バンビーズの中でも小柄で可愛らしい少女・リルトットですが、原作65巻581話での発言が物議を交わし検索候補に上がるほど注目された事がありました。
そこで今回は、
- リルトットの「落ちたな」が話題になった背景
- リルトットのプロフィールやかわいい描写と能力
- リルトットのその後やグレミィとの関係
など、リルトットの「落ちたな」発言を踏まえて彼女の活躍を紹介したいと思います。
リルトットの「落ちたな」が検索候補にあがる理由は?
- 原作65巻581話
修行を終えた一護が霊王宮から瀞霊廷へ落ちてきた際、時計塔に直撃する様子を見やるバンビーズといった、一見して可愛らしいリルトット達とギャグっぽい頁がありますが、この一コマが波乱を呼ぶとは誰が想像した事でしょうか。
実は、この時に発せられたリルトットの何気ない「おちたな」というセリフが某ゲイ向けA〇メ氏ーカーに主演する男優タクヤさんの語録に挙げられるセリフと一致していた為、そのネタを知っている一部の読者が騒いだ(歓喜した)事が発端となったのです。
多くの読者がなぜBLEACHとタクヤさんを紐づけているのかと言えば、実はその男優タクヤさんの容姿が作者の久保帯人先生と酷似している事から、一部の人間が面白がって久保帯人先生とタクヤさんのコラ画像を作って遊ぶ等して楽しんでいました。
その結果、タクヤさんは久保帯人先生をもじって「KBTIT」という呼び名が付き、出演したテレビ番組等のテロップを合成したコラ画像等がネット上に飛び交い、KBTITと久保帯人先生が同一人物であるという誤解が一般人にまで波及する風評被害に繋がったのです。
因みに、実際には二人の共通点はサングラスに茶髪ぐらいしかなく、そこまで似ている事もないので完全に悪ふざけが炎上していったものですが、久保帯人先生自身もTwitterで自分がKBTITと呼ばれている事を知っている様子で、最終的にはジャンプ編集部から公式サイトにて肖像侵害についての警告文が掲載される事で鎮静化しました。
何も知らない第三者の立場から見れば笑っていいのか呆れたほうがいいのかネタような珍事件ですが、以上の経緯があって検索候補にリルトットの「おちたな」が上がっていますので、検索の際は自己責任でよろしく願いいたします。
リルトット・ランパードのプロフィール
【名前】 | リルトット・ランパード |
【愛称】 | リル |
【性別】 | 女 |
【聖文字】 | G |
【能力】 | 食いしんぼう |
【所属】 | 滅却師、星十字騎士団、バンビーズ |
【初登場】 | 原作61巻 |
【声優】 | 未定(※2022年8月現在) |
毛先を切り揃えたボブヘアの可愛らしい小柄の少女ですが、その実態はかなり辛辣な毒舌家であり大人びた頭脳から冷静に物事を分析する能力に優れた司令塔タイプの滅却師です。
作中ではユーハバッハ若しくは側近から寄越された敵の資料にも目を通しており、侵攻時の懸念材料である特記戦力の特徴や敵の出方などを視野に入れ仲間に的確な指示を飛ばす等、慎重な性格である反面裏切られた事に立腹し報復に走る大胆不敵な一面を窺わせました。
表情の変化は少なく基本的には無気力且つ脱力した様な目元が印象的で、それが性格から来てるものなのか仲間意識など皆無の様に人を使えるかそうでないかで判断する部分がありますが、バンビーズに関しては無自覚に身を置ける間柄と認識しているようです。
リルトットがかわいい描写
リルトットのビジュアルは敵として消化するには勿体ない可愛さを秘めている事から多くの読者から人気を博しました。
その中でもリルトットが何気なく見せたかわいい仕草や言動を一部ピックアップしたので、見ていきたいと思います。
原作61巻544話 |
①「クソビッチが」などと口が悪い |
リルトットは毒舌家で分析力も高く実力も兼ね揃えた鷹揚自若な滅却師ですが、彼女の人気は単純にスペックに限られただけではなく、その性格にも付随しております。
例えば初登場した際には、男の部下をつまみ食い(殺害)したバンビエッタに対して、少女の姿には似つかわしくない悪意を感じさせない柔和な顔のまま「クソビッチ」と蔑むのです。
