漫画BLEACHの登場キャラクター「朽木白哉」は、千年血戦篇開幕で滅却師との激闘が描かれた末、まさかの敗北を受け死亡説が浮上しました。
そこで、今回は朽木白哉の死亡やシスコンに焦点をあてて、
- 朽木白哉の死亡説と話数
- 朽木白哉の復活とその後
- 朽木白哉のシスコンエピソードの数々
以上を踏まえた白哉の死亡説浮上経緯と復活劇までの流れを紹介すると共に、白哉がシスコンと呼ばれるエピソードをまとめたので見ていきたいと思います。
朽木白哉に死亡説が流れた経緯とフラグ
- 原作56巻495話~57巻502話
結論から言えば、最終回時点で白哉は生存していますが、なぜ死亡したと実しやかに語られたのかと言うと千年血戦篇序盤に描かれたエス・ノト戦に関係があります。
原作56巻495話、滅却師が瀞霊廷に侵攻を始めた回に於いて、白哉はエス・ノトとマスキュリンの両名と交戦する恋次の下へ駆けつけた所、先ず足場を破壊してマスキュリンを戦場から離脱させるとエス・ノトを孤立させる事に成功しました。
しかし、続く496話にて、白哉は雀部長次郎が命懸けで伝えてくれた卍解を封じる策が滅却師にある事を前提として動き、恋次と共闘している状況を踏まえて自ら卍解をして強敵エス・ノトを倒す突破口を開こうとするのですが、エス・ノトのメダリオンによって千本桜を掠奪される結果に終わったのです。
原作57巻501話、得体の知れないエス・ノトの能力を見極める為に白哉は率先して対峙し情報を引き出そうとしますが、エス・ノトの話術と雰囲気そして奇妙な能力によって植え込まれた「恐怖」によって本能的に取り込まれた白哉は冷静さを欠く事になり、掠奪された千本桜によって斬り倒されたのでした。
更に502話、こちらのサブタイトルが「散桜」と題された回は虫の知らせを聞いた様なルキアが白哉の心配をする描写があり、白哉は重傷を負いながらも始解で応戦しますがエス・ノトの「千本桜景厳」の猛襲を受けて完全に戦闘不能に陥ります。
そして、白哉対エス・ノトの締めくくりとして、
- 千本桜の刀身に亀裂が走り砕ける
- 白哉の双眸から光が消える
- 滅却師に敗北した恋次とルキアの姿の描写を挟み「済まぬ」と心の中で吐露する白哉
- ハッシュヴァルトが「朽木白哉が死んだ様です」と明言
等の意味深な描写が多数散りばめられた事で57巻502話「散桜」にて白哉が死亡したと話題に上がったのです。
白哉は一護に遺言に近いセリフを遺している
- 原作58巻512話
卍解を奪われエス・ノトに敗北した白哉は、虚圏から尸魂界へと救援にやって来た黒崎一護に対して、ルキアと恋次の安否を確かめた後、「私はもう長くは保たぬ」と話したの皮切りに、隊長として瀞霊廷に踏み入る賊を打ち取ることもできず、挙句多くの部下を失いその家族達を悲しませた挙句、「無様に敗北し死する事を心より辱じる」と零します。
一先ず白哉がエス・ノトに敗北した段階で死亡していなかったと安堵していた読者は、これらの台詞を受けて本当に白哉が退場してしまうのかと肝を冷やしたに違いありません。
加えて、白哉は一護に対して、
「兄は人間だ 本来ならこの戦いに巻き込まれる事はおろか」
「ここに居る事すら無かった筈の者だ…………」
「その兄に最後に頼み事をする私の悍ましき無様を許してくれ——…」
「頼む、尸魂界を護ってくれ、黒崎一護………!」
引用元:BLEACH 原作58巻 512話
と遺言に近い頼み事をします。
BLEACHの作品内において、死神・虚・完現術・滅却師と全ての種の因子を持ち合わせる主人公である黒崎一護ですが、一護がどうして全ての因子を所有しているのか、また内在するに至ったのか、 黒崎一護の生い立ち 黒崎一護が保有する力[…]
