【ワンパンマン】アトミック侍は死亡した?黒い精子との決着やその後について

S級4位のアトミック侍は刀を使うヒーローです。

ガロウ編(怪人協会編)では、人質救出作戦に参加してZ市にある怪人協会本部へ突入していますが、その際推定災害レベル「竜」の黒い精子と対峙しています。

しかし、S級と言えどもアトミック侍は黒い精子にボコボコにされてしまい窮地に立たされてしまうのでした。

そこで今回は、

  1. アトミック侍の死亡について
  2. アトミック侍vs黒い精子
  3. アトミック侍のその後
  4. アトミック侍とキング

など、アトミック侍の生死を中心に黒い精子との戦いの決着やキングとのやり取りを紹介したいと思います。

アトミック侍は死亡したのか

結論から申しますとアトミック侍は死亡していません

ガロウ編では人質救出作戦に参加し弟子と共に怪人協会本部に乗り込んでいますが、内部で二手に別れて単独行動を取ると、推定災害レベル「竜」の黒い精子と遭遇し戦闘に突入しました。

しかし、黒い精子とは絶望的に相性が悪くアトミック侍は初めて命の危機に瀕したのです。

アトミック侍は黒い精子に敗北

アトミック侍は単行本23巻108撃目「真贋」の最後に黒い精子と邂逅しました。

黒い精子と対峙したアトミック侍は「ハッキリ言って楽勝だと思ってる」と傲慢不遜な態度を取ると、変形・巨大化を主体とする怪人を何十匹も斬ってきて慣れているとして、肥大化した黒い精子の腕部を切断します。

しかし、黒い精子は無数の「個」の集合体であり、どんなに斬っても引き千切っても殴り潰し捩じっても増え続ける特異の能力を持っていた為、アトミック侍の斬撃は無意味でした。

無数の黒い精子に無数の斬撃を浴びせて勝つ、と息巻くアトミック侍でしたが、アトミック斬で細切れにして尚もS級にダメージを与える攻撃力を持つ「個」の大群に押されていくと、アトミック侍は敵の強さを見誤ったと独白しボコボコにされるのです。

一方で斬撃が通用しないと分かるとアトミック侍は戦場となる建物の天井を切り崩して崩落により黒い精子を埋もれさせようとしますが、場面転換後の単行本26巻128撃目「未知」にて崩落を掻い潜った黒い精子に髪を掴まれて持ち上げられている瀕死のアトミック侍が描かれるのでした。

アトミック侍はタツマキに救出される

単行本27巻134撃目「タツマキ全開」では、童帝が支給した携帯端末を目印にタツマキが怪人協会地下に突入したヒーロー達をバリアで包み地上へと逃がしています。

これにより怪人との戦いで窮地に陥っていた各ヒーロー達が救出されますが、アトミック侍もまた黒い精子に止めを刺される直前に端末からバリアが展開し黒い精子の攻撃から身を守られたのです。

そして、バリアは地上へと浮遊を始めるとアトミック侍は建物を粉微塵に斬り刻むと追いかけてくる黒い精子をも斬り刻み落盤と共に下層へ落とし退散するのでした。

なお、去り際の台詞は「あばよ試し斬り専用怪人」です。

【最新刊】ワンパンマン
created by Rinker
WEBコミック界のカリスマと超絶絵師がタッグを組み、2012年より「となりのヤングジャンプ」にて連載。平熱系最強ヒーロー“サイタマ”の日常ノックアウトアクション!

アトミック侍は再び黒い精子に敗北

怪人協会地下から地上に出た後は他の突入班のヒーロー達と合流しています。

合流後は災害レベル「竜」のサイコスと災害レベル「竜」の怪人王オロチが合体した怪人と戦うタツマキに助力しており、他のS級ヒーロー達と初めて連携しサイコスの逃亡を阻止しました。

しかし、サイコス戦後に地上に続々と現れる災害レベル「竜」の黒い精子・ホームレス帝・ブサイク大統領・ハグキ・エビル天然水といった面々と連戦となり、アトミック侍は弟子と共にエビル天然水と対峙しますがまたしても斬撃が通用しない核が無いタイプの怪人に苦戦します。

