鬼滅の刃には柱と呼ばれる鬼殺隊の中で最も強く優遇され、尊敬される存在がいます。
柱は9人いて水、炎、岩、恋、蟲、風、霧、音、そして蛇の呼吸の使い手です。
今回はその柱の中から「蛇柱」である伊黒小芭内(いぐろおばない)と「恋柱」の甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の関係について調べてみました。
普段から仲の良い小芭内と蜜璃の関係は?二人は結婚するの?鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)との戦いで生き残ることが出来るの?といった疑問を解消していきます。
蛇柱:伊黒小芭内(いぐろおばない)
蛇柱である伊黒小芭内は、幼少のころかなり裕福な家庭で過ごしていました。
女ばかり生まれる家で370年ぶりに生まれた男の子ということでとても大切に育てられたそうです。
その理由は、蛇の様相をした鬼に喰わせるため。
地下牢に逃げられないように閉じ込められながら育てられた小芭内は、迷い込んできた蛇の鏑丸と地下牢を逃げ出すことに成功します。
鬼が気付いて追いかけてきますが、当時の炎柱に助けられ危機を脱することが出来ますが、その後炎柱に再会させてもらった従姉妹に自分だけが助かったことを責め立てられたことで生涯引け目を感じて生きていくことになりました。
そんな卑屈な伊黒小芭内を救ってくれたのが、恋柱である甘露寺蜜璃です。
恋柱:甘露寺蜜璃(かんろじみつり)
恋柱の甘露寺蜜璃は、蛇柱の伊黒小芭内とは正反対で普通の女の子。
唯一違ったことは、
- 筋力が常人の8倍
- 相撲とり3人よりも食べる大食い
- 桜餅の食べ過ぎて髪の毛の色がピンクと黄緑
ということ。
鬼殺隊に入隊する前は何度もこの見た目と筋力、大食いで見合いが破談になっていましたが、蜜璃が食べるのをぐっと抑え、力が強いことも隠して髪の色も染粉で黒くして過ごしていると、結婚したいという男性が現れたのです。
見合いが進みそのまま結婚かと思われましたが、自分に嘘をつくことに耐えられなかった蜜璃は家を飛び出し鬼殺隊に入隊しました。
そこで蛇柱伊黒小芭内と出会ったというわけです。
鬼滅の刃の恋柱・甘露寺蜜璃は、鬼舞辻無惨との最終決戦で残念ながら死亡してしまいました。 そこで今回は、 甘露寺蜜璃の最後の戦い 甘露寺蜜璃の死亡シーン 甘露寺蜜璃の腕について など、甘露寺蜜璃の死亡[…]
蛇柱の伊黒小芭内と恋柱の甘露寺蜜璃の関係
伊黒小芭内と恋柱の甘露寺蜜璃二人の出会いはお館様の屋敷で行われる「柱合会議(ちゅうごうかいぎ)」でした。
初めてお館様の屋敷に来た甘露寺蜜璃が、屋敷の中で迷子になっているところに伊黒小芭内が現れたのが最初です。
あまりに普通の女の子だった蜜璃の姿や言動がこれまでの生き方や一族に引け目を感じて生きてきた小芭内は救われた、と話すシーンがあります。
小芭内は、もともと鬼の言いなりになりながら、生後間もない赤ちゃんを生贄にして生きながらえてきた、そんな呪われた一族の元に生まれます。
自分たちの私利私欲のために生まれた子どもを鬼に差し出すことも厭わない一族と、そこから逃げ出したことで鬼に皆殺しにされてしまった一族の生き残りから、生贄のくせに!おとなしく喰われてりゃ良かったのに!!と罵倒された過去を持ち、そのせいで女性への恐怖心や嫌悪感が拭えずにいたんです。
鬼殺隊に入ってからは、剣士になる女性たちの壮絶な過去や経緯が痛々しく、別の意味で苦手でした。
そこで出会った甘露寺蜜璃は「一生を添い遂げられる殿方を見つける」ために鬼殺隊に入ってきたことから、「普通の女の子」そのものだったので、小芭内自身が救われたと言っているのです。
この出会いから小芭内と蜜璃はお互いに、どことなく恋心を抱くような関係になりました。
蛇柱の活躍
鬼滅の刃の序盤や中盤までねちねちと同僚や後輩たちを責めるシーンがあった蛇柱の伊黒小芭内は、鬼舞辻無惨との戦いまでこれといった戦闘シーンは無かったのですが、それが無限城の戦いになると小芭内のかっこいい戦闘シーンのオンパレードとなります。
無限城に最初に落ちた時も甘露寺蜜璃を守るために鬼を瞬殺し、さらに感情で暴走する蜜璃をいつもサポートするのも小芭内。
このようにいつも二人で一緒に動いていました。
体が小さく力も他の柱に比べると弱いと自分では言っていますが、結局最後の無惨戦まで生き残り、無惨が死んでしまうまで命をつないでいたんですからかなり強かったということが分かります。
鬼舞辻無惨が弱体化していたとはいえ、無惨の頸に刀を突きさす小芭内。
これにはさすがの無惨も驚きを隠せませんでした。
