星十字騎士団及びバンビーズの一人「ジゼル・ジュエル」は、初登場した61巻から既に多くの読者を魅了した人気キャラです。
しかし、こんなに可愛い容姿を持つジゼルの性別がまさかの男であるとの疑惑が浮上し、その話題性も相まって人気に歯止めが効かなくなりました。
そこで今回は、
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ジゼルのプロフィールを踏まえて、その可愛い仕草から性別について考察すると共に本編中での活躍を紹介したいと思います。
ジゼルの性別は?
【名前】 | ジゼル・ジュエル |
【愛称】 | ジジ |
【性別】 | 男(※真相不明) |
【聖文字】 | Z |
【能力】 | 死者 |
【所属】 | 滅却師、星十字騎士団、バンビーズ |
【初登場】 | 原作61巻 |
【声優】 | 未定(※2022年8月現在) |
頭頂部で結った二本の触覚が特徴的な長い黒髪のかわいらしい容姿をした滅却師ですが、女性らしさを醸す萌え袖や黒のレギンスを纏いあざとい仕草を繰り出すもののその性別は謎に包まれています。
一人称は「ボク」で、バンビーズ愛用のハート型バックルや小さな軍帽を被るなど萌え要素を過分に含んでいますが、その本性は嗜虐的な性格であり、戦いには自分の血を用いてゾンビを量産し眷属の様に使役するのです。
そんなジゼルは、作中では二人のキャラクターから「男」であると暗に言及する描写がある事から読者の共通意識として「男の娘」で定着していますが、果たして真相はどっちなのか見ていきましょう。
弓親による「男」説
- 原作65巻588話
事の発端はジゼル対班目一角と綾瀬川弓親との会話で、ジゼルは丸腰の女の子を演じて敢えて一角と弓親に追い詰められ斬られ様と画策していた所、突然「キミ男だろ」と弓親にその正体を見破れる事になるのです。
途端、瞳孔を開いて「は?」と真顔で威圧するものの、弓親は「隠してるつもりだけど精液臭いよキミ」と嫌悪感丸出しで衝撃的な事実を突きつけると、ジゼルは僅かに口許を歪ませバンビエッタを使役し戦闘に入ります。
まさかの「男の娘」展開にジゼルのファンだった純粋な読者はページを捲る手が震えた事でしょうが、未だ完全に肯定されていない事を心の支えに次週へ希望を託すのでした。
- 原作65巻589話
しかし、一角達との戦闘中、ジゼルはバンビエッタをゾンビにする過程で「濡れちゃった」と興奮した事を赤裸々に語ると、次の弓親のセリフで読者の思考は停止してしまう事になります。
弓親が「…勃起したの間違いだろ変態野郎……」と発言した事で、読者は数瞬のフリーズ後にジゼルが男の娘だという認めたくない事実を再び突き付けられるのでした。
ただ、まだ弓親の煽りの可能性も残っているので、屈強な読者の心はこの程度では折れません。
シャルロッテのお墨付き
- 原作65巻591話
ジゼルが一角と弓親を撃破した直後、涅マユリが参上し独自に改造を施した涅骸部隊を投入しました。
破面の中にはかつて弓親が倒したシャルロッテ・クールホーンが紛れており、心は乙女なシャルロッテは率先してジゼルと相対すると「あたしの本能が…あなたと戦えと言ってるのよ…。だってあなた…あたしと良く似てるんですもの…」と皓皓たる背景トーンをバックに笑みを浮かべながら衝撃的な発言をするのです。
勿論、弓親の時と同様に瞳孔を開き「どこが!?」とドスの効いた声で応えるジゼルでしたが、この描写に久保帯人先生のアンサーの全てが込められていると観念した読者は、ジゼルが男の娘だと受け入れたのでした。
マユリによる「女」説
弓親やシャルロッテがジゼルを暗に「男」だと示唆する反面、実は涅マユリだけは一貫してジゼルの事を「ゾンビ娘」と表現しています。
