怪人協会の幹部の一人推定災害レベル「竜」の黒い精子は、約54兆匹から連なる個の集合体です。
ガロウ編ではアトミック侍と交戦し、その後もS級ヒーロー達を数の暴力で飲み込み絶望的な強さを見せつけましたがどのような最後を迎えたのでしょうか。
そこで今回は、
- 黒い精子の初登場・最後・その後の収録話数
- 黒い精子の最後
- 黒い精子のその後
- 黒い精子の強さについて
など、黒い精子の動向について紹介したいと思います。
黒い精子の初登場・最後・その後は何話に収録?
ONE版 | 村田雄介版 | |
【初登場】 | 57撃目 | 90撃目「鍋」 |
【最後】 | 81撃目 | 155撃目「神罰」 |
【その後】 | 95撃目 | 169撃目「合っちゃいけない奴」 |
ONE版と村田雄介版では展開の仕方に結構な違いがありますが、概ね初登場・最後・その後の結末は変わりありません。
初登場はS級以上にヤバすぎる奴らが揃っているという怪人の台詞と共に写し出される災害レベル「竜」の怪人協会幹部達のシルエット(ONE版はサイコスの「戦争だ」の台詞後に幹部達の挿絵)であり、本格的な登場は108撃目「真贋」(ONE版62撃目)のアトミック侍戦になります。
S級4位のアトミック侍は刀を使うヒーローです。 ガロウ編(怪人協会編)では、人質救出作戦に参加してZ市にある怪人協会本部へ突入していますが、その際推定災害レベル「竜」の黒い精子と対峙しています。 しかし、S級と言えどもアトミック[…]
なお、「最後」や「その後」の展開については着地点は一緒です。
黒い精子の最後
怪人協会地下ではアトミック侍と戦闘し一方的にボコりますがタツマキのバリアが展開された為に取り逃がしてしまいます。
その後、キングにより人質の子供が救出されると協会本部をタツマキが破壊した為に地上戦が開始され、他の幹部達と共に黒い精子は分裂し物量でS級ヒーロー達と交戦しました。
その最中に豚神と口論になり黄金精子に合体していますが、物量のごり押しで怪人側が優勢だった所に人質を安全な場所に預け戻ってきたキングが現れると、一騎打ちに持ち込もうとするキングを警戒して53兆9999億9999万9900の黒い精子が合体した白金精子に変貌するのです。
しかし、満を持して合体した白金精子はキングの煉獄無双爆熱波動砲に吹き飛ばされる(実際には怪人化ガロウに吹き飛ばされる)と、ガロウと閃光のフラッシュが対峙した所で復活し、ガロウvs閃光のフラッシュvs白金精子の三つ巴の戦いに発展します。
この三人が描く戦いの軌道はZ市上空を覆う光の幾何学的構造として中継にも記録されており、この戦いの最中にガロウは「オレの拳」として怪害神殺拳の完成に近づくと、白金精子と怪人化ガロウの戦いについていけない閃光のフラッシュが白金精子の一撃で真っ先に脱落しました。
そして、フラッシュが脱落した後も尚戦いの軌道を描く光はより高密度の構造を描き夜空に幾何学的な模様を浮かび上がらせて高次元の攻防を展開するのです。
しかし、怪人化ガロウの速度が白金精子を上回ると強烈な殴打を浴びて白金精子は地面へと叩きつけられます。
憤怒する白金精子でしたが起き上がった直後に怪人化ガロウが目にも止まらぬ速さで通過すると、白金精子は木端微塵に砕けて退治されるのでした。
黒い精子のその後はサイタマのペットになる
怪人協会の敗北後、戦場となったZ市(怪人被災地帯)は被害が甚大で瓦礫の山となっていました。
そんな中、豚神は仕留め損ねたと思ったエビル天然水を瓦礫の奥底から見つけ出すと食べて消化し完全に息の根を止めると、その様子を瓦礫に埋もれながら見ていたのが生き残った一体の黒い精子だったのです。
豚神は他にも怪人協会の生き残りがいるかもしれない事を協会の人間に伝え怪人被災地帯は今後怪人の生き残り調査がされる事になります。
黒い精子はこの個体以外全ての精子が死んだ為に細胞ストックが全く無い状態であり、現在は子犬にも勝てない程に弱体化していたのです。
その為、非常用残機を確保する為に身を隠しつつも虫でも食べてタンパク質を採ろうと海沿いをさ迷っていると、よりにもよって覚醒ガロウを一撃で倒したサイタマと遭遇してしまうのでした。
