十二鬼月上弦の鬼の2番目でありながら常に笑顔を絶やさない童磨は一見すると好青年のように見えますが、実は狂気的な人としての感性を持ち合わせていない人喰い鬼なのです。
そこで今回は、
- 無限城での童磨戦は何巻の何話?
- 童磨としのぶの戦いの最後は?童磨が恋に落ちた?
- なぜ童磨は死亡したの?
- カナヲと伊之介の童磨との戦いでどうなった?
など童磨がなぜ敗れたのか、その背景には何があったのかをご紹介します。
無限城での童磨戦は何話?
引用元:鬼滅の刃
童磨が頸を斬られ死亡したのが、19巻162話「三人の白星」です。
しのぶと童磨の戦いは「140話~143話」まで、カナヲと伊之介の童磨との戦いは「157話~163話」までです。
第16巻 「しのぶVS童磨」
- 140話 決戦の火蓋を切る
- 141話 仇
- 142話 蟲柱・胡蝶しのぶ
第17巻
- 143話 怒り
第18巻 「カナヲと伊之介VS童磨」
- 157話 舞い戻る魂
- 158話 破茶滅茶
- 159話 顔
- 160話 重なる面影・蘇る記憶
第19巻
- 161話 蝶の羽ばたき
- 162話 三人の白星
- 163話 心あふれる
しのぶVS童磨の最後はどうなる?
引用元:鬼滅の刃
圧倒的な体格差によって肩から肺にかけて大ダメージをくらってしまいますが、最後の力を振り絞り鬼の急所である頸に大抵の鬼であれば即死する量の藤の毒を突き刺すも、いとも簡単に分解されてしまったのです。
鬼滅の刃無限城での壮絶な戦いでは、沢山の柱たちが鬼に殺されてしまいますが、その中でも女性で直接鬼に殺されてしまったのが胡蝶しのぶです。 後に、甘露寺蜜璃も命を落としますが、蜜璃の場合は鬼に直接殺されるというより戦いの中で受けた傷が致命[…]
仇討ちのために奮闘してきたしのぶに賛辞のような侮辱の言葉を述べ、全身の骨を折って殺した後に自身の身体の中に吸収されました。
しのぶの死と伊之介の参戦
引用元:鬼滅の刃
目の前で大切な師匠でもあり家族でもあったしのぶの死を目の当たりにしたことで、カナヲはかつてない程の怒りに身を包まれます。
竈門炭治郎と冨岡義勇によって猗窩座が負けたことを感じ取ると、友人であったから悲しいと涙するも、カナヲに「この世に生まれてきた人たちが当たり前に感じている 喜び 悲しみや怒り 体が震えるような感動を 貴方は理解できないんでしょ?」と童磨の心が空っぽであることを指摘し、「貴方 何のために生まれてきたの?」と嘲笑されます。
この容赦ない言葉に笑顔を絶やさない童磨も真顔となり、彼の無機質な本性が現れるのです。
しのぶが死ぬ間際、やっかいな氷の能力について教えて貰っていたため初見殺しは回避するも、上弦相手に1対1では圧倒的にカナヲの力不足は明らかであり、自身の特殊能力である「動体視力」が相手に気づかれてしまいます。
目を狙う攻撃や目で追いつくことができな程の速さで攻撃を出されたしまったことで日輪刀を奪われ、絶体絶命かと思われたその時、天井を破って伊之介が登場しました。
カナヲと伊之助が童磨の頸を討つ
引用元:鬼滅の刃
伊之介の奇襲によってカナヲは日輪刀を手に入れることができますが、童磨は伊之介の存在が珍しかったようで、イノシシの被り物を奪い取りその素顔を見ると、ある女性を思い出したのです。
それが伊之介の母であり、伊之介がなぜ母に捨てられてしまったのかその過去を話し始めました。
母は自分を捨てたのではなく、殺されたと知った伊之介は全身に怒りがこみ上げてきますが、童磨は時間が無いと述べ「結晶ノ御子」に2人の相手を任せ、その場を去ろうとします。
がしかし、突然自身の身体が溶けていくのです。
しのぶの命をかけた攻撃によって、再生することもできずカナヲの接近を許してしまい、なんとかカナヲの動きを凍らせることに成功しますが、伊之介の咄嗟の判断で投げた2本の日輪刀がカナヲの刀を後押したことで、童磨の頸を落とすことに成功しました。
他の鬼と同様に頸の克服に挑みますが、どうあがいても再生することができないと判断した彼は死を受け入れたのです。
しのぶに恋する童磨
引用元:鬼滅の刃
死を受け入れた間際、童磨の目の前にはしのぶが現れます。
カナヲ達の活躍を笑顔で語るその姿に、生まれて初めて自分の心が昂っていることに驚き、「これが恋というやつかなぁ」と興奮しながら、こんなことなら天国も地獄もあるかもしれないと考えた童磨は「俺と一緒に地獄へ行かない?」としのぶを口説きました。
引用元:鬼滅の刃
童磨の誘いにしのぶは、にっこりと微笑み「とっととくたばれ糞野郎」と一言。
次の瞬間、残っていた童磨の体は伊之介によって踏み潰され完全に消滅しました。
童磨はなぜ死亡した?しのぶの計画を解説
引用元:鬼滅の刃
姉の仇討ちを計画するしのぶでしたが、身長151cmに対して体重37kgという小柄な体格であるため自身が頸を斬ることはできないと考えていました。
そのため、しのぶは自身の身体に藤の花の毒を蓄積させ、鬼に自分の体を喰わせることで仇討ちをしようと計画していたのです。
長きに渡る計画
