星十字騎士団の中でも見た目で敬遠されがちな肥満体質の男、ぺぺ・ワキャブラーダは仲間のナックルヴァールやリルトットからも一目置かれるような滅却師でした。
そこで今回は、
- ペペがミニーニャと檜佐木を操ったのは何話?
- ペペのプロフィールと能力「愛」
- ペペの最後と死亡
など、ペペについて紹介していきたいと思います。
ペペがミニーニャと檜佐木を操ったのは何話?
単行本61巻で登場したペペですが、滅却師による二度目の尸魂界侵攻に参戦し、単行本64巻でグレミィと剣八が戦う最中の一コマや、単行本65巻で黒崎一護を狙う為に集結した滅却師の中にも姿を現しています。
そして、ペペがミニーニャと檜佐木を「愛」の能力で操った回は、単行本66巻594話「Rubb-Dolls」での朽木白哉戦です。
ペペに操られた檜佐木修兵
星十字騎士団五名を相手に三名を撃破し善戦する朽木白哉でしたが、そこに現れたのは正気ながらも白哉に剣を向ける檜佐木でした。
檜佐木本人にも白哉を敵視する意志が無く、白哉目線でも檜佐木が敵に操られているのか、はたまた敵が化けた偽物なのか目極める事が困難な状況。
それがペペの「愛」の能力の恐ろしさであり、厄介な所です。
ペペの愛に操られた檜佐木は単純に「ペペ様の為に…」と主人であるペペの為に自ずと行動する様になり、肉体が尽きるまで戦い続けますが、幸い檜佐木は乱入したゾンビ化状態の六車拳西により気絶させられる事で対処されました。
しかし、読者の中にはペペが死しても檜佐木の中には未だペペを慕う気持ちが残っているのではという世にも奇妙な物語的な展開が予想されているのです…。
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ペペに操られたミニーニャ
ミニーニャがペペに操られたのは檜佐木と同じ単行本66巻594話です。
ペペにとって星十字騎士団の同胞であろうとも能力行使の対象であり、その場に居たリルトットに向けて「愛」の能力を飛ばすのですが、リルトットが咄嗟に回避した事で後方に居たミニーニャに的中してしまいます。
そして、愛を受けたミニーニャは一瞬にしてハート目に仕上がり「ペペさまぁ…」と表情を蕩けさせ、ペペの敵と認識したリルトットを問答無用で殴り飛ばすのです。
因みにこの時、ミニーニャの能力「力」で増大された右腕がバキバキと筋肉で肥大化しているので、愛で支配された者は無意識で己の能力を行使する可能性が窺えました。
こちらもペペの死後に愛から解放されたのかは分かりません。
尚、ミニーニャのその後は割愛されましたが、後にリルトットが死んではいないものの気絶させたと発言しています。
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ぺぺ・ワキャブラーダのプロフィール
【名前】 | ぺぺ・ワキャブラーダ |
【性別】 | 男 |
【聖文字】 | L |
【能力】 | 愛 |
【所属】 | 星十字騎士団 / 滅却師 |
【初登場】 | 単行本61巻 |
【声優】 | 山口りゅう |
目玉に羽が生えた錫杖を携え、笊のような入れ物に乗り浮遊する肥満体の男性滅却師。
容姿はスキンヘッドにサンタクロースのような白く長い髭とサングラス、上着を肩で羽織り、サスペンダー付きのズボンを着こなしており、笑い方は「ゲッゲッゲッ」で一人称は「ボク」や「ミー」です。
尚、女性滅却師のミニーニャからは「きもい」、リルトットからは「ゲロでもブタでもいねえよかマシ」と言われるレベルで嫌われています。
ペペの声優「山口りゅう」さん
【名前】 | 山口りゅう |
【所属】 | ぷろだくしょんバオバブ |
【誕生日】 | 1973年11月2日 |
【代表作】 |
|
【来歴】 | 山口県出身の声優で、方言は山口弁、特技はサッカーにボウリング、趣味は料理です。
元お笑い芸人「ブラック団」で活動していた経歴があり、現在はぷろだくしょんバオバブに所属しています。 |
ペペの聖文字「L:愛」
【聖文字】 | L / The Love |
【能力名】 | 愛 |
【初出】 | 単行本66巻594話「Rubb-Dolls」 |
「やめてぇ!ミーのことが好きだからってみんなミーのために争わないで!」
「愛」の能力はペペが手で形作るハート形の愛の光を放ちそれに触れた者を意のままに操る事ができるもので、手の構えの向きを相手に向け続ける事で光線の様に途切れる事無く追尾できます。
「愛」で操れる対象は有機物のみですが、作中では朽木白哉が斬魄刀でハートの光を防いだ為に意志のある斬魄刀を操り自傷させました。
ペペは斬魄刀に心が存在する事を知っていた為、自身の愛の能力を存分に振るうべく敢えて一度目の侵攻時に死神から卍解を奪掠しなかったのです。
また、ペペの「愛」で操られた者はどんな攻撃を受けても立ち上がり愛の為に目的を果たそうとする他、操られた本人には操られているといった認識はありません。
