星十字騎士団の一人「エス・ノト」は、護廷十三隊隊士を筆頭に読者に多大なトラウマを受け付ける鮮烈なデビューを果たしました。
そこで今回は、
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以上を基にエス・ノトの基本情報を紹介したいと思います。
エス・ノトのプロフィール
【名前】 | エス・ノト |
【性別】 | 男 |
【聖文字】 | F |
【能力】 | 恐怖 |
【完聖体】 | 神の怯え |
【所属】 | 滅却師、星十字騎士団 |
【初登場】 | 56巻 |
【声優】 | 松岡禎丞 |
癖のない黒い直毛の長髪と黒く沈んだ双眸が特徴的などこか根源的な恐怖を感じさせる滅却師です。
通常時は棘の装飾を施した黒いマスクが鼻まで覆っている為、その素顔の全容を拝見する事は出来ませんが、セリフの殆どが片言表記される独特な喋り方である事から星十字騎士団の中でも異彩を放っています。
BLEACHには、女性らしい容姿をもって実は男である等のキャラクターが何人か見受けられますが、エス・ノトに関しては性別に言及されていないものの、声優が男性という事実からして恐らく「男」でしょう。
声優の松岡禎丞
【名前】 | 松岡禎丞 |
【所属】 | アイムエンタープライズ |
【誕生日】 | 1986年9月17日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 北海道帯広市出身の男性声優で、2009年に「東のエデン」のAKX20000役でデビューしています。
また、料理、歌唱、スノーボード、ジョギングなど、多趣味な方です。 |
エス・ノトの過去
- 原作63巻570話
実は、エス・ノトも聖別の被害者であり、死に至らずとも酸素マスクを装着した重篤状態で病室のベッドで安静にする状態に陥っていたのです。
常に生きる為に呼吸するだけの辛うじて生かされている状態のエス・ノトは、呼吸する度に苦しむ体に厭忌を抱いており、死後の天国は呼吸が苦しくない場所だといいなと幻想を浮かべていました。
反面、地獄は今よりもっと苦しい場所だとしたらなんて恐ろしいのだと憂慮すれば死に対して強い恐怖を抱く事になり、地獄を思い浮かべる度に行きたくないと何度も恐怖に打ちひしがれるのです。
しかし、ある日、死への恐怖が日を追うごとに増すエス・ノトの許へ唐突にユーハバッハが現れると聖別を生き残ったエス・ノトに力を与えるのでした。
こうしてエス・ノトは瀕死の肉体を克服して星十字騎士団に入ったのです。
エス・ノトの素顔
- 原作63巻568話
エス・ノトの素顔は唇が削ぎ落とされて歯列が剥き出し状態となった衝撃的なもので、マスク着用時に増して読者を恐怖に陥れました。
しかし、入院していた過去シーンではそのような傷は見受けられなかったので、いったいいつどこで唇を失ったのか非常に気になる所ですが、残念ながら作中で原因は判明していません。
その為、素顔が晒された回は不意を突かれた読者が続出したのではないでしょうか。
エス・ノトの論じる「恐怖」とは?
- 原作63巻567話
エス・ノト曰く、人は誰しも安心と恐怖を覚える対象を持ち合わせており、安心とは何となく感じる判然としない答えばかりであるのに対し、恐怖とはどんな馬鹿でも足を踏み入れれば「暗い」「寒い」「高い」「狭い」「痛い」「汚い」と様々な理由から感じる事ができると述べます。
突き詰めれば、安心は「生」に恐怖は「死」に結びつき、生きたい理由を答えられない者も死にたくない理由なら答えられるのと同じ事であり、全ての生命は「死」を意識し「恐怖」を本能的に避ける様に出来ていると持論を展開するのです。
結論から言えば、命あるものは全て恐怖から逃れる為に生きて自らを鍛えて成長するのだから恐怖が通じない訳がないと言うのがエス・ノトの理論でした。
エス・ノトの能力とトラウマ
ここからは
- エス・ノトの能力「恐怖」と性能
- エス・ノトが読者に刻んだトラウマ
以上について見ていきたいと思います。
エス・ノトの能力「恐怖」
- 原作56巻、63巻で使用
エス・ノトの「恐怖」は周囲に展開した複数の光の棘を射出し敵に接触した時点で発動する概念系の能力に近く、棘から滲む黒い液体が僅かに肌に触れでもすればそれが肉体に染み込んでいく事で「恐怖」を伝播させる性質を持っています。
その為、物理的な刺傷を防げても黒い液体が肌に触れた時点で恐怖を体に注ぎ込まれ、自身が経験してきた過去の恐怖に精神を破壊されていくのです。
恐らく、この光の棘がエス・ノトの神聖滅矢の役割であり「恐怖」の能力を付与しているのだと考えられます。
エス・ノトの棘に刺されるとどうなる?
