千年血戦篇で登場した星十字騎士団の中でも特に印象的だった5人組の女性滅却師「バンビーズ」は、多くのファンがいると思います。
作中ではリーダーのバンビエッタが真っ先に退場してしまいましたが、その後、大戦が佳境に入ると他のメンバーも順次敗戦し、70巻までには全員が退場しました。
そこで、今回は人気の高いバンビーズがその後どうなったのか、
- バンビーズとは?
- バンビーズの退場経緯のおさらい
- バンビーズの消息と小説の活躍
- バンビーズのその後
以上、彼女らの紹介と合わせて見ていきましょう。
バンビーズとは
名前 | 愛称 | 能力 | 性別 | |
CV.竹達彩奈 | 【リーダー】バンビエッタ・バスターバイン | バンビ | 爆撃 | 女 |
未定※1 | リルトット・ランパード | リル | 食いしんぼう | 女 |
未定※1 | ミニーニャ・マカロン | ミニー | 力 | 女 |
CV.内山夕実 | キャンディス・キャットニップ | キャンディ | 雷霆 | 女 |
未定※1 | ジゼル・ジュエル | ジジ | 死者 | 男※2 |
未定※1=2022年8月現在 ※2=弓親説 |
バンビーズとは、リーダーのバンビエッタを中心に星十字騎士団所属の五名の女性滅却師で結成されたチームであり、一癖も二癖もある気性が激しいキャラクター達です。
女性ながら全員が隊長格に匹敵する実力を有している他、癇癪持ちのバンビエッタの暴走や自由奔放なその他のメンバーとで悪く言えば軋轢がある等、反発し合いながらも居心地が良いのか仲間意識を持っています。
バンビーズの声優情報
名前 | 声優情報 | 事務所 |
竹達彩奈
(バンビエッタ役) |
2007年から活動する女性声優です。
誕生日は1989年6月23日で、同じく人気声優で「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役でも知られる梶裕貴さんと結婚されております。 代表作は、
など、数多くのヒロインやレギュラーを演じており、2022年現在も活躍中です。 |
リンク・プラン |
内山夕実
(キャンディス役) |
2005年から活動する女性声優です。
誕生日は1987年10月30日で、15歳で日本ナレーション演技研究所のジュニアクラスに入所し、中学時代に放送劇部に入った事が声優になった理由と語っています。 また、家庭の事情で二十歳の時に一旦退いて就職しており、3年後に事務所に再所属して復帰しました。 代表作は、
など、数多くのレギュラーやマスコットキャラを演じており、デビュー作は「ARIA The ANIMATION」です。 |
大沢事務所 |
バンビーズの最後と退場経緯
バンビエッタ・バスターバイン | |
【退場】 | 原作62巻558話 |
【死因】 | 狛村に敗北後、バンビーズ(恐らくジゼル)に殺害される |
リーダーのバンビエッタは、二回目の侵攻時、平子真子を撃破して狛村左陣と二度目の戦闘を行いますが、「人化の術」用いて不死となった狛村相手に死の恐怖を植え付けられながら追い詰められると、成す術なく敗北してしまいます。
敗戦後、ズタボロで倒れていた所へバンビーズが登場し、重傷で身動きがとれないバンビエッタはジゼルに殺害された後にゾンビ化させられており、大戦中はマユリの対戦カードとして使役される他、ジゼルの傷を癒す回復薬として血肉を貪られるといった扱いを受けるのでした。 |
リルトット・ランパード | |
【退場】 | 原作70巻635話 |
【敗因】 | 聖別後ユーハバッハを裏切り返り討ちにされる |
バンビーズの中で最も泰然自若で視野が広い印象のリルトットでしたが、聖別を受けた事でユーハバッハに強い敵対心を抱き、星十字騎士団入隊時期が浅いせいかユーハバッハをあっさり裏切ると、死神と一時的な協力関係を結び打倒ユーハバッハを掲げます。
