星十字騎士団「エス・ノト」は、一度目の侵攻で瀞霊廷を蹂躙し、未知の能力で隊士を惨殺した事で多くの読者を戦慄させたました。
そこで今回は、
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以上、エス・ノトの戦闘について紹介したいと思います。
エス・ノトが死亡したのは何巻何話?
エス・ノトの死亡が描かれたのは原作63巻570話です。
朽木ルキアとの激闘の末敢え無く敗北してしまったエス・ノトですが、果たしてどのようにしてルキアに敗れたのか、千年血戦篇の活躍を振り返ってみましょう。
エス・ノトvs朽木白哉
- 原作56巻495話~499話
見えざる帝国の一度目の侵攻時、エス・ノトは六番隊を相手取り、正体不明の能力で隊士達を惨殺していた所、駆け付けた阿散井恋次と戦う事になります。
恋次戦では、始解状態の蛇尾丸の攻撃を静血装で容易く凌ぐ防御能力の高さを見せつけていましたが、遅れて登場した朽木白哉の千本桜に静血装を打ち破られていました。
そして、卍解を使わずして倒せる相手で無いと判断した白哉は卍解を試みますが、次瞬、エス・ノトが翳したメダリオンによって白哉の卍解が掠奪されてしまうのです。
エス・ノト対朽木白哉の決着
- 原作57巻501話~
卍解を奪われた白哉は自らが敵の能力を分析する為の贄となり、後方に恋次を待機させてエス・ノトと交戦を続けます。
しかし、戦いの最中に手足の凍る様な感覚を覚えていくと、エス・ノトが攻撃の際に使用する光の棘に毒が盛られているのではと考えますが、エス・ノトはその感覚は人が生きる上で最も重大な「恐怖」だと告げるのです。
白哉が意志の力だけで「恐怖」を耐えていた事からエス・ノトは賞賛の言葉を贈りますが、エス・ノトの恐怖に取り憑かれた白哉は幾度の死線を乗り越えてきてとっくに乗り越えてきたものだと考えるものの、ルキアが腐食するといったおどろおどろしい光景を鮮明に思い浮かべると足が止まってしまいました。
その瞬間、エス・ノトの手刀が白哉の腹部を貫くと、白哉は恐怖という本能に縛られる錯覚に堕ち、錯乱した様に雄叫びを上げながら刀を振り上げますが、エス・ノトはメダリオンから千本桜を解放すると意のままに操り白哉を斬り伏せるのでした。
そして、千本桜の花弁の濁流に呑み込まれた白哉は臓物を抉り取られながら外壁に叩きつけられる様にして敗北してしまったのです。
漫画BLEACHの登場キャラクター「朽木白哉」は、千年血戦篇開幕で滅却師との激闘が描かれた末、まさかの敗北を受け死亡説が浮上しました。 そこで、今回は朽木白哉の死亡やシスコンに焦点をあてて、 朽木白哉の死亡説と話数 […]
エス・ノトが掠奪した千本桜
エス・ノトは原作56巻495話で白哉から千本桜を掠奪していますが、恐らく原作62巻553話にて登場した浦原喜助の「侵影薬」の効力でメダリオンに封じた千本桜も解放されています。
その為、原作63巻566話では千本桜を再び入手する為にルキアと対峙したのでしょう。
エス・ノトvs朽木ルキア
- 原作63巻566話~567話
見えざる帝国の二度目の侵攻時、少し遅れて霊王宮の修行を終えた朽木ルキアは戦場となる瀞霊廷へ馳せ参じると、その道中に何者かに腕を掴まれた感覚に陥り警戒心を強めます。
すると、開口一番「怖イ?」と気配も無く背後からエス・ノトが姿を現すと、「淋シい」を連呼しながら近寄りつつ「僕ノ千本桜ハドこ?」と千本桜の所在を訊ねるのでした。
肌が粟立つような感覚を覚えたルキアはエス・ノトが朽木白哉の卍解を奪い瀕死に追いやった滅却師だと悟ると、答える義務はないと質問を拒否し、エス・ノトは白哉を誘い出す為にルキアと戦う事を選択します。
エス・ノトは「恐怖」を宿した無数の棘を周囲に展開させ射出しますが、ルキアは回避した先から棘が接触した壁面が黒く塗りつぶされていくといった異様な光景に分析を始めました。
しかし、躱しきれない棘を氷壁で防ごうとした所接触した棘の先端から黒い何かが流し込まれると氷壁を透過し、ルキアに付着するのです。
被弾したルキアは一瞬動きを止めますが、エス・ノトが「恐怖」について饒舌に語った所で「恐怖」の能力について理解が及ぶと、ルキアは面を上げて「恐怖が通じぬ事が貴様にとって恐怖か?」と余裕綽々と告げるのでした。
恐怖が通じない訳が無いと訝しむエス・ノトを余所に、ルキアは修行によって自らの霊子を制御する事で一時的に肉体を殺す術を手にしている事から肉体に染み入った「恐怖」も体表でその動きを止めると説明し、能力を打ち破られた事で呆然と立ち竦むエス・ノトを絶対零度の一撃で氷結させます。
エス・ノト対朽木ルキアの決着
- 原作63巻568話