本来ならば尸魂界の争い事に一切関係ない人間の一護に対して、己の無力と無様な姿を理解しつつも尸魂界を護ってくれと告げる白哉を見て、多くの読者は白哉の退場を覚悟しました。
白哉の斬魄刀に砕けたことも死亡フラグに拍車をかけた
- 原作58巻513話
そして、「任せたぞ…黒崎一護」のセリフと共に一護が飛び立った空を見上げる白哉の姿が写し出されますが、その手からするりと抜け落ちた斬魄刀が完全に砕け散る一コマが描かれます。
以上、ここまでの描写の積み重ねが一護のよき理解者として長年準レギュラーを務め人気票をも獲得した大人気キャラである白哉の死亡説の発端となるのですが、嘗て白哉が恋次戦で言い放った「意志に反する卍解の消滅は持主の死期が近いことを意味する」という発言が今回の白哉の状況とも当て嵌まったので死亡説の後押しになったのかもしれません。
みんな大好き「済まぬ」の誕生
- 原作58巻512話
白哉がエス・ノトに敗戦した回、同時期に滅却師に敗北し瀕死状態となった恋次やルキアのコマが刺し込まれた後、白哉はルキアや隊士達に向けて心の中で「済まぬ」と謝罪しています。
白哉は尸魂界篇の最後でもルキアに対して「済まぬ」と謝罪している描写がありますが、今回、卍解を掠奪された挙句滅却師に完敗した醜態から、以降読者から「すまぬさん」と言う不名誉なニックネームをつけられるのでした。
白哉は霊王宮で治癒を受けて復活した
- 原作61巻545話
白哉の安否は、
- 原作58巻515話:伝令兵の一報で一命を取り留めた事が判明するが危篤状態
- 原作58巻517話:修多羅千手丸が白哉をカプセルに入れて霊王宮へ持ち帰る
等の描写から危篤ではあるものの生存が確認できたので死亡説は撤廃されました。
そして、白哉は意識の無いまま霊王宮へ運ばれると零番隊の超霊術によって治療を施されて完治に至りますが、主に麒麟寺天示郎の温泉効果「白骨地獄」と「血の池地獄」で傷み切った霊圧を出し切り新たな霊圧を補給した事で復活しています。
復活後の白哉は大活躍
白哉は復活後に戦線復帰しており、滅却師の第二次侵攻にも参戦し大活躍です。
滅却師の第一次侵攻ではエス・ノトに手も足も出なかった白哉ですが、霊王宮での修行を終えた後は、
- リルトット→圧倒
- ミニーニャ→圧倒
- キャンディス→完勝
- ナジャークー→完勝
- プアキュトロン→完勝
- ペペ→苦戦
- ジェラルド→中断
戦闘描写こそ省略されてしまったものの、一対五と言う不利な状況でも三名を容易く撃破しており、リルトットに至っては「ホントにエス・ノトにフッ飛ばされたのと同じ奴か?それにしちゃ随分ウデが立つじゃねーかよ」と発言していた事から、白哉の実力が聖十字騎士団と同等以上に達している事を示唆していました。
ペペ戦に於いては、他者を無自覚で操る能力を前に千本桜や檜佐木が操られた為に迂闊に手を出せなくなった白哉でしたが、涅マユリが派遣したゾンビ化状態の六車と鳳橋の乱入を受けてペペを撃破する事に成功しています。
しかし、白哉はゾンビ化状態の六車と鳳橋を見て憐れに感じたのか、「そのまま死なせてやることもできた筈だ。弄ぶ様な真似を…!」と不快感を示し、マユリの死してでも瀞霊廷を護るのが護廷十三隊の本懐という意義に反目する態度を露にしていました。
霊王宮突入後は白哉は冬獅郎と剣八の三名と共闘しジェラルドと交戦しており、それぞれの卍解を以って全力で制圧に掛かりますが、何れの卍解も決定打にはならず霊子化して復活したジェラルドへの対処法もないまま応戦していた所、最終的にはユーハバッハの聖別によってジェラルドは霊子事吸収されてしまい消滅する形で決着します。
以上の様に、復活後の白哉は護廷十三隊筆頭戦力と呼んでも差し支えない実力を有しており、尸魂界を護る霊王護神大戦の一翼を担ったのです。
朽木白哉は最終回やその後でどうなった?
