【BLEACH】平子真子は死亡した?ホロウ化の強さと卍解との併用について

オサレなキャラとして名高い平子真子ですが、結局本編ではどうなったのか、どうして卍解と虚化を併用しないのか等、様々な疑問が生じている事だと思います。

そこで今回は、

  • 平子真子は最後に死亡したのか
  • 平子真子の虚化について
  • 平子真子が卍解と虚化を併用しない理由とは

以上を踏まえて、平子の謎に迫ってみましょう。

平子真子は死亡したのか?

  • 原作74巻685話

千年血戦篇にてジェラルドにやられた平子ですが、エピローグで生存している事が判明しています。

エピローグでは10年の歳月が経っていますが、平子は五番隊隊長を継続しており、大戦で負った怪我の後遺症も無く元気に過ごしている様子が窺えました。

平子の死亡が危惧された経緯

  • 原作72巻655巻

平子が最後にやられたのが霊王宮へ突入した際に対峙したジェラルド戦であり、平子はジェラルドの攻撃で足場を無くした雛森を助ける為に飛び出し引き上げようとしている体勢のままジェラルドの追撃を受けてしまいます。

そして、それ以降消息不明となっていたのですが、安否が分からないままフェードアウトした平子はジェラルドにやられて退場扱いとなり死亡したのではと噂されました。

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BLEACHの表紙
  • 原作72巻659話

ジェラルド一人に隊長副隊長ひいては仮面の軍勢の現世メンバーさえもやられていく中、冬獅郎が加勢に入ると、少し離れた場所から冬獅郎を見上げる雛森のコマが差し込まれています。

そのコマでは雛森が意識の無い平子を担いで移動している様子が描かれており、流石に死体を運んでいる様には見えない事から平子の生存が判明するのです。

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しかし、平子は少し前にもバンビエッタの爆撃で死にかけていたので、千年血戦篇では本当に割を食っていますね。

平子は小説で大活躍

エピローグで生存が判明した平子ですが、実は千年血戦篇直後の戦いを描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では主要人物の一人として登場し大活躍しています。

小説内では、

  1. 本編で使用できなかった卍解の披露
  2. グリムジョーとの再会と会話
  3. 藍染に使おうとしていた鏡花水月対策

等の見所が用意されている他、本編での汚名返上を果たす戦闘シーンやトラウマとなっているバンビエッタを警戒するといった格好いい平子から笑える平子まで見る事ができました。

平子真子の虚化と経緯

  • 初出:原作27巻236話

黒崎一護同様、虚の力を引き出す事で虚の仮面が出現し、霊圧の上昇を図り戦闘能力を各段に上げる事ができます。

また、虚化の仮面は使用者によってデザインが異なっており、平子の仮面は模様がない真っ白な配色と溝が多いデザインで、一護の様な禍々しさが無くどちらかと言えば純粋な虚に近い特徴を感じました。

 

平子の虚閃
  • 原作27巻236話

大虚が放つ収束された霊力の閃光ですが、虚化による後天的な恩恵で平子も扱えるようになっており、使用した際には斬魄刀を前方へ平行に構えた状態で拳から撃ち放つ事が出来ます。

平子真子が虚化した経緯は藍染の実験

  • 原作36巻収録「108.Turn Back The Pendulum」

平子の正体が判明した110年前を描いた過去編、平子は五番隊隊長を務めており、その副隊長を藍染が務めていました。

9年後、流魂街で頻発する魂魄消失案件の調査に出向いた六車含む九番隊の霊圧が消失するといった報告を受け、元柳斎は「魂魄消失案件の始末特務部隊」を急遽立ち上げ、その指令を平子と三番隊隊長鳳橋桜十郎・七番隊隊長愛川羅武・有昭田鉢玄・矢胴丸リサの計五名が引き受けて現地へ赴く事になります。

現場には六車の下にやって来ていたひよ里と、ひよ里を襲う自我を失った虚化状態の六車と白が居た事から止むを得ず戦闘となりますが、鉢玄の縛道を行使しある程度無傷で取り押さえる事ができました。

しかし、突如として六車達同様の虚化現象を発症したひよ里が平子に斬りかかると、事態の急変に当惑する一同に向けて隠れていた東仙が卍解「清虫終式・閻魔蟋蟀」の能力で視界を奪い、平子の目の前で全員を戦闘不能にするのです。