しかし、真世界城へ突入後は呆気なく返り討ちに遭い倒れる描写が最後となり退場しました。 |
ミニーニャ・マカロン | |
【退場】 | 原作66巻594話 |
【敗因】 | ペペの能力で操られたところをリルトットに気絶させられる |
ミニーニャは五名の星十字騎士団と共に朽木白哉を相手に戦っていましたが、乱戦の最中、ペペの能力の「愛」による洗脳で操られるとリルトットを攻撃した事で、リルトットは致し方なくミニーニャを気絶させます。
その後にリルトットが「死んじゃいねえ筈だ」と発言しているので唯一明確に生死が言及されているメンバーですが、本編中にはその後の聖別でどうなったのかは描かれず退場しました。 |
キャンディス・キャットニップ | |
【退場】 | 原作66巻594話 |
【敗因】 | 朽木白哉にやられる |
グレミィ戦で消耗した更木剣八を奇襲し戦闘不能に陥れるものの、駆けつけた黒崎一護と連戦する事になりいち早く喧嘩を売りますが完聖体を以ってしても圧倒的な実力差を前に完敗します。
また、一護をユーハバッハの許へ行かせる為に足止めに入った護廷の面々と対峙した際には5名の星十字騎士団と共に朽木白哉と対戦する事になりますが、戦闘描写を省かれ瓦礫の上で倒れているのを最後に退場しました。 |
ジゼル・ジュエル | |
【退場】 | 原作70巻635話 |
【敗因】 | 聖別後ユーハバッハを裏切り返り討ちにされる |
「死者」の能力の副次効果なのか半不死身に近い体質のおかげで如何なる致命傷を受けても死ぬことが無いジゼルは、涅マユリ戦で胸を貫かれるも生き残っており、聖別後はユーハバッハに敵意を抱いたリルトットに帯同する様に主君を裏切り死神と一時的な協力関係を結びます。
その後、リルトットやバズビーと行動を共にして霊王宮へ突入すると、ユーハバッハに報復を試みるも敢え無く返り討ちに遭い敗北した描写が最後となりました。 |
バンビーズのその後の消息
さて、上述で紹介した通りバンビーズが作中で迎えた結末はそれぞれ異なるものの全滅している事が分かりましたが、実は小説「bleach can't fear your own world」でバンビーズのその後が判明すると共に、その他の星十字騎士団の生存者や活躍が描かれているのです。
そして小説内にてバンビーズは霊王護神大戦で生き残っていると言及されています。
キャンディスとミニーニャのその後
朽木白哉に敗北したキャンディスと、本編でも明確な死亡描写が無かったミニーニャですが、大戦後に瀞霊廷で倒れている所を涅マユリの部隊に回収された様で、捕虜兼実験体として日々研究の為に継ぎ接ぎ状の縫目を付けられる改造を行われています。
一応、涅骸部隊の4名(破面4体のゾンビ)と同等の扱いを受けているらしく、自由を餌に下働きをさせられている状況ですが、先の大戦でユーハバッハの聖別を受けた事で完聖体の力を全て吸い取られている為に本来の力が出せない状態だとキャンディスが語っていました。
尚、マユリとしては実験体としてこの上ない好待遇との事です。
リルトットとジゼル(及びバンビエッタ)のその後
滅却師の存続を危惧していたハッシュヴァルトが予め側近の女性滅却師に大戦で負傷した滅却師の回収を一任していたらしく、ユーハバッハに敗北したリルトットとジゼルは秘密裏に回収されて手厚い看護を受けて生存している事が判明しました。
その際、女性滅却師からキャンディスとミニーニャが生存し涅マユリの捕虜になっている境遇を聞き出し、回復後は二人を奪還する為に戦力を集める目的で虚圏に囚われた滅却師達の開放に動きます。
また、バンビエッタは既にゾンビなのでジゼルが血を与えればすこぶる元気に回復するのでした。