ですが、エビル天然水は相性の良い超合金クロビカリが相手をすると、アトミック侍は援軍に来た剣聖会の面々と共に戦闘不能に陥ったタツマキとタンクトップマスターの救助を急ぐジェノスとシルバーファングに代わり黒い精子の大群の一部の相手を請け負うのです。

二度目の黒い精子戦では斬撃は効果が無いと見て斬り刻むのではなく分断しないように薄くリンゴの皮を剥くようにペラペラに刻むと刀の側面で叩き殺すという手段を用いて確固撃破していきます。

それでも黒い精子の物量は凄まじく、ほぼ全てのヒーロー達と共闘するものの依然として窮地は続き、更にはハグキの消化液を獲得したG・ブサイク大統領に斬りかかった所消化液により刀を破損し失いました。

また、G・ブサイク大統領の攻撃を受ける直前に剣聖会のアマハレに助けられたので命拾いしますが、代わりにアマハレが犠牲となります。

しかし、同じくG・ブサイク大統領の攻撃で致命傷を負った剣聖会のニチリンから秘中の剣「日輪」を受け取ると、ホームレス帝と黄金精子(42兆もの黒い精子が合体したもの)の強襲を受ける中で抜刀しホームレス帝の光の玉を全て斬り落とす他、黄金精子の12兆の右腕をしなる剣閃で裂断するのでした。

 

「日輪」とは?

日輪とは、遠い昔い海に沈んだ大陸で作られた刀であり剣聖会に代々受け継がれてきた秘中の剣です。

「日輪」と「月輪」その二口を手にした剣士は「剣聖」として天下無双の強さを得たという逸話が記録されており、剣聖会はその伝説を体現する事を宿願としています。

日輪はまた「精神感応剣」と言われる生きている刀であり、主の器を測り力を貸すかどうかを自分で決めるらしく、日輪に認められなければ抜刀は出来ません。

日輪に認められた者は一見して怪人化と見紛う力を一時的に得る事が可能であり、刀自体も折られる事の無い変則的な軌道を描きます。

日輪はニチリンが保有しており、彼の数珠の中から四次元ポケットのように登場しアトミック侍に継承されました。

日輪により一時的に災害レベル「竜」をも凌ぎえる力を発揮したアトミック侍でしたが、この力はごっそりと気を消耗するらしく数瞬の抜刀で既に疲労困憊となり膝を付いてしまいます。

そして、今度こそ絶体絶命に立たされますがここで史上最強の男S級7位のキングが登場し命拾いするのでした。

なお、キングと戦う為に黒い精子は53兆9999億9999万9900の自分と合体し白金精子となり、頭の触覚のようなモノを振り回すだけで他のヒーロー達を一撃で撃破するとアトミック侍も呆気なくやられています

関連記事

怪人協会の幹部の一人推定災害レベル「竜」の黒い精子は、約54兆匹から連なる個の集合体です。 ガロウ編ではアトミック侍と交戦し、その後もS級ヒーロー達を数の暴力で飲み込み絶望的な強さを見せつけましたがどのような最後を迎えたのでしょうか。[…]

ワンパンマンの表紙

アトミック侍は生存している

白金精子の一撃でやられてしまったアトミック侍ですが他のヒーロー達と同様にただ気絶しているだけで息はありました。

その為、復活したタンクトップマスターやキングに豚神達により救助されており、一命をとりとめています。

アトミック侍のその後

ガロウ編での怪人協会戦後、アトミック侍は怪我を完治させると共に戦った剣聖会の仲間の慰霊碑に手を合わせに赴いています。

しかし、彼の心の中には葛藤がありました。

アトミック侍がプロヒーローになったのは達人バングと競い合う為でしたが、ガロウ編後にシルバーファングは引退を表明した今、このままヒーローを続けるか悩んでいたのです。

ただ、かつてはバングと競う為に腕を磨き続けてきたアトミック侍でしたが、怪人協会との一戦で他のヒーロー達と共闘するという感覚が自分の中で得難い体験として感じている他、まだまだトップヒーローの中には実力の底が知れない者がいるとしてこのままヒーローを続けるかどうかはその者の値打ち次第であると結論づけています。