白哉は霊王護神大戦後、スピンオフや最終回でも登場しており、
- 半年後:現四大貴族の会合に出席し綱彌代時灘と四楓院夜一と対談
- 3年後:朽木ルキアと阿散井恋次の結婚式の準備に勤しむ
- 10年後:休暇中のルキアを気遣い任務をこなす
等、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では朽木家当主として四大貴族の会合に出席して時灘の煽りを受け流す柔軟な対応をしており、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」ではルキアの結婚を受けた翌日から下準備に取り掛かると共に役場への手続きや挙式を一人で用意するシスコンぶりを見せています。
また、原作74巻の最終回、白哉のシスコンぶりが10年後も健在だった事から読者も安堵しました。
朽木白哉のシスコン疑惑とルキア溺愛エピソード
何より「掟」を第一義としてそれに殉ずる覚悟を持つ白哉ですが、果たして本当にシスコンなのか、先ずは白哉とルキアの関係性について見ていきましょう。
朽木白哉と朽木ルキアの関係
- 原作21巻179話
白哉がルキアを義妹として朽木家に迎え入れた理由は亡き妻「緋真」との約束の為であり、緋真は赤子だったルキアを戌吊へ置き去りにした過去に負い目を感じていた為、病死する間際に白哉へルキアの捜索を託し、白哉は緋真の死後に霊術院でルキアを見つけ出して養子に迎えました。
ですが、この時の白哉は「流魂街出身の血を朽木家に迎え入れた」事と「掟を破り緋真と結婚した」事を最後の我儘として今後は如何なる場合でも掟を守ると父母の墓前で誓っていた事から、四大貴族当主としてルキアとどの様に接していいか分からずにいたのです。
その為、なるべくルキアの身に危険が及ばないように過酷な戦地から遠い役職に就かせたり根回ししていましたが、知らない内にルキアの魂魄に崩玉を隠した浦原やそれを狙う藍染の謀略に巻き込まれたルキアが死神能力譲渡の罪一つで極刑を言い渡された時には四大貴族として死神の規範となるべく受け入れていました。
BLEACHの世界には護廷十三隊や中央四十六室など現代日本同様に組織が存在し、その上位に貴族が存在している事は御存じでしょうか。 貴族の中でも更に上位である四大貴族は原初の死神の時代から続く名門であり、本編では四楓院家や朽木家がそれに[…]
しかし、黒崎一護の活躍によってルキアの処刑が断念された後は、誇りを掛けて一護と本気で戦った事で、例え同じ立場になってもルキアを護ると豪語する一護の信念に負けて、以降は自身の心の赴くままルキアの義兄として守り通す様になったのです。
つまり、白哉がシスコンを遺憾なく発揮するきっかけとなったのは一護にあります。
白哉とルキアのセンスは似た者同士
- 単行本29巻収録おまけ
- アニメBLEACH228話
単行本のおまけ頁に収録された海水浴に訪れたエピソードでは、第一回海浜芸術會が開催される事になり、白哉はルキアと同チームで砂浜で何やら造形物を作成していました。
不格好なチャッピーを造形するルキアの横では、何と見事なワカメ大使を作り上げる白哉の姿があり、「何と言う研ぎ澄まされた美的感覚…」とルキアは羨望の眼差しで白哉を見つめるのです。
誰も知らぬ所でまさかの美的感覚が似ている義兄妹の様子が判明した回なのでした。
朽木白哉は不器用なシスコン
尸魂界篇を経て白哉とルキアの確執が緩和したのを契機に白哉の過保護なシスコンぶりが加速していきました。
- 虚圏へ無断突入しようとしたルキアとついでに恋次を強制帰投させる為現世まで出迎え
- 虚圏へ出立するルキアに良質のマントを贈呈
- 死神代行消失篇では白哉の根回しも無くなりルキアは実力で副隊長へ昇進する
破面篇序盤、白哉は元柳斎の命令を受けてルキアと恋次を連れ帰った訳ですが、白哉は飽くまでも「私が受けたのはお前達を連れ戻せという命だけだ」と詭弁を弄して連れ戻した後どうしろという命までは受けていないと後はルキア達の自由意志に任せたのです。
その際に、虚圏は砂埃が酷いから持って行く様にとマントを贈呈している事から、この時も白哉のシスコンぶりが垣間見えるのでした。
