【薬屋のひとりごと】蜂蜜の毒に人生を狂わされた侍女頭風明の悲劇!

冬のある日、石榴宮の下女の遺体が水中から上がり「投身自殺」と表向きはなりましたがその死には不審な点があり、自殺した下女は園遊会で里樹妃を毒殺しようとした犯人で、その動機は「主のため」であったという噂話を猫猫は聞くのでした。

疑念が積もる中、猫猫は壬氏から「柘榴宮に手伝いに行ってもらいたい」と依頼を受けます。

なぜ、優秀な侍女頭・風明はこのような犯罪に手を染めてしまったのでしょうか?それは、蜂蜜の毒が起こしたあまりにも悲しい事件でした。

蜂蜜が赤子に毒と知らなかった風明が犯した過ちとは?

石榴宮の主・阿多妃は中性的な美しさと凛々しさを併せ持ち女官からも羨望を集めるくらい魅力的な妃で、そんな阿多妃の侍女頭・風明は働き者で気立ての良い四夫人の侍女頭にふさわしい能力を兼ね備えた女性でした。

「この石榴宮に里樹妃を殺そうとした犯人がいるのだろうか」と呟く猫猫でしたが、風明の部屋で「ある物」を見つけてしまい彼女が2つの事件の犯人であると確信するのでした。

風明の人柄と立場

柘榴宮の主・阿多妃の侍女頭である彼女は、人当たりもよく下女がやるような仕事も率先して行うくらい働き者でした。

結婚もしていなかったことから阿多妃に対する忠義心は厚いもので四夫人の侍女頭になる位ですから、名家のお嬢様であったようですね。

親に言われるがままに行動して侍女になった彼女は、阿多妃に初めて仕えて衝撃を受けたのです。

女でありながら自分の意志を持ち、東宮と同じ目線でものを話せる阿多妃を心から尊敬していた彼女。阿多妃は彼女にとって一番大切な人でした。

里樹妃が邪魔になった理由

それでは何故、風明は里樹妃が邪魔になったのでしょうか?

阿多妃の四夫人の座を保つために里樹妃が邪魔になったとはいえ、阿多妃自身は里樹妃を可愛がっていていて、里樹妃は阿多妃を母親のように慕っており、邪気などあるはずもないのですから殺すほどでないと思いますよね。

先帝時代に里樹妃は年上の嫁である阿多妃に懐いて、よく会いに来ていたそんなある日、風明は里樹妃が赤子の時に蜂蜜のもつ毒で命が危うくなったと聞かされます。

そこで初めて、風明は自分が犯した取り返しのつかない過ちに気づいたのでした。

阿多妃がもう子供を産めなくなってしまった理由

不幸にも阿多妃の出産は皇弟と重なってしまい皇后の処置を優先せざる得なくなってしまったため、後回しにされた阿多妃は難産とり子宮を失ってしまいます。

産後、体調の良くない阿多妃に代わって赤子の世話をすることになりますが、悲劇はそこで起きてしましました。

もしも、阿多妃自身で赤子の世話をしていたら赤子は死なず、風明は犯罪に手を染めることもなかったのかもしれませんね。

阿多妃の子を取り上げたのは猫猫の養父だった

風明の部屋を覗いた時に猫猫は、投身自殺した下女の靴を見つけ事件を調べていくうちに、阿多妃の子を取り上げたのは自分の養父であったことを知ります。

養父の人柄をよく知る彼女は「後宮の医官は人手不足のため体よく押し付けられたのだろう」と推測し、花街の薬師にしては高い医術を持ち、片膝の骨を抜かれた元宦官の養父、その過去が明らかになった瞬間でした。

猫猫の優しくも残酷な提案

産後の体調がよくなかった阿多妃に代わって赤子の世話をしていた風明は、滋養に良いとされる蜂蜜を与えていました。

抵抗力の弱い赤子に蜂蜜は致命的な毒になることを彼女は知らなかったのです。

里樹妃から蜂蜜が赤子には毒と聞かされた彼女は、阿多妃には唯一の子を殺した原因が自分である事を知られたくなく、一番大切な人の一番大切なものを奪ってしまった彼女はこの時もうすでに狂ってしまっていたのかもしれません。

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慟哭する彼女に猫猫は、「殺害動機は阿多妃の四夫人の座を保つため」と自首して話すことを提案しましたが、これは風明は死ぬことになっても阿多妃に赤子の死を隠匿すことはできるからです。

猫猫の優しくも残酷な提案を風明は受け、処刑されることになったのでした。

まとめ

蜂蜜の毒に人生を狂わされた悲劇の侍女頭・風明が起こした事件の真相は以下の通りです。

  1. 風明は阿多妃の赤子に蜂蜜が毒と知らずに与えて死なせてしまった
  2. 里樹妃に蜂蜜が毒であることを聞かされた風明は、阿多妃に赤子の死の原因が自分であることを知られたくない一心から殺害しようとした
  3. 投身自殺した下女の自殺に何かしらの加担はしたものの、自殺したのは下女の意思であった

蜂蜜が風明の人生を狂わせた悲しい事件。この話は何度見ても胸が締め付けられてしまいますが、罪深いのは風明だけではありません。

阿多妃にも赤子を取りかえ、それを知らず追い込まれた2人の侍女を死なせた罪があるのです。

この事実を知っていたなら風明はこのような犯罪に手を染めなかったでしょう。

阿多妃がまた物語に登場することはあるのでしょうか?これからの薬屋のひとりごとにも注目です。

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