最強の鬼上弦の壱の最後とは?黒死牟の正体や血鬼術

十二鬼月最強の上弦の鬼として何百年もその地位を守り続け、多くの鬼殺隊や人々が命を落としてきた元凶でもある鬼の正体について紹介していきます。

  • 上弦の壱の最後はどうなったの?
  • 上弦の壱の名前は?正体は?
  • 黒死牟の弟とはどんな存在?
  • 黒死牟が使う呼吸と技を解説

など、最強の鬼上弦の壱の最後を中心に見ていきましょう。

上弦最強の鬼である上弦の壱の最後

時透無一郎・不死川玄弥・不死川実弥・悲鳴嶼行冥の4人によって頸を落とされ、最後は灰となって消えていきました。

彼の最後は、鬼ではなく人としての心を思い出し、悔い迷いながら散っていった儚い最後だったのです。

最強の剣士ではなく化け物となった黒死牟

無限城での戦いにて、無一郎と玄弥は動きを封じ、実弥と悲鳴嶼の2人を相手にしながら尚も余裕の表情を見せる黒死牟でしたが、激闘の末に悲鳴嶼が黒死牟の刀を折る事に成功します。

しかし刀は上弦の鬼の権能によって再生、鬼と並ぶほどの成長を見せる悲鳴嶼、実弥によって徐々に差を詰められていき、決死の覚悟を決めた無一郎と玄弥の行動によって動きを止められたことで、黒死牟追い詰められていくのでした。

予想外の猛威によって忘れもしない死んだはずの弟との再開の日を思い出します。

鬼となり手に入れた強さをもってしても、全盛期と変わらぬ強さで追い詰められてしまいますが、とどめを刺す寸前で弟は寿命によってこの世を去ってしまったのです。

最後まで倒すことのできなかった怒りが黒死牟を支配して、武士として大切にしてきたものを捨てるような反撃を繰り出し、玄弥・無一郎を倒すも、悲鳴嶼達によって遂にその頚を刎ねられ、それでもなお負けたくないという強い執念によって落とされた頸を再生し、自身の身体も巨大化して全身にまとった月の斬撃を広範囲に放ちます。

いまこの瞬間を蹂躙していると信じた黒死牟でしたが、実弥の刀の刀身に写っていた自身の姿をみて「何だ この 醜い姿は……」と異形の化け物となってしまった姿に、醜い姿になってまでも追い求めたものは何であるかを自問自答したどり着いた答えは、「違う 私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」と、ようやく自分がなぜ強さを求めるかという答えを見つけたのです。

上弦の壱黒死牟の最後

柱達の成長によって再生が追い付かず、黒死牟は灰となって消えていきます。

消えゆく中で、多くのものを残した弟と、多くのものを裏切り捨ててきた自分の最後には何も残らないのかと問うも、もう誰もその声に答えてくれる人はいないのです。

そして、彼のわずかな衣服の中には、真っ二つに斬れた弟の笛だけが残っていました。

黒死牟は暗闇のなか一人で地獄の炎の中へもがきながら堕ちていきます。

何もかも捨てて強さを手に入れたはずなのに、結局何も得ることのできなかった彼の最後には誰一人として現れることが無かったのです。

黒死牟の正体を考察

無惨の最も古い配下であり十二鬼月最強の鬼・「上弦の壱」で、十二鬼月が設立された頃より壱の座を守り続けている実力者です。

また、上弦同士での揉め事にも寡黙で威圧的な雰囲気から争いを鎮めるなど、まとめ役としても強い存在感を放っています。

無惨からの評価も非常に高く「ビジネスパートナー」のような存在であると公式ファンブックでも述べており、落ち着いて物事を分析する姿勢が評価され、かなり信頼を置かれていたようです。

十二鬼月の中でも武人として認めていたのが、拳一つで上弦の座にまで上り詰めた猗窩座でした。

彼とは同じ武人として通ずるものがあったようで、過去に「入れ替わりの血戦」を申し込まれたのは過去に猗窩座を含めて数百年で三回だけのためかなり嬉しく思っていました。

猗窩座の「俺は必ずお前を殺す」と挑発的な態度を取られた際には「励むことだ」と成長を楽しみにしていたため、勝利するも喰わずに生かしておいたようです。

そのため無限城で猗窩座が敗北したことを知った際には「私に勝つのではなかったか…」と普段であれば見せることのない怒りをあらわにしました。

黒死牟が人間だった頃の過去とは?

