BLEACH不動の人気キャラ「日番谷冬獅郎」は、千年血戦編中盤で戦った蒼都戦以降所在が不明でしたが、何とゾンビとなり再登場しました。
今回は、
- 日番谷冬獅郎がゾンビとなった話数と経緯
- 日番谷冬獅郎が弱いと言われる理由
- 日番谷冬獅郎は死亡したのか
以上3項目を踏まえて、冬獅郎がゾンビになった回や経緯とその後死亡したのかどうかを紹介したいと思います。
日番谷冬獅郎は原作65巻591話でゾンビとして登場
- 原作65巻591話
冬獅郎がゾンビとなって登場したのは涅マユリがジゼル・ジュエルと戦う65巻での出来事で、その際には赤黒く変色した地肌に生気の無いぼんやりした表情が特徴として見受けられ、何故か恰好は滅却師が愛用する軍用コートを着ていました。
ジゼルのゾンビ兵として登場したバンビエッタ含む護廷隊士のゾンビ集団を倒す為に、マユリもまた涅骸部隊と称した改造破面を投入し、結果として打ち倒す事が出来ましたが、ジゼルの切り札として登場したのがゾンビ化した冬獅郎だったのです。
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この変わり果てた再登場を受けた冬獅郎ファンの読者は連載当時かなり動揺した事でしょうが、続く66巻で完全に死ぬ前にゾンビ化させられたので肉体としては生きている事が判明し安堵した事でしょう。
日番谷冬獅郎がゾンビとなった経緯
- 原作62巻554話
ユーハバッハ率いる見えざる帝国の二度目の侵攻を受け、冬獅郎は星十字騎士団の一人バズビーと交戦するのですが、圧倒的な火力を前に氷輪丸の氷結が通用せずに苦戦を強いられると数刻も持たない内に床に倒れました。
その場に一度目の侵攻時に冬獅郎の卍解を掠奪した怨敵「蒼都」が割り込み、卍解を掠奪した者が卍解の持ち主を倒すといったユーハバッハの命令を忠実にこなす為にバズビーに変わって冬獅郎に止めを刺す役割を買って出ると、横たわる冬獅郎の前で卍解「大紅蓮氷輪丸」を展開させます。
ところが、一時的に虚化の力を宿す「侵影薬」を開発した浦原喜助が天挺空羅で直接脳内へ語り掛け用途を説明すると、実物を各隊長達の手元に転送させ、侵影薬を受け取った冬獅郎が服用した途端虚の影響を受けた氷輪丸が蒼都の下から斬魄刀へと回帰を始め、最終的に卍解を取り戻す事ができたのです。
卍解を取り戻した冬獅郎はすかさず大紅蓮氷輪丸の能力で蒼都を瞬殺しますが、この戦いで蒼都に致命傷を与えられた松本乱菊の心配をした所で冬獅郎も重傷を負っていた為に意識を失ってしまいます。
そこへ星十字騎士団の一人であり「死者」の能力を有するジゼルがやってくると、瀕死状態の冬獅郎と乱菊を生きたままゾンビへ変えて手駒にしたと言うのがゾンビ化の経緯です。
ゾンビ化した日番谷冬獅郎は弱い?
- 原作65巻591~66巻
護廷隊士達やバンビエッタのゾンビが涅骸部隊に一掃された事で、ジゼルは切り札として冬獅郎のゾンビを投入しましたが、冬獅郎が涅骸部隊の一人クールホーンを凌駕する力で打ち倒すとすかさずマユリが矢面に立ち、冬獅郎とマユリが斬り結ぶのですが、マユリが事前に斬魄刀に埋め込んだセンサーによる自動反撃システムや接着箇所を爆破する発明品を受けて冬獅郎は苦戦します。
そこで卍解を以て一瞬の内にマユリを凍結させて現状を打開する冬獅郎ですが、いつの間にか「過去を見通す力」を秘めた薬を投与されていた事から、マユリを倒す度に過去に立ち戻るループ現象に陥り、それを10回体験すると脳の平衡感覚を司る部位が30秒ほど完全に麻痺するといった重篤な副作用を起こし体の自由が効かなくなると、マユリは倒れた冬獅郎に疋殺地蔵の麻痺効果で四肢を封じるのです。
その為、結果としてマユリが傷一つ付けられずに冬獅郎を無力化している事から、冬獅郎が弱いと言われる理由の一つとなっているのではないでしょうか。
ただし、ゾンビとなった冬獅郎は登場時に班目一角や綾瀬川弓親そしてバンビエッタを圧倒したクールホーンを倒している事からそれなりに強さを示しており、生きたままゾンビに変えた場合は生前と同じ能力のままだとジゼルが言及している事から生前の強さと比べて変化は無いように思われます。
したがってゾンビ状態の冬獅郎の強さは、
- ゾンビ状態の冬獅郎は、一角と弓親とバンビエッタを瞬殺したクールホーンを瞬殺した
- ゾンビ状態の冬獅郎は、マユリ相手に卍解するが「過去を見通す力」の影響ですぐにダウン
という二点から判断すれば、強いようで弱いと言わざるを得ないでしょう。