この瞬間、多くの読者はリルトットの底知れない個性に魅了された事は間違いなく、リルトットを筆頭に我の強いバンビーズの虜になった事でしょう。
因みに、この時の表情はまさしく書き始めたばかりおレア顔であり、内容が進むにつれてジト目のような無表情顔がデフォルトになっていくのですが、それもまたとても可愛らしいせいか読者に好評でした。
原作64巻579話 |
②傘をさして降りてくる最中も食事 |
容姿的な可愛らしさも含んでいるリルトットですが、剣八を急襲した際にバンビーズが登場した場面では、空高く飛んでくるバンビーズがそれぞれ決めポーズをしている中でリルトットだけは傘を広げてフワフワと降りてきているのです。
この傘の出所も所持品なのか霊子集束なのかは不明で吃驚する所ですが、それ以上に傘を支えながら何かお菓子的な食品をもぐもぐと頬張っている仕草が垣間見れる衝撃的な一コマでした。
原作64巻580話 |
③食べた後はゲップ |
リルトットは基本的に雑食なのか人間も食べます。
本編では、逃げる死神隊士達をひとまとめに捕食しながら「逃げんなよ」と呑気に吐き捨て、死神を飲み込んだ後は盛大にゲップしている一コマが描かれていました。
まあ、常人なら胃の内容量の数十倍食べているのでガスが溜まるのは自然な事でしょうが、見繕った体裁を気にしないのもリルトットの魅力ですね。
原作65巻582話 |
④血を「ペッ」と吐き捨てる |
一護が襲来した際、バンビーズは総掛かりで一護に襲い掛かり、リルトットも一護を捕食しようとしましたが食べたのは一護が纏ったマントの裾だけであり、その後吹き飛ばされた先で血を「ぺっ」と吐き出している一コマがあります。
この時のデフォルメされた口の形が可愛いとファンにも好評でした。
余談ですが、この時一護が着用していた死覇装は霊王宮で仕立てた千手丸お手製のものなのでかなり品質は高そうですが、リルトットはそれを食いちぎったのでしょうか。
原作65巻583話 |
⑤キャンディスの顔を踏みつける |
一護に吹き飛ばされたバンビーズはキャンディスを始め、全員が建物に叩きつけられるのですが、瓦礫に埋もれたキャンディスが立ち上がろうとすればジゼル→ミニーニャ→と順次キャンディスをクッションに飛んでくると、最後はリルトットがキャンディスの顔面を足蹴にして着地するオチを担当しました。
見事な三段落ちの〆を担ったリルトットですが、普段周りに関心がない様に思えてもやるべき場面ではちゃんとボケもこなせる事を証明した一コマです。
そして何といっても踏みつけた際に見せたへの字に曲がった無の表情は絶対に計画的犯行だと断言できます。
リルトットの能力「食いしんぼう」
- 原作64巻580話
ユーハバッハから授かった聖文字「G」の能力「食いしんぼう」は、口を自在に肥大化させて獲物を貪り喰らうといった可愛らしい容姿とは相反したグロテスクなものです。
作中では、多勢に無勢の死神隊士達に対して能力を行使しており、一度に大勢を捕食する為に口が画面いっぱいに大きく変異している様子が描かれています。
「食いしんぼう」の真髄は食べた相手の能力を消化する間だけ行使できる事にあり、小説ではユーハバッハ相手にペペの「愛」の能力を行使する算段だったと語られていましたが失敗に終わりました。
ネリエルとの違いは?
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World 2巻」
リルトットは「食いしんぼう」の能力であらゆるモノを捕食する事ができますが、小説では類似した能力を持つネリエルと邂逅し、敵から飛ばされた虚閃を両者が揃って食べてしまうと言った描写があります。
互いに面識も接点もありませんでしたが、即座に似通った能力を目の当たりにして親近感を湧かせたネリエルが「あなたも似たような技を使うのね」と問いかけるものの、ネリエルが捕食した虚閃を即座に打ち返したのを見たリルトットは「撃ち返すまではできねえよ。第一、喰ったもんを吐き出すなんて勿体ねえだろ」と彼女らしい発言で返しました。
リルトットの滅却師完聖体は未登場?