バンビーズの小説本編の活躍
死神と滅却師の戦争を後に「霊王護神大戦」と名付けられる事となり、生き残ったバンビーズもまた、新たな敵「綱彌代時灘」の策謀の渦中へ知らずにして巻き込まれていくのです。
それでは、小説内でバンビーズがどのような活躍をしたのか見ていきましょう。
バンビーズの活躍【虚圏】 |
- 小説「bleach can't fear your own world 1巻より」
リルトットとジゼルは見えざる帝国の狩猟部隊の一部が虚圏に捕らわれている実情に目をつけると、戦力補強の目的で虚圏に乗り込み首尾よく同胞の解放を行いますが、使えない戦力はハッシュヴァルトの側近の女性滅却師の下へと丸投げ、つまり治療の建前を作って戦線から逃がしていました。
虚圏ではロリ、メノリ、葬討部隊ルドボーンといった懐かしい破面残党達と戦闘になり、ジゼルはバンビエッタを投入し爽快に爆殺しようと試みますが、ルドボーンの髑髏兵団によって生み出された無限に近い兵隊を前にしたバンビエッタはトラウマ(死を恐れず向かってくる狛村左陣との戦い)が呼び起こされ不戦へ走った為、リルトットが矢面に立つ事になります。
ルドボーン達を牽制すれば、大戦後に救助されたハリベルを筆頭にグリムジョーとネリエルといった十刃でも上位の実力者が参戦し本格的な戦いへと発展しようとした刹那、黒腔から謎の子供「産絹彦禰」が出現して虚圏の王になる事を宣言すれば、彦禰を加えたまさかの三勢力による乱戦へと転がるのです。
バンビーズの活躍【尸魂界流魂街】 |
- 小説「bleach can't fear your own world 2巻より」
今作品で特筆すべき対象となる銀城空吾ですが、彼は完現術者でありながら死神と虚の因子を内在している為、一護を含めたこの世に三人しかいない霊王に近い存在となっていた事実から涅マユリの研究対象として目を付けられていました。
捕虜兼実験体となっていたキャンディスやミニーニャは涅骸部隊同様に制御装置が取り付けられている事からマユリに絶対服従の立場に置かれていましたが、マユリの仕事をこなせば解放してやるといった甘い誘惑と半ば選択の余地がない条件に従う事になり、流魂街に住む完現術者3名(銀城、月島、沓澤)の捕獲に赴きます。
流魂街某所にてキャンディスとミニーニャは銀城達と戦闘に入ると、沓澤がかつて更木剣八戦に見せた肉体強化を披露し、それを見たキャンディスがミニーニャが本気を出せば肉体強化した沓澤と似たようなサイズになると触れていたり、聖別によってキャンディスが滅却師完聖体になれなくなった事が言及されました。
この流魂街での戦闘は当初こそキャンディスとミニーニャ対銀城ら3名の戦いでしたが、戦闘を観測していた涅骸部隊(ルピ、ドルドーニ、チルッチ、クールホーン)の参戦、虚圏から彦禰を追いかけてきた十刃(グリムジョー、ハリベル、ネリエル)の登場、乱戦の渦中に再び降臨する産絹彦禰とたまたま彼等の霊圧を感知し参上した平子真子、加えてキャンディス達の奪還の機会を窺っていたリルトットとジゼルにバンビエッタなどの一同が勢揃いするのです。
こうして三つ巴を超えた滅却師・死神・完現術者・十刃の4勢力が激突し乱戦が始まるのですが、彦禰が正体不明の斬魄刀「已己巳己巴」を開放した事で自ずと戦局は彦禰対その他全ての勢力へと移行するのでした。
バンビーズの活躍【叫谷】 |
- 小説「bleach can't fear your own world 3巻より」
流魂街で再会を果たしたバンビーズですが、依然としてキャンディスやミニーニャの体には当然の如くマユリ仕様の調教装置が組み込まれている(且つ一度戦ったジゼルにも監視用の菌を付着させている)事から、リルトットはマユリと交渉し二人の自由を約諾すると産絹彦禰のデータを取る鉄砲玉を引き受けます。
