上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の死亡した経緯は?後任についても解説

鬼滅の刃の遊郭編に登場する鬼でありながら、100年以上も上弦の陸としての地位を守り続けた実力の持ち主です。

  • 上弦の陸の死亡!最後はどうなった?
  • 上弦の陸との戦いは?
  • 妓夫太郎と堕姫の最後は悲惨?童磨との関係は?
  • 後任は誰が担当した?

今回は多くの鬼殺隊が破れた上弦の陸・妓夫太郎と堕姫について解説します。

上弦の陸が死亡?その最後は?

頸を斬られた堕姫と妓夫太郎

引用元:鬼滅の刃

堕姫は伊之介と善逸によって頸を落とされ、妓夫太郎は炭治郎と宇髄によって頸を落とされます

上弦の陸は同時に頸を斬ることでしか倒せないため、かまぼこ隊と柱の宇髄の共闘によって打ち勝つことができたのです。

罵倒し合う二人をなだめる炭治郎

引用元:鬼滅の刃

頸を刎ねられた2人はお互いを罵倒し合い、堕姫は「アンタはアタシの兄妹なわけないわ!」と発言、それを聞いた妓夫太郎は「お前なんか生まれてこなけりゃ良かった」と言うところで炭治郎によって止められます。

「本当はそんなこと思ってないよ 仲良くしよう この世でたった二人の兄妹なんだから」

「味方してくれる人なんていない だからせめて二人だけはお互いを罵り合ったら駄目だ」

堕姫は悔しさを抱えたまま消え、塵となった妹の姿を見た妓夫太郎は、「梅!」と妹が人であった頃の名前を叫びました

業火に飲まれる2人

堕姫と妓夫太郎の二人は地獄へ向かう

引用元:鬼滅の刃

誰も助けてくれる人のいなかった妓夫太郎の人生において、鬼になったことに何の後悔もありませんでしたが、ただ一つの心残りがありました。それが妹の梅なのです。

「奪われる前に取り立てる」と教えたが故に梅は客に箸を刺し、報復として身を焼かれてしまったことに、自分が真っ当な育て方をしていたなら、素直な梅であればもっといい店で働いて普通の花魁として生きていただろう、良家に生まれて良い暮らしをしていたら梅は鬼にならずにすんだかもしれないと、ただそれだけが妓夫太郎の唯一の心残りでした。

これからも妓夫太郎と一緒にいることを叫ぶ梅

引用元:鬼滅の刃

暗闇の中で人の姿をした梅が現れ、妓夫太郎は今度こそ別の道を歩もうと梅を突き放し、「お前とはもう兄妹でも何でもない 俺はこっちに行くからお前は反対の方、明るい方へ行け」と告げた妓夫太郎に、梅は兄の背中にしがみつき泣きじゃくりながら訴えます。

「離れない!絶対離れないから」

「ずっと一緒にいるんだから!」

「何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!」

幼い頃のように泣きわめく姿を見た妓夫太郎は、人であった頃を思い出し、背中にしがみついた妹を背負いながら業火の中へと歩いて行きました

遊郭編での堕姫・妓夫太郎との戦い

花魁を喰らおうとする堕姫

引用元:鬼滅の刃

遊郭に住まう鬼の調査を進めていた音柱・宇髄天元は先に潜入していた嫁3人との定期連絡が途絶えたことにより、自ら遊郭に向かうことを決め鬼滅隊から女性を連れていこうとするも、代わりに炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助と共に同行することになりました。

潜入した先で花魁を食べようとする堕姫の前に鬼の匂いをかぎ分けた炭治郎が登場、戦闘が始まります。

水の呼吸で戦おうとするも自分には上手く扱えないと踏んだ炭治郎は「ヒノカミ神楽」の力を使って頸を斬ろうとしますが、まだ使い慣れていないヒノカミ神楽の攻撃は簡単にかわされてしまい、周囲の人間にも攻撃をする堕姫に怒りを露わにする炭治郎は、自分の限界を超えてヒノカミ神楽を使い彼女の頸を狙いますが、彼女の頸は柔らかく斬ることはできませんでした。

限界を超えた反動で呼吸も出来ないほど追い詰められていた所に、禰豆子が加勢に加わります

炭治郎の姿を見た禰豆子は怒りから鬼化が更に進み、堕姫を超えるほどの速さで再生し攻撃を与え続けますが、自制ができず暴走しかけたところに炭治郎が歌を歌い禰豆子を落ち着かせ、そこへ宇髄が登場し、「弱すぎる 上弦の鬼ではない」というと堕姫の頸は斬られていたのです。

2人で1人の鬼である堕姫と妓夫太郎

泣きじゃくる堕姫

引用元:鬼滅の刃

ところが、頸を斬られて消滅しないどころか、「ほんとにアタシは上弦の陸だもん!本当だもん!」と泣き出し、「お兄ちゃああん!!」と叫ぶと、彼女の帯から妓夫太郎が登場。早い攻撃に宇髄も対応できず、猛毒がついた鎌で斬られてしまいます。

