上弦の壱・黒死牟の使用する「月の呼吸」は、その独特な刀から三日月型の斬撃を繰り出す攻撃を仕掛けてくるのが特徴的です。
そこで今回は、
- 月の呼吸の型と技名一覧
- 月の呼吸を黒死牟が習得した時期は人間時代?
- 月の呼吸は何の派生?
- 月の呼吸の当たり判定
他の呼吸とは異質な月の呼吸の型と技の一覧を紹介したいと思います。
月の呼吸の型と技名一覧
壱ノ型 | 闇月・宵の宮 (やみつき・よいのみや) |
弐ノ型 | 珠華ノ弄月 (しゅかのろうげつ) |
参ノ型 | 厭忌月・銷り (えんきづき・つがり) |
伍ノ型 | 月魄災渦 (げっぱくさいか) |
陸ノ型 | 常夜孤月・無間 (とこよこげつ・むけん) |
漆ノ型 | 厄鏡・月映え (やっきょう・つきばえ) |
捌ノ型 | 月龍輪尾 (げつりゅうりんび) |
玖ノ型 | 降り月・連面 (くだりづき・れんめん) |
拾ノ型 | 穿面斬・蘿月 (せんめんざん・らげつ) |
拾肆ノ型 | 兇変・天満繊月 (きょうへん・てんまんせんげつ) |
拾陸ノ型 | 月虹・片割れ月 (げっこう・かたわれづき) |
月の呼吸は血鬼術で己の血肉から生み出した刀「虚哭神去(きょこくかむさり)」で自在に操る他、通常の斬撃に三日月型の小さな刃を無数に付与する事が出来ます。
劇中では十六個目の型で打ち止めという事で月の呼吸は全部で十六の型があるみたいですが、肆・拾壱・拾弐・拾参は使用されなかったので不明です。
ちなみにただの一振りにも三日月型のエフェクトが発生します。
壱ノ型 「闇月・宵の宮」
- 使用相手:時透無一郎
- 使用巻数:19巻第165話
一瞬の抜刀から放つ一太刀の横薙ぎに無数の三日月型の斬撃を纏う技です。
初めて黒死牟が戦闘で用いた月の呼吸の型であり、不規則な斬撃は初見で見極めるのが非常に厳しい為、戦闘経験の少ない者は回避するのが難しい技となっています。
時透無一郎はこの技を見極める事が出来ずに左腕を失いました。
弐ノ型 「珠華ノ弄月」
- 使用相手:悲鳴嶼行冥
- 使用巻数:19巻169話
やや上段気味に連続で刀を振るう広範囲の攻撃技です。
劇中では悲鳴嶼行冥の肆ノ型「流紋岩・速征」を全て跳ね返すと共にその顔に刀傷を与えました。
参ノ型「厭忌月・銷り」
- 使用相手:不死川実弥
- 使用巻数:19巻168話
刀を強く握りしめる予備動作の後、大きく刀を振るい二連撃の斬撃を放つ技です。
心なしか三日月型の刃は通常時よりも大きく描かれている為、威力も攻撃範囲も広い印象でした。
また、この技が放たれた地面には無数の刀痕が刻まれています。
伍ノ型「月魄災渦」
- 使用相手:不死川実弥
- 使用巻数:19巻167話
刀を振るう事無く広範囲に渦状の斬撃を繰り出す技です。
予備動作は僅かに握力を込めるか「キィィィィ」と言い禍々しい気配がする程度であり、こちらも初見で回避する事は難しい技となっていますが、不死川実弥は僅かな異変を察知して回避しました。
陸ノ型「常夜孤月・無間」
- 使用相手:不死川実弥
- 使用巻数:19巻167話
縦方向に弧を描く無数の斬撃で斬り刻む技です。
