「浦原喜助」BLEACHの登場キャラの中で最も謎の多い男です。
単行本2巻から登場して最終章の千年血戦篇まで卍解を出し惜しみしていました浦原ですが、今回は、
- 浦原喜助の卍解は漫画・アニメの何話?
- 浦原喜助の斬魄刀「紅姫」の始解と卍解
- 浦原喜助の強さとは
など、浦原の斬魄刀と強さについて紹介したいと思います。
浦原喜助の卍解は漫画・アニメの何話?
浦原の卍解は単行本73巻664話で登場しています。
2022年アニメ化のBLEACH千年血戦篇は全体で4クールにわたり放送されるようなので、アニメ1話に対しての消費話数は原作漫画の大体4~5話分となっている為、そこから逆算してみましょう。
単行本は55巻から74巻まであるので、卍解が登場した回は最終巻の一つ手前になる事から、浦原の卍解がアニメで見られるのは4クール目の前半から中盤あたりだと思われます。
浦原喜助の斬魄刀「紅姫」
【始解】 | 紅姫 |
【解号】 | 「起きろ、紅姫」 |
【初出】 | 単行本8巻65話「Collisions」 |
浦原喜助の斬魄刀「紅姫」は、封印時は仕込み杖の見た目をしており、悟魂手甲と同じ効果を有しているので先端で突けば肉体から魂魄を引き剥がす事が出来ます。
解放後は飾りのついた鍔の無い直刀に変化し、柄尻が「への字」に曲がっている他、「啼(な)け、紅姫」の言霊と共に技を発動する事が多く、盾を出したり月牙天衝に似た斬撃を飛ばす事が可能です。
斬撃を飛ばす能力、縛道の様に相手を縛る能力、自身の身を護る盾の能力など、攻守に優れた斬魄刀で卍解を使わずとも浦原自身の鬼道と合わせる事で充分に戦闘可能となっています。
斬魄刀「紅姫」の技一覧
【血霞の盾(ちがすみのたて)】
単行本8巻、黒崎一護の斬魄刀を呼び覚ます修行の際、目覚めた斬月の斬撃を防ぐ為に使用した防御技で、自分の全面に「血霞の盾」と呼ばれる障壁を展開し、割られると刀身から血の様な液体が流れ出ます。
【剃刀紅姫(かみそりべにひめ)】
単行本22巻、ウルキオラとヤミーが空座町に偵察に降りた際にヤミーの虚閃を相殺した斬撃を飛ばす技で、見た目は斬月の月牙天衝に似ています。
【突ッ撥紅姫(つっぱねべにひめ)】
単行本27巻、戦闘中に見たヤミーの虚弾の技の霊子構成や反射に至るまでの筋肉の動きのクセをを解析する事で紅姫の鋒を宛がうだけで相殺する技です。
【縛り紅姫(しばりべにひめ)】
単行本47巻、藍染惣右介(第二の融合)の動きを封じる為に使用した捕縛系の技で、あやとりの「はしご」を黒くした様な見た目のものを展開させ相手を縛ります。
【火遊紅姫 数珠繋(ひあそびべにひめ じゅずつなぎ)】
縛り紅姫の繋ぎ目を爆発させる技で、その爆発規模は運動場ほどで爆炎は遥か上空まで立ち上ります。
浦原喜助の卍解「観音開紅姫改メ」
【卍解】 | 観音開紅姫改メ |
【初出】 | 単行本73巻664話「THE GIFT」 |
卍解発動後刀身は形を維持したまま、背後に傀儡で創られた聖母らしき巨大な女性が浦原を包み込みかのように出現します。
能力は「触れたものを造り変える能力」で、作中ではユーハバッハの親衛隊の一人アスキン・ナックルヴァールに追い詰められた際の逆転の一手として解禁しており、失った目を新たに造り変えて視力を取り戻し、自ら左手を分解し造り変える事で腕力の増強を図りました。
その効力は範囲が指定されているのか、発動後はナックルヴァールの左腕を瞬間的に解剖するも、距離を取られると不発に終わったのか縫合されている描写があるだけで効果のほどは不明となっています。
特徴としては、造り変えたものにははっきりと縫い目が描写されており、造り変える事が出来る対象は有機物だけでは無く、地面や建物なども能力の範疇である為、地面や建物に能力を使用してもその場所に縫い目が残されています。