通常であれば即死の毒ですが、毒耐性のある宇髄はなんとか持ちこたえるも時間稼ぎ程度の猶予しかないため、炭治郎・宇髄と妓夫太郎、善逸・伊之助と堕姫に別れて戦闘が始まりました。

炭治郎は宇髄の戦闘サポートをしながら、雛鶴が放った藤の花の毒が塗られたクナイによって隙をつくることに成功し、わずかな一瞬を狙って炭治郎は妓夫太郎の頸を斬ろうとするも即座に毒を分解され、ノーモーションで「円斬旋回・飛び血鎌」を放って防がれてしまったのです。

その後、炭治郎は善逸たちの戦いに巻き込まれ、両者とも防戦一方であったため炭治郎は一時妓夫太郎を宇髄に任せ、先に堕姫の頸を先に落とそうと3人で彼女を攻撃し攻撃力のある伊之介の日輪刀によって頸を斬ることに成功します。

伊之助は堕姫の頸を持って逃げようとしますが、妓夫太郎がやってきて伊之助は胸を刺されてしまったのです。

宇髄の方へ向かうと、左腕を斬られ倒れているところを発見し助け出そうとした瞬間、堕姫の攻撃によって建物が倒壊し、炭治郎はそれに巻き込まれて意識を失ってしまいました。

長年負けることのなかった上弦の記録が打ち破れる

頸を斬られる堕姫と妓夫太郎

引用元:鬼滅の刃

目を覚ますと目の前には妓夫太郎がおり、「お前も鬼になったらどうだ!妹のために!そうじゃなきゃあ妹もぶち殺すぞ」と言います。

善逸は建物の瓦礫に挟まれ、伊之助は胸を刺されて意識不明でしたが、炭治郎は仲間が倒れていても立ち上がり、雛鶴から渡されていた藤の花の毒がついたクナイを妓夫太郎に悟られずに刺し、頭突きを入れて身体の自由が効かないうちに頸を落とすため日輪刀を振りかざしました。

それを阻止するため堕姫が炭治郎に襲いかかりますが、瓦礫から脱出した善逸によって抑えられ、炭治郎の攻撃を避けた妓夫太郎の攻撃も宇髄によって防がれ、炭治郎が頸を落とせという宇髄からの命を受け彼の頸を刎ねます。

一方、堕姫も善逸の攻撃によって追い詰められ、胸を貫かれて意識不明だったはずの伊之助も堕姫に斬りかかり、彼女も首を落とされてしまうのです。

堕姫・妓夫太郎の悲惨な過去

大人から殴られる妓夫太郎

引用元:鬼滅の刃

100年以上前に、遊郭の中でも最下層の劣悪な環境の中で生まれた彼は、生まれた瞬間から親に殺されそうになるという過酷な幼少時代を過ごしました。

また、見た目の美しさを売る遊郭において彼の醜い姿は親を含め周囲の人間からも蔑まれ、食事すらもろくに与えて貰えず、そこら辺にいるネズミや虫を食べて生き続けていたのです。

誰にも相手にされることのない彼は、誰かが忘れていった鎌で遊ぶ毎日を過ごしていました。

美人な妹の梅

引用元:鬼滅の刃

そんな毎日を変えたのが妹の梅の誕生でした。

梅という名前は母が死に至る原因となった梅毒からきたもので、彼も最初は梅という名前に反対していましたが、幼い頃から大人もたじろぐ程の美貌を兼ね備えた梅の存在は、周りの人間から疎まれていた彼にとって自慢の妹となりました。

母親は梅の髪色を気持ち悪いと散々に扱っており、カミソリで梅の髪を切ろうとしたところ、兄が逆上し大暴れしたことをキッカケに母親は兄妹に近づくことは無くなります。

その頃、自分の腕っぷしが強いと知った兄は昔から使っていた鎌を利用し妓夫として遊郭の掛け金回収の取り立ての仕事を始める事になって、彼の仕事の名前から妓夫太郎と呼ばれるようになったのです。

妓夫太郎の気味の悪さから仕事は順調に進み、このまま何事も上手くいくと確信していた時でした。

罰として燃やされる梅

引用元:鬼滅の刃

遊女として仕事に出ていた梅は、兄の妓夫太郎を罵倒した客の片目を失明させるという事件を起こします。

罰として梅は生きたまま全身を焼かれるという報復を受け、妓夫太郎がその場に駆け付けた時には全身は黒く焦げ、辛うじて息ができる状態でした。変わり果てた妹の姿に、思わず彼は絶叫

全てを憎むと誓う妓夫太郎

引用元:鬼滅の刃

「わあああああああ!!やめろやめろやめろ!俺から取り立てるな!」

「何も与えなかったくせに取り立てるのか!許さねえ!許さねえ!」

「元に戻せ俺の妹を!でなけりゃ神も仏も皆殺してやる!」

妹を抱きかかえ絶叫する妓夫太郎の背後から、目を潰された侍が刀を振り上げ店の女将と共に殺害しようとします。

店の女将は客に対して強引すぎる掛け金回収を行う妓夫太郎を厄介に思っており、客であった侍と共謀し彼を抹消させようと企てていたのです。

殺そうとする2人の姿を見て何かが切れた妓夫太郎は愛用の鎌で反撃し、2人を殺害します。

鬼となった梅と妓夫太郎

堕姫と妓夫太郎の前に現れる童磨

引用元:鬼滅の刃

瀕死の梅を抱え雪の中の街を当てもなく彷徨う中、やがて妓夫太郎も侍によって負わされた怪我によって力付きます。

そんな2人の前に現れたのが当時上弦の陸であった童磨でした。

命の大切さを説きながら人を喰っていた彼は、死にかけている梅と妓夫太郎に命の尊さを語り鬼にならないかと誘いをかけ、そしてその誘いに乗るままに、妓夫太郎は鬼となりました