しかし、この結果は「過去を見通す力」というチートアイテムを投薬したマユリならではの結果であり、クールホーンや副隊長クラスが瞬殺されている事実から鑑みれば冬獅郎は充分に強い部類に入る為、単純に相手が悪かったとしか言えません。
ただ、マユリが「過去を見通す力」を使うまでは、味方だと弱いのに敵になると急に強くなるを体現したような展開だった為、多くの読者が「敵になると厄介だな」と感じた事でしょうね。
日番谷冬獅郎はマユリにゾンビ化を解除してもらう
- 原作71巻644話
マユリ対ペルニダ戦後、ネムによって霊王宮まで運搬された肉体保護瓶の中から治療を終えた冬獅郎と乱菊が再登場した事で二人の生存が確実になりました。
ジゼル戦にて、マユリは手元に所持している瀞霊廷全隊士の血液サンプルをベースにそれ以外の血液を自身が作った血液状物質に置き換える薬を冬獅郎に投与し、冬獅郎をゾンビに変えた元であるジゼルの血液が引き起こす血液組成を改変させ、ゾンビの支配権をマユリへと書き換えています。
その後、マユリ特製の肉体保護瓶に押し込まれた冬獅郎は寿命を大きく削るリスクと引き換えに元通りの肉体へ戻る事ができたのです。
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このゾンビ化解除までの経緯に至っては冬獅郎自身心から感謝をしており、復活した折にはマユリに「ありがとう」と短い謝辞を交わしています。
日番谷冬獅郎は死亡せずに治療後に戦線へ復帰
記事内で触れた通り、結論から述べると冬獅郎は涅マユリによってゾンビ化状態を解除されているので生存しています。
戦線復帰後は霊王宮突入組と合流してユーハバッハの親衛隊の一人ジェラルドと交戦し、剣八と白哉と共にジェラルドの足止めを請け負い、冬獅郎は卍解大紅蓮氷輪丸が完成した事で大人へと変わりジェラルドを氷結させ撃破の立役者になりました。
日番谷冬獅郎のその後は隊長として健在
本編最終回を描いた10年後でも十番隊隊長として健在で、霊王護神大戦から半年後までの戦いを描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では名前だけの登場ですが虚の出現を受けて黒崎一護の居る現世へ出立しており、約3年後を描いた小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」では阿散井恋次と朽木ルキアの結婚を祝福し不器用な朽木白哉の代弁をするかのように白哉の真意を汲み取って冬獅郎なりに伝えていました。
また、小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」に於いては、挙式後の二次会でルキアを囲んだ女性死神達を撮影するカメラマンとして乱菊が冬獅郎を半ば強制的に指名しており、渋々何枚も撮影する作業に付き合わされている様子が窺えます。
他にも、休日を利用して祖母の家に帰り甘納豆を楽しんだり、志波岩鷲と邂逅し嘗ての隊長志波一心を思い出したりと、少ないながら冬獅郎が見ている世界観が分かる描写が散りばめられているので、購読して損は無いでしょう。
日番谷冬獅郎ゾンビや弱いと言われる理由と死亡についてのまとめ
冬獅郎はバズビー戦で重傷を負い、蒼都戦で卍解を取り戻し逆転価値するも、その後気を失った所にジゼルが漁夫の利を得て生きたまま冬獅郎をゾンビに変えました。
ゾンビとなった冬獅郎はジゼルの兵隊として護廷十三隊の敵として再登場し、一角と弓親を瞬殺しマユリが改造を施したクールホーンを退けると、そのままマユリと戦闘になるも「過去を見通す力」で過去に何度も立ち戻った後に副作用で平衡感覚を無くし疋殺地蔵で四肢を麻痺させら無力化させられます。
ただ、劣化しているとは言えゾンビ状態のバンビエッタを圧倒したクールホーンを退けた冬獅郎が、卍解さえしていないマユリ相手に傷一つ付けられずに無力化された為、冬獅郎が弱いと言う風潮が蔓延った原因の一つとなってしました。
しかし、マユリの発明品である肉体保護瓶での治療を得た冬獅郎はゾンビ化を解除された状態で復活を遂げ、ユーハバッハの親衛隊ジェラルドとの戦いで大活躍した事から名誉挽回できた事でしょう。
ゾンビ化解除に伴い寿命を大きく削られた冬獅郎ですが、治療を施したマユリには深く感謝しており、その後も体調は安定している事から特段副作用も無く10年後を描いた最終回でも十番隊隊長を継続して担っていますので、冬獅郎ファンの方は安心して下さい。