BLEACHの最序盤から登場した浦原商店店員の握菱鉄裁は、過去篇で浦原喜助と共に尸魂界から逃亡した事が判明しています。
そこで今回は、
- 握菱鉄裁の強さ
- 握菱鉄裁の禁術と代償
- 握菱鉄裁のプロフィール
- 握菱鉄裁は死神なのか
- 握菱鉄裁のその後
以上について紹介していきたいと思います。
握菱鉄裁の強さは?
握菱鉄裁は鬼道衆総帥大鬼道長を務める人物で火急の際に山本元柳斎重國が呼び寄せた実力者です。
浮竹十四郎の台詞から表に出てくる事自体が稀である事から、総帥という立場から本来は前線に出て来ない人物なのが分かります。
状況が不明の現地に治癒部門の責任者を動かす訳にはいかない為に呼び寄せられたのが鉄裁ですが、この時の治癒部門の責任者は初代剣八を務めた卯ノ花列であったにも関わらず元柳斎は敢えて鬼道衆から鉄裁を呼び寄せていました。
元柳斎の判断を考慮すれば、鉄裁は卯ノ花にも負けずとも劣らない実力を有している事や、元柳斎から始末特務部隊の補佐を一任されるほど評価が高い事が分かります。
ただ、鉄裁は魂魄消失案件の始末特務部隊として藍染惣右介と対峙した際に破道の八十八「飛竜撃賊震天雷炮」を詠唱破棄の縛道の八十一「断空」で止められている事から霊圧は隊長格に匹敵するがチート級のキャラには劣るような印象でした。
しかし、鉄裁の真価は禁術を扱える事です。
浦原も驚く「時間停止」と「空間転位」という禁術を扱える事や、黒崎一護の修行時に縛道の九十九「禁」を詠唱破棄で発動させる描写から見て、鉄裁は鬼道の中でも縛道のスペシャリストという事が窺え知れます。
虚を素手で倒し、被造魂魄と思しき花刈ジン太を躾できる身体能力は飽くまでも肉体的な強さでしょう。
したがって、握菱鉄裁の強さは鬼道に限ったもので禁術に精通する知識や縛道の手腕による要素が高いという事だと思われます。
確かに単純な戦闘面でも並の副隊長以上に強いと予想できますが、鉄裁は鬼道によるサポート専門という認識で問題ないでしょう。
因みに小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」の一文に鬼道の腕前は浦原喜助と並ぶか一部の術に関しては上回っていると噂されていると書かれているので、それを基準にするのもいいかもしれませんね。
握菱鉄裁の禁術と代償
禁術とは、使用を固く禁じられている鬼道であり、使用すれば四十六室に罰せられる事になります。
鉄裁が使用した禁術は以下の通りで単行本37巻「Turn Back The Pendulum 11」で描かれました。
【時間停止】 | 時間停止はそのままの意味で「対象の時間を止める」ことが出来、作中では虚化の進行を止める為に平子達をそのままの状態で維持する目的で使用されました。 |
【空間転位】 | 空間転位は「任意の空間を別の場所に移動させる」という術で、発見した平子達を時間停止で固定したまま十二番隊舎へ移動させる際に使用しています。 |
禁術は当時の浦原喜助が耳を疑うレベルの術であり、鉄裁は虚化の症状に苦しむ平子真子達を救う対処法を浦原が知っていた事から禁術の使用が重い処罰を受けると分かっていながら使用したのです。
要は人助けの為に禁術を使用した鉄裁ですが、藍染惣右介の手回しもあり、事件後には中央四十六室の裁断で禁術行使の罪による第三地下監獄「衆合」への投獄を言い渡されています。
なぜこの二つの術が禁術扱いで衆合へ投獄される程の罪に成り得るのかは分かりませんが、鉄裁は当然掟を知っていたにも関わらず人を助ける為に使用する程善人である事だけはこのエピソードで分かりました。
握菱鉄裁が黒崎一護に使った縛道
- 初曲「止繃(しりゅう)」…全身を包帯のような布で覆う
- 弐曲「百連閂(ひゃくれんさん)」…無数の杭なようなものを刺し固定する
- 終曲「卍禁太封(ばんきんたいほう)」…卍が彫られた長方形の巨大な碑石を落とす
以上の三通りの手順を踏む事で対象を屠る事が出来ます。
握菱鉄裁のプロフィール
【名前】 | 握菱鉄裁 |
【年齢】 | 不明 |
【身長】 | 200㎝ |
【体重】 | 138㎏ |
【誕生日】 | 5月12日 |
【所属】 | 元鬼道衆総帥兼大鬼道長/浦原商店店員 |
【斬魄刀】 | 不明 |