更に、藍染戦から17ヵ月後の死神代行消失篇では、元々席官クラスの実力を持つルキアが危険度の高い任務に駆り出されない理由が白哉の根回しだった事からそれが解消された結果、ルキアは副隊長に昇進しています。
朽木白哉はルキアの結婚でシスコンが限界突破
- 小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」
ルキアと恋次の結婚が描かれた小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」では、ルキアと恋次が副隊長達に結婚報告を行う為に高級料亭の一室を貸し切ってこれでもかと目出度い調度品で埋め尽くしたり、四大貴族の婚姻に必要な手続きの為に連日日程を調整して同行したりと細部に亘って気遣いが窺えました。
これまでルキアを護る為に戦って来た恋次へとルキアを届ける挙式では、過去のしがらみと相まって白哉の心情が浮き出ていた事から涙なしでは読み進められない作品となっています。
BLEACHの代表的キャラクターでも阿散井恋次と朽木ルキアの両名は本編の最終回で見事結ばれることとなり、幸せな家庭を築いていました。 そこで、 阿散井恋次と朽木ルキアの馴れ初め 阿散井恋次と朽木ルキアの入籍から結婚[…]
また、10年後を描く原作74巻の最終話、ユーハバッハの力の残滓と思われる霊圧反応が瀞霊廷に出現した際、砕蜂の隠密機動が護廷隊長へそれぞれ遣いをやったと話しますが、白哉は「ルキア達は久方振りの休暇だ、連絡の必要は無い」と語り自ら処理に出ました。
この時、ルキアと恋次は子供を連れて現世の一護達の下へ赴いていたのですが、ルキアが結婚して朽木家を去った後も過保護だという事が分かりますね。
朽木白哉はルキアのピンチに必ず駆けつける
白哉のシスコンぶりは日常的なサポートにとどまらず、戦闘時も職務として公的に救援にやってきており、作中では何度もルキアの命を助けていました。
それでは遺憾なく発揮された白哉のシスコンぶりを見ていきましょう。
市丸ギンの神鎗からルキアを護る白哉
- 原作20巻176話~177話
この章では、黒崎一護戦後に義妹に対する考えを悔い改めた白哉が、崩玉を回収し不必要となったルキアを処理するべく藍染の命令を受けた市丸が神鎗でルキアを殺害しようとした瞬間、身を挺してルキアを護り抜いたシーンが印象的です。
市丸の神鎗を受けて重傷を負った白哉でしたが卯ノ花の治療を受けて命を取り留める事が出来ると共に、一護の言葉を受けて過去の掟という縛りから解き放たれた後にルキアへ緋真との約束と父母への誓いを語り本心をさらけ出します。
そして、この時をもって白哉はそのシスコンぶりに拍車がかかるのでした。
ルキアに止めを刺そうとしたゾマリを倒す
- 原作34巻297話
虚圏で繰り広げられる十刃との戦いの最中、ルキアはアーロニーロと交戦した結果相打ちとなり気を失ってしまいますが、そこへ第7十刃ゾマリが足を運びルキアへ止めを刺そうとしていました。
同時刻、浦原喜助によって万全状態で虚圏へ送り込まれた増援部隊の一人白哉は、当然の様にルキアの元へ駆けつけると、「あれと戦ったのは兄(けい)か?」と訊ねた所、否定した後に「止めはこれから私が刺すところだ」と言うゾマリの言葉を受けて冷ややかに頷くのです。
こうしてルキアの窮地に間に合った白哉は至って冷静にゾマリを圧倒していくのですが、戦闘中ゾマリが能力でルキアを操り人質にした事で内心ではかなり怒っていたらしく、誰の許しを得て虚を斬るのかと激昂するゾマリに止めを刺した際には「私の誇りに刃を向けたからだ」と迷う事無く吐き捨てたのでした。
リルカ戦を終えて気を失ったルキアを回収
- 原作54巻473話
こちらは白哉自体は別の相手と戦っていたので救援という訳ではありませんが、リルカ戦後に気を失ったルキアをいつの間にか回収しており、ルキアを抱えて他の護廷の下へ瞬歩で現れる白哉が確認できます。
駆け寄ってくる恋次に「任せる」と一言託した後、「命は有る。傷も浅く霊圧の乱れも無い」とルキアの安否を詳細に語りました。
エス・ノトに苦戦するルキアの救援とサポート
- 原作63巻568話~569話
エス・ノトと交戦するルキアでしたが、滅却師完全体「神の怯え」の前に精神的に破壊されかけた時、霊王宮で修行を終えた白哉が駆けつけると共にエス・ノトが展開した結界を外側から砕き加勢に入るのです。
