【BLEACH】鳳橋楼十郎は死亡してゾンビに?無能でも愛すべきネタキャラ

元護廷十三隊三番隊隊長で仮面の軍勢の一人「鳳橋楼十郎」ですが、初登場時は一護と同様に虚化が出来る未知の集団の一員という事もありかなり強い印象を読者は受けたものです。

しかし、全編を通してみればあまりの不遇具合に読者からは無能の烙印を押される一人となってしまう憐れなキャラクターとなってしまい、BLEACH屈指のネタキャラとして後世に語り継がれてしまいました。

そこで、鳳橋楼十郎がなぜここまでネタキャラ扱いを受けるのか、

  • 鳳橋楼十郎の死亡経緯
  • 鳳橋楼十郎のプロフィール
  • 鳳橋楼十郎の無能エピソード
  • 鳳橋楼十郎がネタキャラとして愛される理由
  • 鳳橋楼十郎の斬魄刀の能力

以上を踏まえて、鳳橋楼十郎の詳細を見ていきたいと思います。

鳳橋楼十郎が死亡した経緯とその後の安否

先に触れた通り鳳橋楼十郎はプロフィール上元隊長という事もあって卍解を習得している他、藍染惣右介の犠牲者ですが皮肉にも虚化という莫大な霊力の上昇手段を獲得している為、スペックだけは一護に引けを取らない強キャラ感を醸し出しています。

しかし、一見優秀に見える鳳橋があっという間に死亡する展開が描かれた千年血戦編を見ていきましょう。

鳳橋楼十郎の死亡が描かれたのは「原作64巻572話」

  • 原作64巻572話

鳳橋楼十郎の死亡が描かれたのは、千年血戦編序章後の滅却師の二度目の侵攻が行われた大戦中でした。

聖十字騎士団マスク・ド・マスキュリン戦で六車と共闘していた鳳橋ですが、マスキュリンに歯が立たなかった二人は、六車はボコボコにされ気絶し鳳橋は卍解を以て挑むもマスキュリンのレーザービームに射貫かれて重傷を負い意識を失います。

その後、鳳橋と六車は四番隊副隊長虎徹勇音と十一番隊副隊長草鹿やちるの二名によって見えざる帝国の家屋に担ぎ込まれて治療を受けており、この段階では生存している事が分かっていました。

しかし、鳳橋の意識が無い間に聖十字騎士団グエナエル・リーの襲撃を受け為に勇音とやちるが交戦するものの、続けざまに自称最強の聖十字騎士団グレミィ・トゥミューが参戦すると、グレミィはグリナエルを殺害した後に夢想家の能力で意識の無い鳳橋と六車を死亡させたのです。

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BLEACHの表紙

「夢想家」は想像した事を実現させる能力なので、鳳橋と六車に外敵損傷が見受けられない事から見て恐らく死因は窒息死か心停止だと思われますが、あまりに呆気ない死亡シーンに読者も唖然とした事でしょう。

因みに、二人の死亡確認は側に居た勇音が行いました。

死亡後はジゼルのゾンビ兵として登場

  • 原作66巻594話

鳳橋の死亡後、グレミィは剣八が請け負い死闘を繰り広げた後に撃破しましたが、鳳橋と六車の遺体の行方が分からなくなりました。

そんな不穏な空気に敏感な読者の心配が的中してしまったのか、鳳橋と六車の遺骸は聖十字騎士団ジゼル・ジュエルの能力でゾンビ化させられており、続く594話の涅マユリ対ジゼル戦にて同様にゾンビ化させられた冬獅郎・六車・乱菊と並び、ゾンビと化した鳳橋はマユリの敵として立ちはだかったのです。

尚、よりにもよって敵軍の兵隊として利用される屈辱を受けた鳳橋でしたが、戦闘描写はカットされています。

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BLEACHの表紙

 

鳳橋ゾンビverの特徴

ジゼルの能力の性質上、ジゼルの血液が循環していく過程で肌は浅黒く変色しており自我が薄れて白目に近い目をして命令を聞き入れるだけの機械人形と化しています。

しかし、生きたままゾンビにした場合に限り細胞が新鮮で生前の強さのまま操る事ができる反面意識が無くなるという設定を紐解くと、鳳橋の意識が無い事から生きたままゾンビさせられた可能性が浮上しました。

