鱗滝左近次は竈門炭治郎を鬼殺隊員まで育ててくれた師匠ですが、その素性や背景はあまり明かされていません。
そこで今回は、
- 鱗滝左近次のプロフィール
- 鱗滝左近次が柱をやめた理由の考察
- 鱗滝左近次がお面をつける理由と素顔
- 鱗滝左近次の弟子について
- 猗窩座が戦った水柱について
- 鱗滝左近次の結婚について
- 鱗滝左近次の生死やその後について
など、鱗滝左近次について気になる事を一挙に紹介していきたいと思います。
鱗滝左近次のプロフィール
【名前】 | 鱗滝左近次(うろこだきさこんじ) |
【年齢】 | 不明 |
【呼吸】 | 水の呼吸 |
【階級】 | 元水柱 |
【所属】 | 育手 |
【初登場】 | 単行本1巻 |
【声優】 | 大塚芳忠 |
鬼殺隊入隊希望者の育成を担う水の呼吸の「育手」であり、元水柱を務めた老人です。
狭霧山に住居を構えており、竈門炭治郎を鬼殺隊入隊試験が行われる最終選別に挑めるレベルに鍛え上げた師匠にあたります。
苛烈な指導は弟子に命を散らしてほしくないという願望の表れであり、育手として当主から支給される給料は普段自給自足をして蓄えていましたが炭治郎に栄養のある食事を提供する為に切り崩しました。
実は下戸です。
鱗滝左近次の声優「大塚芳忠」さん
【名前】 | 大塚芳忠(おおつかほうちゅう) ※本名読みは「おおつかよしただ」 |
【所属】 | クレイジーボックス |
【誕生日】 | 1954年5月19日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 岡山県苫田郡阿波村出身の声優・ナレーターで、川路夏子演技研究所に通っていた事やアーツビジョン、同人舎プロダクションなどに所属していた経歴があります。
現在も吹き替え・報道・バラエティー番組のナレーションなどで活躍中です。
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鱗滝左近次は結婚しているのか
こちらも公式ファンブック「鬼殺隊見聞録」の鱗滝の欄に書かれている通り独身です。
しかし、鱗滝にはいい感じの女性がいるそうでなかなか進展しないと書かれているのでいつかは結婚しそうですね。
鬼殺隊解散後は鬼のいない平和な世になったので、いつ死ぬか分からない鬼殺隊に身を置いていた鱗滝も後顧の憂いなく恋愛事に挑めるのではないでしょうか。
鱗滝左近次が柱を辞めた理由と素顔をさらさないわけ
鱗滝左近次が柱を辞めた理由と素顔をさらさないわけは何だったのでしょうか?
鱗滝左近次が柱を辞めた理由
鱗滝が鬼狩りをしていたのは47年前(江戸時代、慶応の頃)ですが、鱗滝が柱を引退した理由は原作本編や公式ファンブックでも説明されていません。
なので推測になりますが二通りの仮説が挙げられます。
- 五体満足で育手をしているので加齢により引退説
- 煉獄槇寿郎のように精神的疲労で引退説
鱗滝が鬼狩りをしていたのは47年前時点である為、当時を全盛期の20代前後と想定しても現在の年齢は65歳前後であり、現実でも当時は高齢者に当たるので身体能力が劣る状態で鬼と対峙するのは自殺行為に等しい筈です。
なので、人材不足はあるものの柱をみすみす殺されるより育手として剣士達を指導し鬼殺隊の底上げに尽力してもらった方が後世の為になるのが心情だと思われるので、鱗滝は加齢を感じた段階で柱を引退し育手に転身したと予想します。
勿論、鬼狩りを続ける以上精神的に追い詰められる事が多いので煉獄槇寿郎のように自ら退いて育手としての道を確立した可能性もありますが、個人的には鱗滝も炭治郎のような自分を犠牲にしてでも誰かを守るタイプと考えているので加齢による限界を感じるか欠損でもしない限り自ら引退しないような印象です。
鱗滝左近次が面を付けている理由
鱗滝が天狗の面を付けている理由が語られたのは公式ファンブック第一弾「鬼殺隊見聞録」に収録された鬼殺隊報の鱗滝の欄になります。
それによると、鱗滝は顔立ちが優しすぎて鬼に舐められて馬鹿にされることが多くモヤモヤしていたため最終的にお面を付けたのが始まりのようです。
本編では鬼狩りの厳しさを教えつつ隠し切れない優しさが溢れていた鱗滝ならではの悩みがあったんですね。
鱗滝左近次の素顔は何巻何話で見られる?