加えて、尸魂界では現在綱彌代時灘が護廷十三隊を敵に回して暗躍していた為、京楽春水がバンビーズを含めた十刃や完現術者の強力を要請し、綱彌代時灘と戦う戦力として全員で叫谷へ突入するのでした。
叫谷では、已己巳己巴の正体が世界の黎明期に誕生した虚でバラガンと双璧を成し喰らうほど強くなる化物級の中級大虚だと判明し、中級大虚の体躯でありながら最上級大虚の強さと霊圧密度を誇っている事から、恐らく帰刃後のヤミーと同等若しくはそれを凌駕する巨躯に加え、その図体のまま十刃並の響転を使い、全方位に虚閃を放つなど災害級の攻撃を繰り出します。
その已己巳己巴を相手にバンビーズも総力をあげて奮闘する事になりますが、十刃や死神と共闘する事で次第に已己巳己巴を消耗させると、続く時灘戦に移行すれば、時灘が持つ艶羅鏡典が模倣する鏡花水月の術中に嵌る事となり迂闊に手が出せない硬直状態に陥るのでした。
バンビーズの本当のその後
京楽率いる即席の合同チームにより、綱彌代時灘一派との戦いに勝利したバンビーズはマユリとの約束通り戦果を挙げた事でキャンディスとミニーニャの調整装置を取り外させ晴れて開放される事になりました。
しかし、それは表向きであり、実際にはマユリが観測菌を仕込んでいる為、曰く何処にいてもいつでも呼び出せる状態で開放しているだけで、ある意味では首輪を付けられた状態なのです。
バンビーズは一仕事終えた後、現世のとある喫茶店にて今後の身の振り方についての意見を交わしており、血を与えすぎてハイテンションになったせいで生前の調子を取り戻したバンビエッタが「ちょっとボーっとしてる間に二人も捕まってただなんて!やっぱりリーダーの私がしっかりしないとダメね!」などと虚勢を張る姿を拝むことができますが、すぐに効果が弱まりゾンビ化状態に陥れば気弱で卑屈な性格に逆戻りし、大人しくケーキを食べる様子が描かれています。
そして、そんなバンビエッタを余所にバンビーズが他愛のない会話を交えるといった平和な光景が本作での彼女らの最後の出演ととなり、バンビーズの物語はこれにて終幕となるのでした。
↓「Bleach can't fear your own world」のネタバレはこちら
本作「BLEACH Can't Fear Your Own World」は全3巻で構成された小説であり、漫画BLEACHで描き切れなかった久保帯人先生の設定を詰め込んだ一冊であると共に、尸魂界や死神の起源から霊王の誕生等の伏線回収が詰まる、[…]
バンビーズのその後や小説での活躍についてのまとめ
千年血戦編で登場した女性滅却師5人で結成されたバンビーズですが、
- 千年血戦篇で死亡したのはバンビエッタのみ
- リルトットとジゼル(バンビエッタ含む)はハッシュヴァルト側近の女性滅却師に回収され生存
- キャンディスとミニーニャは涅マユリの捕虜兼実験体として生存
- リルトットが涅マユリと交渉し時灘と彦禰の討伐で成果をあげた事で、バンビーズ5人は全員解放され現世に戻る
- バンビエッタはジゼルの血液量に応じて生前の性格に戻る事が判明
以上の通り、リルトットとジゼル以外はそれなりに満身創痍ですが、無事生還する事ができました。
今回の小説「bleach can't fear your own world」は、BLEACHの世界観を構成する歴史や根源に迫る重要な物語でしたが、何とバンビーズもその渦中に巻き込まれるだけに留まらず全員に活躍の場を与えられる好待遇なのです。
また、リルトットやグレミィの関係などファンにはたまらない小話が散りばめられる等、BLEACHファンそしてバンビーズファンには読んで損は無い一冊となっておりますので、未読でしたら是非ご購読ください!