石田雨竜は千年血戦篇でユーハバッハから聖文字を与えられ「完全反立」の能力を得ましたが、読者からその能力が強すぎると話題になりました。
今回は、
- 石田雨竜の「完全反立」とその強さについて
- 石田雨竜が聖別から生き残った事について
- 石田雨竜の武器と技一覧
など、雨竜の強すぎる能力や技について紹介したいと思います。
石田雨竜の能力「完全反立」
【聖文字】 | 「A」 |
【能力名】 | 完全反立 |
雨竜は原作61巻でユーハバッハから「A」の聖文字を授かっており、固有能力として「完全反立」を会得しています。
完全反立の能力は、指定した2点の間に既に起きた出来事を逆転させるといったもので、本編ではハッシュヴァルトに負わされた怪我を入れ替えていましたが、ハッシュヴァルトの「世界調和」によって跳ね返される結果に終わりました。
ハッシュヴァルトには通用しなかったものの、曰くユーハバッハの力に刃向かえるのは石田雨竜だけとまで言われていた事から、連載当初は雨竜の「完全反立」がユーハバッハ戦の鍵になるかと予想されるも、実際にはこれっぽっちも使用されなかったので肩透かしとなったのです。
尚、ハッシュヴァルト戦ではシンプルに「傷」を逆転させたと明記していた事から、傷以外の条件も入れ替えの範囲として指定できるものと推測される為、能力の限界は未知数となっています。
石田雨竜の「滅却師最終形態」
初出原作15巻124話
散霊手套を外す事で霊子の集束レベルを爆発的に向上させる滅却師最大の力であり、引き換えに霊圧消失といった脆い観点から200年程前に死滅した過去の遺物とされる滅却師の最終形態です。
この力に未だ執心しているのは雨竜の祖父「宗弦」くらいのものだと言われています。
滅却師最終形態となった雨竜は、卍解状態の涅マユリを寄せ付けず圧倒し撤退を余儀なくさせた他、矢を放った射線上の地面をまるまる抉りとってしまう過剰な力を有しており、ペルニダに続き作中でマユリを最も追い詰めたキャラクターとなりました。
その正式名を「滅却師完聖体」と呼び、滅却師が200年の歳月と研鑽を重ねて完成させた戦闘形態であり、滅却師最終形態の相違点としては滅却師の力を失うことなく何度も行使可能で、術者によっては一段階と二段階に隔てて進化することができます。
石田雨竜の滅却師完聖体は不明
ユーハバッハの手で聖文字を授かった者はジェラルドとペルニダ除き全員が滅却師完聖体を使用する事ができます。
しかし、雨竜は作中に完聖体を使用する事はなかったのでその能力は詳細不明なのです。
非常に残念ではありますが、基本的には完聖体は滅却師最終形態同様に霊子の集束レベルを爆発的に向上させる事に変わりないので、ただでさえチートである「完全反立」の強化に繋がるか、性能の拡張が予想されます。
完全反立を習得した石田雨竜が強すぎる
「完全反立」は能力の性質上、即死攻撃を受けない限りはどんな致命傷をもそのまま逆転させることが可能な為、事実上、雨竜を倒すには能力を発動させる前に即死させる他ありません。
また、最終的に雨竜は、
- 聖文字「A」
- 滅却師完聖体
- 血装
恐らくこれらの力を有したままの状態で生還しています。
ユーハバッハの死後、聖別を受けたものは聖文字を回収された事で完聖体の力を失いはしましたが、固有能力は健在という観点から、聖別を受けていない雨竜は聖文字の力がそのままなので恐らく完聖体にはなれるでしょう。
ハッシュヴァルトには攻略されてしまいましたが、「完全反立」に対抗できる能力は今のところ「世界調和」しか判明していない為、そのチート性能はユーハバッハやハッシュヴァルトに次ぐ強さです。
雨竜が聖別から逃れられた理由は不明
- 原作61巻
混血統である滅却師は9年前にユーハバッハが行った聖別で力を奪われ間もなく死亡したのは周知の事実ですが、虚や死神の力が混在する一護と違い、ただの純血種の雨竜がどうして生き残れたのかは残念ながら解明されていません。
ユーハバッハ自身、雨竜が聖別を超え生き残った史上唯一の滅却師であると理由から「最後の生き残り」と表現しています。
それ故に雨竜自身に聖別を逃れた理由が何かしらあるのではとユーハバッハは考えていましたが残念ながら真相に辿り着く事無く退場し、似たような観点を持っていたハッシュヴァルトもまた雨竜を警戒していましたが死亡した為に真相は不明のままです。
血装が関係している説 |
雨竜が聖別を逃れた可能性を一つあげるとすれば血装を使えなかったからという説がファンの間で考察されています。
一護はキルゲと戦うまで滅却師の力に目覚める事がなく精神世界でも斬月が抑え込んでいる様な語りでしたが、雨竜も同様に9年前は血装を習得していません。
聖別の対象者が混血統且つ血装の習得が基準だったとすれば、竜弦が雨竜に滅却師の活動を辞めさせたり死神と関わらせたくないからと宗弦と反発していた理由にも繋がり、宗弦もまた雨竜に血装を教えていなかった事への説明にも足ると思われます。
そして一番着目してもらいたいのが聖別にかけられた滅却師は全て心臓に銀の血栓が出来て死ぬという部分であり、血栓が出来る直接的な因果関係が血装とユーハバッハにあるのではないでしょうか。
真相は分かりませんが、血装が基準であれば亡くなった叶絵と生き延びた雨竜の相違点になるでしょう。(叶絵が血装を使えるかどうかは判明していません)
ただ、それだけではユーハバッハが雨竜にしかない何かを気に留める事は無さそうなので、飽くまでも他の混血統滅却師との相違点の一つとして考えた方が良そうですね。
石田雨竜の強さは結局どのくらい?
