京楽率いる八番隊副隊長「伊勢七緒」ですが、千年血戦編で京楽が七緒の斬魄刀を隠し持っていることが明かされました。
それではどうして京楽が七緒の斬魄刀を隠していたのか、
- 伊勢七緒と狂骨の関係
- 七緒の母と神器「八鏡剣」の呪い
- 伊勢七緒の人物像
順を追って伊勢七緒について紹介していきます。
伊勢七緒と狂骨の関係とは
結論から言えば、京楽の斬魄刀「花天狂骨」の狂骨の中に七緒の斬魄刀が封印されているといった関係です。
七緒自身、京楽が斬魄刀を隠し持っているのは知っていたようですが、七緒の斬魄刀を狂骨の中に封印していた事は千年血戦編リジェ戦で明らかにされました。
伊勢家の呪いで嫁いだ婿は早死にする
伊勢家は代々女性しか生まれない女系だったため婿をとっていたのですが、婿は伊勢家の呪いのせいで早世してしまうのでした。
そこで七緒の母が呪いを断つべく伊勢の血筋を絶やす覚悟で外へ嫁いだ相手が京楽の兄であり、京楽の兄もまた伊勢家の呪いにかかり早世し、七緒の母は結局伊勢家へ帰され呪いから逃れられなかったのです。
伊勢家の女は伊勢の呪いから逃れられない、そう実感した七緒の母は家長が代々継承する一本の斬魄刀に気づきます。
京楽が七緒の母から託された斬魄刀「神剣・八鏡剣」
伊勢家は神官の家系で祭事を司っているため個人の斬魄刀を持たず、上述の斬魄刀を代々継承しており、その斬魄刀が不幸をもたらしていると京楽に話し、娘の七緒に呪いが受け継がれないよう託したのです。
その後、神器紛失によって四十六室の裁定にかけられた七緒の母は処刑を執行され亡くなり、京楽は自分の兄と七緒の母の簪と神器である斬魄刀を抱えて生きていきます。
その斬魄刀を隠すべく京楽の花天狂骨「お花」が狂骨を生んだという経緯です。
今回は護廷十三隊八番隊隊長を務める京楽春水のプロフィールを通して、 京楽の卍解の能力とセリフ 京楽の戦歴から見る強さと名言 京楽の性格 以上、三項目を重点に紹介するので見ていきましょう。 京楽春水の名言 ここ[…]
伊勢七緒の斬魄刀「神剣・八鏡剣(はっきょうけん)」の能力
- 初出原作71巻651話
神官の家系である伊勢家の家長が継承する神器である「八鏡剣」は、祭事に用いるため刃が無く人を斬る事ができない代わりに、神と対峙し神の力をその身に受け八方へ振りまく力があるとされています。
神器の為か解号は語られておらず不明のままです。
伊勢七緒のプロフィール
ここからは伊勢七緒の人物像を見ていきましょう。
- 名前:伊勢七緒(いせななお)
- 誕生日:7月7日
- 身長:164㎝
- 体重:48kg
- 所属:護廷十三隊八番隊副隊長→一番隊副隊長兼八番隊副隊長代行
- 趣味:読書
- 特技:計算
- 好きな食べ物:羊羹
- 嫌いな食べ物:抹茶
- 初登場:原作12巻
- 声優:生天目仁美
メガネをかけ前髪を右に垂らした美人の女性で、性格はかなり生真面目でありながら周りの騒動にあちこち対応させられていたりと、常に書類を抱えているのが印象的な京楽の副隊長です。
また、女性死神協会副会長を務め様々なトラブルに悩まされていたり、貧乳を気にしているといった可愛らしい一面もあります。
最終回のその後は一番隊副隊長と八番隊副隊長代行を兼任
多くの戦力を失った護廷ですが、総隊長に京楽春水が就任してからは一番隊副隊長に任命された七緒。
その後を描いた小説では、八番隊隊長に就任した矢胴丸リサの副隊長に引き抜かれそうになり、一番隊・八番隊の副隊長業務を兼任することになりました。
リサとは幼少期から読書仲間なので、七緒は目を掛けられていたのでしょう。
伊勢七緒は鬼道の才がある
真央霊術院に入学した七緒は浅打をものにすることができず鬼道の才が認められ護廷の入隊試験を受けることができ、本人は鬼道衆を希望していたらしいのですが京楽の八番隊に入隊させられました。
知らなかった……剣をとって戦うことが…………
こんなに怖いなんて———……
引用元:BLEACH 原作72巻
リジェ戦での発言からして霊術院時代では殆ど実践訓練などはしたことがないと推察でき、もしくは恋次達のような実践訓練では鬼道のみで乗り切ったとみていいでしょう。
七緒が自作した鬼道の白断結壁(はくだんけっぺき)
千年血戦編で披露された鬼道で、滅却師の力の侵入を一時的に完全に断つ防壁とのことで、七緒の自作のようです。
星十字騎士団ハッシュヴァルトですら会話の片手間に徐々に霊子を削り取っていく策を講じる程突破が難しいばかりか、その時間稼ぎの間に更に小さな六角形の板を組み合わせた防壁を展開させました。
ハッシュヴァルトの読みでは、強度が脆くなった分何か罠があると踏み強硬手段に出ようと剣を構えますが、帰投命令が下った為鬼道の性能は不明です。
七緒はサポートタイプなので実践は苦手?