特に、炭治郎があわやという場面では何度も小芭内が助けに入って間一髪で免れます。
自分のせいで目を失ったという炭治郎に「違う!もっと前にやられた!」と答えるところは、普段ねちねちとしている小芭内からは想像できない本当は心の優しい好青年だということが垣間見えますね。
両目が見えなくなっても炭治郎に柱として指示を出せるのは本来の力が小芭内にはあったという証拠です。
小芭内の実力もさることながら、小芭内には「鏑丸(かぶらまる)」という蛇の相棒がいます。
この鏑丸は小芭内が死んだ後も生き残りカナヲに譲られることになりますが、無惨との戦いでは両目を失った小芭内の目となって大活躍しました。
鏑丸といつも一緒で、感情を表に出さない小芭内の代わりに鏑丸が怒ったり悲しそうな目をしているシーンもよく見られるんです
最後の一瞬まで身を挺して炭治郎をかばう小芭内のおかげで炭治郎が無惨にとどめを刺せることになるので、無惨戦は小芭内無しでは勝てなかったと言っても過言ではありません。
無惨戦での蛇柱と恋柱の活躍
無惨戦でも蛇柱、伊黒小芭内と恋柱甘露寺蜜璃は活躍するのですが蜜璃は女性ということもあり早々とリタイアしてしまいます。
その後、蛇柱は最後の最後まで戦うことになりますが、無惨の攻撃により両目が見えなくなるという事態になり、そこで活躍したのがいつも一緒にいる蛇の鏑丸でした。
鏑丸と愈史郎の血鬼術である視覚を借りることで最後の最後まで善戦することが出来たんです。
炭次郎をかばい視力を失う伊黒小芭内
無惨戦の最後に無惨が猛攻撃に転じる場面があります。
全員が全力で挑みますが炭次郎が酸欠により戦えなくなる瞬間があり、その時にとっさに炭次郎を救ったのが伊黒小芭内でした。
呼吸を使って戦う鬼殺の剣士たち。
炭次郎はこれまでも酸欠によってピンチに陥ることが何度もありました。
無惨には小芭内の姿が見えていたようです。さすがと言えますね。
炭次郎をかばうために無惨の攻撃を受けてしまった小芭内。
大きな傷を目に受けてしまい視力を失いますが、炭次郎の自分のことをかばったせいでという言葉に「お前は人のことばかりうるさい!」とこれよりずっと前に目に怪我を負っていたというのです。
男らしくて潔い剣士ですね。
蛇柱と恋柱の死亡シーン
鬼舞辻無惨との戦いで最後まで壮絶な戦いをする小芭内ですが、最後の最後に命を落としてしまいます。
死ぬ間際まで蜜璃を気遣う小芭内は、蜜璃の最後と看取って死んでいくのでした。
自分の死期を悟る二人が語り合うシーンは涙無しには見られません。
何となく惹かれあっていた二人はここでようやくお互いの思いを打ち明けられることができ、そして小芭内も激闘を終えて蜜璃とともに短い生涯を終えるのでした。
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃のその後
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の最後は、小芭内が蜜璃を腕に抱きながら小芭内も命を終えるのですが、最終回では現代で転生した二人が定食屋を営んでいる場面があります。
「生まれ変わったら、私のことお嫁さんにしてくれる?」という蜜璃に「君が俺でいいと言ってくれるなら」と答えるシーンは感動です。
鬼滅の刃に登場する多くのカップリングの中でも、伊黒小芭内と甘露寺蜜璃のカップルは読者の中でも根強い支持を得ており「おばみつ」と呼ばれています。 では、二人はどのように出会い、どのような結末を迎えたのでしょうか? そこで今回は、 […]
この二人の願いが通じて現代では夫婦になっていました。
食べることが大好きな蜜璃にぴったりの大盛りが出てくることで、有名な定食屋をしていたことに読者は嬉しさを隠せなかったことでしょう。
まとめ
蛇柱の伊黒小芭内と、恋柱の甘露寺蜜璃の関係やその後について調べてみると、
- 蛇柱伊黒小芭内と恋柱甘露寺蜜璃の出会いはお館様の屋敷
- 蛇柱は無惨戦で死んでしまう
- 蛇柱の活躍で無惨戦を勝つことができた
- 蛇柱と恋柱は転生し現代で夫婦になり生き続けている
ということで最後に大きな活躍を見せてくれた蛇柱の伊黒小芭内は、作品の途中まではただのねちねちした人かと思われていましたが、最後の最後に挽回してくれましたのが嬉しい誤算?ですね。
また小芭内と蜜璃が死ぬシーンは心が張り裂けそうなほど悲しくなりましたが時を経て転生し、現代で仲睦まじい夫婦となっていたのは心が温かくなりました。
原作は終わってしまった鬼滅の刃ですが、名場面は何度見ても感動するし、これからもまだまだ鬼滅の刃の虜になりそうです。