ニチリン曰く怪人協会との一戦後のアトミック侍は昔に比べて他者に寛容で視野が広くなったそうです。

アトミック侍vsキング

アトミック侍が実力の底が知れないヒーローと述べた相手はS級7位のキングでした。

弟子と共に回転寿司に訪れたアトミック侍は偶然キングと鉢合わせると彼の実力の底を確かめる為に接触しますが、キングがキングエンジンを奏でた為に話が早いとして表に連れ出します。

アトミック侍はキングの腕前を測る為に本気の勝負を申し込みますが、アトミック侍が抜刀し構えるとキングは激しくキングエンジンを鳴らし両者が身動き一つせずに睨み合いました。

そして、読み合いは退屈で好かないと申し出たアトミック侍が先制を取るように「こちらから行くぞ!」と動き出そうとした所、キングが停戦を申し出るのです。

キング曰く本日は火曜日である為エンガワトソンが放射線に含まれるポニレゼームに反応し有機ホセ現象を引き起こし、先週の木曜が満月だった為にちょうど今日の正午にデュアルスクワット化しドルゼナブリング反応を起こすらしく、このままヒーロー同士でやり合えば確実に悲惨な事態を巻き起こすとしてヒーローならば今の世界の状況でお互いにもっとやるべき事があると決闘の延期を迫るのでした。

なお、アトミック侍や決闘の立ち合いをする弟子達もキングの言葉の意味はこれっぽっちも理解できませんでしたが、アトミック侍は確かにヒーローとしてこんな事をしている場合ではないと自分の非を認めます。

しかし、手相占いのようにアトミック侍には他人が刀で物を斬っている様子を見るとその人間がどういう人生を歩んできたかが分かるという特技を持っていた為、最後の頼みとしてキングにリンゴを刀で斬って欲しいと願い出ました。

キングは剣は素人と申し出るものの、アトミック侍に言われるまま刀を渡されるとそのままリンゴを目の前に置いて両ひざを付き抜刀の構えを取ります。

が、キングは抜刀の構えを1分間取ると2分15秒後には構えを解き2分40秒後には脇に置くのでした。

一連の動作の意図が分からず無言で困惑するアトミック侍と弟子達でしたが、キングがそのまま立ち上がり去っていく姿を見送ると、アトミック侍はキングの太刀筋や一連の動きが全く何も見えなかったとして冷や汗を流すのです。

アトミック侍曰く、キングは細胞の隙間を通すような神業的な抜刀を繰り出したのでリンゴ自体が切られた事に気付いていないらしく、尚且つ刀自体も抜刀された事に気付いていないと見解を示すのでした。

自分からキングの腕前を測る為に押し掛けていながらアトミック斬を上回る斬撃を披露されたアトミック侍は何も言えなくなると、見事に筋を通し去っていったキングに対し「とんでもない化物がいたものだな」と彼への評価を今一度改めるのです。

そして、「はっはっは!こんな恥をかいたのは久方ぶりだ!」と爽快に笑ってみせると同時に自分がまだ他人を試す程の器ではないヒヨッコであると自負すると、今一度一から修行をし直す事を決起するのでした。

また、弟子達もアトミック侍の修行についていくようです。

その為、ネオヒーローズ編ではアトミック侍は修行の旅に出ているので連絡はつきません。

アトミック侍が「弱い」と言われる理由

アトミック侍は剣術に置いてプロヒーローの中でも最強ですが、読者からは「弱い」という感想が散見されます。

アトミック侍の攻撃手段は「斬る」事ですが、ボロス編で登場した災害レベル「竜」のメルザルガルドのように分裂が得意な敵でも「核」となる弱点があれば充分に斬撃で勝つ事が出来ました。

しかし、ガロウ編で登場した災害レベル「竜」の黒い精子は存在そのものが数十兆の個の集合体である為、アトミック斬で斬り刻んでも倒す事は出来ません。

また、黒い精子は分裂した小さな個体であってもS級ヒーローを蹂躙できる攻撃力を持っているのかアトミック侍は黒い精子のただの打撃でボコられているものの、同じS級の超合金クロビカリには一切ダメージが通りませんでした。