エス・ノトと目を合わせると恐怖を刷り込まれてしまう事からルキアは白哉に進言しますが、白哉は一度目の侵攻時とは打って変わって始解のみでエス・ノトの攻撃を悉く払い除けると、エス・ノトとの敗北がきっかけとなって千本桜の真髄を今一度見極める事が出来たと感謝を述べ、エス・ノトを煽ります。
そして、ルキアの隣に並び立つと瀞霊廷に来るまでの間に成長したルキアの霊圧を感じ取っていたと話し、「強くなったな、ルキア」と白哉はルキアを初めて褒めるのでした。
生れて始めて白哉に褒められたルキアはこれまで過ごしてきた白哉との日常を回想し感極まって嬉し泣きしそうになりますが、「まだ恐怖はあるか」と言う白哉の支えを受けてルキアは仕切り直しを決起します。
白哉はルキアの卍解のサポートをする
白哉の後押しを受けたルキアは、エス・ノトに抱いていた恐怖に打ち勝つ事が出来た為、白哉はこのままエス・ノトの相手をルキアに託し、白哉は闘いを見守る事に決めました。
そして、ルキアが卍解を解放した事でエス・ノトが凍結すると共に砕け散り決着するのですが、未熟な卍解故にルキア自身の肉体をも凍り付かせてしまう危険性から見兼ねた白哉がそっとルキアの手元に手を重ねて「ゆっくり解け」と冷静に言ってのけます。
「素晴らしい卍解だった」
「だが難しい卍解だ」
「半歩の過ちで命を落とす危うい卍解だ」
「心して扱え、決して逸るな」
「命を捨てて振るう刃で護れるものなど無いと知れ」
引用元:BLEACH
賛辞と助言に気構えを諭すとルキアは無事に卍解を解除する事ができました。
兄として先を行く死神の師としてルキアをサポートする姿は、時に厳しく時にデレデレな白哉の本質が詰まった印象に思えます。
朽木白哉の死亡説とシスコンエピソードのまとめ
白哉は千年血戦篇開幕のエス・ノト戦で卍解を掠奪された結果、エス・ノトの能力「恐怖」に呑み込まれた結果ルキアを失う恐怖に精神を蝕まれ体が思うように動かなくなり、掠奪された千本桜によって敗北してしまいました。
その際、千本桜景厳の猛襲を受けた事が致命傷となり双眸の光が消えると共に倒れていく恋次やルキア等隊士達の姿を描いたコマが差し込まれた末、白哉は心の中で「済まぬ」と謝罪した後、斬魄刀の刀身が砕けるといった演出を受けて白哉の死亡説が浮上したのです。
更に、一護が到着した際には自身の死期を悟り尸魂界を護って欲しいと遺言の様に話した事と、完全に砕け散った斬魄刀の描写から死亡が濃厚となり、ハッシュヴァルトの白哉死亡の報告によって完全に死亡したものだと受け入れました。
しかし、滅却師撤退後に白哉の生存が判明すると共に危篤状態の白哉を救う為に霊王宮へ連れ出す展開となり、霊王宮では一護達が修行を始めた事で白哉にも強化フラグが立ち、多くの読者が白哉の復活と強化イベントに歓喜したものです。
予測通り千年血戦篇後半戦からは白哉は復活すると共に強化された実力で多くの滅却師を討ち取る大活躍を果たし、大戦後もこれまで通りの様子で過ごしている白哉が描かれた事から白哉ファンは安堵しました。
また、白哉のシスコンぶりについては、白哉は緋真と父母に誓った約束のどちらを守るべきか逡巡していた所、藍染の離反とルキアの処刑そしてルキアを奪還しにやってきた一護との激闘の末、漸くルキアも誇りも護るべきだと言う結論に至り、以降はルキアに対して過保護に接するようになりました。
掟を護るという戒めから解放された白哉は、ルキアの赴く場所に適したマントを贈呈する他、職務として堂々とルキアのピンチに駆けつける等、過保護を通り越してシスコン疑惑が生じる程徹底してルキアの窮地には必ずと言っていい程に出現するようになったのです。
しかし、ただ義妹を甘やかすだけには留まらず、時には成長したルキアの技量を正当に評価して、現段階のルキアならば勝てると見込めた敵に関してはルキアを信頼して一任する一方、冷静に助言をしてはルキアの精神状態を落ち着かせる器量も見せています。
ルキアと恋次の結婚には表情こそ変えないものの誰よりも祝福をしていた事が小説「「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」で描かれていた事から、父母や緋真の死が無ければ当初からかなりデレデレだったかもしれませんね。