- 原作56巻495話
エス・ノトは、周囲に展開した光の棘を自在に操作し敵を突き刺す物理攻撃、肌に接触した際に恐怖を染み込ませる精神的攻撃の二つを有しており、刺された相手は単純に刺傷による痛みと恐怖を注がれた精神的苦痛によって心を壊され悲鳴を上げながら息絶えるのです。
エス・ノト曰くこの能力を受けた者は、
- 恐怖の余り絶叫し発狂し耐え切れず心が灼き切れて息絶える
- あらゆるものが恐怖に変わる
- 自分の今後の行動一つで致命的な何かが起きるのではという疑念と危惧に苦しみ疑心暗鬼になる
との事で、並の実力者では太刀打ち出来ないまま思考する事も侭ならず絶命すると語っています。
しかし、作中では意志の強い者だとある程度耐え忍ぶ事が可能な描写があった事から、格上には通用しない能力なのかもしれません。
エス・ノトの滅却師完聖体「神の怯え」
- 原作63巻568話
エス・ノトの完聖体は、痛々しく削ぎ落とされた唇と剥き出しとなった歯列に、白目を向き涙の様に滴る血流の模様、地肌と軍服が一体化し体表の縦中央に縫合の痕を刻み込んだ異様な姿が特徴的な極めてグロテスクな変身です。
加えて、肘の部分から指先まで「恐怖」の黒色に染まっており、完聖体特有の光輪と重なるように茨状の輪っかが光輪に重なる様に展開し、背中にも茨状の円を描いた翼が二つ生えています。
最早人間と言うより幽霊やゾンビもののホラーゲームに登場しそうなバケモノの様な容姿な為、そういうのが苦手な読者からは敬遠される対象となった不憫なキャラクターなのです。
「神の怯え」は視神経を通って恐怖を捻り込む
- 原作63巻568話
完聖体となったエス・ノトは、網状の幕を頭上高く打ち上げる事で傘のように展開し鳥籠の如く敵を閉じ込める技を使用します。
網目には一つ一つ目玉を生み出しており、その目玉全てを使い四方八方全方位から敵を観察するのです。
体表から染み込む「恐怖」と違い、「神の怯え」はエス・ノトが展開した目を見るだけで視神経を通じて恐怖を捻り込む事が可能となる為、死角を無くす網状の幕との併用は初見で攻略する事は難しいでしょう。
しかし、作中では白哉が外界から幕を打ち破る事で能力を中断させた為、「神の怯え」を受けた対象がどのようにして死亡するのかは明確になってていませんが、エス・ノト曰く「恐怖に心を灼き殺されるが良い」と発言していますので、従来の「恐怖」同様に絶叫と発狂で耐え切れず心が死ぬと予想されます。
今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
エス・ノトが与えたトラウマ
- 原作63巻569話
二度目の侵攻時、ルキア戦中に白哉の加勢を受けたエス・ノトは、白哉の煽りを受けて更なる進化を遂げています。
エス・ノトは怒気を孕んだ様に眉間を寄せた後、完聖体の体表に浮き出た縫合痕が裂けると、夥しい量の血液と共に腹部から巨大な目が飛び出してきたかと思いきや、そのまま体を裂いて腐りかけの血肉を纏った「がしゃどくろ」に似た巨大なエス・ノトが出現したのです。
どろりと腐り落ちそうな眼玉、疎らに抜け落ちた歯、突き出た肋骨、脱皮後の肉体を下顎にぶら下げた全容はまさに恐怖を象徴したような姿である事から、最早出演する漫画を間違えた絵柄のタッチにキッズの読者にトラウマを植え付ける事になりました。
星十字騎士団はその能力と霊圧の高さからバケモノと呼ばれるに相応しい変身を遂げたりしていましたが、エス・ノトに関しては方向性が完全にホラーテイストである為、その異形から頁を捲るのに躊躇する読者も続出したそうです。
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尚、この状態が完聖体からの更なる進化、謂わばウルキオラの様な二段階層にあたるのか、はたまた完聖体の能力の延長上にあたるのかは謎であり、また、変身直後にルキアに瞬殺されてしまった為に能力も明かされる事がありませんでした。
エス・ノトのトラウマについてのまとめ
エス・ノトの特徴をまとめると、
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以上の事が分かりました。
千年血戦篇に於いて、エス・ノトの活躍は悉くホラーを意識した様な描写だった為、その独特でおぞましい容姿がトラウマを産み付ける結果となった唯一無二のキャラクターですが、その反動で強く印象に残ったキャラクターでもあるので、ある意味完投したと言ってもいいでしょう。
個人的には星十字騎士団の中でも異色を放っていたので好きな適役の一人なので、トラウマを乗り越えてエス・ノトに注目してください。
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