上述通り前線に立つタイプではないようで、尸魂界編で山本元柳斎重國の霊圧を直に浴びたときは、過呼吸を起こし、立てなくなるほどでした。
そんな七緒も普段は元柳斎を軽視してる?
「BLEACH OFFICIAL BOOTLEG カラブリ+」では、現世の祭りに各隊が出店を出す事になり、女性死神協会副会長として各隊長に意向を聞きに回っていた七緒ですが、名目上「現世の若者を護廷十三隊の虜にすべく」と話を持ち掛け元柳斎を味方に引き込んだと思えば、元柳斎が「直々にお茶をたてて…」と言い出したところで撤収と一言放ち一番隊不参加と告げ出ていくのでした。
その後、器を二種類に分けたカップのような容器の冗談にちらし寿司を入れ、下段に飲み物を入れるといったアイディアを出した京楽を絶賛する七緒ですが、何の飲み物を入れるか悩んでいたところに元柳斎が現われ「それにこそ我が一番隊の特性抹茶を…」と意気揚々と提案するのですが、「入れませんよ、帰って下さい」とあしらいます。
戦時下以外だとそこそこ手厳しい性格のようですね。
瞬歩の速度だけは隊長並?
七緒の瞬歩は常に成長しているらしく、尸魂界編で京楽が元柳斎を連れ移動する足に追いついていたり、千年血戦編ではリジェと対峙する為に移動する京楽についていっています。
星十字騎士団リジェ戦では京楽が七緒をサポート
七緒が初めて八鏡剣を使用したのは千年血戦編のリジェ戦であり、京楽の狂骨の中から取り出されました。
普段、鬼道でサポートに徹していた七緒が初めて前線に立ち剣を握った戦いに参入し、しかも強敵の星十字騎士団の一人リジェと対峙したのです。
そして、圧倒的な霊圧差と強者を前に震えている七緒を後ろから支えてサポートする京楽。
これまで前線で戦ってきた京楽が下がり、実戦経験の無い七緒が前に出て二人が支え合って戦うこの構図は、七緒と京楽のどちらのファンも昂ったのではないでしょうか。
実はこれまで七緒が京楽を支えている様で要所要所では京楽が七緒を支えていた事を回想する描写は、七緒が京楽を支えたいという意志表明を改めて確認させられました。
この戦いは、京楽が支えてくれているおかげで七緒の震えが収まり、八鏡剣の力を以ってリジェの力を反射し倒す事に成功しますが、リジェの残滓ともいえる霊子が尸魂界へ拡散し、後に吉良イヅルによって討伐されています。
小説や外伝でわかる七緒と京楽の関係
小説「Can't Fear Your Own World」では、綱彌代時灘が京楽へ向け繰り出す攻撃を七緒が鬼道で障壁を張り防御しており、その際、京楽「ボクの事はいいよ、七緒ちゃんは自分を護る事に集中しなって」と言いくるめる発言に対し、七緒は拒否。
七緒は総隊長を優先するのは当然だと言い張り、京楽は公務じゃなくこれは私怨の戦いだからと説得すれば、
ならば、尚更です。
引用元:BLEACH 小説「Can't Fear Your Own World」
と、私情では尚更京楽を優先する旨を堂々と発言しており、この時の京楽は複雑な表情と文脈に綴られていました。
上述のリジェ戦でも八鏡剣を取り出す過程で「私がお慕いする人はきっと呪いなんてバカバカしいと…」と話していることから、七緒は少なくとも京楽に好意を寄せていることが分かります、
「BLEACH OFFICIAL BOOTLEG カラブリ+」では、バレンタインチョコの下りで京楽が七緒からのチョコを期待しており結局貰えなかったのですが、裏ではちゃんと京楽のチョコを用意しているという徹底ぶりです。
伊勢七緒と狂骨の真相と人物像のまとめ
伊勢七緒と狂骨の関係は、
- 女系である伊勢家は婿が早世する呪いにかかっていた
- 七緒の母が呪いを断つ為に京楽へ「八鏡剣」を預けた
- 伊勢七緒の斬魄刀「八鏡剣」を隠す為に京楽の花天狂骨お花が狂骨を生んだ
といった、七緒の母の頼みで京楽が行った手段だとわかりました。
七緒の母が京楽の兄と結婚していた事から、七緒と京楽は叔父と姪の関係性にあり、京楽は七緒を守る為に自分の八番隊に配属させたという背景があります。
七緒も霊術院を卒業後、京楽が母の簪を付けていたのにもかかわらず、七緒と対面する際には外していたことが母が託した相手だと確信に至り、京楽の側で副隊長に至るまで支えていました。
これまでの七緒の好意が信頼や尊敬かはたまた恋愛なのか、それとも砕蜂が夜一に寄せる好意のようなものなのかは不明ですが、そのやり取りは七緒と京楽の境遇を思えば微笑ましい光景ですね。