しのぶは1年かけて少しずつ藤の花の毒を服用し、自身の身体を毒の塊として鬼に喰わせることで日輪刀に蓄積されているものよりも遥かに超える量の毒を盛るという計画を立てていました。その毒の量はしのぶの体重のおよそ700倍。
カナヲを事前にこの計画について教えられていたため、この毒が体中に巡るまでの時間稼ぎとして相手を煽るよう説明されており、勝ち目のない相手との勝負に勝つため、カナヲは童磨の感情は無いのだと嘲笑したのです。
自身を犠牲にしたこの計画によって大量の毒を服用していたしのぶの体が異様に軽いのもこの所為であると考察されており、聴覚が優れている善逸もしのぶの鼓動は他のひとよりも不気味であると述べていて、嗅覚が優れている炭治郎も藤の花の匂いを嗅いだときしのぶを連想させていることからも初登場時からすでに多くの毒を飲んでいたと考えらえます。
また、普段から顔色が悪いと義勇は気づいていたようです。
しのぶ・カナヲ・伊之助それぞれの仇討ち
童磨との最終決戦で、それぞれが様々な気持ちを抱えて戦いに挑みました。
彼によって奪われてしまった大切な人の命のために仇討ちをする三人の想いを紹介します。
童磨としのぶは「姉の仇討ち」
引用元:鬼滅の刃
姉のカナエは人と鬼が争うことが無くなればいいのにと、鬼に対しても慈悲の心を持っていました。
強さと美しさを兼ね備えた彼女は柱にまで上り詰め多くの人を救ってきましたが、童磨によって命を奪われてしまったのです。
目の前で大切な人がこと切れる姿を見たしのぶは怒りと悲しさで身を切られる辛さで溢れていきます。
カナエが17歳で亡くなる際に「鬼殺隊を辞めて普通の女の子として生きて欲しい」という言葉を遺してこの世を去っていきますが、しのぶは鬼殺隊を辞めることなく、藤の花の毒を開発し、かつての姉のように柱にまで上り詰めました。
姉の形見である羽織を背負って、姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やさず、誰にでも優しかった姉の笑顔を表すように常に笑顔でいるようになったしのぶですが、心の奥深くでは姉を殺した鬼への怒りと憎しみが支配していたのです。
童磨とカナヲは「家族の仇討ち」
引用元:鬼滅の刃
幼少期は貧しい家に生まれ、虐待が当たり前の生活をしている中で感情を持つことを捨ててしまい、カナヲは親に売られそうになる所に胡蝶姉妹がカナヲを保護し、彼女は胡蝶姉妹の家族となりました。
その後、童磨によってカナエが殺されたことによって、しのぶと同じく姉を殺された仇討ちをとることを決意します。
そんな折、しのぶから童磨を殺すための計画を話され、自身の命を犠牲にする方法に納得ができませんでしたが彼女の強い思いを受けて、自分もその計画をやり遂げることを誓います。
そして無限城にてしのぶが吸収されていくのを目の当たりにしたカナヲは怒りと憎しみの気持ちが爆発し、二人の姉の仇討ちをするため戦いに挑みました。
時間が経ち徐々に藤の花の毒が童磨の体を蝕んでいき、弱った童磨の首に日輪刀の刃を向け頸を落とすことに成功し、長きに渡る仇討ちは、しのぶとカナヲの勝利に終わったのです。
童磨との戦いによってカナエの髪飾りは壊されてしまいましが、戦いが終わったあと童磨が手に持っていたしのぶの髪飾りを必死にさがし、水の中から見つけるとカナエとしのぶが優しく微笑みカナヲの頭を撫でるのでした。
童磨と伊之助は「母の仇討ち」
引用元:鬼滅の刃
伊之介の母である琴葉は、夫や姑からの家庭内暴力に悩まされており、助けを求めて息子を連れ万世極楽教の門を叩いたのです。
鬼滅の刃に登場する鬼殺隊の1人であり主人公の竈門炭治郎と同期である嘴平伊之助(はしびらいのすけ)は、上半身は裸に頭は猪を被っているので素顔があまり出てこないキャラクターです。 初めて登場したときのインパクトに同じ鬼殺隊である炭治郎と善[…]
童磨は心の綺麗な琴葉のことを寿命が尽きるその時まで傍に置いておこうと決めていましたが、人喰いの場面を見られてしまったことにより殺すことになってしまったのです。
崖まで追い詰められた彼女は「息子だけでもなんとか助かって欲しい」と崖下に投げ落とした後に童磨によって命を奪われてしまいました。
思いがけず母の最期を知ることになった伊之介は、捨てられていたのではなく、大切な存在だったから生きて欲しいと願った母の想いがあることを知り、母を殺した童磨の頸を斬ることを誓います。
そして最終局面で、カナヲの日輪刀とそれを後押しした伊之介の日輪刀によって童磨は破れ、この世から消滅しました。
鬼滅の刃の童磨戦は何話?のまとめ
- しのぶの毒によって童磨は死亡
- しのぶの命を懸けた作戦が勝利
- 姉の仇討ちををしたカナヲは2人の想いと髪飾りを受け継いだ
- 伊之介と母の関係には愛情があった
生まれた頃より人とは何か違う存在であったからこそ死ぬことに対して何の感情も無かった童磨がしのぶに対して、何かの気持ちを持つことは彼が人として何か得ることができた証なのかもしれません。
彼のこれまでの事を考えれば、しのぶの一言が彼の最後に相応しい結果になりましたね。