剣八がグレミィを撃破した事で「夢想家」での死亡扱いが解除されたのかは不明ですが、また一つ疑問が生じた瞬間でもあります。

マユリがゾンビ状態の鳳橋を乗っ取る

  • 原作66巻595話

ジゼルのゾンビとなってしまった鳳橋ですが、ゾンビ化の基でもある注入されたジゼルの血液組成をマユリの血液から生成した薬剤で上書きした事で支配権がジゼルからマユリに移行しました。

その為、鳳橋は六車と共に涅骸部隊宛ら性能調査として聖十字騎士団ペペとの戦闘に参加する事となり、ジゼルの次はマユリの兵隊として護廷の為に尽力する事になったのです。

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尚、その場に居合わせた朽木白哉からは「そのまま死なせてやる事もできた」と苦言を呈されていましたが、マユリは死して尚も護廷の為に戦うべきと持論を展開しゾンビ兵の使役を止める事をしませんでした。

鳳橋楼十郎は大戦後に復活し生存している

  • 原作74巻685話

千年血戦編では散々な目に遭った鳳橋ですが、霊王護神大戦から10年の月日が経過した最終回で生存している事が判明しています。

実は千年血戦編直後を描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」の中で、数日のリハビリを経て復帰している六車が登場していた事から、登場こそ無いものの生存を仄めかす名前だけの登場を受けて六車同様にゾンビ化の解除を経てリハビリを終えているものだと推察できるでしょう。

その証拠に霊王護神大戦から3年後を描いた小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」では、恋次とルキアの結婚報告を受けた隊首会に参席しており、護廷十三隊の面々と共に二人の結婚を祝福しています。

そして10年後、朽木ルキアの十三番隊隊長の就任式では一番隊舎で立ち並ぶ新隊長の面々の奥手に見慣れた二枚目キャラ、我らが鳳橋楼十郎が佇んでいた事を受けて読者は安堵しました。

しかしながら、冬獅郎の事例がある通り、ゾンビ化解除には大きな寿命の切削が行われた為、鳳橋も例外ではないと推察できるので大きく寿命を削っての復活なのは間違いないでしょうね。

鳳橋楼十郎のプロフィールから見る無能さとネタキャラ描写

  • 名前:鳳橋楼十郎(おおとりばしろうじゅうろう)
  • 誕生日:3月17日
  • 身長:187cm
  • 体重:73kg
  • 所属:元護廷十三隊三番隊隊長、仮面の軍勢、現三番隊隊長
  • 趣味:音楽
  • 初登場:原作24巻
  • 声優:樫井笙人

ウェーブのかかった長い金髪の少しナルシスト風な男性で、服装はハードロック風で派手な衣装を好み、現世のアジトでは趣味のギターを持ち寄っています。

作中では平子真子をリーダーとする仮面の軍勢の一員として登場していますが、その正体は元護廷十三隊三番隊隊長であるものの、101年前の魂魄消失事件の始末特務部隊の一人として平子達と共に現地に派遣された後に虚化した六車拳西と戦闘し、それらが全て藍染惣右介の策略であるとバラされると平子達共々虚化の実験の犠牲者となった追放者でした。

しかし、浦原喜助や四楓院夜一の協力もあって四十六室から下された殺処分から逃れたものの、平子共々現世で仮面の軍勢を名乗り虎視眈々と藍染へ復讐する機会を待ち望んでいたんです。

因みに、ニックネームは「ローズ」と西洋風の名前で仲間内から親しまれており、過去編で発言した相槌「オールライッ」は突然不意打ちで横文字を使った事から多くの読者の頭の中で引っ掛かる名言となりました。

 

鳳橋の仮面のデザイン

虚化のマスクはかつてペスト流行時に医師がつけていたと記録に残る感染症防護服の仮面によく似ています。

烏の嘴の様に突き出した口先は、現世での指揮者風の西洋服と見栄えの相性がかなり合っており、作中でもオサレ度に関して言えば突出していました。

ただし、破面偏以降は使用しなかった事から虚化を自戒しているのかは分かりませんが、同じく復隊している白等は惜しみなく虚化しているのでなぜ使わないのかは永遠の謎です。

鳳橋楼十郎の無能エピソード

鳳橋と言えば強キャラの証でもある虚化を扱える隊長格の実力者です。

しかし、破面偏終盤では念願の藍染との戦いではスターク戦で虚化は披露したものの、肝心の藍染には文字通り瞬殺された為見せ場は皆無であり、他の隊長達や仮面の軍勢共々呆気なく散っていきました。

