主人公猫猫が持ち前の好奇心と薬の知識で事件の謎を解く、ミステリー×ラブコメディーの中華ストーリー薬屋のひとりごと。
妃が一堂に会する園遊会の話では、猫猫がかんざしを渡される場面が何回かあり、侍女が「かんざしをもらう意味」という言葉が出ました。
猫猫が理解しなかったためかんざしをもらう意味に疑問を持ったまま読み進めることになったのですが、そんなかんざしをもらう意味について考察を交えて解説していきます。
かんざしには2つの意味がある?
かんざしの意味について話題になるシーンは読んでいて特に疑問が生じたシーンでした。当の猫猫が、最後までかんざしの意味を理解しなかったため、小説でもコミックでも正しい説明はなく、「結局かんざしを送る別の意味って何だったんだ?」と疑問が残ることに。
かんざしの意味を考察するためにまずは漫画や小説で説明されたことを整理してみましょう。
作中では侍女の桜花と、友達の小蘭がかんざしの意味について触れるのですが、2人はかんざしについてなんと言っていたのでしょうか?
侍女桜花(インファ)が説明したかんざしの意味
桜花が猫猫にかんざしの意味について説明したのは園遊会の時。桜花によると、『後宮の優秀な人材を勧誘しのて、印として装飾品を渡すの、まあ、別の意味もあるんだけど。』とのこと。
優秀な人材を勧誘というのは、外の男性が後宮の中で働く女性を侍女にできる、ということでしょうか。
猫猫は興味がなかったために別の意味について尋ねませんでしたが、侍女たちにはどうやら、「別の意味」の方が大事なようです。
小蘭(シャオラン)が説明したかんざしの意味
猫猫が小蘭とおしゃべりをしていた時、もう一度かんざしのことが話題になりました。
小蘭によるとかんざしは、男性が後宮の中にいる女性を読んだり、女性が後宮から出してと男性に頼むことができるものだ、とのこと。
つまり、かんざしを使えば男性に「身元引受人」となって後宮から出してもらえる、ということも考えられます。
猫猫の勘違い
猫猫は小蘭の話を聞いて李白に身元引受人になって、一時帰宅の手伝いをしてくれないかと頼みます。
猫猫はかんざしをとても便利な道具だと思ったらしいのですが、興味がないためか、周りがどんなに李白との関係を尋ねたりおめでとうと言っても、その様子から身元引受人とは本来どういうものなのかを察することはなく、のんきに里帰りのことを考えていました。
しかし、かんざしは猫猫が考えるようなものではなく、もっと特別な意味を持つのだそう。
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かんざしをもらう別の意味
小蘭のから聞いたを猫猫はとても事務的にとらえたようですが、男性が女性を後宮から出す、女性が後宮から出してもらえるように頼むよ言うのは一般的には恋愛感情からくる行動なのでしょう。
日本でのかんざしを送る意味
江戸時代には、男性から女性にかんざしを送るというのは現代で指輪を送るのと同じ意味があったそう。
このことを日向夏先生がモチーフにしたのか、実際に昔の中国でこのような風習があったのかはわかりませんが、薬屋のひとりごとで問題になったかんざしの別の意味は、そのような、結婚とか求婚とかと結び付けてよさそうです。
身元引受人とは
作中では、猫猫が身元引受人の意味を理解していなかったことに壬氏が脱力する場面があり『どういう意味か、分かっているのか?』とかなりイライラした様子でした。
つまり、ここでの身元引受人とは、夫になる人を意味するのでしょうか。
かんざしの意味
結局かんざしをおくる別の意味は推測することしかできませんが、求婚の意味があると考えてられますね。
ただ、李白ののようにたくさんの人にかんざしを配って歩く人もいるので、あくまでただの印で、実際にそれを使う人はあまりいない、ということでしょう。
求婚の意味も、指輪ほど重いものではなく、現代でいう、例えばネックレスをプレゼントする隠れた意味のようなぼんやりとしたものなのかもしれませんね。
それでも、女性しかいない後宮にいる女性たちは素敵な結婚や出会いにあこがれているので、かんざしの話で盛り上がるのです。
猫猫がもらった装飾品
猫猫は李白からもらったかんざしを使って、里帰りすることができました。
このような感じで猫猫がもらった装飾品は今後も登場することがありそうですが、そのような期待を込めて、今後装飾品がどのような働きをするか、ちょっと考察してみようと思います。
猫猫は4人の人から装飾品をもらいました。
- 玉葉妃の首飾り
- 壬氏の男物のかんざし
- 梨花妃からの紅水晶のかんざし
- 李白からの義理のかんざし
李白からもらったかんざしは里帰りのために一度使ったのでもう出てはこないでしょう。
玉葉妃と梨花妃のかんざしはいざというときに猫猫を助ける手段になりそうなので、一番、登場しそうなのはやっぱり壬氏のかんざしでしょうか。
今後の展開によりますが、いろいろあって後宮の嫌な場所で働くことになってしまった猫猫を壬氏が連れ戻すっていう展開が見てみたいですね。
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まとめ
薬屋のひとりごとの「かんざしの意味」を考察しました。
作中でもかんざしは李白と白鈴の出会いのきっかけ、猫猫と李白が仲良くなるきっかけ、猫猫の里帰りを手伝った、など物語にも大きな役割を持っています。
今後も、かんざしが物語を動かすことが期待できそうなので、今後も薬屋のひとりごとから目が離せません。