以下は分かりやすく漢字表記に直したものになります。
つまり、ユーハバッハに力を与えられた雨竜は、最終的に聖別に選ばれる事なく生存している為に聖文字の力を宿した状態であると推察され、その戦闘力は現存する滅却師の中でトップである事は間違いありません。
したがって、雨竜が敵対すれば隊長格総出か剣八クラスの人材の投入が必要でしょう。
とは言え、10年後には現世で医者として暮らしている事から見ても、ユーハバッハの様に力を分け与える能力も持ち合わせていないため無害ではあるものの、尸魂界からは脅威認定こそされていませんが監視対象になっています。
今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
石田雨竜の戦績
雨竜の戦績は13戦5勝6敗2分とあまり芳しくありませんが、敗北の殆どがその当時の力量と比較して格上との戦闘になるので仕方ない部分があります。
以下は雨竜が正式に戦った戦闘をピックアップし勝敗をまとめた一覧表です。
対戦相手 | 詳細 | 備考 | 勝敗 |
黒崎一護 | 虚退治勝負。 | 死神代行篇 | △ |
阿散井恋次 | ルキア連行に居合わせる。 | 尸魂界篇導入 | × |
一貫坂慈楼坊 | 瀞霊廷侵入時に邂逅し勝利。「鎌鼬」の称号を獲得。 | 尸魂界篇 | 〇 |
涅マユリ | 滅却師最終形態で致命傷を与えるがマユリの逃亡により、実質痛み分け寄りの勝利。 | 尸魂界篇 | 〇 |
大虚(破面) | 竜弦に助けられる。 | 破面篇導入 | △ |
アイスリンガー | 虚圏22号地底路で交戦し瞬殺。 | 破面篇虚圏突入 | 〇 |
チルッチ | 魂を切り裂くもの初運用、十刃落ちに勝利。 | 虚夜宮突入 | 〇 |
ザエルアポロ | ほぼ敗北したがマユリに助けられる。 | 虚夜宮突入 | × |
ウルキオラ第二階層 | 一護敗北後に応戦するも片腕損失。 | 虚夜宮突入 | × |
痣城剣八 | 圧倒的な力の差で敗北し、滅却師十字と「鎌鼬」の称号を奪われる。 | 小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」 | × |
銀城空吾 | 不意を突かれ病院送りに。 | 死神代行消失篇 | × |
ハッシュヴァルト | 能力を完封されて敗北するが、ユーハバッハの聖別に助けられる。 | 千年血戦篇 | × |
ユーハバッハ | 竜弦から託された「銀の鏃」を放ち一時的に能力を封じ込めた間に一護が撃破。 | 千年血戦篇 | 〇 |
石田雨竜の武器と技一覧
雨竜は滅却師の基本能力である霊子を集束させ凝縮して作った武器、弧雀(霊子兵装)と呼ばれる弓矢を基本的には愛用しており、低級虚ならば一撃で葬る事も可能ですが、初期の雨竜では数百と射貫く前に体力が消耗し威力が落ちるというのがネックでした。
しかし、物語が進むにつれて様々な新装備を披露し、視覚的にも読者を楽しませてくれたのです。
以下は雨竜が使用した武器と技の変遷になります。
武器名 | 詳細 | 備考 |
散霊手套 | 霊子を高レベルで拡散できる手袋で、これをつけた状態で七日七夜弓を成せれば散霊手套の拡散能力を上回る霊子集束能力と、滅却師の真髄に近づくほどの力を手に入れる事ができるとされています。
その昔、宗弦が帝国から持ち出したものであり、正式名称は「苦難の手袋」と言い、千年血戦編では雨竜が新世界城を破壊する罠として仕掛けに使っていました。 |
原作11巻 |
銀嶺弧雀 | 虚圏突入時に披露された五角形の滅却十字を媒介にした雨竜の新たな霊子兵装で、最大で1200発の連射が可能となり、範囲と段数が桁違いに向上した弓を放ちます。 | 原作28巻 |
技名 | 能力 | 備考 |
光の雨 | 相手の頭上から無数の矢を放つ技で、破面篇では一護が刀剣解放第二階層のウルキオラにやられた直後に雨竜が急襲に出ましたが、ウルキオラにダメージを与える事はできませんでした。 | 原作40巻 |
乱装天傀 | 無数の糸状に縒り合わせた霊子の束を動かない箇所に接続して傀儡の様に強制的に動かす技で、本来は老いた滅却師が虚と戦うため体を動かせるよう生み出されたものです。