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浦原喜助の強さ
浦原喜助は手段を用いて相手を封殺するタイプの死神である為、作中ではナックルヴァール戦意外にまともに戦った描写はありません。
しかし、千年血戦篇ではユーハバッハから未知数の「手段」を警戒されて特記戦力の一人に選ばれています。
ここからは浦原喜助の強さについて見ていきましょう。
浦原は未知数の「手段」を持つ特記戦力
浦原喜助は事前に情報を集める又は最中でさえ相手を分析して状況を打開する為の策や備えを何百、何千と用意して戦う頭脳派の死神であり、自身の事を目的に応じて自分の気が済むまで無数の手段を用意しなきゃ気が済まない性質と言っています。
その中で浦原は自分の命さえも捧げており、作中では多くの人物が浦原の頭脳や手段に称賛・警戒の念を抱いていました。
その為、藍染惣右介から「君は尸魂界に於いて私の頭脳を超える唯一の存在だ」と言わしめており、ユーハバッハには未知数の手段を持つ男として尸魂界侵攻時に於ける警戒すべき五人の特記戦力の一人として数えられています。
「千の備えで一使えれば上等。可能性のあるものは全て残らず備えておく。それがアタシのやり方です」
浦原は戦いとは負けたら死ぬものであると認識しており、死なない為に死ぬほど準備する事は誰もがやっている事だと持論を展開していますが、その死ぬほどの準備がユーハバッハが警戒する様に未知数の手段の数々である為、浦原が万策尽きる場面は想像できませんね。
元隠密機動の素の戦闘力
110年前に十二番隊隊長に着任したばかりの浦原喜助は蛆虫の巣に赴き涅マユリを勧誘していました。
その回では、護廷十三隊の危険分子が投獄された地下特別檻理棟・通称「蛆虫の巣」が登場しており、浦原喜助が隠密機動第三分隊「檻理隊」部隊長を務めていた事や、武器の持ち込みが禁止されている為に投獄された危険分子達を素手で制圧できる事が檻理隊部隊長の絶対条件だと判明しています。
つまり、元々隠密機動に所属して第三席の地位に居た浦原は、斬魄刀が無くても白打で戦う手段も修めているので肉体的には斬魄刀頼りの他の隊長達と比べて幾分か突出している筈です。
浦原喜助の鬼道の実力
浦原喜助の強さは斬魄刀・頭脳・肉体の戦闘力だけに留まらず、鬼道にも秀でています。
破面篇空座町決戦時終盤で藍染惣右介と戦った際には詠唱破棄の鬼道を乱発したり、完全詠唱の九十番台の鬼道を放ったりと、崩玉と融合した藍染惣右介の動きを数瞬封じ込めるばかりか完全詠唱する隙を作るほど鬼道の才に長けていました。
藍染惣右介との戦闘の際、
- 「縛道の六十一・六杖光牢」
- 「縛道の六十三・鎖条鎖縛」
- 「縛道の七十九・九曜縛」
- 「破道の九十一・千手皎天汰炮」※完全詠唱
これらの鬼道を立て続けに使用した際にはその猛襲を見た黒崎一護も思わず「すげぇ」と呟いています。
浦原喜助は鬼道を開発して藍染惣右介を封印
浦原喜助は既存の鬼道だけではなく、自分自身で相手に合わせた鬼道を開発して使用する事がある為、たかが鬼道と侮ればドツボにハマってしまします。
作中で奇襲時によく使用する斬魄刀から放たれる弾「重撃白雷」も浦原の開発した鬼道であり、崩玉と完全融合した藍染惣右介を封じ込める手段として「封殺火刑」や「九十六京火架封滅」と名付けられた新たな鬼道も用意していました。
特に「九十六京火架封滅」は最終的に藍染を封印した鬼道であり、藍染が崩玉と完全に融合してしまうと倒す事が不可能になると考えた浦原は、藍染が慢心していた際に別の鬼道に乗せて体内に潜ませていたのです。