ただし、藍染に関しては崩玉の有無やそれ以前に山本元柳斎レベルではないと太刀打ちできない為、異例中の異例として特段気にすべき醜態ではないでしょう。

ですが、千年血戦編序盤、復隊した鳳橋の初陣でもある聖十字騎士団が一人「ナナナ・ナジャークープ」戦では戦争の開幕や数多の犠牲者続出と言った戦火の渦中に立っていた事から鳳橋の表情も怒りに満ちて穏やかでない事からかなり緊迫した開戦となったものです。

と思いきや、他四名の卍解を掠奪された隊長達のような失態こそしなかったものの、部下の仇討ちを語った鳳橋の戦闘描写は一切合切カットされました。

読者の殆どは、今度の敵は滅却師である事から、破面偏で不遇だった仮面の軍勢が大活躍するものだと息を呑んだものですが、どうやら鳳橋は虚化すらしていないようで次に登場した時にはただ軽傷を負って総隊長の訃報を聞いているのです。

初登場時からネタキャラの雰囲気を醸していた鳳橋でしたが、この千年血戦編序章の不遇具合を見て誰もが本当にネタキャラなのかもしれないと再認識した事でしょう。

しかし、これが鳳橋の無能エピソードの始まりだとはこの時の読者は思ってもいませんでした。

卍解の能力を自ら説明して敗北

  • 原作63巻561話

鳳橋の無能エピソードとして後世まで語られるのが「卍解の能力を自ら説明して敗北」するといった漫画界の死亡フラグを巧みな演出で回収したマスキュリン戦です。

滅却師の第二次侵攻では、鳳橋は六車とペアで行動しており、一角と弓親と檜佐木を戦闘不能にした聖十字騎士団が一人「マスク・ド・マスキュリン」と戦闘になりますが、当初は六車が一人でマスキュリンを圧倒していた事から鳳橋は遠巻きで見守るだけに留めていました。

しかし、マスキュリンの反撃を受けた六車は油断していた事を反省し全力で挑むようになり、鳳橋もマスキュリンの能力「英雄」が側近のジェイムズの声援を受けるとパワーアップするという仕組みに気づき、六車がマスキュリンと交戦している間に鳳橋はジェイムズを両断します。

六車の敗北後、鳳橋は六車が命懸けで作ってくれた好機を紡ぐべく、出し惜しみなく卍解を披露し、金沙羅舞踏団が奏でる演奏に乗じて出現する様々な属性攻撃をマスキュリンに与えて撃破寸前まで追い込むのでした。

ですが、気分が乗って来たのか鳳橋は「こんなものはまやかしだ!」と叫ぶマスキュリンの言葉に反応を示すと、金沙羅舞踏団が作り出す属性攻撃がまやかしだと暴露し、自分が操る能力が「音楽」であると説明を加えて暗に聴覚から作用する事を親切に高説し始めるのです。

次瞬、当然の様にマスキュリンは自ら鼓膜を潰して金沙羅舞踏団の能力から逃れると、鳳橋は「鼓膜を潰したのか……!」とかなり焦りを浮かべた表情でドン引きしており、その当惑した隙を突かれる様にマスキュリンはノーモーションでビームを放ち鳳橋の胴体に星型の風穴を空け打ち倒しました。

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BLEACHの表紙

この敗北を見た読者の殆どは、驚いたのはこっちだよと総ツッコミした事でしょう。

自ら斬魄刀の能力を喋っていなければ勝てたもしれない戦いだったと誰もが思いましたが、ここまで良い意味で期待を裏切り続ける鳳橋を見ていると、例え能力を喋っていなくても別のミスを犯していた様に思えて仕方ありません。

ただ、一つ気になるのがどうして虚化を使わなかったのかという点に限りますが、この謎は本編終了を経ても解決されない謎の一つのまま触れられないのでした。

鳳橋楼十郎がネタキャラとして愛される理由

ここまで鳳橋の無能ぶりを紹介してきましたが、そんな鳳橋は無能なのに読者のネタとして愛されているのには理由があるのです。

それでは次に鳳橋がネタキャラとして愛される理由について見ていきましょう。

スターク戦で見せたボケの連発

  • 原作42巻

空座町決戦時に於いて、仮面の軍勢はそれぞれカッコいいセリフと共に登場の演出を決めて目立っていたのですが、何故か同じく助太刀に馳せ参じた鳳橋だけは死神と仮面の軍勢の共闘について誰かが言った様な口上を述べた事で、セリフの途中に羅武から盛大なツッコミを受け中断させられてしまいます。