地面に這いつくばり唖然とする平子の下に藍染と当時子供の市丸が姿を現すと、魂魄消失案件の黒幕が薄々藍染ではないかと危惧していた平子は特に驚きもせずに藍染を睨み、当初から藍染の本性を見抜き危険視していた理由から監視しやすい様に副隊長に任命したと語ります。

ですが、藍染は逆に平子が一定の距離を保ち心を開かず情報を与えず警戒していた事が一ヵ月もの間鏡花水月の能力で別人が副隊長として付き従っていた事に気付けなかった要因であると暴露し、そういった平子の過大な疑念と警戒心が計画に理想的という理由から藍染から平子を隊長に選んだと真実を告げるのでした。

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平子はここで藍染を討ち取ろうと刀に手を掛けますが、興奮状態により平子の「虚化」の進行が急加速していくと、自分を含む一同が意志とは関係なく虚化現象を迎えていく光景を前に呆然自失と立ち竦むのです。

したがって、平子が虚化できる最大の要因は101年前に藍染の虚化実験に巻き込まれて強制的に虚化の実験材料にされてしまったというのが事の経緯であり、平子を含む仮面の軍勢はもれなく藍染の被害者となります。

平子真子は浦原喜助に助けられ現世で「仮面の軍勢」を名乗る

  • 組織名:仮面の軍勢(ヴァイザード)

藍染に始末されそうになった時、浦原喜助と当時鬼道衆総帥・大鬼道長の握菱鉄裁が駆けつけた事で藍染は止めを中断せざるを得ず、且つ浦原に「虚化」の知識があった事で藍染は正体を現すも素直に撤退していきました。

藍染を後追いしようとする鉄裁でしたが、浦原は平子達の進行状態が危険であると見抜き虚化を食い止める処置を優先し、鉄裁の禁術で場所を移し替えた後、浦原が自作の崩玉の力を使い平子達の治療を試みるものの命を繋ぎ止めるだけで虚化の解除は失敗に終わります。

そして、同時期に藍染の鏡花水月によって中央四十六室が操作されており、魂魄消失事件全ての罪を着せられた浦原は現世追放処分を受け、浦原は鉄裁や四楓院夜一の協力を得て平子達と共に現世に逃亡するのでした。

また、浦原は平子達を現世に逃がす際に霊圧遮断型義骸を作る他、長い時間をかけて虚化を解除する方法を探すのです。

したがって平子達は、

  • 浦原喜助・握菱鉄裁・四楓院夜一の協力で生存し現世に隠れ住んでいた
  • 仮面の軍勢と名乗っているのは虚化の犠牲となった仲間達と組織した名称だから

という理由で現世で身を隠しながら虚化の制御を行い藍染への復讐の好機を窺っていたのでした。

これらの一件から浦原を始め鉄裁や夜一には命を救われた事や現世への逃亡の手出す等、計り知れない恩義がある為に「かなり世話になった」と自覚を持って感謝しています。

平子真子の強さはどのくらい?

平子の戦闘は実は作中で二度しか描かれておらず、グリムジョー戦と藍染戦を覗けば、何れも瞬殺されているかイベントに巻き込まれているだけで、ちゃんとした実力を図るのが難しいキャラクターなのです。

ただし、小説ではちゃんと戦っていますが、こちらは基本的には集団戦でサポートに回っていた為、やはり個人の実力を図るのはかなり難しいでしょう。

したがって、平子が虚化して真面目に戦った二度の戦いをまとめると、

  1. グリムジョー戦:虚化して通常状態のグリムジョーを一方的に迎撃
  2. 藍染戦:始解して挑むも一太刀だけ当てた後に敗北

と言う、圧勝するか完敗するかの極端な結果になります。

しかし、通常状態とは言えグリムジョーは十刃の中でもそこそこ強い方なので、当時11秒しか虚化できない一護がギリギリ倒しきれなかったグリムジョーを赤子扱いする実力は隊長格の中でも中位以上でしょう。