サイタマはまだこちらに気付いていませんでしたが、ジェノスと共に潮干狩りをしていた(吹き飛んだ家財を探していた)サイタマは中型犬程に縮んでしまった元推定災害レベル「竜」育ち過ぎたポチを見つけるとポチを飼う相談を始めます。
その様子を覗き見ていた黒い精子は、サイタマが動物好きであり無用な殺生をしないタイプだと推察すると、一から生きていく為に身の振り方を考えていた所でのチャンスを拾うように今後怪人協会の残党狩りが始まってもサイタマに匿ってもらえればそれ以上に安全な場所は無いと考えて一か八か賭けにでるのです。
その賭けとは猿を装い下手に出て飼ってもらおうという作戦であり、黒い精子は雑用でも何でもすると持ち掛けてサイタマに付いて行くのでした。
その結果、やや強引にポチと共にサイタマの新居のマンションの外にある犬小屋で飼ってもらえるようになりましたが、その場所がヒーロー協会本部メタルナイトが新設計したA級以上のヒーロー達が蠢く鉄壁の要塞だったのです。
なお、ペットとして飼われている間、サイタマが同じマンションに住むA級ヒーローのフォルテ・バタフライDX・鎖ガマと共同で世話をする事となり、黒い精子はポチと一緒に犬小屋でドックフードを食べて着実に力を蓄えています。
ネオヒーローズ編ではヒーロー協会とネオヒーローズの衝突を知りながらも、タツマキやサイタマのような狂った怪物がいない限り新団体は自分達の脅威にならないと結論付け現在もドッグフードを食べながらもチャンスを窺っているようです。
黒い精子が強すぎると話題
読者の中では黒い精子が強すぎると話題になっています。
怪人協会の災害レベルはギョロギョロが測定しているようですが、推定災害レベル「竜」の怪人協会幹部達の強さはどう見ても通常の災害レベル「竜」を凌駕していました。
その中でも黒い精子と言えば、
- 単体でS級ヒーローにダメージを与えるレベルが約54兆匹
- 斬る・千切る・殴る・潰す・捩じる等の攻撃は増える
- 43兆匹が合体した黄金精子は超合金クロビカリの鉄壁を凌駕
- 54兆匹が合体した白金精子はS級ヒーローの実力と閃光のフラッシュのスピードを凌駕
- 1匹になるまで殺しても死なない
- 1匹になってもタンパク質を採ればいずれ増える事が出来る
などが特徴の怪人です。
作中では閃光のフラッシュのスピードを凌ぎ超合金クロビカリの防御を崩す攻撃力を放っているので、黒い精子が本気を出すとヒーローはサイタマもしくはブラストクラスでなければ対応できないでしょう。
なお、ONE版では満身創痍のタツマキの念動力で1兆体の合体が瞬殺されており、10兆合体の黄金精子(漫画版の白金精子)の「はいそこちょっと通りますよ」をガードされる他、念動力で首を折られそうになる等、意外とタツマキとの格差が無い為、万全のタツマキが相手ならば負けていた可能性もあります。
また、覚醒ガロウに成す術なくやられている描写から見て、黒い精子の強さは覚醒ガロウ以下、S級ヒーロー以上、タツマキと同等か僅かに上下するレベルではないでしょうか。
単体での強さはA級ヒーローより強い(アマイマスクを除く)ものと思われます。
黒い精子の最後とその後のまとめ
- 黒い精子の初登場はONE版57撃目、村田雄介版90撃目「鍋」
- 黒い精子の最後はONE版81撃目、村田雄介版155撃目「神罰」
- 黒い精子のその後はONE版95撃目、村田雄介版169撃目「合っちゃいけない奴」
- 黒い精子は54兆合体・白金精子になるが覚醒ガロウに敗北し消滅
- 黒い精子は1体だけ生き延びてZ市(怪人被災地帯)を徘徊中にサイタマと遭遇
- 黒い精子は猿のフリをしてサイタマに取り入りポチと共にペットとして飼われる
- 現在もドッグフードを食べて復活のチャンスを窺っている
初登場時、強すぎてどう収拾をつけるのか予想出来なかった黒い精子でしたが、最終的には覚醒ガロウに仕留められるという最後を迎えて退場しました。
S級ヒーローを絶望に叩き落とす程の強さの白金精子を、覚醒ガロウの踏み台にする事でガロウの強さを分かりやすくしたのでしょう。
現在はサイタマのペットとして大人しく飼われていますが、どう見ても怪人の類なので今後ピンチが訪れるのか、それとも力を蓄えて復活し再び人間の敵になるのか楽しみですね。