この事から読者は、実験体には必ず名前を付けるほど神経質で几帳面なマユリが対象の性別を誤るなんて些細なミスをする筈がないと考え、マユリの見解に一縷の望みをかけるのですが、残念ながらマユリは性別に関しては踏み入った発言をしていません。
その為、状況証拠としては弓親やシャルロッテの「男の娘」を匂わせる発言が有力だと考えられますので、ジゼルの性別は「男」の可能性が非常に高いでしょう。
ジゼル・ジュエルのかわいいシーン
基本的に言動や動作の一挙手一投足全てをあざとく演じているジゼルですが、ジゼルが可愛いと話題の理由は単に外見的な要素だけでなくコマの節々で写り込む面白おかしい奇跡の一枚によるのも理由の一つです。
原作64巻580話 |
①独特な語尾の言い回し |
グレミィを撃破した剣八の許へ駆けつける十一番隊隊士を見て一網打尽だと豪語するキャンディスですが、実際には一部しか仕留められなかった為、続々と隊士が終結する様子を見たジゼルは全然一網打尽できていないとツッコミをいれています。
その際、「しょっぱい能力にゃーんッ」と猫真似の擬音をつけてキャンディスを罵っていましたが、この時点でジゼルがあざといという事が伝わってきますね。
原作65巻582話 | ②リアクションがかわいい |
上記に加え語尾に何かしらアクセントをつけるのが癖なのか、一護が時計塔に落下した場面を目撃した際にも、他のメンバーが呆気に取られている端で驚嘆する表情とは裏腹に「ウソん」と語尾を強調する余裕を見せています。
原作64話580話 | ③大根役者満載の演技力 |
十一番隊隊士達に囲まれたジゼルはわざとらしく「ボクにそんな戦える能力なんてないもん。ボクなんて斬ってもいいことないってェ」と明らかに相手に斬りかかって欲しそうな小芝居を始めます。
ジゼルの能力上当然の如くこの行動は罠なのですが、こんなに可愛い容姿で無抵抗を演じるジゼルに斬りかかる十一番隊は流石剣八の部下といったところでしょうか。
原作64巻583話 | ④戦闘中に余裕のピースポーズ |
ジゼルの陽気な仕草は戦闘中でも垣間見る事ができます。
一護との戦闘中では吹き飛ばされたキャンディスをクッションとして利用するバンビーズの姿があり、その中でもジゼルは両手ピースをしながらキャンディスを下敷きにしていました。
原作64巻583話 | ⑤ゾンビにできると勘違いして喜ぶ |
片腕を一護に斬られたキャンディスはジゼルの能力で腕を治療する様に訴えますが、ジゼルは何を勘違いしたのかキャンディスをゾンビにできると思い、涎を流し恍惚な表情を浮かべ目を輝かせる反応を見せました。
尚、「血」を使わず修復する事を付け足されるや否や一気に消沈しています。
原作69巻623話 | ⑥マユリと再会して変顔 |
ジゼルと再会したマユリは、ジゼルが死んでいなかった事に驚いた様子でしたが、ジゼルは両手で口を広げて舌を出す変顔を晒して挑発していました。
この時の表情がコミカルで可愛く仕上がっているので、個人的にはお気に入りのシーンです。
原作64巻581話扉絵 | ⑦扉絵でも変顔をするジゼル |
ジゼルの可愛さは本編にとどまらず、扉絵でものりのりで変顔を披露しています。
寄り目にアヒル口、頭頂部の触覚を萌え袖から延びる手で掴むといった、何とも盛沢山のあざとさをふんだんに使用した一コマですが、原作70巻640話の扉絵でも星十字騎士団一同が写る集合絵の中で、舌を裏返して突き出し屈んでいる姿が写っていますので、基本的には写真は変顔をする傾向にあるようです。
ジゼルの最期に至るまでの経緯と死亡背説の真偽
普段はバンビーズと行動を共にしているジゼルですが、狛村に敗北したバンビエッタを殺害し自身のゾンビ兵に変えた後は、特記戦力である剣八への襲撃、加勢に来た一護と交戦、そして戦いに割って入った護廷隊長格の生き残りを前に完聖体となり戦う様子が描かれています。
