鬼滅隊蟲柱(むしばしら)・胡蝶しのぶのセリフを聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?
優しい、美しい、ユーモアがある、中にはなんて冷たい! サイコパス!? なんて思えるような言葉も出てきます。
しのぶの言葉や感情は、会話している相手や状況によってずいぶん違うのです。
胡蝶しのぶはどんな名言を残しているのか? 今回は話しかける相手別にみていきます。
胡蝶しのぶの童磨以外の鬼に対しての名言
まずは童磨以外の鬼に言い放った胡蝶しのぶの名言を見ていきましょう。
蜘蛛の鬼(娘)に話しかけた際の名言
蜘蛛の鬼(娘)に話しかけるシーンの名言です。
「今日は月が綺麗ですね」
引用元:5巻第41話
那田蜘蛛山で、弟の累から鬼殺隊員をたくさん殺してくるように命じられた蜘蛛の鬼(娘)。
蜘蛛の鬼(娘)が鬼殺隊の村田を血鬼術の繭で取り込んだ直後、しのぶが蜘蛛の鬼(娘)の背後に現れ、そっと優しい口調で話しかけます。
口調は優しく穏やかですが、段違いの強さと余裕を感じさせるセリフです。
胡蝶しのぶが蜘蛛の鬼(娘)に鬼と人が仲良くなる提案をする際の名言
蜘蛛の鬼(娘)に鬼と人が仲良くなる提案をしているシーンの名言です。
「人を殺した分だけ私がお嬢さんを拷問します。目玉をほじくり出したり、お腹を切って内臓を引き摺り出したり、その痛み苦しみを耐え抜いた時、あなたの罪は許される。 一緒に頑張りましょう。」
引用元:5巻第41話
蜘蛛の鬼(娘)がしのぶと仲良くなるためには、これまでたくさんの人を殺してきた罰を受けて生まれ変わる必要があることを説明しているセリフです。
笑顔でこのセリフを言うしのぶはサイコパスと捉えられても仕方ありませんね。
蜘蛛の鬼(娘)はこのセリフを聞いて怒ってしまいます。
蝶ノ舞を放った際の名言
胡蝶しのぶの必殺技のひとつ。 美しく優雅な蝶ノ舞です。
「蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ」
引用元:5巻第41話
しのぶの攻撃を受けた直後、蜘蛛の鬼(娘)は自分の頸が斬られていないことに安心します。この程度の相手なら勝てるかもしれないと思った次の瞬間、藤の花の毒が体中を回りはじめ死んでしまいます。
胡蝶しのぶは体が小さく腕力がないので柱の中で唯一鬼の頸を斬ることができませんが、その代わりに藤の花の毒で鬼を殺すことができる剣士なのです。
禰豆子に話しかけた際の名言
しのぶが禰豆子を殺そうとするシーンの名言です。
「苦しまないよう優しい毒で殺してあげましょうね」
引用元:6巻第44話
那田蜘蛛山でしのぶが禰豆子と出会った時、禰豆子は鬼なので例外なく殺そうとしました。
炭治郎が自分の妹だからと言いかけた時のしのぶのセリフです。
表面的には優しく話しかけていますが、基本的に鬼は殺すものと思っているので容赦ないです。
仲間に対しての胡蝶しのぶの名言
次に、仲間に対しての胡蝶しのぶの名言を見ていきましょう。
冨岡義勇に話しかけた際の名言
鬼殺隊水柱・冨岡義勇に向けて放った名言です。
「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」
引用元:5巻第43話
鬼である禰豆子を殺そうとするしのぶの邪魔をした冨岡義勇に対して放ったセリフです。
これに対して冨岡義勇は自分が嫌われていることを否定します。
面と向かって本人の悪口を言うしのぶと、それを真顔で否定する冨岡義勇。この二人のやり取りは本気なのか、冗談なのか、くすっと笑ってしまうシーンです。
炭治郎に話しかけた際の名言
炭治郎に鬼に対する怒りの気持ちを打ち明けるシーンの名言です。
「そうですね。私はいつも怒っているかもしれない。鬼に最愛の姉を惨殺された時から。鬼に大切な人を奪われた人々の涙を見る度に、絶望の叫びを聞く度に、私の中には怒りが蓄積され続け膨らんでいく。」
引用元:6巻第50話
胡蝶しのぶのお屋敷で機能回復訓練に励んでいる炭治郎に話しかけるしのぶ。
その話し方は優しくていつも笑顔のしのぶだが、炭治郎に怒っている匂いがすると言われてしまいます。
この時初めてしのぶの過去が明らかになる。姉を鬼に殺されたしのぶはものすごく鬼を憎んでいたのです。
炭治郎に禰豆子を守り抜くように応援する際の名言
炭治郎に、禰豆子を守り抜くように応援するシーンの名言です。
「自分の代わりに君が頑張ってくれていると思うと私は安心する。気持ちが楽になる。」
引用元:6巻第50話
しのぶは、姉の遺言通り鬼にも哀れみの心を持ち、いつも優しい笑顔を絶やさないようにしなければと自分に言い聞かせ、自分の感情とは裏腹の姉の期待に応え続けていくことに疲れていた時期でした。
