今回は「BLEACH」連載開始20周年記念で掲載された読み切り「獄頤鳴鳴篇」のネタバレについて紹介したいと思います。
- 黒崎一家の現状は?
- 恋次とルキアと苺花の現在は?
- 「魂葬礼祭」とは何なのか?
- 新キャラの副隊長登場!
- ザエルアポロの復活!
- 戦死した隊長達は地獄へ?
等々、たった1話の読み切りで多くの新展開と謎が生まれましたのでさっそく見ていきましょう。
※ネタバレを過分に含みますので未読・ネタバレが苦手な方はご注意下さい。
20周年読切「獄頤鳴鳴篇」のネタバレを紹介
本作は千年血戦篇から10年後を描いた最終回から更に2年後が舞台となっており、劇場版「BLEACH 地獄篇」でも登場した地獄と密接に関係していきます。
既に社会人となった黒崎一護達と未だに交流があり尸魂界で暮らす阿散井恋次ですが、霊王護神大戦で戦死した隊長達を魂葬する儀式をするといった内容から物語が動き始めるのです。
現世組の現在の様子
黒崎一護は翻訳家となっている事が判明している他、級友の浅野啓吾が「念力ラーメン」なるラーメン屋を営んでおり、客として一護や小島水色が来ている事から交友関係は大人になって以降も良好のようです。
また、一護は現在も死神代行として死神に変身できるようで、本作でも虚退治に参加しています。
井上織姫は家事をこなす片手間に盾舜六花を使い活発な一勇を見守る等能力を育児に活用している他、コンに一勇の遊び相手をしてもらい感謝している場面があります。
BLEACHは作中でも恋愛描写が殆ど描かれなかった作品ですが、主人公・黒崎一護に初期から好意を寄せる井上織姫を通して僅かながら恋愛要素に触れられています。 そこで今回は、 黒崎一護の結婚相手は? 黒崎一[…]
織姫に関しては現在もABCookiesに務めているのかそれとも寿退社したのかは不明であり、有沢竜貴やチャドも登場していない事からその辺りの現況も気になる所ですが本作では触れられませんでした。
黒崎一勇の現況
一勇は本編最終回で登場し死神である事が判明しましたが、本作でも狸寧入りで織姫を騙した後、深夜に自室の窓から抜け出すと死神化して二匹の鯉と思しき霊体に乗り外出していました。
子守り役のコンが部屋を抜け出す行為を咎めますが、一勇はちゃんと寝ると約束した織姫よりも先に約束していた方を優先すると言い、地縛霊らしき見た目がおじさんの幽霊に会いに行ったのです。
一勇が明日から来れない事を告げると幽霊は寂しくてショックを受けますが、一勇は今日は寂しくない所に連れていってあげると言い出し、幽霊を高迦毛神社の境内脇の草っぱらに連れていくと無造作に置かれた石積みの祠の前まで案内します。
祠の前で3回拍手すると目玉の様な球体が三つ出現し、2回お辞儀した後にまた拍手をすれば地獄蝶と共に上下に歯が揃う空間が出現するのです。
一勇は「大丈夫!みんないるから」と笑って幽霊に振り返りますが、恐らくこの空間の先が地獄へ通じていると考察されています。
一勇は一護と違い死神の力を纏うようにして衣装チェンジしていたり、正体不明の鯉の霊体に乗っていたりと主人公の息子ながら謎が多く不気味な存在という印象でした。
物語冒頭の金魚の話
物語冒頭、小さい頃に金魚を飼っていたという語り手の綴りがあり、水槽の中で大小二匹の金魚が泳いでいる描写の後、大きい方が死んでしまい残された一匹が寂しそうだった事から見ているこっちまで寂しくなったと語られています。
しかし、その日から成長を諦めていた小さい金魚がどんどん大きくなり元気になった事から安心し、大きい方が死んで良かったと締め括るのです。
この冒頭の語り手が一勇なのかは不明ですが、もし一勇だとすればかなりサイコパスな内面をしていますね。
阿散井苺花と班目一角と綾瀬川弓親の現況
席官屋敷通りに「班目武術道場」ののぼり旗が立っており、一角は苺花の師匠となり日々稽古をつけているようです。
一角の不意をついて一撃入れようとする天真爛漫な苺花ですが、恋次を幼くした悪戯盛りな性格とルキアの生真面目な性分を受け継いでいるといった印象を受けました。