鬼となった堕姫と妓夫太郎

引用元:鬼滅の刃

奪われるだけで与えられることの無かった人生の中で、自分が鬼となったことへの後悔は無かった妓夫太郎、他人から幸せを奪い、取り立てることのできる鬼という存在になった事は、何度生まれ変わろうとも鬼になりたいと思わせる人生だったからなのです。

上弦の陸の後任は?

善逸の兄弟子である獪岳

引用元:鬼滅の刃

  • 獪岳(かいがく)
  • 善逸の兄弟子
  • 血鬼術 :全集中"雷の呼吸"と相手の体を崩壊
  • 声優:細谷佳正

我妻善逸の兄弟子にあたる獪岳は、元・鳴柱である桑島 慈五郎(くわじま じごろう)のもと、雷の呼吸の継承者として善逸と共に修行に励んでいた存在でした。

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善逸の兄弟子である獪岳

二人の関係は決して良いと言えるものではなく、獪岳は修行に取り組もうとせず逃げてばかりの善逸のことを嫌っており、何かと厳しい言葉を投げかけては「先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!」だと善逸に言い放ち、剣士を辞めるよう責め立てます。

善逸もまた獪岳を嫌ってはいるものの、自分とは違いひたむきに努力を重ねる彼を尊敬していました。

獪岳は雷の呼吸・壱ノ型だけが唯一使えなかったのに対し、善逸が雷の呼吸・壱ノ型しか使えないという理由から桑島は二人を共同で雷の呼吸の後継者にしようと考えていましたが、獪岳は善逸と自分が同列に扱われるのが納得できず、善逸が贔屓されているのではないかと考えるようになりました。

「自分の才能を正しく評価する者が善で、自分を正しく評価出来ない者が悪」として獪岳は熱心な努力家であり、真面目に鍛錬に励んでいた反面、傲慢で自分が何より正しいと思っていて、真面目で努力家が故に自分の努力は認められて当然であると考えているため、非常に承認欲求が強い性格と言えるでしょう。

努力もしようとしない善逸の事を嫌い、また、自分の実力を正当に評価しようとしない桑島にも腹を立てるようになってしまうのです。

前任は現・上弦の弐 童磨(どうま)

扇を構える童磨(どうま)

引用元:鬼滅の刃

  • 十二鬼月の上弦の弐
  • 血鬼術:冷気を自在に操る
  • 新興宗教「万世極楽教」の教祖

人間だった妓夫太郎と堕姫を鬼にした本人であり、当時は上弦の陸。

作中で昇格が判明した唯一の鬼であり、「入れ替わりの血戦」で当時の上弦の弐に勝利し、昇格した鬼です。

「万世極楽教」の前身である「極楽教」の教祖夫婦のもとに生まれ、虹色がかった瞳と白橡色の髪といった特異な容姿に加え高い知性を併せ持っていたことから、「神の声が聞こえる特別な子」として大人たちに神格化され祭り上げられます。

しかし、当の本人は神の声などまったく聞こえず、神の子を演じながらも、「人間は死んだら無になるだけ」と徹底的な無神論者となっていき、「愚かで気の毒な人間を救って幸せにしてやるのが俺の使命」と考えるようになるのです。

20歳の時に無惨と出会い、感銘を受けた童磨は自身を鬼に変えて貰い、「極楽教」を「万世極楽教」と改め、愚行を行う人間達を苦しみから解放する為に喰らい、自らの一部として永遠の存在にしてやることで「愚かな人間を俺が救ってやる」というスタンスへと変わります。

童磨は人であった頃から心が空白そのものであったため、信者達の欲望で身を崩す様子を馬鹿馬鹿しく思っていましたが、それがどんな感覚であるのかという興味は持っていました。

また、自分は金も地位も老いのない体も持っていましたが特に何も感じず、相手を替えながら子供の様な恋愛ごっこもしていたようです。

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しかし感情が動かない当人からすれば、文字通り子供のおままごと感覚だったとか。

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上弦の陸が死亡した経緯と公認のまとめ

  • 倒し方は2人同時に頸を斬ること
  • 妓夫太郎と堕姫は実の兄弟
  • 2人を鬼にしたのは童磨
  • 後任は獪岳

鬼として多くの命を葬った兄妹です。

誰も手を差し伸べず救おうとしない人がいなければ彼らも鬼になることもなく当たり前の生活ができたのかと思うと、彼らを鬼にしてしまったのは人であり、それを自覚できなかった大人の責任なのかなと思わせられました。

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