星十字騎士団「ロバート・アキュトロン」は、初登場で京楽と互角の戦いをした事で、読者の何人かは彼を強者だと認識した事でしょう。
しかし、そんな鮮烈なデビューを飾ったロバートですが、実は能力に関しては最期まで判明していないのです。
そこで今回は、
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以上について紹介していきたいと思います。
ロバート・アキュトロンの能力と考察
始めにロバートの能力と滅却師完聖体について見ていきましょう。
ロバート・アキュトロンの能力は不明
- 初出:原作56巻497話
ロバートの能力はこれといって作中で言及されていない為、その名称や性能を窺い知る事は出来ません。
しかし、唯一の京楽春水戦で見せた描写から多くの読者が考察した所、「これだ!」と挙げられる有力な能力が「Nimble(敏捷、素早いなど)」だと言われています。
これは単純に星十字騎士団に与えられた聖文字の殆どが能力に由来されたものから推測されており、今の所消去法で判明しているロバートの聖文字が「N」であると予測される他、戦闘中驚異的なスピードで京楽を翻弄し続けていた描写や一瞬だけ開示した完聖体の能力が瞬間移動に近い速度に見えた事から考察されているのです。
ロバート・アキュトロンの滅却師完聖体「神の歩み」
- 初出:原作56巻497話
ロバートの完聖体「神の歩み」は、星型と円盤型を組み合わせた光輪と角張った翼が印象的ですが、こちらも名称が判明した意外は一切不明の能力です。
ですが、「歩み」というネーミングや上述の「Nimble」と合わせて考えれば、自身と対象との距離を自在に操ったり、若しくは瞬間移動に近い速度を操る能力なのではと考察されています。
また、他の星十字騎士団と違い、ロバートは瞬間的に完聖体を解放して緩急を付ける様な戦略をとっている事から完聖体の扱いにかなり長けているようです。
ロバートの霊子兵装は「銃」?
ロバートの愛用する武器は形状と排莢や装填描写がない事から自動式拳銃だと推測できますが、果たしてこの銃は現物なのかはたまた霊子兵装で作り出したものなのか、残念ながら描写からでは判断できません。
ロバートが登場するコマでは当たり前の様に手に握っている事から現物である可能性が否めませんが、では、弾薬も現物なのかと問われると装填描写がない事から霊子を撃ち出している可能性が高いですね。
滅却師が得意とする矢も銃と同様に撃ち出す事に特化している為、ロバートの様に銃を携帯して弾薬を霊子で補うのは理に適っており、死神や虚が相手でも霊子の弾丸ならば対処可能で弾切れの心配もないので、破面篇で登場したスタークと似た性能かもしれません。
京楽春水戦から見るロバートの強さ
- 原作56巻497話
見えざる帝国による瀞霊廷第一次侵攻時、ロバートは京楽と対峙しておりますが、意外にも京楽の口上の途切れを狙って先制攻撃を仕掛けたのはロバートの方でした。
この時、4名の隊長格から卍解が掠奪された事で京楽もまた少なからず動揺を隠しきれずにいましたが、ロバートはその一瞬の隙を突く様に加速すると、京楽の懐に潜り込み瞬間的に完聖体を展開して右目を撃ち抜いたのです。
- 原作58巻511話
更に、暫く膠着状態が続いたものの、山本元柳斎重國がユーハバッハに敗戦した直後、京楽がこれ以上なく錯乱した為、その隙を突いて体中に弾丸の雨を浴びせる事でかなり優勢に立ち回っています。
しかし、残念ながら以降の戦闘描写は無く、ロバート自身も瀞霊廷の蹂躙に向かった為、京楽がそのまま敗北したのか、はたまたユーハバッハが帰投命令を出すまで粘ったのかは不明です。
護廷十三隊の隊長を100年以上務めている京楽春水は、千年血戦篇で山本元柳斎重國が殉職して総隊長職を引き継ぎ、霊王宮でリジェ・バロと対峙した際にこれまで頑なに使用を控えていた卍解を解禁しました。 そこで今回は、 京楽春水の斬魄[…]
これらの戦闘描写から、ロバートは攻撃の際に「Nimble(仮)」の能力を使用していたと考えられます。
因みに、始解状態とは言え京楽相手にいとも簡単に右目を撃ち抜き体中に弾丸の雨を浴びせる等の描写から、同じ銃使いであるスタークと比較しても同等以上の実力を秘めている事が予想されました。
また、京楽自身「君らは卍解無しで倒せる相手じゃァ無い」と断言する他、護廷十三隊の隊長を以ってしても誰かが犠牲にならなければ能力の解明が出来ない集団と認識しています。