  • 原作43巻

また、同上の戦場にて、鳳橋は羅武と共に京楽春水の増援として第一十刃スタークと交戦するも、ダメージこそ大した事ないものの空中から地面に叩きつけられて瓦礫の下敷きになってしまいました。

ですが、羅武がすぐさま瓦礫から起き上がったものの鳳橋は暫く立ち上がらず、その実態は時間を使って間を活かし華麗に瓦礫から抜け出そうとする鳳橋の算段だったわけですが、モタモタしているとまるでカブを引っこ抜く要領で鳳橋は頭髪を掴まれ羅武に引き上げられるのです。

その際、「ハゲる!」とリアクションを取っており、次のコマでは瓦礫から出るにも美学があるのだと涙ながらに訴える鳳橋の姿が描かれていますが、次からは瓦礫に埋まらない事を美学にしろとの羅武のセリフに読者は賛同した事でしょう。

登場シーンこそ数える程度しかない鳳橋ですが、以上の様な唯一の活躍場所でもボケ役をこなしてしっかりとネタを提供して読者を楽しませる事が出来るのは鳳橋だからこそ成せる業なのです。

また、記事内で触れた様に「オールライッ!」と原作36巻過去編で発言している様に、鳳橋は節々で読者を笑わせてくれる逸材であり、愛すべきネタキャラとして重宝されています。

鳳橋楼十郎は吉良イヅルや部下の死を前にギターと共に泣く

「…イヅルを見ているとボクのインスピレーションが執拗に刺激されるんだよね」

「彼の近くでギターを握るだけでメロディが涙のように溢れてくる」

「イヅルがいなくなったらボクのフライングVも悲しむよ」

引用元:BLEACH 原作56巻 495話

  • 原作56巻495話

これまで鳳橋の無能ぶりやネタキャラぶりを紹介してきましたが、そんな鳳橋にもカッコいい一面が存在します。

記事内で一度触れましたが、千年血戦編序盤の滅却師の一度目の侵攻が描かれた56巻にて多くの隊士が殉職しました。

その殉職者の中には三番隊副隊長吉良イヅルも入っており、復隊して間もない関係ながら伝令から大勢の部下と吉良の霊圧消失の一報を受けるとただ一言「…わかった」と応答し、直後に対峙したナナナの「誰か死んだか?」の問い掛けには「答える必要あるかい」と毅然と振る舞っています。

しかし、吉良と多くの部下の殉職を独特な言い回しで嘆いた後、「これだけの部下の死を前にして泣かないギターがあるものか」とナナナを睥睨したかと思えば「ボクもギターも既に泣いてる、生きて帰れると思うなよ滅却師」と怒りに沈んだ表情を浮かべるのでした。

これまで格好のつかない三枚目を演じていた鳳橋ですが、多くの犠牲者を生んだ千年血戦編に於いては開幕から護廷十三隊の隊長としての矜持と部下を慈しむ心を持って臨んでいた事から鳳橋の人間性に読者も感銘を受けた事でしょう。

尚、後にナナナは無傷で元柳斎重國の下へ参戦していた事から鳳橋はナナナを取り逃がしたか普通に負けた模様です。

鳳橋楼十郎の斬魄刀「金沙羅」の能力や解号

  • 名前:金沙羅「きんしゃら」
  • 初出:原作43巻373話
  • 解号:「奏でろ、金沙羅」

始解後は先端に薔薇の花が付いた鉄製の鞭の形状となり、基本的には先端の薔薇部分でのみ攻撃を行っています。

鞭の部分は伸縮自在なのか、作中では蛇尾丸の様に結構な飛距離まで伸びていました。

 

金沙羅奏曲第十一番「十六夜薔薇」
  • 原作43巻

先端の薔薇を対象に刺し、突っ張った鞭の部分を弦のように指で弾くことで、突き刺した薔薇を中心に楕円形の爆発を連続で起こす技です。

作中では使用前に魔法の様な相手の技を見て「ボクこういう魔法みたいな得体の知れない技が一番キライなんだよ…」と零していましたが、蓋を開けてみれば相手以上に鳳橋が魔法染みた技を使った事で羅武からはお前の方が魔法だとツッコミを受けています。

しかし、「冗談!ボクのはアート‼」と鳳橋が言う様に、飽くまでも魔法と芸術とでは似て非なるものだと主張していました。

 

アルペジオ
  • 原作42巻

空座町決戦時の大虚相手に使用した技で、虚化後に前方に浮かべた鞘と斬魄刀で十字を描き魔術師の様に旋律を奏でて相手の行動を操り自分へ引き寄せた後、手を触れる事無く大虚は擦り切れる様にして消滅しました。