- 原作65巻586話
リルトットが滅却師完聖体を披露したのは一護の盾となって足止めに入る隊長格数名を相手にした65巻のみで、残念ながら戦闘描写が省かれている為、完聖体の名称や能力は明らかにされていないのです。
他の星十字騎士団同様に頭頂部に星型の輪光が浮上し翼が生えるまでは一緒で、リルトットの翼は山型にギザギザしており、輪光や翼の形が星十字騎士団それぞれ異なる事がうかがえます。
リルトットの霊子兵装
- 原作65巻582話~583話
リルトットを含むバンビーズの霊子兵装は、腰元に付けたハート型のバックルを叩くとハートに小さな羽が生えた物体が出現し、それが弓へ変化します。
滅却師の霊子兵装にも個性がある様で、出現したリルトットの霊子兵装はギザギザの歯形のような先端をしたかなり独創的なデザインの弓でした。
リルトットの強さ
リルトットの強さは実に曖昧なものですが、作中の描写からバンビーズの中ではバンビエッタの次に強い可能性が高いです。
本編では、負傷していたとは言え、ナックルヴァールにバケモノ呼ばわりされていたペペを単騎で食い殺していますし、朽木白夜戦でミニーニャが「実力的にはあたし達が残るのは打倒」と発言しているので星十字騎士団の中でも上位に位置する事が窺えます。
また、小説版では「食いしんぼう」の能力で食べた相手の能力を消化する間に限り行使できるといった設定も追加された為、リルトットがかなり強い事が分かりました。
と言っても、本気ではないにせよ黒崎一護に傷一つ付けられなかった事や朽木白夜に苦戦していた様子から、死神で例えるなら隊長格の中位程度の強さなのかもしれませんね。
今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
リルトットの千年血戦篇での活躍と最後
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リルトットの最後
- 原作70巻635話
死神と協力して霊王宮まで赴いたリルトットとジゼルでしたが、結果は省略された戦闘の後に返り討ちに遭った様子で、同行したジゼルは血を流しながら死んだ様に地面に伏し、リルトットは腹部から大量に出血し余力のみで佇んでいる場面が描かれていました。
リルトットは「てめえを殺せなくて残念だぜ…」と最後の言葉を吐き捨てその場に倒れると、それ以降バンビーズの登場はありません。
故に、本編のみ読了した場合は、リルトットがユーハバッハに敗れて死亡したと認識されています。
リルトットのその後と小説について
リルトットとジゼルはユーハバッハに返り討ちにされて死亡したと思われていましたが、実はハッシュヴァルトの側近の女性滅却師に回収されており、尸魂界脱出後は治療を受けて生存している事が判明しました。
意識回復後、側近からミニーニャとキャンディスが涅マユリの捕虜になっている実情を聞くと、戦力補強の為にジゼルとゾンビのバンビエッタを伴い虚圏へ侵攻し、その後は機会を窺いながら尸魂界へ忍び込みます。
そこでミニーニャとキャンディスと再会を果たすのですが、謎の子供「産絹彦禰」を中心に死神・破面・完現術者・滅却師の五つ巴の戦いが始まると、四大貴族筆頭綱彌代家現当主「綱彌代時灘」の計画に巻き込まれるのでした。
最後はバンビーズと仲良く喫茶店でケーキを食べる
現総隊長京楽を筆頭に死神達と協力し役目を果たしたリルトット達は、護廷とも密接になった事から、案件終息後にはマユリの監視下に置かれるも解放されたミニーニャとキャンディスを連れ自由を獲得しています。
その後は現世のとある喫茶店でケーキを食べながら今後の生き方ついて話し合っている様子が描かれており、バンビーズの物語はここで終了となるのでした。
↓バンビーズのその後についてはこちら
千年血戦篇で登場した星十字騎士団の中でも特に印象的だった5人組の女性滅却師「バンビーズ」は、多くのファンがいると思います。 作中ではリーダーのバンビエッタが真っ先に退場してしまいましたが、その後、大戦が佳境に入ると他のメンバーも順次敗[…]