残念ながら原作全編・公式ファンブックを通しても最後まで鱗滝の素顔は描かれませんでした。
なお、単行本23巻の描き下ろしページにて天狗の面を取り外している鱗滝が描かれていますが、コマ割りにより優し気な口元しか写されていません。
猗窩座が遭遇した水柱は鱗滝左近次ではない
単行本17巻148話「ぶつかる」にて、猗窩座が冨岡義勇との交戦中に「水の柱か、これは良い。遭遇したのは50年振りだ」と発言した事により、一部読者から50年前の水柱は鱗滝左近次の事ではないかと噂されました。
しかし、この後に猗窩座は水柱を殺したと明言しているので50年前に戦った水柱は鱗滝左近次では無い事が分かります。
竈門炭治郎が最終選別で遭遇した手鬼が47年前に現役で鬼狩りをしていた鱗滝に捕まった事を話している際、回想の鱗滝が天狗の面越しに見ても若く見えた事から大体20歳前後と予想できますが、猗窩座が50年前に水柱を殺害したのならその水柱は鱗滝左近次の前任の水柱なのかもしれません。
水の呼吸の使い手の隊員や育手は多く存在するので、前任の水柱も鱗滝と面識があったのか、それとも師匠的存在だったのかは不明です。
すると、50年前に水柱が猗窩座に殺害されている為、鱗滝が水柱になったのはその後であり、手鬼と遭遇した時点で既に水柱になっていた可能性も出てきますね。
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鱗滝左近次の弟子
鱗滝は狭霧山で育手をする水の呼吸の剣士ですが、彼はこれまでに多くの弟子を最終選別に排出してきました。
その代表的なキャラクターが冨岡義勇ですが、鱗滝の弟子で名前が判明しているのは4名です。
最終選別時には悪い事から守ってくれる「厄徐の面」を贈呈していますが、鱗滝が弟子に授けた厄徐の面のせいで藤襲山に捕まっている手鬼に狙われる事となり冨岡義勇を除きこれまでの弟子は全て殺害されています。
その事情を知らない鱗滝は竈門炭治郎にも厄徐の面を授けていますが、炭治郎は手鬼と遭遇し鱗滝の弟子の最期を知る事になるものの、弟子達の仇を取り見事最終選別を突破して鱗滝の元へ帰還しました。
また、鱗滝には見えていませんでしたが炭治郎は狭霧山で錆兎と真菰の魂と対峙しており、手鬼に殺された弟子達は「帰る」と約束した通り魂だけになっても大好きな鱗滝が待つ狭霧山に帰っているのだと独白しています。
こうした事情から鱗滝が炭治郎が無事に狭霧山に戻った際には面越しですが年甲斐もなく炭治郎を抱擁して涙しつつも「よく生きて戻った!!」と褒めていたのです。
狭霧山で竈門炭治郎の修行を手助けした錆兎は、柱稽古編で冨岡義勇の同期と判明しました。 では、錆兎や義勇の関係や、手鬼に負けた理由はどんなものだったのでしょうか。 そこで今回は、 錆兎のプロフィール 錆兎と冨岡[…]
鱗滝左近次が禰豆子にかけた暗示
鬼になった禰豆子は戦闘時に人間を守る行動を取っていますが、その一助となっているのが鱗滝がかけたという「暗示」です。
単行本2巻11話「暗示」、この回では気休めにしかならないものの鱗滝が禰豆子が眠っている間に暗示をかけたと明かされています。
禰豆子にかけられた暗示は、
- 「人間は皆、お前の家族だ」
- 「人間を守れ、鬼は敵だ」
- 「人を傷つける鬼を許すな」
の三通りですが、以降禰豆子は鬼との戦いにおいて鬼の被害に遭う者を家族と認識して守り戦い抜く行動を取りるようになったのです。
禰豆子は第1話から家族を殺された上に自身は鬼となってしまいました。 では、一体なぜ禰豆子は鬼になったのか、また竈門家を襲った鬼は誰なのでしょうか。 そこで今回は、 竈門禰豆子が鬼化した原因・理由 竈門禰豆子を[…]
暗示については炭治郎の回想でさらっと語られていますが、気休めとは言え「暗示」をかけられる鱗滝は一体何者なのでしょうか。
鱗滝左近次のその後
鱗滝は鬼舞辻無惨との最終決戦時、産屋敷本部にて98代目当主となった産屋敷輝利哉・産屋敷くいな・産屋敷かなたの護衛を務める煉獄槇寿郎と宇髄天元、その妻3人と同じく産屋敷本部にいました。
その理由は、珠世と胡蝶しのぶが開発した「鬼を人間に戻す薬」を投与した禰豆子の番をする為であり、決戦の場から随分と離れているとはいえ鬼舞辻無惨の目的が禰豆子の入手ですので危険な役目を担っていたのです。
しかし、禰豆子は人間に戻る過程で本部を飛び出しており、鱗滝も途中までは追走していたものの引き離されたので見失いました。
そしてその後、鱗滝の登場はありませんでしたが、果たして鱗滝どどうなったのか見ていきましょう。
鱗滝左近次は死亡したのか?