凍結したエス・ノトは、凍り付く意識の狭間で敗北後にユーハバッハに叱責される潜在的恐怖を思い浮かべると、それに比べればルキアの氷結能力等恐怖も苦痛も感じないと怒気を孕んだ形相で鼓舞し、滅却師完聖体「神の怯え」を解放して凍結から抜け出しました。
星形の光輪を纏い、口布を取り除けば裂傷で浮き彫りになった歯茎、目からは模様の様に血流を出すといった悍ましい姿へ変貌したエス・ノトを前にしたルキアは、刀を振るうも直前で静止してしまう現象に当惑します。
エス・ノト曰く何度振り被っても刃が届かない事象は「恐怖」により足が竦んでしまっているからだと説明しますが、ルキアは氷点下まで下げた肉体に恐怖が宿る訳がないと懐疑的な反応を見せるました。
しかし、完聖体となったエス・ノトは視神経を伝って恐怖を練り込むことが出来ると話すと、氷点下で神経までは停止できないルキアはエス・ノトと目が合った段階で既に恐怖を練り込まれていた事が判明します。
そして、エス・ノトが網状の幕を頭上へ打ち上げると、鳥籠の様に展開した天蓋がエス・ノトとルキアを閉じ込める領域へ変わり、二人を囲う幕の網目全てにエス・ノトの目が開眼しルキアを全方位から観察するのです。
視線を合わせれば恐怖が伝達される為に咄嗟に目を瞑るルキアですが、既に攻撃はルキアに届いていたのか、白哉との確執、海燕を手に掛けた罪悪感、これまで心に残った悪夢の様な過去がルキアの脳裏に蘇りその精神的苦痛に顔を顰めると、これまで避けてきた恐怖の襲来に心が殺されそうになると発狂した声を上げてしまいます。
しかし、ルキアが発狂した直後、エス・ノトの作り出した幕が外から打ち破られると、そこには少し遅れて霊王宮から駆け付けた白哉が立っていたのです。
エス・ノトの最後と死亡シーン
- 原作63巻569話
朽木白哉の介入を許したエス・ノトは、目論見通りルキアを甚振った事でのこのこやってきた白哉から千本桜を再び掠奪する為に攻撃を仕掛けますが、「神の怯え」の攻撃をいとも簡単に撃ち払われた事で白哉が既に卍解した臨戦態勢だと分析します。
しかし、白哉はこの状態はただの始解だと前置きすると、エス・ノトに一度斬魄刀を奪われた事で千本桜の真髄を見極める事が出来たと謝辞を向けるのでした。
その瞬間、エス・ノトは怒りが臨界点を突破し、体表に刻まれた縫目が裂けると中から巨大な瞳が出現させ、まるで脱皮をする様に皮を脱ぎ捨てると巨大なエス・ノトへと進化を遂げるのです。
人間離れした姿となったエス・ノトは白哉と決着を付けようと逸りますが、白哉は飽くまでもエス・ノトを倒すのはルキアであると主張して背を向けると、侮辱と受け取ったエス・ノトは更に怒りに囚われる事になります。
そんなエス・ノトの姿を見て、白哉は「奴の姿に映るのは恐怖などではない。そこに映るのは奴自身の怯えだけだ」とルキアに語り掛けるのです。
そしてルキアが卍解「白霞罸」を展開した刹那、戦場は純白の霊圧に包み込まれる事となり、エス・ノトは周辺の建物ごと瞬く間に完全凍結し砕け散っていくのでした。
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エス・ノトは死の恐怖を抱きながら死亡
- 原作63巻570話
ルキアの卍解を受けた事で完全凍結したエス・ノトは、砕け散っていく最中にユーハバッハと出会った際の回想を走馬灯の様に思い浮かべていました。
過去聖別の犠牲者だったエス・ノトは、呼吸器無しでは生きられない体でしたが、このまま死ねば呼吸に苦しんでいる現状よりも苦しい地獄が待ち受けているかもしれないと考えるだけで「怖い」と恐怖に慄いていたのです。
そんな回想を過らせながらも、エス・ノトは凍り付いた一目で真白な世界を見据え、その脳裏にひたすら「怖イ」と連呼しながら死亡するのでした。
エス・ノトの死亡話数と白哉・ルキア戦の最後についてのまとめ
エス・ノトの千年血戦篇での動向は、
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以上の通りですが、朽木兄妹を相手に立ち回った結果、敗北するに至りました。
しかしながら、「恐怖」による攻撃はエス・ノト自身が聖別で死にかけた事に由来しており、ルキアに敗北して死に向かう中でユーハバッハとの出会いを走馬灯の様に呼び起こし、死の恐怖に怯えながら亡くなるといった皮肉めいたものです。
戦いの中で「恐怖」は必ず付き纏うものなので、エス・ノト戦では「恐怖」を抱えてどのように戦うべきかといった戦闘に於いて忘れてはならない大事な事柄を学ぶ機会にもなりました。
↓エス・ノトの能力やトラウマについてはこちら
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