ぶと言われ即答で了承していたコマが差し込まれていました。
因みに一護の感想に対して夜一が珍しく激怒しており、乙女がこんな服を喜んで着るはずもなく恥をしのんで一護の為に着ているとビンタをかまし、「よう似合っとるな抱いてやろうか」の一言くらい言うように半ば脅します。
- 原作69巻624話
霊王宮へ移動する際に合流した破面と完現術者の中に元の姿に変身したネリエルがおり、ネリエルは一護に抱き着いて浦原の作った腕輪の効力で自由に子供と大人の姿に変身できるようになったと嬉々と話すのです。
この時、近くで見ていた織姫の表情に影が出来ており、その瞳に虹彩はありませんでした。
また、脇に居た茶渡が「余計なものばかり作りやがってと思ってるかもしれないが…」と浦原の頑張りをフォローしたところ、正気に戻った織姫は必死に両手を振りながら「そんなこと全然思ってないよ」と否定します。
- 原作70巻672話
遂に訪れたユーハバッハとの最終決戦、一護は織姫と二人掛かりで挑む事を決意しており、「頼むぞ、井上」と戦闘中の防御を織姫に一任するのです。
これまで一護の背中を負い続けていた織姫は、ようやく一護を護って戦える喜びと信頼された嬉しさから感極まった面立ちで「はい!」と返事をします。
一護と織姫の馴れ初めはとなぜ結婚したのか?のまとめ
- 黒崎一護は10年後、井上織姫と結婚して一勇が生まれている
- 黒崎一護と井上織姫は、本編から3年後に描かれた恋次とルキアの挙式後に急接近
- 黒崎一護が井上織姫に告白しようと思ったきっかけは阿散井恋次の後押し
- 井上織姫は、黒崎遊子からは唯一甘えられる相手、夏梨からは故・黒崎真咲に少し似ていると受け入れられている
10年後を描いた本編の最終回にて、一護は織姫と結婚し、二人の間にはやんちゃで自由奔放な一勇が誕生していたことから黒崎家が一層明るくなっていました。
そして、10年の空白を埋める一助となるのが小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」であり、ルキアと恋次の入籍を契機に発生した幸せな一波乱によって一護の恋愛描写が初めて語られたのです。
一護と恋次そして織姫とルキアの友情、黒崎家を通した織姫の印象など、本作ではメインではない二人ですが、一護と織姫の関係が仲間から一歩進展する重要な物語となっていました。
本編では語られなかった一護の心情が恋次の後押しによって浮き彫りになるなど、本作の恋次は先に結婚した余裕から良いアシストをしていますし、今後とも阿散井家と黒崎家の関係が続くといいですね。
また、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」では、他にも瀞霊廷の様子、護廷十三隊の面々や現世組、そして毒ヶ峰リルカなど、ちょっとした懐かしいキャラの3年後の状況が知ることが出来るため、一見の価値があります。