炭治郎の一生懸命さと澄んだ心に癒されます。
伊之助に話しかけた際の名言
伊之助に機能回復訓練を頑張るように励ますシーンの名言です。
「まあできて当然ですけれども。仕方ないです、できないなら。しょうがない、しょうがない。」
引用元:6巻第51話
負けず嫌いな伊之助をわざとバカにして練習に励ませる、しのぶの上級テクニック。
しのぶの飴と鞭がすごい。まんまと乗せられて頑張ってしまう伊之助がなんとも面白いです。
この後、見事に全集中・常中という技を会得します。
善逸に話しかけた際の名言
善逸に機能回復訓練を頑張るように励ますシーンの名言です。
「頑張ってください善逸君。一番応援してますよ。」
引用元:6巻第51話
可愛い女の子からおだてられると弱い善逸には、あなたを一番応援しているというメッセージを可愛く伝える、しのぶの上級テクニック。
善逸も伊之助同様、見事に全集中・常中という技を会得します。
相手の性格を見抜いて、一番効果的な方法をわかっているところがさすがですね。
ユーモアがあってチャーミングなしのぶの和みのシーンです。
カナヲに話しかけた際の名言
童磨を倒したカナヲに言葉をかけるシーンの名言です。
「がんばったねカナヲ」
引用元:19巻第163話
童磨の頸をカナヲと伊之助が力を合わせて斬ることに成功し、ついに倒すことができました。
しのぶやカナエの仇をとってくれたカナヲへの言葉。優しく温かいセリフです。
小さい頃から辛い思いをしすぎて泣けなくなってしまっていたカナヲは、この時ひさしぶりに涙を流しました。
上弦の弐・童磨と対戦中の胡蝶しのぶの名言
最後に、上弦の弐・童磨と対戦中の胡蝶しのぶの名言を見ていきましょう。
過去を回想している際の名言
童磨との激戦中、しのぶが過去を回想しているシーンの名言です。
「幸せの道はずっとずっと遠くまで続いているって思い込んでいた。破壊されて初めてその幸福が薄い硝子の上に乗っていたものだと気づく。そして自分たちが救われたように、まだ破壊されていない誰かの幸福を強くなって守りたいと思った。」
引用元:17巻第143話
回想シーンから、
- しのぶが昔家族4人で幸せに暮らしていたこと
- 両親が鬼に惨殺されたこと
- 自分と姉は鬼殺隊の岩柱・悲鳴嶼行冥に助けてもらったこと
- 自分たちも強くなって鬼を倒そうと姉と約束したこと
が分かります。
しのぶのかつての幸せは鬼によって奪われたのでした。
童磨に放った名言
童磨に対する怒りのシーンの名言です。
「つらいも何もあるものか。私の姉を殺したのはお前だな?この羽織に見覚えはないか。」
引用元:16巻第141話
童磨との対戦中、しのぶは昔姉が死の間際に言っていたことを思い出して、姉を殺した鬼が童磨であることに気づきます。
ふだん冷静なしのぶも、童磨が姉を殺した鬼だとわかってからは怒りの感情が抑えられません。
憎しみと激しい怒りが感じられる迫力のセリフです。
しのぶが命がけで童磨と戦っている際の名言
しのぶが命がけで童磨と戦っているシーンの名言です。
「できるできないじゃない。やらなきゃならないことがある。」
引用元:17巻第143話
毒が効かない、力でも敵わない童磨に対して、それでもなんとかして倒そうと必死に戦っているシーンです。
しのぶの親や姉、継子たちを鬼に殺された仇を討ちたいという強い思いが感じられます。
何がなんでも絶対にこいつを倒すという気迫と覚悟のセリフです。
死ぬ間際の童磨に対して放った名言
死ぬ間際の童磨に対して放った名言です。
「とっととくたばれ糞野郎」
引用元:19巻第163話
カナヲと伊之助に頸を斬られた童磨は死ぬ間際に、自分と一緒に地獄へ行こうとしのぶを誘います。その返答がこのセリフ。
童磨は死の間際にしのぶに対して生まれて初めての恋心を抱き幸せな気持ちになり、そんな童磨を本当の意味で地獄へ突き落すような冷ややかなセリフです。
姉の仇討ちができて安心した気持ちもあるのでしょう。
胡蝶しのぶの名言のまとめ
- 鬼(童磨以外)に対しては、表面的には優しく話しかけたりもしますが、基本的に鬼には悪意を持っているので、容赦なくとどめを刺します。禰豆子に初めて出会った時も、鬼なので例外なく殺そうとしました。
- 仲間に対しては、基本的に優しくとても面倒見が良いです。時にユーモアがありおちゃめなところも。優しく話しかけ、状況に応じて相手を叱咤激励し、仲間の成長を強く望んでいます。
- 童磨に対しては、姉を殺された憎しみと怒りの感情が抑えられません。自分の命と引き換えにしてでも姉の仇を討ちたいというしのぶの強い覚悟が感じられます。
胡蝶しのぶは、仲間には優しく、鬼には容赦ない、みんなが憧れる強くて優しい剣士でした。