【薬屋のひとりごと】壬氏の誤解と嫉妬に燃える姿に困惑する猫猫

3日間の里帰りを終えて翡翠宮に戻ると、何やら不機嫌な顔の壬氏の姿に猫猫は困惑してしまいます。

なぜ里帰りをしただけでこういう態度をとられるのか疑問を感じつつも、壬氏に言われ荷物を置いて応接室に向かい身元引受人が自分ではなかったことへの嫉妬心を抑えながら壬氏は「李白とはどういう男なんだ?」と、話を進めていくのでした。

李白に支払った対価の話に猫猫は「一夜の夢に喜んでおりました。大変ご満足いただけたようでこちらとしても頑張ったかいがあります」などと言い始めて、事情を知らない壬氏に更なる追い打ちをかけます。

果たして壬氏の誤解は解けるのでしょうか?

【薬屋のひとりごと】誤解と嫉妬に燃える壬氏の姿に困惑する猫猫

里帰りをして来て早々、こんな形相で出迎えられたら猫猫でなくても逃げ出してしまいそうになりますね。

応接室に呼び出して二人きりだというのに全く甘い展開にならないのが壬氏と猫猫らしいです。

誰もを虜にする美形にも関わらず心から好いている女性に対しては右往左往してしまう壬氏に人間的な魅力を感じます。

そして、この時点で壬氏はどうやら猫猫への想いに気付いていました

一体何時から壬氏は猫猫への好意を自覚したのでしょうか?

壬氏が猫猫への好意を自覚したのは園遊会

猫猫に対して「面白い玩具」程度の認識だった壬氏が、自分の想いに気づいたのはこの園遊会の時でしょう。

猫猫を妓女にしたがる緑青館のやり手婆の気持ちがわかりますね。

この後に、猫猫がそばかすの化粧をする悲しい訳を知り責任を感じてしまいます。

園遊会の時に壬氏も猫猫に簪を渡しているのですが、壬氏の想いは全く伝わっておらず「売ったら結構な値が付きそうだ」と思ったのも猫猫らしいですし、簪に込めた想いには気づかれず更には他の男と里帰りをされるだなんて…ようやく自分の気持ちを自覚した壬氏が打ちひしがれるのも無理はありません。

けれど、そんな猫猫だからこそ惹かれてしまうのでしょうね。

俺は義理でもらったものに負けたんだな?

一方、李白はというと園遊会で簪を配り歩いていて義理で猫猫に渡しました。

まさか壬氏の嫉妬心を煽る事件を引き起こすとは夢にも思っていなかったでしょう。

李白が見返り目当てで猫猫の里帰りの話に乗った経緯は壬氏に知る由もありません。

事実だけ見れば、自分も簪を渡しているにもかかわらず李白を里帰りの身元引受人に選んだのですから「俺は義理でもらったものに負けたんだな?」と言うのも納得がいきます。

年の近い男性と二人きりで里帰りだなんて、壬氏でなくとも恋仲なのでは?と誤解してしまいますよね。

もし、これが年配の高官であれば壬氏も妙な誤解をせずに済んだのかもしれません。

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薬屋のひとりごと三巻

壬氏に更なる追い打ち

応接室で話を進めていくうちに猫猫が「壬氏さまにご満足いただける対価など思いつかなかったもので」などと言い始めるのですから話が拗れていきます。

「対価ってなんだ?それを李白ってやつに払ったのか?」恐る恐る壬氏が尋ねると、猫猫は「一夜の夢に喜んでおりました」と更に追い打ちをかけるようなこと言うのですから壬氏の受けた衝撃ははかり知れません。

不貞腐れる間もなく高順に大量の仕事を持ってこられて、現実に強制的に引き戻された哀れな壬氏に同情してしまします。

壬氏をこれほどまで振り回せる人間は帝を除いて猫猫だけでしょうね。

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薬屋のひとりごとの表紙

誤解の事実を知っていた玉葉妃の反応

大量の仕事を片付けて冷静になった壬氏が、事実を知る玉葉妃に話を聞こうとすると笑い転げるばかりで困惑してしまいます。

里帰りの身元引受人の見返りが緑青館の人気妓女との面会であることを知り、壬氏はようやく胸をなでおろしたのでした

玉葉妃が里帰りを許可をしたのもこの二人なら何事もないだろうと思ったのと壬氏の反応が面白そうだったからなのではないかと考えられます。

猫猫に人気妓女を紹介できるツテがあるとは考えてもいなかったでしょうね。

もしも、壬氏が宦官でも美形でもなかったら猫猫は迷わず彼を身元引受人にしたのでしょうか。

それはそれで複雑な気持ちになってしますね。

まとめ

壬氏が誤解していた内容は下記の通りです。

  1. 猫猫が李白に好意を持っているのではないかと思った。
  2. 身元引受人の見返りに猫猫が李白に夜伽をしたのではないかと勘違いした。
  3. 簪に込めた思いが全く猫猫に伝わっていないとは思わなかった。

恋は盲目とはよく言ったものです。周りが見えなくなっている壬氏の姿は玉葉妃でなくても笑い転げてしまいますね。

壬氏の想いが報われる日は来るのでしょうか。これからの壬氏と猫猫の恋模様にも注目です。

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