鬼滅の刃に登場する猪の被り物が特徴的な嘴平伊之助。
伊之助は猪に育てられたという過去を持っているため自分には実の母がいないと思っていましたが、童磨と出会ったことで「琴葉」という生みの母について知らされることになるのです。
- 伊之助の母「琴葉」について
- 伊之助はしのぶを母親だと勘違いしていた?
- 琴葉の過酷な過去には何があった?
- 童磨との出会い
- 伊之助が捨てられた理由と琴葉の最後
今回は、伊之助の本当の母である彼女について紹介します。
伊之助の母親の琴葉とは?
- 嘴平琴葉(はしびらことは)
- 伊之助の母親
- CV:能登麻美子
鬼滅の刃 第18巻160話「重なる面影・蘇る記憶」にて、伊之助の母である琴葉の過去が描かれました。アニメにも少しだけ登場しています。
緑色の瞳に容姿端麗な姿は、美少女と間違えられる伊之助にしっかりと受け継がれていて、頭が鈍い分感覚が鋭かったようで、こういった勘の良さも伊之助にしっかりと繋がっているのです。
初めて登場したのは、那田蜘蛛山の戦いのなかで父蜘蛛に殺されかけた走馬灯の中のことで、その時の伊之助も自分の頭の中にでてきた女性が誰なのか分かっていませんでした。
伊之助はしのぶを母親だと思っていた?琴葉と似てる?
伊之助はしのぶとは以前どこかで会ったような既視感を持っていました。
そしてしのぶが亡くなったと聞いた時に浮かび上がった記憶の中で、伊之助としのぶが指切りげんまんをしたことを思い出します。
この指切りげんまんは、伊之助の生みの母である琴葉との唯一の思い出であり、赤子だった伊之助の記憶の中にずっと残っていたものだったのです。
琴葉は歌が上手だったこともあり、よく伊之助に歌を聞かせていましたが、子守唄ではなく指切りげんまんをよく歌っていたのだとか。
伊之助はしのぶから感じる何かから自分の母親なのではないかと思っていましたが、童磨から実の母について聞かされると少しづつしのぶではないことに気づきます。
知らず知らずのうちに伊之助はしのぶを亡き母親に重ねていたようです。
琴葉と童磨の過去には何があったの?
伊之助は自分には母親はいないと自負していましたが、童磨との戦いのなかで母親の存在が明らかになります。
琴葉と童磨はどのように出会ったのか、なぜ伊之助は捨てられしまったのでしょうか?
家庭内暴力を受けていた
琴葉は夫や姑からの酷い家庭内暴力を受けていました。
そんな暴力に苦しんでいるとき、泣き止まない伊之助を夫が邪険に扱った夫に対して対抗したことをきっかけに、琴葉は雪の降る夜に裸足で助けを求めて家を飛び出し、逃げ出した先にあったのが新興宗教「万世極楽教」であり、彼女は救いを求めて門を叩きます。
もちろん万世極楽教の教祖であった童磨が鬼であるとは露知らず琴葉は迷い込んでしまうのです。
この時の琴葉は暴力によって顔の原形も留めぬほど腫れあがり、殴られたことにより片目は失明していました。
万世極楽教との出会い
琴葉を治療した童磨は寺院に乗り込んできた夫と姑を煩わしいと感じ殺害、そうして琴葉を追い詰める人物はいなくなり、万世極楽教に伊之助と共に住むことになります。
童磨は、琴葉の頭は残念だけど綺麗な心がお気に入りだったようで「寿命が尽きるまでそばに置いておくつもりだった」として喰らうつもりはなかったのだとか。
純粋な心と自分にはない景色を見ている琴葉が童磨にとっては興味の対象だったようで、また歌が上手く、よく伊之助に子守唄ではなく指きりの歌を歌っていたそうです。
琴葉の最後
しかし、勘の鋭かった彼女は何かを感じとり童磨が人を喰らっている場面を目撃してしまうのです。
伊之助を連れて寺院から逃げ出すも自分のいる場所さえ把握していない彼女は断崖絶壁の崖にまで追い詰められ、伊之助だけでもどうにか助かって欲しいと崖下に落とします。
そうして琴葉は童磨によって殺され、彼の餌食となって骨も残らず喰われてしまうのです。
伊之助はこの高さから落ちれば生きているはずがないと探そうとしなかったために、伊之助は生き延びたのです。
琴葉としのぶの敵討ちをとる伊之助
琴葉としのぶの仇をとるために身を焦がすほどの怒りを爆発させる伊之助。
しかし、童磨は時間が無くなってきたと告げると「結晶ノ御子」に2人の相手を任せるとその場を去ろうとしますが、その瞬間、童磨の体はドロドロに溶け始めるのです。
しのぶは、1年かけて少しづつ体内に藤の花の毒を体内に取り込み、自身を犠牲にして童磨を殺すという長い計画をたてていたのです。
自分の体が溶けたことにも冷静に対処していた童磨でしたが、技の精度が落ちていたこともあり、カナヲの「彼岸朱眼」により接近を許してしまい、溶けた頸に日輪刀が振りかざされます。
しかし、睡蓮菩薩によって体が凍りついてしまうカナヲですが、機転をきかせた伊之助が自身の刀を投げつけた事でカナヲの刃を無理矢理押し込み、ついに童磨の頚を落とすことに成功し仇をとることができました。
伊之助の実の母「琴葉」のまとめ
- 琴葉は伊之助の生みの母親
- 夫や姑から家庭内暴力を受けていた
- 伊之助に手を挙げる夫に反抗する形で家を飛び出し、万世極楽教へたどり着く
- 童磨のお気に入りで「心の綺麗な人が傍にいると心地いい」という理由から生かされていた
- 最後は人を喰う場面を見られ殺されてしまう
琴葉は過酷な生活を送っていながらもそれを誰かのせいにする訳でもなく、しっかりと自分の中にある善悪を持っている素敵な女性であることが分かりました。
童磨に殺されることなく伊之助と幸せに生きていって欲しかったですね。