メタルナイトは高火力の兵器を搭載したロボットのヒーローですが、ロボット自身は無人機であり裏で遠隔操縦している人物が存在ます。
では、メタルナイトとしてヒーロー活動する者は一体何者なのでしょうか。
そこで今回は、
- メタルナイトの正体
- ボフォイ博士の正体
- 「メタルナイトはお前の敵だ」の意味
- メタルナイト＝クセーノ博士説
など、メタルナイトについて判明している事を紹介したいと思います。
メタルナイトの正体
メタルナイトは軍事開発技術の権威者であり、高火力の兵器で敵を周囲の建物ごと粉砕するS級7位のヒーローです。
その正体は科学者ボフォイ博士であり、公に登場しているのは彼が遠隔操作している無人ロボット(ヒーロー名：メタルナイト)になります。
その為、音声は片言表示ですがボフォイはモニター越しに会話可能であり、常に命を懸けて前線で戦うヒーローとは違い、命を懸けずただ兵器の性能や実験の為に活動しているようです。
彼自身はヒーローというより現実主義者であり、ヒーロー側にリスクを伴う場合には脅威となる怪人は人質事爆破するべきという主張を挙げる等、リスクを取るより確実性を選ぶ一部非人道的な一面も垣間見える一方で、結果的には人間社会存続に協力しているので未だ敵なのか味方なのか分からずスパイを疑われているキャラクターになります。
因みに童帝はボフォイの元助手です。
S級ヒーローの童帝は名前が印象的な子供のヒーローですが、若干10歳という若さで他のS級をまとめるリーダー役を務めており、S級ヒーローが全員出動するような作戦でもヒーロー協会幹部達と連携し指揮を執っています。 そんな童帝ですが、怪人協会[…]
ボフォイ博士の素顔
ボフォイ博士の姿形は後ろ姿や口許などこれまで一部だけ描かれてきましたが、素顔がしっかり描かれたのは171撃目「秘匿情報」です。
ガロウ編後、ヒーロー協会本部はメタルナイトが設計した対怪人災害総合防衛システム(特殊なセンサーにより敷地内に侵入しようとしているあらゆる災害因子に反応し迎撃・抹消する仕組み)を搭載しより堅固な要塞となると、協会は資金集めを目的に富裕層を居住区に取り入れました。
曰くこの防衛システムだけでA級ヒーロー全員分以上の働きを見せると豪語する協会員の高説の裏側でさっそく防衛システムがサイタマ(ポチと黒い精子を連れている)を感知すると、危険因子判定を受けたサイタマが防衛システムのロボットを破壊したのです。
そのせいで協会員の一部から「メタルナイトも適当な仕事をしてくれるよな」「何百億何千億とヒーロー協会の資金をつぎ込んで設計開発を依頼したのに」「どんな怪人でも撃退できるって豪語してた訳だし」と不名誉な皮肉を言われてしまうのですが、遂に次のシーンで迎撃システムが爆発する際の映像をモニターで確認する素顔のボフォイ博士が描かれました。
容姿は作中度々描かれていた口許通り白髪で頭頂部が禿げ上がった初老くらいの男性であり、目つきは強めです。
ボフォイ博士は防衛システムのロボットにレベルを設定しており、最高のレベル10は災害レベル「鬼」の怪人2匹同時に戦わせて勝った実績を持つ程でしたが、映像を解析してそれらを倒したA級39位ハゲマントに目を付けると、協会のデータベースからサイタマの成長速度・経歴等の記録を盗み見て「万が一にでもこのオレの敵になり得るのなら…観察しておくか…」と一目置くようになります。
また、映像を見ただけでサイタマの腕を本物と見込み、S級ヒーロー並かそれ以上の戦力者と想定している為、サイタマの強さを知る一人になりました。
「メタルナイトはお前の敵だ」の意味
単行本7巻35撃目「戦い」にて、サイタマがボロスと戦いタツマキが母艦を沈める最中、S級9位駆動騎士は決着がつきそうになると一足早く帰路につきますが、その際にジェノスに声を掛けると小声で「メタルナイトはお前の敵だ、気を付けろ」と意味深な忠告をしています。
暫くはその意味は分かりませんが、原作web版ではネオヒーローズ編の最中にその言葉の意味が描かれました。
ジェノスは暴走サイボーグ(※原作は狂サイボーグ)に故郷と家族を襲われて失った過去がありますが、実は駆動騎士もジェノスの町と家族を襲った暴走サイボーグに故郷を滅ぼされた被害者であり、駆動騎士は独自に調査を重ねた結果暴走サイボーグの開発者がボフォイ博士と睨みジェノスをメタルナイトに近づかせないよう牽制として忠告したのです。
また、ジェノスの焼却砲や強化筋線維、人口神経やエネルギー核がメタルナイトの手に渡ると困るという私情もありました。
メタルナイト(ボフォイ博士)は黒幕なのか
駆動騎士の見解ではボフォイ博士は一言で表すと「悪」であり、科学者として類稀な才能の持ち主であるものの倫理観の欠如が著しく数字の上でしか物事を判断できない心持たぬ機械と同じと述べています。