結論から述べますと鱗滝は生存しています。
最終決戦時には特に鬼と交戦する事がありませんでしたが、戦いから三ヵ月後、蝶屋敷で療養している竈門炭治郎のお見舞いに冨岡義勇と共に訪れる姿が描かれました。
その際、廊下で炭治郎と禰豆子と再会しており鱗滝は禰豆子に抱きつかれて「わかった、わかった」と照れている様子です。
実は単行本17巻147話「小さな歯車」のおまけページにて、太陽を克服した禰豆子が久しぶりに鱗滝と会えた嬉しさから頭を撫でられてご満悦の表情を浮かべる様子が描かれている通り、禰豆子は鱗滝にかなり懐いています。
それは人間に戻った後も変わらないようで、禰豆子は鱗滝に会えた嬉しさで抱きつくのですが、鱗滝は孫をあやすように落ち着かせるのでした。
鱗滝左近次のその後
公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」に収録された書下ろし漫画では、炭治郎の家に鬼殺隊時代の仲間が遊びに来ている様子が描かれています。
炭治郎のナレーションによると鱗滝はよく遊びに来てくれるらしく、小さなコマですが、鱗滝に会えて嬉しそうな禰豆子の姿が描かれていました。
なお、何故か伊之助が鱗滝の頭にしがみついており、善逸は禰豆子を取られているからかジト目で鱗滝を睨んでいるというおかしな構図となっています。
因みに、もう悪い鬼はいないのに鬼殺隊解散後も天狗のお面を付け続けているようです。
鱗滝左近次の子孫
最終話205話「幾星霜を煌めく命」では、各キャラクターの子孫や転生キャラが平和な現代を生きている様子が描かれています。
そんな中、寝坊した竈門炭彦が遅刻を免れるべく近道をしている姿があり、その際に民家の庭を横切っていますが、何と縁側で桑島慈悟郎によく似た老人と鱗滝左近次によく似た老人が将棋を指していたのです。
この時、鱗滝に似た老人の顔が見えないように工夫されていた事から、この老人は鱗滝左近次の転生か子孫であると予想されています。
鱗滝にはいい感じの女性がいたので鬼殺隊解散後に結婚していれば子孫がいる可能性も無くはないですが、相手の女性の年齢次第では子孫を残していたとは考えづらいので転生かもしれませんね。
また、この老人自体は転生かもしれませんが、家系自体は養子を迎えるなどして繋いできた可能性もあります。
鱗滝左近次の素顔や柱をやめた理由についてのまとめ
- 鱗滝左近次は、水の呼吸を使う元水柱で「育手」
- 鱗滝左近次が柱を引退した理由は明かされていないが、五体満足なので加齢説が有力
- 鱗滝左近次が天狗の面をつけている理由は、顔立ちが優しすぎて鬼に舐められて馬鹿にされたため
- 鱗滝左近次の素顔は単行本23巻描き下ろしで口元のみ描かれている
- 鱗滝左近次の弟子は「冨岡義勇、錆兎、真菰、竈門炭治郎」などがいる
- 鱗滝左近次は鬼になった禰豆子に「人を守れ」と暗示をかけた
- 鱗滝左近次は最終決戦で鬼を人間に戻す薬を打った禰豆子の番をしている
- 鱗滝左近次は生存し、鬼殺隊解散後には竈門兄妹と再会している
- 鱗滝左近次はその後、何度か竈門家に遊びに来ている
- 鱗滝左近次にはいい感じの女性がいるが進展はまだない
- 現代には鱗滝左近次と思しき子孫もしくは転生が生きている
- 鱗滝左近次の声優は「大塚芳忠」さん
鱗滝については詳しく描かれなかったので謎に包まれた部分が多いですが、素顔に関しては最終巻の描き下ろしで口許のみになりますが描かれています。
公式ファンブックに書かれた通り口許だけでも優しい顔立ちなのが分かりますね。
冨岡義勇が紹介してくれた育手が鱗滝でなければ炭治郎もここまで心身共に成長する事は無かったでしょう。