そして極めつけにはGブサイク大統領に斬りかかった所、刀そのものを溶かされて失うという失態を犯しているので、そもそも刀を損傷させられる敵が相手になると打つ手が無いのかもしれません

これらの描写からして、アトミック侍は相性の悪い敵にはとことん攻撃手段が薄く、防御面に関しては超合金クロビカリにかなり劣るとして「弱い」という印象が抱かれたのではないでしょうか。

なお、攻撃面に関しては黒い精子相手でも切断せずに斬り刻む事で敵の攻撃性能を低下させ刀の側面で叩き殺すという芸当を見せているので対応は可能であり、防御面に関しても超合金クロビカリが異常な硬さであるだけで他のS級も黒い精子の打撃でボコボコにされているので特段アトミック侍が紙耐久なわけではありません。

つまるところ、アトミック侍の強さは災害レベル「竜」下位にはギリギリ勝てるか災害レベル「竜」上位には勝てない程度の実力なのかもしれませんね。

ただ、斬撃が通じて「核」がある敵であればアトミック斬で完封出来そうです。

関連記事

漫画「ワンパンマン」に登場するS級ヒーローはヒーロー協会の最高戦力です。 では、一体全部で何人おり、どのような人物が在籍しているのでしょうか。 今回はシンプルに総勢17名のS級ヒーローを一覧にして紹介したいと思います。 S級ヒ[…]

ワンパンマンの表紙

アトミック侍の死亡や黒い精子との決着についてのまとめ

  1. アトミック侍は、ヒーロー協会の要請のもと他のヒーロー達と共に人質救出作戦に参加し怪人協会本部に突入
  2. アトミック侍は、怪人協会本部にて推定災害レベル「竜」の黒い精子と交戦し敗北しかけるがタツマキのバリアに救われる
  3. アトミック侍は、地上に出た後にGブサイク大統領に愛刀を破壊されるがニチリンから「日輪」を譲渡される
  4. アトミック侍は、ヒーロー達が人質を救出した後も地上にて怪人討伐にあたるが、黄金精子の右腕を斬り落とすものの合体した白金精子に敗北し気絶
  5. アトミック侍は、復活したタンクトップマスターやキングに豚神達により救助され生存
  6. ガロウ編以降はシルバーファングが引退した為、実力の底が知れないS級7位キングの実力を測る為に決闘を申し入れるが言葉巧み回避される
  7. アトミック侍がキングにリンゴを斬って欲しいと頼むと、キングの太刀筋が一切見えなかった為に己の未熟さを痛感し弟子達と共に一から修行をし直す事を決意しヒーロー活動を休業
  8. アトミック侍は災害レベル「竜」の下位には難なく勝てるが、災害レベル「竜」の上位には勝てない程度の強さと予想

黒い精子戦で初めて命の危機に瀕したアトミック侍でしたが、タツマキや他のS級ヒーローの助太刀により死亡する事こそ無かったものの、ガロウ編では何度も敗北を喫しています。

しかし、アトミック侍自体の実力は斬撃が通用するか否かの相性こそあれど、S級ヒーローの中で上位にあたるのは確かであり、事実災害レベル「竜」であっても下位であれば無傷で退治が可能です。

ただ、黒い精子やGブサイク大統領等は同じ「竜」判定でも明らかに上位陣である為、相手が悪かったとしか言いようが無い他、シルバーファングがGブサイク大統領を流水岩砕拳で撃退しているので「弱い」と言われても仕方ないのかもしれません。

キングとの一件で今一度修行し鍛え直しているので、今後パワーアップして再登場するであろうアトミック侍の活躍が楽しみですね。

【最新刊】ワンパンマン
created by Rinker
WEBコミック界のカリスマと超絶絵師がタッグを組み、2012年より「となりのヤングジャンプ」にて連載。平熱系最強ヒーロー“サイタマ”の日常ノックアウトアクション!