無間という名の通り、絶え間ない斬撃で相手を斬り刻む攻撃であり、劇中では不死川実弥はこの技を見極める事が出来ずに動けば内臓がまろび出る程のダメージを負いました。
なお、自分で縫って治療したようです。
漆ノ型「厄鏡・月映え」
- 使用相手:不死川実弥、悲鳴嶼行冥
- 使用巻数:20巻172話
遠距離から縦方向五つの斬撃を高速で放つ攻撃技で、変化した刀で間合いを広げています。
予備動作として刀の構えと「フォオン」という擬音が描かれている他、虚哭神去の刀身が倍以上に伸びている状態で使用している為、繰り出す速さや攻撃範囲は倍以上に伸びていました。
捌ノ型「月龍輪尾」
- 使用相手:不死川実弥、悲鳴嶼行冥
- 使用巻数:20巻172話
強烈な力で素早く繰り出す前方広範囲を抉り取るような横薙ぎの技で、壱ノ型「闇月・宵の宮」の強化版の様な技です。
三日月型の斬撃も同様に大きく描かれている為、その攻撃範囲と斬撃の大きさは不死川実弥と悲鳴嶼行冥を一度に牽制できるほどでした。
漆ノ型「厄鏡・月映え」との連撃は速すぎて近づく事が困難です。
玖ノ型「降り月・連面」
- 使用相手:不死川実弥、悲鳴嶼行冥
- 使用巻数:20巻172話
刀を背中から前方に振り下ろす事で弧を描いた斬撃の雨を降らす攻撃技です。
「厄鏡・月映え」で間合いを取った遠距離攻撃、「月龍輪尾」で牽制と体の不安定さを誘った後にこの「降り月・連面」で頭上からの怒涛の攻撃を繰り出すことで、劇中では不死川実弥が全てを回避できず背中を負傷しました。
拾ノ型「穿面斬・蘿月」
- 使用相手:不死川実弥
- 使用巻数:20巻172話
楕円型で鋸状の巨大な二連の斬撃が地面の削りながら襲い掛かる攻撃技です。
劇中では「降り月・連面」で負傷し動きが止まった不死川実弥に止めを刺す為に使用した技ですが、時透無一郎が実弥を救出した為に不発で終わりました。
ただ、鋸状の刃の為、斬られたら断面がエグイ事になりそうです。
拾肆ノ型「兇変・天満繊月」
- 使用相手:不死川実弥、悲鳴嶼行冥、時透無一郎
- 使用巻数:20巻173話
折り重なった渦状の斬撃を広範囲に放つ攻撃技です。
「月魄災渦」よりも範囲も斬撃数も多い為、月の呼吸では複数人を同時に仕留められる最大の攻撃範囲を持つ技に該当しており、折り重なった斬撃の隙間は殆どありません。
劇中では悲鳴嶼行冥が黒死牟が刀を振りかぶるより早く数珠を飛ばして手に当てた為、若干の隙間が生じています。
拾陸ノ型「月虹・片割れ月」
- 使用相手:不死川実弥、悲鳴嶼行冥
- 使用巻数:20巻173話
複数の相手の位置を的確に狙い放たれる上空から地面を穿つ破壊力を持った六つの斬撃です。
劇中では悲鳴嶼行冥に技を繰り出す暇を与えないように高速で繰り出されており、「透き通る世界」と併用して先読みしています。
鬼殺隊の最高位の剣士「柱」は、これまでにも鬼との戦いで幾度も入れ替わっていますが、現在の柱はその中でも初代に匹敵する素質を持っています。 それでは、現在・過去・初代にはどんな柱はいたのでしょうか。 そこで今回は、 […]
月の呼吸を黒死牟が習得した時期は人間時代?
