【薬屋のひとりごと】壬氏は宦官を演じている?彼の裏の顔と正体とは

薬屋のひとりごとのもう一人の主人公壬氏。

最初の頃は位の高い「宦官」となっていましたが、物語が進むにつれてどうやら壬氏は宦官を演じていることが明らかになってきました

彼の正体は一体何なのでしょうか?彼の立場や出生の秘密も併せて詳しく見ていきましょう。

壬氏は宦官を演じている

肩に手を置き笑顔で近づく壬氏に驚く猫猫

引用:薬屋のひとりごと 一巻 第一話 後宮の呪い

壬氏は、位の高い有能な宦官(去勢された男性)と物語の最初では語られていました。

お世継ぎ様連続死の原因を突き止め、2人の妃に知らせた人間が猫猫であると見抜いた壬氏が、猫猫を追い詰めるエピソードからも彼の有能さには猫猫でなくとも息をのみます。

壬氏は字の読み書きができ、薬の知識にたけている猫猫は玉葉妃の侍女の数が足りないことが気がかりでしたので、毒見役も引き受けられ侍女として働かせるに丁度良い駒でした。

壬氏はその美貌をかわれ、帝から後宮の見張り役を任されており、高価な貿易品をすぐさま用意させたりとかなりの権力を持っています。

そんな彼ですが、薬屋のひとりごと七巻で宦官・壬氏を演じている事が明らかになったのです。

24歳の宦官・壬氏は偽りの姿

24歳の宦官・壬氏を演じている壬氏

引用:薬屋のひとりごと 七巻 第三十四話 高順

壬氏が宦官ではないと明らかになったのは第七巻。

その内容は洗練された所作をもつ後宮が現帝のものになった5年前に、宦官となった24歳の壬氏を壬氏が演じているという衝撃の告白でした。

宦官・壬氏を演じるため男でなくす芋の粉を溶かした薬を飲み続けているのです。下級妃以外なら好きにしてもよいと皇帝から言われているにもかかわらず身持ちが固い壬氏には好感が持てますよね。

高順は壬氏が幼い頃より事実を知った上で仕えており、高順の19歳の末息子と本当の壬氏は同い年であることから実の息子のように心配しているのです。

壬氏の仮面が外れたきっかけは園遊会

園遊会で猫猫に簪を渡す壬氏

引用:薬屋のひとりごと二巻 第六話 園遊会(その②)

園遊会まで壬氏は猫猫のことを「面白い玩具」にしか思っていませんでしたが、猫猫の美しい姿やそばかすの化粧をする悲しい訳を聞きようやく自分の気持ちが好意であることを自覚します。

その時に大切な簪を猫猫に渡していますが、宦官・壬氏を演じていた壬氏が本当の気持ちが抑えきれなくなったのでしょう。

里帰りをした猫猫と李白に嫉妬心をむき出しにしたりと、この時を境に人間味が出てきます。

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嫉妬にかられる壬氏

壬氏はまだ19歳の少年

高順の前で巣の自分を見せる壬氏

引用:薬屋のひとりごと 第九話 猫猫の推理

本当の壬氏はまだ19歳の少年で、高順の前で素の自分を出している描写も彼が壬氏を演じているからこその辛さが描かれていたのです。

高順は壬氏にとって唯一甘えられる父親のような存在。激務に耐えられず、弱音を吐くのもまだ幼い19歳の少年であれば無理はありません。

壬氏の正体は皇弟⁉

中性的な美しさを併せ持つ壬氏の母 阿多妃

引用:薬屋のひとりごと四巻 第十六話 蜂蜜(その①)

柘榴宮に住んでいた叔妃・阿多妃。

彼女は中性的な凛々しさと美しさを併せ持ち、更に女でありながらしっかりとした考えを持って帝と対等に向き合える素晴らしい才女でありました。

侍女たちからも慕われていましたが、侍女の忠義心の強さが悲劇を招いてしまいます。

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蜂蜜の花を見る猫猫

後に、彼女は後宮から出て離宮に住まうことになりますが、どうやら彼女と壬氏は実の親子であることが明らかになってきました。

阿多妃の悲劇

皇弟の出産と重なり、難産になってしまった阿多妃は子宮を失ってしまう

引用:薬屋のひとりごと四巻 第十七話蜂蜜(その②)

阿多妃の出産時、運悪く皇弟の出産と重なってしまい皇后と天秤にかけられ難産となり、彼女は子宮を失い子供が産めない体になってしまいました。

何が正しいかなどの判断ができなくなってしまった彼女は、大切に育てられることが約束されている皇弟の子と自分の子をすり替えてしまいます。

すり替えにより生き延びたものの肩身の狭い立場になった壬氏が、宦官を演じなくてはいけなくなったのもこのためでしょう。

壬氏の涙は母との別れが原因?

母との別れを悲しむ壬氏が猫猫を抱きしめている

引用;薬屋のひとりごと四巻 十八話 阿多妃

阿多妃が後宮を去る前夜、偶然酒に酔った壬氏は猫猫と鉢合わせます。

壬氏に酒を飲ませるだけ飲ませた後に「すっきりしたから帰れ」と追い出されたと聞かされた猫猫は「そんな人間が後宮にいるのか」と驚いてしまいますが、そんな事ができるのは壬氏の母である阿多妃しかいません。

壬氏が涙を流したのも母との別れに心を痛めたからなのでしょう。

猫猫は寒いからと自分を抱きしめ、暖をとる壬氏にあきれていましたが、事情は分からないものの涙を流す壬氏を突き放す事ができませんでした。

本当の自分を取り戻し欲しいものを手に入れることを願う壬氏

猫猫の実父に猫猫は自分のものと主張する壬氏

引用:薬屋のひとりごと六巻 第二十九話 梅毒

宦官・壬氏を演じている彼ですが、第六巻で「帝の無茶を聞き入れる事が自分の道を選ぶ唯一の方法であるから、なんだってやってやろう」と告白しています。

壬氏の願いや選びたい道について、はっきり描かれていませんが手に入れたいものの一つが猫猫であることは間違いありません

本当の自分を取り戻し、願いを叶えた先に彼の幸せがあることを願います。

壬氏は宦官を演じている?のまとめ

宦官・壬氏についてのまとめは以下の通りです。

  1. 24歳の宦官・壬氏は偽りの姿
  2. 本当の壬氏はまだ19歳の少年で、すり替えられて生き延びた阿多妃の息子
  3. 彼は本当の自分を取り戻し、猫猫を手に入れたいと願っている

宦官・壬氏が偽りのであった衝撃の事実が明らかになりました。

壬氏は位の高い宦官とはいえ、権力を持ちすぎではないか?といった疑問も阿多妃の実子であるのなら納得がいきますね。

壬氏が本当の自分を取り戻す日は来るのでしょうか?これからの薬屋のひとりごとから目が離せません!