稽古中、一角に「一勇に会いたいだろ」と問われれば顔を赤くして全力で否定した事から少しばかりおませな一面が窺えます。
そこに弓親が現れると苺花が「チカさん」と呼んでいたり、「今日も美人だね」と気軽に話しかけている事からこの3名のやり取りは日常茶飯事なのかもしれません。
山本元柳斎重國、卯ノ花烈、浮竹十四郎の「魂葬礼祭」
本作で肝となるのがこの「魂葬礼祭」であり、戦死した隊長の葬儀の後に十二年周期に行われる儀式の事です。
隊長が戦死する事は尸魂界の歴史でも滅多に無い出来事なので、恋次は伝令神機を使い一護に儀式の件を伝える際に「俺だって今年初めてだよ」と語っています。
儀式の手順は現世で虚を生け捕りにして墓前で殺害するといった少し倫理的にぶっとんだものですが、一護がその事に突っ込むと恋次は古い習わしという理由で納得させました。
そして、本作開始時点で十二年前に戦死した山本元柳斎重國・卯ノ花烈の魂葬礼祭が終わったばかりである事を伝えると、次の浮竹十四郎の魂葬礼祭に一護の参列を誘ったのです。
因みに、一護を誘う提案を出したのは京楽春水と朽木ルキアの二人で、本来は隊長のみ参列する儀式であるにも関わらず浮竹に関しては一護は部外者でもないという理由から誘うに至ります。
通信中にルキアと会話
最新型の伝令神機が今でいう所のスマホの様にビデオ通話できる事から、未だ旧型を使用しているルキアは恋次と一護の会話中に物珍しそうに割り込んできます。
その際、織姫が近くに居ると思ったルキアは、伝令神機を上下左右に傾けながら画面内を覗き込んで探していましたが、一護が「ナナメから見ても見えねえよ」とツッコミを入れた後、織姫が自宅で洗濯をしていると伝えればルキアは妻一人に家事をやらせる夫の事をモラハラによる家庭内別居だと推理し、一護はそれを全力で否定していました。
何処でそんな言葉を覚えたのかと問い詰めると、近年尸魂界にもテレビが設置されたらしく現世の番組が視聴できるとルキアはドヤ顔で答えており、一護は「こんな形でテレビ観てねーで勉強しろっていう親の気持ちを理解することになるとはな」と零します。
BLEACHの代表的キャラクターでも阿散井恋次と朽木ルキアの両名は本編の最終回で見事結ばれることとなり、幸せな家庭を築いていました。 そこで、 阿散井恋次と朽木ルキアの馴れ初め 阿散井恋次と朽木ルキアの入籍から結婚[…]
尸魂界の霊子機器は浦原の発明
大戦後、浦原喜助が技術開発局に協力する事になったらしく現在の尸魂界では新しい霊子機器がどんどん開発されているようです。
しかし、一護と恋次の通話を聞いていた涅マユリが所謂ホログラムを用いた立体映像で登場し、浦原が強力する以前までは瀞霊廷の風情に合わせて霊子機器を開発していたと語り、浦原がその風情を台無しにしたと反発心を抱きます。
因みにマユリが登場したのは盗聴していたからという理由ではなく、今夜の魂葬礼祭の前段「序儀面霊縛」の為に副隊長各位へ現世へ向かうよう通達に現れたのですが、この時苺花が聞き耳を立てており、マユリに対して「涅隊長だ!カッケ~~~」と興奮していました。
現世で序儀面霊縛中にアクシデント
マユリが発言した「序儀面霊縛」と言うのは恐らく魂葬礼祭で使用される虚の生け捕りの事であり、現副隊長は総出で現世に虚の捕獲に赴きますが、何故かそこに一護も居た事から恋次は「式典に出ろっつったんだよ」とツッコんでいます。
顔馴染みの松本乱菊を交えて世間話をしていると、巨大な虚が一護達の輪の中に突如として現れている描写があるものの、一護を含め副隊長達は誰一人その虚の霊圧に気付く事が出来ません。
そして、恋次達の目を盗んで後を付いてきた苺花には虚の姿が見えていた事から、恋次達が誰一人気づいていない事を不振に思った矢先、恋次が虚の奇襲を受けて建物に叩きつけられてしまうのです。
虚が手を出したのを皮切りに一護が虚の存在を認識し瞬殺すると、ここまで接近されて誰一人気づけなかった異常事態に全員が狼狽える中、虎徹清音が別の虚に奇襲され背後から腹部を串刺しにされた後、新たに5体の巨大虚が周囲に出現します。
現れた虚はこれまで見てきた虚とは違い、肉体の何処かに輪っか状の孔を生やし鎖の様な印を体に走らせていました。
