護廷十三隊の隊長としては異例の唯一始解もできない死神「更木剣八」ですが、最終決戦では始解から卍解まで一気に習得して大活躍を魅せてくれました。
今回は、
- 更木剣八の卍解は何巻で登場した？
- 更木剣八vsジェラルドはどうなった？
- 更木剣八は死亡したのか？
以上の内容を踏まえて、剣八の卍解の登場巻からジェラルド戦の結末を紹介していきたいと思います。
更木剣八の卍解と斬魄刀の能力について
死神の死体から拾ったとされる斬魄刀一本で先代剣八を打ち倒し十一代目剣八となった更木剣八ですが、最終章にて漸く斬魄刀の声が届くと一気に卍解へと駆け上がりました。
先ずは剣八の卍解が何巻何話に登場したのか、斬魄刀の能力と共に見ていきましょう。
更木剣八の卍解が登場したのは「原作73巻第669話」
- 初出原作73巻第669話
剣八が卍解を披露したのは千年血戦編終盤のジェラルド戦で、始解「野晒」の解放状態でも太刀打ちできずにいた所、草鹿やちるの具象化によって発現しました。
卍解に至った剣八は、小鬼のように赤黒く変色した肌と額から突起した角が特徴として現れ、急激な霊圧の上昇と身体能力の向上と引き換えに意思疎通がはかれない狂戦士へ変貌し、戦いへの本能を剥き出しにしたように強敵へ襲い掛かります。
その戦闘力は「奇跡」によって巨大化したジェラルドを圧倒するほど暴力的で驚異的なものでしたが、剣八自身の肉体が卍解の負荷に耐え切れずに腕が弾け飛び自壊する結果に終わりました。
また、霊圧や身体機能の向上以外に突出した能力の兆しが見受けられなかった事から卍解の能力は不明であり、現段階での卍解は不完全のせいか名称はないようです。
更木剣八が卍解に至った経緯
剣八が卍解に目覚める直前、斬りつける度に強化され巨大化されるジェラルドの反撃に遭い一時的にダウンしていた剣八でしたが、横たわった剣八のもとへ始解以降行方を晦ませていた草鹿やちるが姿を見せると「剣ちゃんがあたしをちゃんと使えば剣ちゃんが斬れない奴なんていないんだから」と剣八の手を取るのです。
千年血戦篇の剣八対ジェラルドの最中、グレミィ戦以降行方不明となっていた草鹿やちるが姿を現しました。 そこで今回は、 草鹿やちるの正体 草鹿やちるが剣八の斬魄刀だと言われる伏線 草鹿やちるが消える瞬[…]
次瞬、剣八の手元から湯水の如く霊圧が湧き出ると、剣八自身理解が追い付かない様子でやちるへ顔を向けると、その力の正体が「卍解」であるとやちるは断言します。
その為剣八は、
- 卯ノ花烈との戦いで斬魄刀の名前を知る
- グレミィ・トゥミューとの戦いで始解を解放
- ジェラルド・ヴァルキリーとの戦いで卍解に至る
と、奇しくも一護の様に僅か数日で浅打の状態から卍解まで習得したわけですね。
更木剣八の斬魄刀「野晒(のざらし)」の解号と能力
- 初出原作64巻第577話
- 解号は「呑め、野晒」
解放後、斬魄刀の形状は剣八の身の丈以上の巨大な斧のように変化し、能力の詳細は分からないものの、作中ではグレミィが実体化させた瀞霊廷を崩壊させる規模の隕石を一振りで木端微塵にしました。
尚、卯ノ花烈との死闘の末に斬魄刀の声が届くようになったのでその段階で始解を習得したと考えられますが、野晒の力の一部だった草鹿やちるが近くに居る事が発動条件なのかは分かっていません。
自身を星十字騎士団最強と自称する通り、作中でのグレミィは一人で瀞霊廷を滅ぼせる程に強く描写されていました。 そこで今回は、 最強のグレミィはなぜ負けたのか グレミィの正体と本体 グレミィのプロフィ[…]
ただ、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、やちるが斬魄刀に戻ってからは野晒として剣八にのみ聞こえる形で自由に会話出来る事が判明しているので、剣八の意志で始解できるものだと考えられます。
更木剣八は卯ノ花烈との死闘の末に斬魄刀の声を聞く
- 原作59巻第527話
剣八の斬魄刀は流魂街放浪時代に死神の死体からくすねた物だと描かれており、そのせいか十一番隊隊長となった後まで斬魄刀の声を聞くことができませんでした。
しかし、剣八が少年期に戦った初代剣八時代の卯ノ花烈との死闘が、剣八に永遠に戦いを愉しむ為に自らを封じる術を身に付けさせ、果てには十二番隊に霊圧を喰らう眼帯を造らせるようなハンデを負う悪癖を拗らせたのです。