リルトットとグレミィの関係
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World 2巻」
小説で触れられたいくつかの新事実の中でも衝撃的だったのがリルトットとグレミィの関係です。
小説にて大戦後にグレミィの脳を綱彌代時灘が回収していた事が綴られており、様々な魂魄を融合して造り出された産絹彦禰と呼ばれる子供の脳の演算処理を図る為に再利用されている事が判明しました。
リルトットは産絹彦禰と対峙した際にグレミィの霊圧を感じ取っており、その事を言及すれば彦禰から上述の内容を何の脈略も無く白状されると、千年血戦篇一度目の侵攻撤退後の閑話を回想として加筆されます。
場所は銀架城内部、リルトットは空腹を紛らわす為に軟禁状態だったグレミィに接触し「夢想家」の能力でドーナツを作ってくれとねだっており、グレミィもまた化物だと恐れられている自分に罵詈雑言と私利私欲を口にしながら近づいてくるリルトットに興味がある様子でした。
他愛の無い会話の中でリルトットは「大戦が終わり自由になったら何をするんだ」と質問を投げかけると、グレミィは「想像もしてなかった」と前置きして「料理がしたい」と語ります。
また、次にリルトットに何か食べ物を作る時は一口で肥満体になる高カロリーのクッキーでも想像すると言えば、リルトットはドーナツを頬張りながら「味見ぐらいはしてやるさ」と苦笑混じりで答えるのでした。
しかし、そんな他愛もない会話が二人の最後のやり取りとなり、リルトットは大戦中にグレミィが剣八に敗北し霊圧が消失する瞬間を目撃するといった何とも切ない別れとなった事で、本作を読んで二人の関係を知った読者はリルトットとグレミィの関係に遣る瀬無さを覚えたことでしょう。
自身を星十字騎士団最強と自称する通り、作中でのグレミィは一人で瀞霊廷を滅ぼせる程に強く描写されていました。 そこで今回は、 最強のグレミィはなぜ負けたのか グレミィの正体と本体 グレミィのプロフィ[…]
一護への評価
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World 3巻」
叫谷での一幕、綱彌代時灘は黒崎一護の有用性を活用しようと目論んでいましたが、その場にいたネリエルが激怒して物申す様子をリルトットは傍らで見ていました。
その際、近くに居たグリムジョーにネリエルは一護の彼女なのかと問いかけるも、グリムジョーが他に番が居ると話せば「そうか、あの野郎、中々の女たらしだな」と一護が与り知らぬ所で女たらしの評価を下すのです。
実際、一護は多くの女性キャラを虜にしているので読者としてもリルトットの意見に同調してしまいそうになりますね。
リルトットの「落ちたな」の意味と基本情報やその後についてのまとめ
リルトットが発した「落ちたな」が検索候補に浮上するほど話題となった背景には、読者が久保帯人先生と似た容姿を持つ某男優を揶揄ったコラ画像の波及や、男優の語録の一つとリルトットのセリフとが一致した為に波及したと言う事が分かりました。
また、それを差し引いてリルトットが人気な理由は、華奢な少女の風貌に反した毒舌と「食いしんぼう」の能力行使の絵面のギャップや、度々お腹が空いて何か食べているコマが写り込んだり、ボケをこなす様子が可愛く描かれる等、そういった細かな演出が目ざとい読者の関心を惹きつけたのでしょう。
そして、千年血戦篇で死亡したと思われた大人気のリルトット達バンビーズの面々が実は生存していた事が判明し、尚且つ小説ではサブキャラクターとして終始活躍する好待遇を受けた事でファンは歓喜した筈です。
加えて作中ではグレミィとの関係も深まった事で、少し遣る瀬無い感傷に浸る事もありましたが、リルトットを始め、バンビーズを掘り下げてくれた小説の著者成田良悟先生には感謝を送りたいですね!
↓バンビースについてはこちら