正直、鳳橋の能力ではこの技が一番理解できません。

もしかしたら始解の段階で音を操る能力もあるのかもしれませんね。

鳳橋楼十郎の卍解「金沙羅舞踏団」の能力

  • 名前:金沙羅舞踏団(きんしゃらぶとうだん)
  • 初出:原作63巻561話

卍解後は、頭上に指揮棒を持つ右手と構えた左手が顕現し、金沙羅の先端部分が顔についた12体の人形が左右に立ち並び、最奥に鳳橋が佇んでいます。

能力は鳳橋が奏でる旋律によって様々なまやかしを見せるもので、その実態は金沙羅舞踏団が奏でる旋律にあり、対象は音を聞いてしまうとまやかしと言えども実際に火傷や水責め等のダメージを受けてしまうのです。

しかし、この能力は音を媒介に行使している為、鼓膜を破るだけで対処出来てしまう大きな弱点が存在する他、そもそも耳が聞こえない状況であれば意味を成さない可能性が浮上してしまった不憫な卍解となりました。

 

金沙羅舞踏団の演目
  • 第一の演目「海流(シー・ドリフト)」

作中では開演の旋律と共に人形が対象の周りを回転し、荒れ狂う水流が対象を中心に渦となって動きを封じ込めます。

  • 第二の演目「火山の使者(プロメテウス)」

演目の向上と共に金沙羅舞踏団の人形達の手が燃え上がり、対象へ点火すると業火となって焼き尽くします。

  • 第三の演目「英雄の生涯(アイン・ヘルデンベーレン)」

演目の最後に使用しようとした技ですが、作中では発動前にマスキュリンに破られた為、効果は不明のままです。

鳳橋楼十郎の死亡経緯や生死と無能やネタキャラエピソードと斬魄刀についてのまとめ

 

  • 鳳橋楼十郎の死亡が描かれたのは「原作64巻572話」で、死亡後はジゼルのゾンビ兵として登場
  • ゾンビ状態の鳳橋楼十郎は、マユリに敗北後にマユリの骸部隊となり霊王護神大戦を戦い抜く
  • 鳳橋楼十郎は霊王護神大戦後には、涅マユリの治療を受けゾンビ化を解除され復帰している
  • 鳳橋楼十郎は自ら卍解の能力を喋った事が死因となった無能エピソードがある
  • 鳳橋楼十郎は格好の付かない三枚目だが、部下が殉職した際にはギターと共に泣き仇討ちに燃える
  • 鳳橋楼十郎の斬魄刀「金沙羅」は先端に薔薇が咲いた鞭の形状で、卍解「金沙羅舞踏団」は音を操りや火等のまやかしを見せる

鳳橋は日本人離れした顔立ちから外見だけは美男子でしたが、戦闘中の真面目な場面では口上の隙あらばツッコミを受ける始末で格好のつかない三枚目な役どころを担っていました。

そんな鳳橋が復隊した千年血戦編序盤では、滅却師に大量虐殺された部下を思い静かな怒りに震えており現護廷十三隊の隊長として瀞霊廷を護る為に戦うのですが、滅却師の二度目の侵攻時、マスキュリンと交戦中に自ら卍解の能力を語った事で手の内を晒し敗北する醜態を晒したのです。

加えて、続く「原作64巻572話」にて意識が無い状態のままグレミィの能力で完全に死亡すると言った不甲斐なさを見せた為、鳳橋はBLEACHの登場キャラでもトップに躍り出る無能ぶりを読者の記憶に植え付けました。

しかし、ジゼルによってゾンビ化させられたものの、涅マユリのおかげでゾンビ化を解除するに至り、霊王護神大戦直後にはリハビリを終え、3年後には隊長職に復帰し、10年後には通常通り元気な様子の鳳橋を見る事が出来たので読者も安心した事でしょう。

墓穴を掘る様な隊長ではありますが、「オールライッ」等のハイセンスな言葉選びや部下を大切に思う性分が鳳橋の原動力となっている描写から、悪目立ちした無能エピソードがあろうとも読者から愛すべきネタキャラとして地味に人気があるのは頷けますね。

ですが、今度からは自ら能力をばらす事が無いようドヤ顔しない事や、能力の対策をされても演奏を止めるといった初歩的な戦闘放棄は控えてもらいたいものです。

【完結済み】BLEACH
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黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?