怪人協会編の終盤、ヒーローと怪人協会の戦いが佳境に入ると遂にホームレス帝等の幹部達と総力戦になります。
そんな中、ホームレス帝がS級ヒーローを圧倒する姿から強すぎると話題になっており、S級ヒーローはホームレス帝を含む幹部達の猛攻に成す術なく蹂躙されていきました。
そこで今回は、
- ホームレス帝のプロフィール
- ホームレス帝の能力と正体
- ホームレス帝の強さの考察
- ホームレス帝の死亡回
などホームレス帝について紹介したいと思います。
ホームレス帝のプロフィール
【名前】 | ホームレス帝 |
【所属】 | 怪人協会幹部 |
【災害レベル】 | 竜 |
【能力】 | 光パワー(光子弾) |
【初登場単行本 | 単行本18巻90撃目「鍋」(第130話) |
ホームレス帝は怪人名の通り薄汚れたジャージにボサボサの長髪と髭を伸ばしたホームレスのような風体の男であり、とある事情で強大な力を得た人間の怪人です。
小さな王冠とマントを羽織っているのが特徴であり、口調もやや上から目線の口語になります。
ホームレス帝の能力
ホームレス帝の能力は正体不明の光パワーから放たれる無尽蔵の光子弾です。
野球ボール程度のものからドラゴンボールの特大な元気玉サイズものまで自由に作り出す事が出来、小さな光子弾を自身の周囲に展開させて防御に使用する事や、幽遊白書の霊丸のように指先から特大の光パワーを放つ事も出来ます。
展開させる光子弾の数々はそれぞれ誘導弾のように自由にコントロール出来る為、タツマキのように自由に飛行出来る相手でもどこまでも追尾する事も可能です。
また、全ての光子弾や光パワーは通常であれば致命傷に至る程の威力がある為、直撃すれば消し飛ばされてしまいます。
名称付きの必殺技としては、整列爆撃や超過密絨毯爆撃が登場しました。
ホームレス帝の正体
ホームレス帝の正体は「神」から神通力を授かった無職の人間です。
当時、新入社員歓迎会で上司に裸踊りを強要されたホームレス帝は翌日セクハラ扱いで会社をクビになると、借家を追い出されて人間社会を離れた世捨て人状態になりました。
ただ、無職となり空を眺めていると人間など地球という大きな存在に包まれているだけのちっぽけな存在に過ぎず、大地ほどの建造物よりも大きく空はどんな証明よりも明るいとして、上司への恨み等どうでもよくなったのです。
しかし、ホームレス帝は母なる地球が築いてきた生態系から自分勝手に逸脱し自前のルールの中で自己中心的に繁栄している人間どもの愚かさ、そんな連中に下等な扱いを受けているという現実を悟ってしまうのでした。
そして、人間達が浅知恵から作り上げた醜く狭く愚かな世界から身も心も脱出し自然に還り母なる地球と真の共存を実現する為には「自死」するしかないと覚悟を決めるのですが、首つりを決行する直前に目の前に神が現れたのです。
神は人間は愚かだがホームレス帝の考えは正しいと述べると、ホームレス帝に力を授けました。
ホームレス帝は神から授かった力を「神通力」と呼び、自分が神に選ばれた理由は愚かな人類は地球にとって有害な存在であるという答えを知っているからだと述べており、自分の役目はその存在と文明を破壊する事だと考えています。
ホームレス帝の口癖である「摂理執行」とは、行き過ぎた傲慢な人間を星に還す事です。
ホームレス帝が強すぎると言われる理由
ホームレス帝は、災害レベル「竜」に分類される怪人の中でもトップクラスの実力を持っています。
そして「竜」の中でもS級トップヒーロー相手に即死級の光子弾を無尽蔵に浴びせ続けるという規格外な出力の高さから攻撃面では圧倒的です。
作中ではゾンビマンを何度も殺害している他、同じ災害レベル「竜」の黒い精子からも「シャレにならない威力」と警戒されており、そのシャレにならない威力の光子弾を連発しながらも疲労を一切見せない様子が描かれています。
しかし、ホームレス帝の身体能力は光パワーを除くとただの人間と同程度であるという弱点がある為、圧倒的強者ではありません。
その為、光パワーを掻い潜って接近し捕縛、もしくは自身の光子弾に耐えうる肉体を持たないので自爆に持っていけば制圧する事が出来ます。
ホームレス帝とゾンビマンはどちらが強い
ホームレス帝とゾンビマンでは単行本23巻で描かれた通り圧倒的にホームレス帝の方が強いです。
とは言え、ゾンビマンがどの程度で死ぬのかは現在も判明していないので無尽蔵の光パワーと不死身の肉体の戦いになりますので勝敗を決めるのは時間が掛かりそうですね。
ただ、ゾンビマンは肉体を復活させる為に対話で時間稼ぎをしていたので光パワーを受け続けると本当に死亡してしまう可能性が高いので、意外と短時間でホームレス帝が勝利出来そうです。
なお、本編ではホームレス帝がキングを警戒する中、ゾンビマンが地中から飛び出してホームレス帝を捕縛した事で形勢逆転していますので、状況次第でホームレス帝の光子弾を掻い潜り本体を捕縛出来ればゾンビマンにも勝てる要素はあるかもしれません。
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ホームレス帝とワクチンマンはどちらが強い
ワクチンマンはサイタマにワンパンで倒されてしまった為に戦闘データが殆どありません。
その為、ホームレス帝とワクチンマンとでどちらが強いのかは結果不明になりますが、実は読者間においてホームレス帝とワクチンマンが扱う光子弾が一緒ではないかという見解がなされています。
どちらも認定上は災害レベル「竜」の怪人ですが、光子弾で町を半壊させているワクチンマンと光子弾で直線上に巨大な溝を掘って対象を消し飛ばすホームレス帝の描写から攻撃力はどちらも「竜」の中では上位に位置している筈です。
ただ、仮に同じ種類の能力だとしてもホームレス帝の光パワーは神から与えられた「神通力」ですので無尽蔵の光子弾がアドバンテージとなりワクチンマンが負ける可能性があります。
しかし、ホームレス帝の身体能力はただの人間なのでワクチンマンがホームレス帝と同じ規模で攻撃が出来るのならホームレス帝は負けるでしょう。
描写的には若干ホームレス帝の方が火力はありそうですが、どうなるかは分かりません。
ホームレス帝とキングはどちらが強い
S級ヒーローからも一目置かれている地上最強の男キングですが、こちらも結果は予測できません。
スペックだけ見れば光パワーを持つホームレス帝が圧勝ですが、本編で描かれた通りキングが動けば何がどう転ぶかは全く予想出来ませんので、何度やってもホームレス帝が負ける可能性はあります。
身体能力だけの勝負では結構いい勝負しそうですよね。
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ホームレス帝の死亡は何話?