そして千年血戦編序盤、来る滅却師の侵攻に備えて卯ノ花が剣八自ら蓋をしてしまった本来の力を取り戻す為に剣八との殺し合いを繰り返すのですが、その過程で剣八が本来の力まで立ち返ると同時に斬魄刀も目覚めました。
更木剣八が卍解を使用したジェラルド戦の結末
- 原作73巻666話～672話
霊王宮での攻防戦、ダメージを負う度により巨大に強力にパワーアップする「奇跡」の能力を有するジェラルドを冬獅郎と白哉が食い止めていた所、涅マユリの肉体保護瓶で完全復活を遂げた剣八が到着し割り込む形で参戦する事になります。
ジェラルド戦では、冬獅郎と白哉が居るにも関わらず剣八はほぼ単騎でジェラルドと斬り結ぶも、斬術は通用するがより強く再生と巨大化を続けるジェラルドとの相性はかなり分が悪いようで、与えられたダメージと同等の傷を跳ね返す「希望の剣」や巨大化したジェラルドの大規模な破壊の前に一時ダウンしてしまうのです。
しかし、剣八の前に具象化した草鹿やちるが姿を見せると剣八の知らない力「卍解」の片鱗を与え、卍解の力を解放した剣八は鬼神の如く一撃でジェラルドの右腕を切断し、更にただの刀の振り下ろしで盾事押し倒す怪力を見せジェラルドを圧倒します。
加えて激昂し更にパワーアップしたジェラルドの巨体を縦半分に両断するのですが、直後に滅却師完聖体「神の権能」と変貌し復活したジェラルドの一撃と斬り結ぼうと振り被った所、剣八の肉体が卍解の負荷に耐え切れず自壊し、倒れた所をジェラルドの一撃が襲い掛かり剣八は右肩口から先を切断され戦闘不能に陥るのでした。
ユーハバッハの親衛隊の一人「ジェラルド・ヴァルキリー」は、原作72巻で霊王宮突入組の死神達の前に立ちはだかると、原作74巻までその戦いは描かれました。 親衛隊の中でも一際しつこかったジェラルドですが、今回は、 ジェラルドの最[…]
ですが、剣八の健闘は冬獅郎の大紅蓮氷輪丸が完成する時間稼ぎになり、冬獅郎は完成した卍解の力でジェラルドを完全凍結させると、次に白哉が卍解し奥義「一咬千刃花」でジェラルドの頭部を打ち砕くのです。
氷結されたまま頭部を失ったジェラルドはそのまま自壊を始めるのですが、直後に肉体を捨て霊子化した姿へと進化を遂げ復活するのでした。
ただ、剣八とジェラルドの戦いに焦点を当てれば、卍解が不完全な事から自壊した剣八の敗戦である事は確実です。
更木剣八vsジェラルドはユーハバッハの聖別で強制中断
- 原作74巻680話
剣八と冬獅郎と白哉の三人掛かりで撃破したかに思えたジェラルドでしたが、直後に霊子化してしまった事で倒す手立てが無くなり苦戦していた所、ユーハバッハが聖別を発動したおかげでジェラルドの霊力が軒並み吸い上げられてしまい白骨化して死亡しました。
その為、無敵と思われたジェラルドはユーハバッハが倒してくれたので、剣八含む3名の隊長は生き残る事ができたのです。
更木剣八は最終章で死亡せずに生きている
- 原作74巻685話
ジェラルド戦で右腕を損傷した剣八でしたが、10年後を描いた最終回で五体満足で元気に動き回っている姿が確認できているので生存が確定しています。
また、霊王護神大戦直後から約半年後を描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、既に完治している剣八の登場や、その剣八と無傷で渡り合える産絹彦禰と戦いに興じている姿が確認出来る事から、千年血戦編以上に活きが良くなっていますね。
小説内では始解こそしなかったものの明らかに千年血戦編以上にパワーアップしている描写が読み取れるので、購読をお勧めできる一冊となっています。
更木剣八の卍解とジェラルド戦と死亡についてのまとめ
唯一始解も卍解も出来ない隊長として登場した剣八の待望の卍解は、最終章の敵の中でも最も厄介な強敵ジェラルド戦で披露されるも、剣八自身の肉体が卍解の力に耐え切れずに自壊するといった結末を迎えました。
しかしながら、不完全な卍解でさえジェラルドの強固な肉体や図体を容易に両断する膂力は絶大なもので、名称や能力の詳細こそ分からず仕舞いでしたが、未だ力の底を見せていない野晒の将来性を加味すれば資質は未知数です。
また、ジェラルド戦で損傷した右腕は後日談で完治している事が判明している為、今後の展開としてもより一層成長していく剣八が見られる事でしょう。
更木剣八の強さについてはこちらから。
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