  • 黒死牟が鬼となる前の名前は継国巌勝(つぎくにみちかつ)
  • 鬼殺隊のはじまりである最初の呼吸の隊士
  • 「継国家」の長男にして後継ぎ
  • 継国縁壱の双子の兄
  • 時透無一郎とその兄の有一郎の遠い先祖に当たる人物

弟は「忌み子」として存在を疎まれており、母以外からは冷遇され、常日頃から母にしがみついている姿を見て縁壱に対し憐れみの感情を抱くようになります。

軟禁状態であった弟を気にかけていた事で父に殴られることもありましたが、「助けて欲しいと思ったら吹け 兄さんが助けにくる」と笑顔で手作りの笛を渡しました。

しかし、縁壱は突然ことばを喋りだし、剣の才能にも目覚め、巌勝の師範を倒してしまいます。

そんな姿を見た巌勝は弟に不信感を抱き、類い稀なる剣術の才能をもった弟のほうを跡継ぎにするかもしれないと疑心暗鬼に陥りますが、母の死後、縁壱は一人出奔するのです。

その後、母の残した日記には、実は母にしがみついていたのではなく病に侵され歩くことも不自由な母の体を支えるためであったと知り巌勝の中で彼への不信感は嫌味へと変化していきました。

弟がいなくなったことで跡継ぎ問題も難なく行われ、縁壱への憎悪や嫉妬は次第に薄れていき、しばらくして、鬼狩りとして活躍していた縁壱と鬼に救われる形で再開を果たします。

十数年の時を経て優れた剣術の才能と人格をもつ彼に巌勝はあの頃の嫉妬と憎悪の心を思い出すのです。

自分もその強さを手に入れたいと妻子と家を捨て鬼殺隊に入隊、呼吸の習得に成功するも日の呼吸には到底及ばず痣を出現させることにも成功しましたが、痣者は25歳で命を落とすと後に知ったことで、巌勝は弟を超える時間も無いのだと知ります。

そして、鬼殺隊の使う呼吸について興味があった鬼舞辻無惨と出会い、「ならば鬼になればいい」と提案され、永久という長い時間があれば縁壱を超えることができる、全てのことから解放されると考えた彼は、人間であることを捨て、「黒死牟」へと生まれ変わったのです。

双子の弟「縁壱」とはどんな存在だった?

  • 継国縁壱(つぎくによりいち)
  • 始まりの呼吸である「日の呼吸」の使い手
  • 生まれた頃より「透き通る世界」を体得していた
  • 耳飾りの剣士の本名
  • 継国巌勝の双子の弟

幼少の頃から生を全うするその瞬間まで、剣士には相応しいとは言えない落ち着きのある素朴な人として描かれています。

子供の頃は存在を否定されて育ったため「自分はここにいてはいけない」と自分を卑下して生きてきた境遇から、自己評価は非常に低いものでした。

母に似て争いごとは好まず、誰かを傷つけることを良しとしない心優しい性格の持ち主で、鬼殺隊時代でも人に何かを教えることを得意としていたことから他の隊士とも仲が良く信頼しあっており、追放された後も一部の柱と連絡を取り合うほど友人にも恵まれていたのです。

たとえ自分が辛くとも他者が幸福でいることに嬉しさを感じたり、日常の小さな事で喜びを感じたりと、とても心が豊かな人物であるが故に、鬼の在り方を「人の命を踏みつけにする存在」として強い拒絶を示しています。

人として超越した存在でありながらも、誰よりも人らしく生き痛みや悲しみの感情を持っている普通の人なのです。

黒死牟の使う技と血鬼術の強さを解説

黒死牟の強さは鬼になる以前より剣士としての才能に秀でていたことにあります。

鬼殺隊の隊士であった頃に「月の呼吸」を会得してるため、鬼にならずともその強さは折り紙つきなのです。

そこに鬼となって手に入れた能力や血鬼術と合わせることで、上弦の壱という最強の席を何百年もの長い間守り続けることができました。

月の呼吸

黒死牟が習得した呼吸方法であり、同時にこれこそが鬼としての彼の血鬼術です。

広範囲に人を容易く切り刻み斬断するだけでなく、空間に残り続ける上に効果範囲が不規則に揺らぐ特性を持っていて、それに追加して三日月型の細かい刃が無数に付いており、こちらも不規則に揺らぐ特性を持っています。