怪我はしたものの恋次が起き上がるとすかさず苺花が泣きながら抱き着き勝手に付いてきた事を謝罪します。
副隊長達が迎撃する中、一角が虚達に霊圧が無い事を言及しこの場で虚を生け捕りではなく殲滅の方向で指示する事で、副隊長達は散開して対処にあたりました。
その場には阿近も居た事から、何やら液体をばら撒いた後に「三三四四五五八八八一二三六六」と麻雀をする仕草をしたかと思えば「熔(ロン)」の合図で液体を踏み抜いた虚の両足が液状化した様な描写が映ります。
また、鳥型の虚が阿近目掛けて飛んできたかと思えば、上空から現れた吉良イヅルが自身の足を七度斬りつけ自重を増量した後、虚の首を踏みつけて動きを止めており、そのまま首を跳ねました。
三番隊副隊長を務める吉良イヅルは、あまり出番がないながらも尸魂界篇で市丸ギン達に利用された立ち回りから印象に残ると共に多くのキャラを押し退けて読者人気を博しました。 しかし、そんな準レギュラーの吉良が千年血戦篇であられもない姿を晒すこ[…]
新副隊長「輪堂与ウ(りんどうあたう)」
輪堂与ウは七番隊副隊長を務めており、喋れない変わりに手話をマスターしている他、相手の唇を読む事ができます。
召集前は動物好きなのか隊舎では鳥や猫に犬等沢山の動物たちに囲まれて何やら立ち往生しており、与ウを探す射場が隊士の女の子達に居場所を尋ねると「お庭で動物達と遊んでらっしゃいましたよ」と楽し気に言われていた事から、恐らく普段から動物と遊んでいるのかもしれません。
序儀面霊縛では虚の襲撃にも対処しており、斬魄刀の刀身に「生め」の文字を指で描くと式神の様な鳥の形をした数珠繋ぎの紙切れへと変貌し、心の中で「鷹」と念じると紙切れから実体となった鷹が無数に飛び出すと共に虚の血肉を貪り一瞬にして骨へと変えました。
新副隊長「八々原熊如(ややはらゆゆ)」
八番隊副隊長の八々原熊如は現世のギャルに被れている為、死覇装を超ミニスカに改造し胸元や臍の露出が多いルーズソックスを履いた褐色肌で金髪の女性死神です。
正確はサバサバしているのか現代っ子顔負けのギャル用語を連発し初対面の一護にも「チィ~~~~~~っス!」と気さくに声を掛けて自己紹介すると、大戦の英雄と持て囃し返事を待たずに勝手に写真撮影を初める等かなり癖の強いキャラクターでした。
矢胴丸リサの副官と聞いた一護は達観した様に納得するものの、自分のLINEアカウントが八々原に流出している事実に憤慨しつつその犯人が浦原である事に激怒しています。
戦闘面では斬魄刀の使用は見受けられなかったものの、鋭利な付け爪が目立つ両手を獣の口に見立てて構えた後、「がお」の口上と共に虚の頭部を切断しており、更にその勢いで虚の股間にも風穴を開けて倒していましたが虚目線だとかなり痛そうです。
地獄から再登場したザエルアポロ
得体の知れない虚でしたが副隊長達の活躍で何とか片付きそうだった事から恋次は安堵しており、苺花と離れて戦場へ飛び立とうとした所、足元から漆黒の鎖が4本飛び出しきたかと思えば恋次の左足を絡め取るのでした。
困惑していると呪言の如く重々しい声で「淋しいなあ」と聞こえ、恋次が声の方を見据えるとそこには地面に広がる穴があり、冒頭で一勇が展開した地獄蝶が舞い上下に歯の生えた空間から嘗ての敵「ザエルアポロ」が姿を現します。
着物の様な布地を片側だけ着込んだ格好に、露出した左半身が黒々とした血若しくは影の様なものに侵食されている状態であり、何故か左目は閉じていました。(※地獄の燐気に侵食されていると判明)
空間を開いた地中から登場したザエルアポロは、石田雨竜や涅マユリの姿が見当たらない事から残念そうにしていましたが、恋次は異質なものへと変化したザエルアポロの容姿の変わり様に「死んでる……のか?」と懸念を抱いていると、ザエルアポロは「…そうだ、僕は地獄に堕ちている」とほくそ笑むのです。
更に、
「地獄は良いぞ」
「虚の軛から解き放たれる」
「孔は肉体のそとへと外れ…」
「憎しみも苦しみも涙の様に脳から外へと溢れ出る」
引用元:BLEACH 獄頤鳴鳴篇より