それでは、ジゼルの登場から死亡までを一覧にしてまとめたので、どのようにして退場したのか見ていきましょう。
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小説で判明したジゼルのその後
本編では原作70巻を最後に退場したジゼルですが、実は星十字騎士団のメンバーには何人か生存者がおり、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」にて千年血戦篇直後の話が語られています。
その本編内容にて、なんと死亡したと思われたバンビーズの面々が生きている事が判明し、ジゼルはバンビエッタのゾンビを抱えたままハッシュヴァルトの側近の女性滅却師に回収されて治療を受けて生存していました。
そして、ジゼルは同様に回収され治療を受けたリルトットと共に、涅マユリの捕虜となっているキャンディスとミニーニャを奪還する為に新たな戦いへと巻き込まれていくのです。
千年血戦篇で登場した星十字騎士団の中でも特に印象的だった5人組の女性滅却師「バンビーズ」は、多くのファンがいると思います。 作中ではリーダーのバンビエッタが真っ先に退場してしまいましたが、その後、大戦が佳境に入ると他のメンバーも順次敗[…]
マユリと再会したジゼルの反応
キャンディス達と再会した際、リルトットは何処かで盗聴している涅マユリに対して交渉を行いましたが、ジゼルはこのまま逃げてしまえばいいと提案するも、リルトットは既にこの場の全員を含めてマユリが何かを仕込んでいると予想しジゼルは思わず「えっ!?」と声を上げていました。
また、交渉を進めるリルトットの後ろからマユリの事を「シロクロピエロ」と蔑んで手伝いを拒否しますが、マユリに最初から戦力として期待していないから好きな所で野垂れ腐るがいいと言われれて「人のゾンビをくすねた人に言われたくないんですけど?」と対抗意識を見せます。
ただし、リルトットに口喧嘩で勝てる相手じゃないと諫められると怨嗟の声を呟きながらも渋々協力する事になりました。
BLEACHの一、二を争う有能キャラ「涅マユリ」ですが、マユリがどうして全編を通して屈指の有能キャラと読者に評価されるのか、 涅マユリが有能だったエピソードと発明品 涅マユリが見たザエルアポロの幻影 涅マユリが造り[…]
弓親と再会したジゼルの反応
産絹彦禰と対峙したバンビーズは総力をあげても彦禰に敵わず強大な霊子で消し飛ばされそうになりましたが、皮肉にも大戦中に仕留め損ねた更木剣八が彦禰に目を付けた事で介入し、命を救われました。
剣八と彦禰が一騎打ちする傍らで、弓親がこれらの状況を皮肉を込めて誹りますが、弓親は特に十一番隊隊士を弄んだジゼルに対して「何度斬り捨てた所で気が晴れる事はないと思うよ」と忠告しています。
現在は特例で死神と滅却師との間に不戦の約定が交わされていますが、弓親の発言を受けてジゼルが「……ねえねえ、リル」と何かを言おうとした所、リルトットに静止された事でその続きを聞く事はありませんでした。
しかしながら、ジゼルは妙な敵意をむき出しに弓親の事を見ていたので、やはり大戦中に「男」だと暴露された事を根に持っているのでしょう。
ただし、すぐ後に一角が場を収める為に互いに仲間を何人も斬っているからお相子だと切り上げようとしますが、その際にジゼルの事を「ゾンビ野郎」と表現した事でジゼルは「……ゾンビ『野郎』……?」と野郎の部分を強調して食って掛かるのでした。
他者からナルシストと呼ばれ、美意識が高い綾瀬川弓親は千年血戦篇での登場が少なく、死亡説まで立ってしまいました。 なぜ綾瀬川弓親は死亡したといわれたのか、そこで今回は、 綾瀬川弓親は死亡したのか 綾瀬川弓親の斬魄刀 […]