そんなボフォイは、正義感あるヒーローに偽装しヒーロー協会の軍事防衛機能の大部分のシステムを掌握し事実上乗っ取った状態である事、協会本部に怪人を洗脳・改造し人工繁殖させ兵隊化させる目的の怪人収容所で生体兵器を作り出そうとしている事、ネオヒーローズ編で活発化する怪人の中にチップが内蔵された改造怪人が紛れているが仕込んだのはボフォイではないかと疑われている事等々、現在は駆動騎士や童帝に疑われている段階です。
また、駆動騎士曰くボフォイは危険思想を持つ人間に接触し自身の科学力を以ってそれを実現するだけの力を与え自由に暴れさせる事で都合の良い駒にし社会に混乱を与えており、ヒーロー協会や警察等の治安組織を疲弊させ続け国力の低下を促し人間の抵抗力が弱り切ったタイミングで世界を支配しようとしていると述べています。
しかし、怪人協会が出現したガロウ編ではボフォイは童帝との通信で自分の提案を却下された為に人質救出作戦に参加しない事を表明していますが、それと同時に怪人に突き出された不利な条件の土俵にむざむざ踏み込めば何人ものヒーローが犠牲になるのは容易に想像出来るとしてヒーロー協会の戦力を無暗に落とし人質救出から得られる利権を最優先とした作戦を蔑如しました。
この事から駆動騎士が思い描くボフォイの印象とはやや相違が見られます。
また、童帝が人質の位置情報を訊ねると「教えない事で人質を見殺しにするか、教える事で人質のみならずお前達(ヒーロー達)の死をも招くかだ…」と己の正義に基づいた上で合理的に考え選択する姿勢を見せる上で怪人王オロチとの交戦情報を童帝に提供する他、恐れているのは怪人協会そのものではない、他の「悪」はきっと今も人類の守りが手薄になった所を虎視眈々と狙っているとして「お前も気をつけろ、隣にいる人間を信用するな」と忠告しているのです。
皮肉にも駆動騎士がジェノスに発した忠告とボフォイが童帝に発した忠告は酷似しています。
しかし、ネオヒーローズ編ではネオヒーローズに移籍した童帝が頻発する怪人の中に何体か謎のチップ入りの殆どサイボーグ状態の怪人が混ざっている事からその分野に精通するボフォイを怪しみ通信を試みますが、ボフォイは他団体に移籍した童帝とは既に袂を分かったと主張し情報漏洩を防ぐ為に童帝の質問に一切答えませんでした。
また、釈明しないボフォイを童帝が一層怪しむと、ボフォイは「好きにしろ、元々誰も信用するなと教えていたはずだ」と返しており、自らの嫌疑の払拭もせずに通信を切っています。
その後の「せいぜい好きに泳げ、オレは誰にも止められん」という独白は黒幕の台詞のようにも思えますが、現時点ではまだボフォイが完全に黒幕であり人類の敵なのかは定かではないのです。
ヒーロー協会所属のS級ヒーロー駆動騎士は単独で調査に赴き敵のデータを収集するタイプですが、彼を改造した科学者やバックについては謎に包まれています。 そんな中、原作web漫画では駆動騎士の正体が打ち明けられましたが、駆動騎士の言動を全て[…]
駆動騎士の主張を100％信用するならばボフォイが黒幕なのでしょうが、逆に駆動騎士の情報が間違い、若しくは駆動騎士が黒幕という可能性も捨てきれないので今後の展開を待ちましょう。
メタルナイトの正体はクセーノ博士説
メタルナイトの正体が露見されるまでは、どうやらメタルナイト＝クセーノ博士という説が囁かれていたようです。
しかし、現在ではしっかりとメタルナイトの正体がボフォイ博士と判明しているのでこの説は間違いであり、クセーノ博士とは関係ありません。
因みにクセーノ博士とは暴走サイボーグの凶行を止める為に旅を続けている正義の科学者であり、偶然通りかかった町で瀕死だったジェノスを助けた彼の命の恩人である他、ジェノスの懇願で身体改造手術を施した人物です。
メタルナイトの正体とボフォイについてのまとめ
- メタルナイトの正体は、軍事開発技術の権威者であるボフォイ博士であり、クセーノ博士とは別人
- ボフォイの素顔は171撃目「秘匿情報」で判明
- 駆動騎士がジェノスに「メタルナイトはお前の敵だ」と忠告したのは、駆動騎士自身も暴走サイボーグに故郷を襲われた被害者であり、独自に調査して暴走サイボーグの発明者がボフォイ博士でると突き止めた為、同じ境遇のジェノスにメタルナイトを牽制させる意味で述べた
- メタルナイト(ボフォイ博士)は、現在駆動騎士、童帝、ジェノスから敵として疑われているが彼が黒幕かどうかは確定ではない
今回はメタルナイトの正体ボフォイ博士について紹介してきましたが、原作のWEB版でも彼が本当に「悪」であり怪人を操っているのかは定かではありません。
漫画版でもネオヒーローズ編に突入した為、原作とは多少展開が変わるかもしれませんが、ボフォイの動向に注目ですね。