ホームレス帝の死亡が描かれたのは第198話「没収」(154撃目)です。
前話第197話「王手」(153撃目)、怪人協会幹部とS級ヒーローの開戦によりヒーロー側は敗色濃厚でしたがキングの登場により一触即発の睨み合いに持ち込まれると、ホームレス帝と黒い精子はキングの出方を窺います。
ヒーローの中でも戦闘データが不自然に少ないキングの出方を窺うホームレス帝はキングの実力を試すべく巨大な光子弾を形成してぶつけようと考えますが、キングが「待て、まだ気付いていないのか…?」と適当な言葉を並べた事で状況は一変しました。
先ず、足元を注意されたホームレス帝はキングの言葉の裏を読んで「光球をかわし一息でお前の懐まで間合いを詰められるがそんな足場で俺の攻撃から逃げ切れるとでも思っているのか?」と曲解すると、次にキングが「ただの人間が…」と述べれば「私の正体が光パワーを除けばただの人間と同程度の生身である事を見抜いている…!?」と更に曲解するのです。
自分の正体を黒い精子達にばらされたら困ると焦ったホームレス帝は焦燥感から光球をキングに放とうとしますが、直前に足場の瓦礫からゾンビマンが飛び出すと、ゾンビマンはホームレス帝の首を掴んで地面に叩きつけてマウントを取るのでした。
耐久面はただの人間である為、ゾンビマンに捕縛された状態で光子弾を放てば自分も無事では済まないと判断したホームレス帝は黒い精子に助けを求めますが、黒い精子はキングを警戒してホームレス帝の助けには行きません。
そして、続く第198話「没収」(154撃目)では、ゾンビマンはホームレス帝に「力」について尋問します。
地下アジトで一度交戦した際にホームレス帝はゾンビマンに自身の過去と神から与えられた神通力について話していますが、ゾンビマンは今回の一件で裏で糸を引いている存在の対策としてホームレス帝から「神」について情報を引き出そうとしていました。
しかし、ホームレス帝が「神…のことか」と呟いた瞬間に脳内に「黙れ、没収だ」という神の声が響くと、仰向けに捕縛されていたホームレス帝の視線の先、見上げた視線のゾンビマンの背後に映る遥か上空の星に神と思しき巨大な人型が佇んでいる姿が目に入り狼狽えます。
「お前の力、お前の命を没収する」と神が述べた途端、ホームレス帝は「か……ッ、カミ…」と喉の奥から声を振り絞るもののあっという間に灰の様に全身が崩れて死亡してしまうのでした。
なお、ゾンビマンはホームレス帝の死にざまから「神」と呼ばれる何かが存在する事を確信し、情報を一部のS級ヒーローと幹部で共有しています。
ホームレス帝の強さや死亡についてのまとめ
- ホームレス帝災害レベル「竜」の怪人協会幹部
- ホームレス帝は元人間で神から神通力を与えられて光パワーを使えるようになった
- ホームレス帝の光パワー(光子弾、光球)は規格外の出力の為、攻撃面だけでは怪人協会幹部トップ
- ホームレス帝は光パワーを除けば身体能力はただの人間と同程度
- ホームレス帝は第198話「没収」(154撃目)で神から力を没収されて灰化し死亡
ホームレス帝の強さは怪人協会の中で唯一神から神通力を与えられた光パワーがあったからこそですが、それにしても元々ただの人間でありながら凄まじい出力です。
正直な所、S級ヒーロー単体では対処出来ない強さですが、身体能力が凡人なので複数人で組めば犠牲は多くも討伐は可能なように思えます。
ただ、怪人協会のように徒党を組んだ場合は死角が殆ど無いのでS級でも全開時のタツマキかブラストでなければ対処出来ないでしょう。
また、一度に展開出来る光子弾の数によっても強さ予想が変わってくると思いますので、攻撃面ではサイタマを除いて作中最強レベルなのは確実だと思われます。