その為、これまでの戦闘よりも充分に回避行動を取らなければ切り刻まれる恐れがあり、最強の剣士である黒死牟との戦闘においては三日月型の斬撃が無くとも紙一重で回避しなくては無数に襲い来る太刀筋を捌くことはできず、そこに彼の血鬼術が加わってしまうことで、多くの修羅場を乗り越えた並外れた経験と直感と実力を併せ持つ剣士でなければ、まず回避はできないのです。

月の呼吸一覧

  • 壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき よいのみや)
  • 弐ノ型 珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)
  • 参ノ型 厭忌月・銷り(えんきづき つがり)
  • 伍ノ型 月魄災禍(げっぱくさいか)
  • 陸ノ型 常世孤月・無間(とこよこげつ むけん)
  • 漆ノ型 厄鏡・月映え(やっきょう つきばえ)
  • 捌ノ型 月龍輪尾(げつりゅうりんび)
  • 玖ノ型 降り月・連面(くだりづき れんめん)
  • 拾ノ型 穿面斬・蘿月(せんめんざん らげつ)
  • 拾肆ノ型 兇変・天満繊月(きょうへん てんまんせんげつ)
  • 拾陸ノ型 月虹・片割れ月(げっこう かたわれづき)
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鬼滅の刃の表紙

虚哭神去(きょこくかむさり)

自身の体内から精製した刀で、これにより武器の破壊による戦闘不能となることがなくなるのです。

この能力は鬼が持つ肉体操作能力の延長上にあるもので、他の上弦を始めとする上位の鬼達も有している能力であり、例として上弦の弐である童磨の武器である「扇」や上弦の陸である妓夫太郎の「鎌」など多くの上弦の鬼がこの能力を使っています。

虚哭神去の刀身や鍔には血管の様な模様に加え、刀全体に眼が無数に付いているという見た目が強烈な刀です。

日輪刀に使う猩々緋砂鉄よりは脆いですが、何度でも再生でき、刀身から三日月型の斬撃を繰り出すことができます。

また、体内から刀を作り出すことができるため動揺の刃を体から生やすこともでき、この刃からも三日月型の斬撃を出すことができるんです。

ちなみに、呼吸と血鬼術の組み合わせと言えば獪岳と同じな様にも見えますが、獪岳は雷の呼吸を土台にして血鬼術の殺傷能力を上げているものの、黒死牟は血鬼術を土台に呼吸の能力を底上げしているため、二人の血鬼術の使い方は反対なのです。

透き通る世界

鬼殺隊の隊士が鬼を倒す為に使用する“全集中の呼吸”を極めることで、やがて行き着く境地のこと。

能力に目覚めた者は他者の身体の中が透けて見え、それによって相手の骨格・筋肉・内臓がどう動いているのかを手に取るように分かるようになるのです。

この境地に至るには「正しい呼吸と正しい動き」が必要であり、自身の動きや自身を構成する血管の動きを一つ一つ認識し、無駄なものを省くことでやがて筋肉や血管の動きまでも思うままに動かすことができるようになり、最小限の動作で最大限の力を引き出すことができます。

そうすることで頭の中も不要な思考が削がれることで透明となっていき『透き通る世界』を見ること出来る、というわけなんですね。

上弦の鬼壱の最後のまとめ

  • 4人の鬼殺隊によって敗れた
  • その最後は誰にも思われることなく虚しさの中地獄の炎に焼かれた
  • 弟への愛を勝る嫉妬心が彼を鬼に変えてしまった

弟よりも強くありたい、武家屋敷の兄として負けることはしたくないといった嫉妬心が、黒死牟を鬼へと変貌させてしまう要因だったのかもしれません。

また彼が生きた時代は戦国時代であり、強くなければすぐに淘汰されてしまう世界であったため、幼い彼の心を追い詰めてしまったのだと思います。

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