と口上した後、頭部から羊の様な捲き角が生えました。
そして、恋次の影に隠れる苺花を見つけたザエルアポロは「そこのは何だ?怯えているな可哀相に」と指摘すると、答えずに苺花を引っ込める恋次に再度同じ質問をするザエルアポロは「地獄の獄吏は千里眼だ。答えなくともいい訳だが」と天を見上げた後、苺花から殺してやろうと宣言したかと思えば、自身が出てきた空間から無数の鎖を恋次達に向けて放出するのです。
咄嗟に苺花を抱え込んで飛び退く恋次ですが鎖が手足や胴体を貫通した為短い悲鳴を上げた事で、苺花は恋次を心配します。
そして鎖に捕まりかけた瞬間、一護が駆けつけると共に鎖を全て断ち切り、苺花を安全な所に避難させる様に恋次へ投げかけると、ザエルアポロは邪魔をした一護に対し「今更倒した所で手柄にならない」と嘆きつつも一護を殺しに向かっていきますが、一護は真面目な様子で「誰だてめーは?」と怒鳴っていました。
魂葬礼祭の真実は隊長達を地獄へ堕とす儀式
尸魂界には「霊威」と呼ばれる貴族の間で使われていた霊子に宿る霊圧の濃度を指す尺度があり、一般隊士で二十等霊威、副隊長で五等から四等霊威、隊長で三等霊威以上となります。
死神の肉体は霊子で構成されており死ねばいずれ肉体は霊威となり尸魂界の大地に還るといった仕組みですが、三等以上は霊圧濃度が高すぎて大地に還れません。
そこで魂葬礼祭の儀式を行い隊長格の霊子を大地に還すというのが本来霊術院で習い浸透している内容でしたが、実は知る人ぞ知る「迷信」がありました。
その迷信と言うのは、実際はどうやっても三等以上の霊子は尸魂界の大地に還る事が出来ず、魂葬礼祭は強すぎる霊子をいつまでも尸魂界に漂わせておく訳にもいかないと言う理由から死んだ隊長を地獄に堕とす儀式だったのです。
また、ザエルアポロ曰く強さには必ず代償があり、自ら求めた強大さにより還る場所を失った寄る辺無き魂を地獄に堕として救済する事は「優しさ」であるとし、これまで死神達は知らぬ間に自分達の手で仲間を地獄に堕とし続けていたと語ります。
京楽春水はこの迷信に関しては半信半疑だったものの、此度の魂葬礼祭に燐気が出現した事から漸くそれが真実だったと気づいたのです。
浮竹十四郎の地獄落ちが確定
現在の現世・虚圏・尸魂界の三界のバランスが崩れると世界の均衡が無くなり生も死もない原初の状態になるといった設定がありますが、地獄はこの三界から逸脱した概念である為、霊王が死んだ所で恐らく干渉は受けないでしょう。
現在は三界の在り方によって謂わば地獄に蓋をしている状態なのですが、先の大戦で藍染惣右介やユーハバッハなどの地獄の口を押さえつけていた強大な霊圧を持った者が消えた事で均衡が崩れると共に、大戦中に立て続けに巨大な霊圧を地獄に堕とし続けた事が地獄の側から口をこじ開けられる様になったとザエルアポロは話します。
そして、今回の魂葬礼祭で
- 護廷開祖「山本元柳斎重國」
- 死剣「卯ノ花烈」
- 神掛「浮竹十四郎」
の地獄送りが完了したのです。
ザエルアポロが一護に魂葬礼祭の真実と世界と地獄の均衡が崩れた事を告げた刹那、背後に地獄の門が出現し扉の奥から浮竹の斬魄刀「双魚理」の片方が飛び出してザエルアポロを背中から突き刺しますが、浮竹の姿は扉の奥なのか姿は確認できませんでした。
時間が差し迫ったザエルアポロは一護達が浮竹の目の前で虚達を皆殺しにした事で儀式は完遂したと述べていますので、地獄の門の向こう側に居るのが浮竹でほぼ確定ですが、双魚理の大きさからしてかなり巨大化している印象を受けます。
また、ザエルアポロが浮竹の目の前でと言及したコマでは一護の死神代行証に焦点が当てられている事から、浮竹は死後も代行証を通して一護を監視していた事が示唆されていると共に、読者からは冒頭の一勇を乗せて移動していた二匹の鯉の霊子とも関連があるのではと予想しました。
浮竹十四郎は千年血戦篇で霊王の代わりとなって世界の崩壊を一時的に防いだ後、力尽きて死亡してしまいました。 そこで今回は、 浮竹十四郎は地獄に堕ちた 浮竹十四郎が行った神掛とは 浮竹十四郎とミミハギ様の関係 […]
隊長格の地獄落ちの基準は?