この封印自体は藍染の力が弱まらないと発動しない欠点がありますが、本作で一番のチート能力と霊圧の強さを持つ崩玉と完全融合した藍染を封印出来るという手段を用意できる事は驚異的ではないでしょうか。
藍染惣右介と言えば破面偏終盤に崩玉と融合を果たし、ただでさえ強すぎる力がもう一段階上の次元へとステップアップしてしまい、もはや誰にも手出し出来ない最強格へ変身を遂げました。 そこで今回は、 藍染惣右介が崩玉と融合した強す[…]
浦原喜助は鬼道をアレンジして発動する
小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、浦原は破道の九十九「五龍転滅」を使用しています。
千年血戦篇で藍染も使用した霊子で構成された龍を模る五本の光柱は、本来は大地の霊脈から霊子の龍を生み出し周囲の地面を割り砕きながら対象を呑み込むという禁呪に等しい絶大な威力を持った破道とされていました。
しかし、浦原は道羽根アウラと対峙し浦原商店の上空で戦う最中、アウラが使役していた魂の霊圧そのものをハッキングして霊脈の代わりと成す事で「五龍転滅」を発動させたのです。
その技術は対峙するアウラの顔から余裕を消し去るに至りました。
本作では発動までの場面がスキップされている為、浦原が五龍転滅を完全詠唱したのか詠唱破棄したのかは不明となっていますが、鬼道の九十番台の詠唱破棄は尸魂界篇の藍染惣右介でも本来の破壊力の三分の一も出せない難易度なので、万が一詠唱破棄して発動させていたとすれば恐るべき才覚です。
浦原喜助の強さは結局どのくらい?
ここまで紹介した事を纏めると、浦原のステータスは、
- 未知数の手段を講じる手数の多さと頭脳を持つ
- 隠密機動に所属していた経験から歩方・白打は並以上
- 複数の鬼道を詠唱破棄して連発出来る他、九十番台の鬼道も扱える
- 鬼道の開発及びその場でアレンジして使用する事が出来る
以上のように、浦原喜助は隊長格並若しくはそれ以上のスペックを持つ欠点の無いバランスタイプでありながら、作中のボス格が警戒する頭脳を持っています。
加えて、斬魄刀の能力が合わさる事で、浦原の強さは無限大になるのではないでしょうか。
隊長格の霊圧量に斬術・白打・歩法は全て水準以上で鬼道に至っては自ら開発しアレンジする事で予測不可能な領域に到達していますし、紅姫で攻守にわたるわ技を操り、観音開紅姫改メの能力で触れたモノを作り変える事が出来るとなれば、最早無敵に近いですね。
しかし、半不死身だとかユーハバッハや藍染惣右介のような本当のチート能力を持つ者達と同列になるほどでは無く、浦原の強さは強者の中での頂点に留まり、チート能力の領域には今一歩劣る印象でした。
その代わり、頭脳に於いては作中トップレベルです。
浦原喜助の斬魄刀の能力や卍解の登場と強さについてのまとめ
- 浦原喜助の斬魄刀「紅姫」は、封印時は仕込み杖、解放後は直刀となり攻守に秀でた技が出せる
- 紅姫の卍解「観音開紅姫改メ」の能力は「触れたものを造り変える」
- 観音開紅姫改メの登場は単行本73巻664話「THE GIFT」
- 浦原喜助の強さは隊長格と同等以上で藍染やユーハバッハが警戒する頭脳を持つ
謎の多い男である浦原喜助の卍解は能力だけを見ると最強とは言えないかもしれませんが、使用者である浦原喜助の頭脳を合わせれば、強力な力を持った卍解へと姿を変えます。
アニメでの登場はまだですが、2022年10月放送開始の千年血戦篇にて、画面の中で動く観音開紅姫メを観れる事を楽しみに待ちましょう。
【↓浦原喜助の死亡やその後についてはこちら↓】
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