黒死牟の人間時代の名前は継国巌勝であり、始まりの呼吸の剣士である継国縁壱の双子の兄でした。
その昔、巌勝が幼少時代にどれほど打ち込んでも勝てなかった父の輩下に縁壱はあっさりと勝利し失神させてしまった為、巌勝は縁壱に強さの秘密について詰め寄ります。
しかし、剣の道を極めたかった巌勝には縁壱が見えている世界が理解できず、縁壱は母の死没と共に継国家を出立した為、その後、巌勝は縁壱に嫉妬する事無く成人し継国家を継承して侍になっていました。
そんな中、野営中に鬼の襲撃に遭い配下が全滅し己の命も危ぶまれた時、より強い剣士に成長した縁壱が現れ巌勝の命を救うと、巌勝は縁壱と望まぬ邂逅を果たすのです。
再び現れた縁壱を前に巌勝はどうしてもその強さと剣技を自分のものにしたくなると、家も家族も捨てて縁壱と同じ鬼殺隊に入る道を選択し、縁壱に剣技や呼吸を教わる事になります。
しかし、間もなくして縁壱と同じ痣が発現したものの巌勝は日の呼吸を会得する事が出来ず日の呼吸の派生である月の呼吸を編み出すに終わりました。
月の呼吸は何の派生?
上述通り、月の呼吸は継国巌勝が編み出した日の呼吸の派生です。
継国巌勝が編み出した呼吸であり、その後、鬼舞辻無惨により鬼化し黒死牟として生きているので月の呼吸を継承する者も、月の呼吸の存在を知る者もいない為、月の呼吸は400年間伝聞される事はありませんでした。
したがって黒死牟以外の月の呼吸の使用者は居ません。
月の呼吸の当たり判定は?
一振り斬撃に不規則で細かな三日月型の刃が付いており、その刃は常に長さ大きさが変化して定型ではありません。
その為、月の呼吸から繰り出された攻撃を回避したつもりでもこの三日月型の刃が変則的な動きをするので斬撃の軌道以上に攻撃範囲は広くなっているようです。
これを回避するには長い経験で培われた感覚が無ければ難しいと言われています。
月の呼吸がセーラームーンの必殺技に似ている?
SNSや掲示板でよく目にするのが月の呼吸がセーラームーンに似ているというものですが、果たしてどういった所が似ているのでしょうか。
セーラームーンの必殺技を検索してみた所、どうやら「ムーン・プリンセス・ハレーション」という技が月の呼吸のエフェクトに似ているようです。
- 月の呼吸:斬撃に三日月型のエフェクトを纏い飛ばす
- ムーン・プリンセス・ハレーション;光線の中に三日月と星型のエフェクトを飛ばす
確かに、技の中に月や星のエフェクトを織り交ぜて放つ攻撃は似ていますね。
また、レインボー・ムーン・ハート・エイクという必殺技も技の軌道に沿ってハートのエフェクトがふんだんに描かれている他、ムーン・ゴージャス・メディテーションも何やら綺麗なエフェクトを前方に放出しているなど、演出の雰囲気は月の呼吸と似ていたり異なっていたり、ちょっと似ているかなという程度です。
ですが、まあ、セーラームーンも月の象徴のようなキャラクターなので月のエフェクトが被るのは仕方ないでしょう。
もしかしたら黒死牟も行きつく先はセーラームーンのような必殺技かもしれませんしね。
月の呼吸の型と技一覧についてのまとめ
- 月の呼吸は全部で16の型があるが、作中では「肆・拾壱・拾弐・拾参」が未登場。
- 月の呼吸は黒死牟が人間時代に習得した日の呼吸の派生
- 月の呼吸の当たり判定は、血鬼術により三日月型の斬撃が付与されている為、見た目以上に攻撃範囲が広い
- 月の呼吸とセーラームーンの必殺技はちょっと似ている
今回は黒死牟の使用する「月の呼吸」について紹介しました。
通常の月の呼吸に血鬼術で作り出した刀や三日月型の斬撃を付与する事で不規則な斬撃を生み出す事ができる為、人間時代の技よりも格段に昇華されている恐ろしい技です。
柱の実力上位者である悲鳴嶼行冥や不死川実弥、時透無一郎、不死川玄弥の4人掛かりでようやく討伐する事が出来た黒死牟の強さは異次元並ですね。
黒死牟の戦闘シーンは、単行本19巻から最新刊の20巻に収録されています。
【あわせて読みたい】