一方で、藍染戦では直後に虚化を解除し始解で挑んだものの手も足も出なかった事から、元柳斎等のトップ層には未だ遠く及ばない事が分かります。

これらの描写から考察すると、平子の強さは虚化能力込みで破面篇中盤の一護に近く、元柳斎や剣八には及ばないものと見て、恐らく個人での実力はそこまで高い方ではない事が分かりました。

また、平子の虚化も一護同様に持続時間が存在し、且つ強敵と戦うと消耗が激しく持続時間を迎えるより早く解除される為、戦闘力の最高到達点も短いというのが事実としてありますので、戦闘力の振り幅が非常に大きなキャラクターです。

平子真子が卍解と虚化を併用しない理由

本編を読み進める上でどうしても気になってしまうのが平子達仮面の軍勢が虚化を卍解と併用しない点です。

虚化の代名詞でもある一護が早くから卍解と虚化を併用していた事で、仮面の軍勢も自ずと卍解と虚化を併用できると思ってしまいがちですが、もしかしたらこの思い込みが間違いなのかもしれません。

一護の出生は特殊なもので、その中に死神と虚と滅却師の力が混ざり合っていますが、本来ただの死神である平子達は死神の魂魄の中に無理矢理虚をぶち込まれた状態から始まり、浦原の崩玉によって虚化の進行を食い止めると共に何とか一命を取り留めたのが現況です。

次に、死神の卍解とは斬魄刀を屈服させる事で習得できるとされており、信頼が無ければ卍解はできないのと同義である事から見ても、虚の力を斬魄刀が受けれていないのではないでしょうか。

つまり、斬魄刀の声を聞く事が出来れば始解は出来る為、

  • 始解と虚化は問題なく併用できる
  • 卍解は虚化を斬魄刀が認めていないので併用できない

と考えるのが自然だと思われます。

実際に、始解と虚化の併用は仮面の軍勢がやっていますので検証の必要もありませんが、卍解が使える筈の隊長格である平子・羅武・鳳橋・六車は一度も卍解中に虚化をしていません。

千年血戦篇中もひよ里達が虚化している事から虚化を治療し終えたなんて事も無く、ましてや護廷に復隊したから虚化禁止しているという事は白が虚化している事から先ずあり得ないでしょう。

したがって、平子達は卍解と虚化を併用しないのではなく出来ないという可能性が濃厚であり、単純に出生が特殊な一護がレアケースというだけの事なのかもしれませんね。

何れにせよ、久保帯人先生の公式の見解がない問題なので全ては考察止まりになってしまいますが、そこら辺の設定もいつの日か公にして欲しいです。

平子真子の死亡やホロウ化と卍解との併用のまとめ

 

  • 平子真子は原作72巻655巻でジェラルドにやられて以降行方不明だが659話で雛森に運ばれている様子が描かれている
  • 平子真子は大戦後に小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で活躍しており、10年後を描く原作74巻685話でも生存が確認されている
  • 平子真子は藍染の実験の犠牲者となり虚化させられ、浦原の崩玉の力で命を繋ぎ止めると共に虚化を習得している
  • 平子真子は始解と虚化は併用できるが、卍解と虚化は今の所使用できないと考えられる
  • 平子真子が卍解と虚化を併用できない理由は、恐らく斬魄刀が拒絶していると考えられる

ジェラルドにやられて以降行方不明となっていた平子ですが、大戦中に雛森に運ばれている描写があった事から生存確認ができると共にエピローグで完全復活を遂げている事が判明しました。

また、霊王護神大戦の直後を描いた小説では、平子は準レギュラーとして登場して活躍しています。

そして、平子の虚化については、元より死神の魂魄を無理矢理虚化させられた為か、平子達仮面の軍勢は始解と虚化は併用しているものの卍解と虚化は一切同時使用していませんでした。

卍解と虚化を併用できる一護のケースに当てはめて考えれば、平子達と一護の違いは出生にあり、元より死神と滅却師と虚の力が溶け合って誕生した一護と、藍染の実験材料として利用されただけの平子達とは器のスペックが異なる事から拒絶されていた可能性があります。

ただし、久保帯人先生の公式の見解が無いため何れもただの考察になり正解とは限りませんので、何れ久保帯人先生の公式の答えが聞ける日を気長に待つ他ありませんね。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?