ペペ曰く、戦いは全て愛の為に起こるもので、妻への愛、子への愛、親への愛、友への愛、主君への愛、神への愛、信仰や信念、物に対する執着さえも愛であり、愛亡き所に戦いは無く、だからこそ戦いは哀しく、だからこそ戦いは美しいのだそうです。
尚、ペペが放つハート型の光は「ラヴ・キッス」とのこと。
ペペの滅却師完聖体「神の情愛」
【完聖体】 | 神の情愛 |
【初出】 | 単行本66巻595話「Rubb-Dolls 2」 |
ペペの完聖体は全裸にオムツと軍靴姿、星形の光輪に湾曲した天使の翼という、あまりにも視覚的に不衛生な姿に変貌します。
何が不衛生かと言えば、胸毛に腹毛、もっこりと膨らんだ股間、何故か寄り目で上を向いている顔など、全てが不快であり、極めつけには「見て見てホラホラぁ、純真無垢なこの姿!」と思わず殴り飛ばしたくなるような台詞を吐くのです。
能力自体は不明でありながら、作中ではそのおぞましい姿でフワフワと空中を浮遊したり、口内から神聖滅矢を引き摺り出すなど、完聖体になりそのキモさが完成されました。
ミニーニャ達女性滅却師に嫌われている理由は恐らくこの姿や性格が原因だと窺えます。
ペペが使用した技一覧
ラヴ・キッス | ペペの聖文字「L:愛」を放つハート型の光。当たった者を操る事が可能。 |
ラヴ・ロープ | ペペが座していた笊のような乗り物の正体であり、展開すればハートが連なった数本のロープに変貌。効果は名言されていないものの、作中では朽木白哉に突き刺して手綱の様に使っていた事から拘束具及びラヴ・キッスの効果が付与さている可能性が有り。 |
神聖滅矢 | 滅却師が使う霊子を固めた矢ですが、ペペは口内、喉の奥から「おろっ…おろろええぼぼぼぼぼ…」と唾液混じりに引き出しています。当たりたくありません。 |
ペペの最後と死亡
ペペの最後が描かれたのは単行本66巻596話「Rubb-Dolls 3」です。
ペペは檜佐木修兵を操り朽木白哉と交戦していましたが、白哉の斬魄刀を愛の能力で操り放棄させた後、操る檜佐木と共に白哉を追い詰めて滅却師完聖体となっています。
しかし、ペペが完聖体の状態で神聖滅矢を放とうとした直前に涅マユリとマユリに支配が上書きされたゾンビ化状態の六車拳西と鳳橋楼十郎の参戦を許し、殴り飛ばされてしまいました。
そして、起き上がりひっそりとラヴ・キッスを放つペペでしたが、ゾンビ化状態の六車と鳳橋にはペペの愛の能力は通用せずペペは拳西によってボコボコに殴られて敗北します。
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ペペは敗北後にリルトットに食べられて死亡
六車拳西に殴り飛ばされたペペは遠くの建造物に衝突し、その内部でやり返すべく怒りを露にしていましたが、ふと何かの気配に気づき振り返れば、そこには無表情のリルトットが佇んでいました。
続く第597話「WINDED BY THE SHADOW」では、酷く怯えるペペがリルトットの機嫌を窺る様子から始まっており、完聖体を解放しながらリルトットが近付き、冷や汗を掻きながら物凄い勢いで後退するペペが描かれています。
そして、無情にもリルトットは仲間同士で潰し合わせて殺そうとしたペペに「責任の取り方ぐらい…わかってんだろうな?」と食いしんぼうの能力で口許を変形させると泣きながら許しを乞うペペを捕食するのでした。
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作中では直接的な捕食シーンはありませんでしたが、引きのコマでペペの悲鳴と血飛沫が確認される他、小説でペペの能力をリルトットが取り込んだ事を明記しているので、この段階でペペは死亡しています。
それにしても、リルトットはペペを食べて平気だったのでしょうか…。
ペペがミニーニャと檜佐木を操った回と能力についてのまとめ
- ペペがミニーニャと檜佐木を操ったのは単行本66巻594話「Rubb-Dolls」の朽木白哉戦
- ペペの聖文字「L:愛」の能力は、ハート形の愛の光を放ちそれに触れた者を意のままに操る
- ペペの最後は涅マユリが上書きしたゾンビ状態の六車拳西に敗北し、リルトットに食べられて死亡
星十字騎士団内でも明確に別格扱いされていたペペですが、飽くまでも団員内での評価は恐らく「愛」という支配能力にあり、ペペ本体の能力はさほど脅威にならない印象でした。
問題はペペが放つ「愛」ですが、作中でリルトットが躱していた様にある程度予見していれば回避可能なものの、戦闘中、特に乱戦では朽木白哉が被弾してしまった様に厄介な能力です。
また、使用者の格好や行動があまりにも不快感強めな為に、余計に能力には触れたくないし操られたくないといった意見も多く、ある意味で話題となったキャラクターでした。