ロバート・アキュトロンのプロフィール
【名前】 | ロバート・アキュトロン |
【性別】 | 男 |
【聖文字】 | N |
【能力】 | 不明(※Nimble説) |
【所属】 | 星十字騎士団 |
【初登場】 | 原作56巻 |
【声優】 | 土師孝也 |
色素の薄い金色の短髪をきっちりと纏めた紳士風の老兵で、四角い眼鏡と口ひげを蓄えた精悍な顔つきが特徴的な男性滅却師です。
他の星十字騎士団と比べれば比較的忠誠心が高く、ユーハバッハの能力や残忍性を熟知した口ぶりからかなり長い年月を生きている事が窺えます。
ロバートは星十字騎士団の古参
- 原作67巻603話
ユーハバッハが親衛隊を帯同させて霊王宮へ赴いた直後、霊王宮侵攻に置いて行かれたロバートは、リルトットやジゼルに対して「新参者のお前達は知るまい」とユーハバッハの残虐性を説いていました。
ユーハバッハが何を基準に過去聖別を行ってきたのかを知っている口ぶりから、ロバートがかなり長い年月所属している事が分かります。
「聖帝頌歌」に準えれば最近の聖別は9年前、その前はおよそ90年前になる為、最低でもロバートは90歳を超えている計算ですが、ユーハバッハは1000年間見えざる帝国に隠れ住んでいたので恐らくロバートも数百歳に達している可能性が高いです。
ロバートの千年血戦篇の活躍
先に触れた能力の紹介にて、ロバートが第一次侵攻時に京楽と対戦していた事は分かりましたが、では京楽との戦いはどうなったのか、続く第二次侵攻では何をしたのかを紹介していきます。
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今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
ロバートの最後と死亡シーン
- 原作67巻603話
白哉に敗北した筈のロバートは原作67巻で復活していましたが、リルトットとジゼルの許へ姿を現すと突然銃口を突き付け、ユーハバッハが瀞霊廷に星十字騎士団の殆どを残して霊王宮へ向かった事を告げます。
続けて「我々は連れて行って頂けなかった」と苦悶の表情を浮かべた後、その意味を理解していないリルトットに向けてユーハバッハに置いて行かれた真意を叫喚するのです。
ロバート曰く、置いて行かれた星十字騎士団はこの先の戦いに「不要」と判断された者で、星十字騎士団がユーハバッハの為だけに存在する集団ならばその存在意義に嘘は無く、即ち不要と判断された星十字騎士団はユーハバッハの聖別の糧になると吐露します。
直後、頭上から聖別の光が地上に残る星十字騎士団へと降り注ぐと、光の一つがロバートに当たれば瞬間的に力を奪い取られてしまい白骨化するのでした。
今回は、星十字騎士団のメンバーと首魁であるユーハバッハの死亡経緯、そして千年血戦篇で生き残ったメンバーや現在の状況を簡単にまとめてみました。 キャラクターの生死や死亡経緯の詳細 現在の状況の詳細 以上を踏まえ聖文字のア[…]
ロバートの声優「土師孝也」
【名前】 | 土師孝也 |
【所属】 | アプトプロ |
【誕生日】 | 1952年9月8日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 俳優、声優、演出家でもあり、アラン・リックマンの洋画吹き替えを担当していました。
声優養成所の講師を務める他、現所属事務所でもあるアプトプロ付属養成所の代表取締役社長を務めています。 また、俳優としては「銀狼怪奇ファイル」や「ほんとにあった怖い話」に少し出演していたそうなので、世代の人たちの中には拝見した記憶があるかもしれませんね。 |
ロバート・アキュトロンの能力のまとめ
ロバートはユーハバッハの残虐性を知る星十字騎士団の古参メンバーであり、戦いの中で京楽や一護の力量を測り受容する器量を持ち合わせた人物でしたが、
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以上の様に、ロバートの能力については作中で開示や言及がされていない為に考察や推測の域を出ません。
しかし、戦闘描写から高速移動又は瞬間移動に準じる素早い動きが見てとれることから、能力に応じた頭文字を授ける聖文字のルールに従い「Nimble」の予想が濃厚ではないでしょうか。
他の星十字騎士団も謎が多いメンバーが居るので、何れ公式ファンブック等でロバートの詳細を開示して欲しいですね。