【初登場】 | 単行本2巻 |
【声優】 | 梁田清之 |
細い三つ編みおさげに眼鏡を掛けた髭の大男で、浦原商店の店員をしています。
同じく店員である紬屋雨や花刈ジン太の面倒を見ており、常に浦原喜助のサポートを務めていますが、鉄裁自身の戦闘能力も非常に高く虚程度ならば素手で仕留めるほどです。
初期から登場しているキャラクターですが、過去篇以外の素性は明かされていません。
握菱鉄裁が現世に居る理由
過去篇の魂魄消失案件の際、藍染惣右介の謀略で鉄裁は浦原喜助と共に強制捕縛令状が出されて中央四十六室に連行されています。
その場で、
- 鉄裁は禁術行使の罪により第三監獄「衆合」への投獄
- 浦原は禁忌事象研究及び行使・儕輩欺瞞重致傷の罪により霊力全剥奪の上現世に永久追放
以上の判決を言い渡されましたが、判決を言い渡されたタイミングで乱入した四楓院夜一に救出されおかげで投獄される前に尸魂界から現世へ亡命する事が出来ました。
その後は浦原と共に現世で平子達の虚化解除の為の研究に勤しんでいたと予想できますが、浦原商店の店員となった経緯はよく分かっていません。
握菱鉄裁と浦原喜助の関係
単行本36巻-101話「Turn Back The Pendulum 8」、101前の魂魄消失案件の際に十二番隊隊舎から抜け出そうとした際の浦原喜助との会話で鉄裁が「共に夜一殿の屋敷にお世話になった身」と発言していた事から、二人の関係は100年以上前から続いているという事になります。
当然、藍染惣右介の一件で尸魂界から亡命した後、100年以上を共に過ごした事からある意味で浦原にとっては四楓院夜一の次くらいに親しい人物かもしれません。
その為、作中では時にふざけて時に思考を察する等、互いに信頼し合える関係だというのが分かります。
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鬼道衆総帥の握菱鉄歳は死神なのか
鬼道衆とは鬼道を専門とした集団で護廷十三隊とは別組織に位置しますが、尸魂界に存在する死神の団体です。
したがって鬼道衆総帥大鬼道長を務めていた鉄裁は死神に属する事は間違いないでしょう。
ただ、真央霊術院を卒業した時点で浅打を貸与されますが、鉄裁が霊術院出身かどうか不明な為、斬魄刀を所持しているか分かりません。
握菱鉄裁のその後
千年血戦篇で登場がなかった握菱鉄裁ですが、その後を描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で登場していました。
以前と変わらない様子で花刈ジン太と買い物に行っている姿が描かれていた握菱鉄裁ですが、攫われた浦原喜助を助けるため檜佐木修兵を峡谷へ送る手助けをするなどの活躍を小説では見せています。
また、自分の不甲斐なさを悔やむ檜佐木修兵に対しては「涙に暮れる瞬間の弱さを護るのは永き時を恐怖と共に歩んできた者達の役目」と心の強さについて高説し支えました。
握菱鉄裁の声優「梁田清之」さん
【名前】 | 梁田清之(やなだき よゆき) |
【所属】 | フリー |
【誕生日】 | 1965年5月10日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 東京都練馬区出身の声優で1987年にデビューし、九プロダクション→81プロデュース→ディーカラーと所属し現在はフリーで活動されています。 |
握菱鉄裁の強さと禁術についてのまとめ
- 握菱鉄裁の強さは藍染惣右介などのチートキャラには劣るが、鬼道の実力は隊長格クラス
- 握菱鉄裁は鬼道の腕前は浦原喜助と並ぶか一部の術に関しては上回っていると小説で判明
- 握菱鉄裁は「時間停止」と「空間転位」の二つの禁術を扱える
- 握菱鉄裁は九十番台の縛道を詠唱破棄で使用できる
浦原商店の店員として浦原喜助をサポートしていた鉄裁は、使用を禁止されている禁術を使い平子真子達を助けた人情に厚いキャラクターです。
BLEACH本編ではギャグ調で描かれる事が多いですが、実は設定的に強キャラでした。
しかし、残念な事に鉄裁が前線に出て戦うシーンが作中で描かれなかったので、いまいち強さが分からないキャラクターになってしまっています。
一度でもいいので鉄裁の全力全開を見てみたいものですね。