今回のキーポイントである「魂葬礼祭」が地獄落ちの基準となります。
つまり、千年血戦篇の様に戦死した隊長達は死後に魂葬礼祭を行う事で地獄落ちの儀式が完了し地獄に堕とされている訳ですが、例えば戦死したが魂葬礼祭を行われていない市丸ギン等の隊長格はそのまま何処かに漂っているのか、はたまた大地に還れたのかは分かっていません。
そこで思い浮かぶのが元一番隊副隊長「雀部長次郎忠息」であり、雀部は戦死後に元柳斎自ら葬儀を執り行って丁重に弔っています。
しかし、同時期に戦死した元柳斎・卯ノ花・浮竹の魂葬礼祭はちゃんと12年後に執り行われたと恋次が名言しているものの、雀部に関しては全く触れていませんでした。
雀部は卍解を習得して以降も元柳斎の右腕として長年仕えた実力者である事が明記されていますが、魂葬礼祭をしなくてもいい理由を上げるとしたら、まさかの霊威が三等以上ではなかった可能性が浮上します。
若しくは、雀部の存在が忘れられているだけなのかもしれませんが、仮にも卍解を会得し元柳斎に傷を入れた人物なので三等霊威以上ないという事は有り得ないでしょう。
強大すぎる霊圧を持つ隊長は死後魂葬礼祭を以てして地獄に堕とされるという真実からとても気になる案件でした。
20周年読切「獄頤鳴鳴篇」のネタバレについてのまとめ
今回、連載から20周年と言う事で掲載された「獄頤鳴鳴篇」の読み切りでしたが、特に印象に強かったのは原作1巻から登場していた地獄蝶と地獄の存在が密接に関わってくるという内容でした。
冒頭は一勇の行動の一つ一つが不穏な事ばかりで何やらハラハラして読み進めてしまいますが、馴染みのキャラクターのその後の様子がゆるい内容ばかりだった事から、原作の最終回後の様子が窺い知れてかなり得した気分になったものです。
しかし、「魂葬礼祭」と言う新語と、千年血戦篇で死亡した隊長達が全員地獄に堕ちていたという新事実から気分は一気に下降し、三界の魂魄のバランス以前に歴代の隊長達は強すぎるが為に死後は地獄に堕ちるしかないという余りにも救いの無い展開にBLEACHの世界の厳しさを思い知りました。
恐らく、魂葬礼祭をせずにただ魂魄を漂わせているだけでは今度は三界のバランスが崩壊してしまうでしょうし、魂葬礼祭したらしたで世界と地獄のバランスが崩壊して本件の様に地獄の蓋が開いてしまうという事実から、どのルートを辿っても世界の崩壊へ向かっている気がします。
また、ザエルアポロを連れ戻していたので浮竹が敵なのか味方なのか現段階では判断できませんが、元柳斎や卯ノ花も地獄に堕ちている事が確定したので今後の展開が気になりますね。
余談ですが、劇場版の地獄篇の様にクシャナーダと日々殺し合いを繰り広げる元柳斎達を想像したらちょっと笑ってしまいました。