腱が切れようと骨が折れようとこの術の前に意味は無く、体が塵にまるまで戦うことができる滅却師の最高戦闘霊術だとされ、涅マユリが研究してきた滅却師の中には扱える者がいなかたっと名言されており、それを雨竜は高校生という若さで習得していました。 |
原作15巻 |
銀筒 | 滅却師が霊力を溜めこんだ筒状の道具で、予め幾つか用意しておくことでいざという時に便利なことこの上ない汎用性の高い道具であり、使用する本数に応じて様々な効力を発揮します。 | 原作26巻 |
技名 | 能力 | 備考 |
聖噬 | 口上は「大気の戦陣を杯に受けよ(レンゼ・フォルメル・ヴェント・イ・グラール)」であり、四つの銀筒を投げつけ柱上の結界が展開すると同時に結界内に触れた部位を抉る攻撃が可能で、大虚に使用しました。 | 原作21巻 |
緑杯 | 口上は「盃よ西方に傾け(イ・シェンク・ツァイヒ)」であり、滅却師の力を取り戻す過程での修行中、竜弦の攻撃を回避する際に足を滑らせ落下しそうになった時に銀筒を二本使用し落下の衝撃から自分の身を守ることに使用しました。 | 原作26巻 |
五架縛 | 口上は「銀鞭下りて五手石床に堕つ(ツィエルトクリーク・フォン・キーツ・ハルト・フィエルト)」であり、敵に接近した後、銀筒を一本使用することで五つの帯の展開と共に対象を包み込み捕縛する術のようで、修行中に竜弦相手に使用しましたが即時破られます。 | 原作26巻 |
魂を切り裂くもの | 竜弦の総合病院の倉庫から勝手に持ちだした滅却師唯一の刃を持つ武器であり、短刀ほどの長さの刀身は霊子を纏い青く光り一秒に300万回も往復していることからチェーンソーのように用いる事ができます。
柄頭に霊子を蓄えておくことで一時的に刃を回復することもでき、見た目が刃物に近い事から剣だと誤解を受けるものの、弓の矢として使用することも可能です。 |
原作29巻 |
技名 | 能力 | 備考 |
破芒陣 | ゼーレシュナイダーで描いた滅却印の陣の中に敵を閉じ込めた後、銀筒の霊子をゼーレシュナイダーに流し込む事で陣内に爆発を引き起こす技で、滅却印を描く必要性があることから対面での使用に不向きな技です。 | 原作31巻 |
技名 | 能力 | 備考 |
飛廉脚 | 霊子の集束が得意な滅却師の高等歩法で、足元に作る霊子の流れに乗り高速移動を可能にした移動術です。
死神の「瞬歩」や破面の「響転」と類似しますが、周囲の霊子を使う移動術なので自分の霊圧を消耗する事が無いのがメリットであり、霊子が濃い場所であればその分術者の性能も向上します。 速度に関してはワープに近い破面の「響転」がやや抜きん出ていますが、実態は使用者によるので歩法術に優劣はつけ難いものの、小説で登場した産絹彦禰は三つの歩法を組み合わせたオリジナルかつ最速と思われる歩法術を生み出していた事から、彦禰が生み出した三つの歩法を組み合わせた歩法術が現状最速かもしれません。 |
石田雨竜の完全反立や強すぎる能力についてのまとめ
雨竜はユーハバッハの後継者となった即日、血を呑む事で「A」の聖文字を与えられ「完全反立」を使えるようになり、同様に描写はないものの血装を扱える様になった筈です。
ユーハバッハ亡き今、それらを有した状態の雨竜は混血統滅却師ながら現存する滅却師の中で最強であり、護廷の隊長達をもってしても即死させる手段が無ければ「完全反立」の返り討ちとなるでしょう。
また、聖文字が回収されていないという事は、滅却師完聖体も使用可能という事になるので、完全反立のチート性が更なる次元へ昇華する可能性が高く、恐らく雨竜に対抗できる者は一護や藍染、そして剣八等の一つ上の次元に立つ者だと考えられますが、雨竜の耐久性だけは憂慮すべき案件なので実際には列挙した人選に少し劣るくらいの実力ではないでしょうか。
公式的には最終章以降、雨竜が聖文字を扱える事に言及がないので分かりませんが、聖文字も完聖体も使用可能であればあの世界で上位の強さである事に間違いありませんね。
↓石田雨竜の結婚事情や私生活についてはこちら
石田雨竜は一護の好敵手であり理解者であり仲間として最後まで共に戦ってきましたが、最終回にて誰かと結婚したのかどうかは明らかになってません。 そこで今回は、 石田雨竜の結婚事情 石田雨竜のプロフィールと私生活の背景 […]