ジゼルの能力「死者」
- 原作64巻580話
ジゼルの能力は自身の血液を浴びせた対象をゾンビに変えて操るといったもので、ゾンビ化した個体は肉体が朽ちるまで戦わされる残虐性の高い能力です。
また、敢えてゾンビ化させる直前の状態にとどめる事も可能で、作中では隊士達の体の支配権だけを奪い意識が鮮明の状態で切腹させる等嗜虐性の高い使い方をしていました。
生者をゾンビ化させると細胞が新鮮なため自我が消失し意のままに操る事ができる一方で、死者をゾンビ化すると戦闘力が生前より劣り自我もある程度残る様ですが、隊長格のゾンビ化には多量の血液を必要とする為、流し込んだジゼルの血液を心臓で増量し循環する過程で肌が浅黒くなる特徴が現れます。
虚には相性の問題かゾンビ化能力は短時間しか効果が発揮されず、同族の滅却師に至っては一度肉体を死亡させなければゾンビ化させる事ができないと明言されており、作中では狛村に敗北したバンビエッタを自ら手にかけて眷属に変えていました。
ジゼルは半不死身
滅却師と言えどベースは人間な為、いくら血装が扱えようと致命傷を与えれば当然動けなくなるかそのまま死に至る筈ですが、ジゼルに限っては袈裟斬りにされ上半身が六割方割けた状態であろうと平然とした面持ちで喋っています。
ユーハバッハの親衛隊ですら王悦に急所を斬られて瞬殺されたわけですが、聖別ブーストを受けていない段階にしては異常な生命力と耐久度です。
マユリが「ソンビを操る者もゾンビという訳か」と発言していた事から、恐らく「死者」の能力の副次的なものだと推測できます。
ジゼル・ジュエルの滅却師完聖体は未登場
残念ながらジゼルは完聖体を作中で疲労していません。
しかし原作65巻586話にて、他のバンビーズや星十字騎士団の面々が一同に完聖体となって死神達とぶつかるといった見開き頁がありますが、何故かその場にいた筈のジゼルが消えている事から意図して姿を晦ましたのか、はたまた久保帯人先生が存在を忘れた説があります。
一応、作中では「疲れるから嫌だ」という理由で完聖体になるのを拒否している一コマがあるので、あまり完聖体になりたくない様子が窺えますが、実際の所、ジゼルの完聖体を考えるのが面倒くさくなったのかもしれませんね。
聖別後は完聖体の力を回収されている為、発動自体が困難になったと考えられる事から今後もしスピンオフがあったとしても過去編でない限りはジゼルの完聖体を見る事は出来ないでしょう。
ジゼル・ジュエルの霊子兵装と神聖滅矢
- 原作65巻582話
他のバンビーズ同様にハート型のバックルから取り出すタイプの霊子兵装で、羽の生えたハートを取り出すと人体の骨を繋げた様な弓へ変形します。
ジゼルの神聖滅矢の鏃は餅巾着の形状に×印の目が描かれたコミカルな仕様になっていますが、弓の持ち方にも久保帯人先生の拘りがあり、ジゼルは人差し指と小指を立てた女性らしい扱い方でした。
ジゼル・ジュエルの性別と最期についてのまとめ
ここまでジゼルについて紹介してきましたが、
簡単にまとめると以上の様になります。
ジゼルの性別が男だという思いもしない着地点に至りましたが、未だマユリが「ゾンビ娘」と一貫して呼び続ける事を考慮すれば、ジゼルが女である可能性も小数点以下でありますが残されている筈ですので一縷の望みに掛けましょう。
ただ、男の娘でも何ら問題がないのではという意見も多く、寧ろ男の娘のほうがいいと言う達観した読者も多い事から、実際問題ジゼルが男だったとしてもその人気が途絶える事はないのかもしれません。
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