鬼滅の刃の恋柱・甘露寺蜜璃は、鬼舞辻無惨との最終決戦で残念ながら死亡してしまいました。
そこで今回は、
- 甘露寺蜜璃の最後の戦い
- 甘露寺蜜璃の死亡シーン
- 甘露寺蜜璃の腕について
など、甘露寺蜜璃の死亡までの詳細を紹介したいと思います。
甘露寺蜜璃の死亡とその最後
甘露寺蜜璃の最後の戦いは単行本16巻~23巻に描かれており、死亡シーンが描かれたのは最終巻23巻200話になります。
単行本16巻、追い続けた鬼舞辻無惨と邂逅した柱たちですが、新たに上弦の肆となり能力を向上させた鳴女により、鬼殺隊隊士(柱も含む)たちは無限城に落とされると居場所をバラバラに散らされてしまいました。
そんな中、甘露寺蜜璃と伊黒小芭内は同じ場所に落ちており、伊黒は甘露寺を守るために雑魚鬼の群れを斬殺し、甘露寺は伊黒の闘う姿に感激しています。
しかし、甘露寺と伊黒は無限城を操る鳴女を補足すると二人掛かりで鳴女を処理しようと動きますが、変幻自在の無限城の仕掛けに悪戦苦闘し他の柱や隊士が功績を上げ死んでいく中、何も成果をあげられない状況が続くのでした。
そんな二人の許に現れたのが愈史郎であり、愈史郎は血鬼術で鳴女の脳内に侵入し頭の中を乗っ取ると、視界を操り甘露寺と伊黒と共に柱全員死んだふり作戦をすることでまんまとその場に現れた無惨を一気に叩く算段で奇襲を決行します。
こうして無限城の中枢にて、生き残った鬼殺隊と無惨の最終決戦が始まりますが、果たして甘露寺蜜璃がどのように戦ったのはその動向を見ていきましょう。
甘露寺蜜璃の戦いの動向
無惨が操られた鳴女を殺害したことで無限城は崩壊し、鬼殺隊は崩落した無限城と共に市街地へと放出されると、夜明けまでの1時間半を無惨をその場に抑え闘い抜く持久戦へ移行しました。
その場に居合わせた甘露寺は伊黒、富岡と共に無惨と交戦しますが、斬った瞬間から再生する無惨に斬り傷一つつけることができない最中、大勢の隊士達が残った柱を死なせないために無惨の攻撃を凌ぐ肉壁となり死亡していきます。
無惨に勝てる可能性がある柱を守るために臆さず死んでいく隊士達を見て、甘露寺は「駄目──!!みんなやめて!!」と慟哭しますが、無惨によって多くの隊士達が甘露寺の目の前で死亡しました。
そして、無惨の攻撃には無惨の血液が混ぜられており、ひとたび傷を負えば細胞を破壊して死に至らしめる猛毒の効果を含んでいます。
甘露寺、伊黒、富岡の三名の柱は縦横無尽の無惨の触手攻撃により負傷してしまうと毒の効果で肉体が動かなくなっていくものの、痣の発現でどうにか即死を免れているといった危機切迫した状況でしたが、上弦の壱を倒した悲鳴嶼と不死川がここで参戦しました。
柱が5人集結したことで何とか盛り返しますが、無惨の触手攻撃の速度が更に上昇し、五人の柱が勢揃いしても次第に圧されていくのでした。
そんな中、甘露寺は無惨の毒の影響か触手の速度に順応できなくなり次第に運だけで回避するようになると、他の柱と比べてまだ何も成し遂げていない自分を卑下し、捨て身で無惨の動きを止めるべく斬りかかるより早く間合いを詰めて羽交い締めにしようと接近を決意します。
しかし、突如無惨の触手が異様な動きをすると、触手を回避したと思った矢先に無惨の腕についた口に甘露寺の身体が吸引され引き寄せられると左肩を無惨の触手が抉るのでした。
重傷を負った甘露寺は伊黒に救助されると応急処置のために他の隊士に預けられてしまいますが、甘露寺はまだ全然役に立ってない、まだ戦える、と闘志を燃やして這い出そうとするも、伊黒が甘露寺を預けて戦線へ戻ったため、ここで甘露寺は一時離脱となります。
甘露寺蜜璃の最後の見せ場
甘露寺が離脱している間、炭治郎、善逸、伊之助、カナオが加わり、柱4人は無惨を夜明けまでその場に必死に悔い留めますが、ついに無惨の攻撃で全員が満身創痍となり半壊するものの、覚醒した炭治郎がヒノカミ神楽で無惨を足止めすると無惨は次第に自身の疲弊に違和感を覚えました。
実は珠世に打ち込まれた人間に戻る薬に含まれた四つの効果の一つ、一分で50年老化する薬の効果により、ここまでの柱達との戦いで無惨は既に9000年分老いていたのです。
夜明けまで残り35分に迫った時、甘露寺は茶々丸(珠世の猫)から血清を打ち込まれ毒の進行を遅らせると、続々と立ちあがる柱達と共に無惨の足止めに参戦し、無惨を刀で磔にした炭治郎を守るため、無惨の触手と左腕を腕力のみで引き寄せます。
そして、甘露寺は仲間を大勢殺された怒りを力に変えると無惨の左腕と触手を引き千切るのでした。
その際、千切れた腕から反撃を受け倒れている描写があり、無惨の衝撃波で他の柱共々吹き飛ばされています。
その直後、夜明けが差し込むと無惨は太陽光から逃れる為に肉の鎧を纏い肥大化するものの、炭治郎を始めとする柱や隊士達の奮闘で逃げる無惨を陽の光の中に留めることができ、ようやく無惨を消滅させることができました。
しかし、どうやら甘露寺は無惨の腕を引き千切った際、無惨の反撃で致命傷を負ったのかそのまま意識を失ったようです。
甘露寺蜜璃の死亡
甘露寺は無惨の左腕を引き千切った際に反撃され意識を失っていましたが、無惨が消滅した後、目を覚ますと伊黒に上体を抱きかかえられていました。
目を覚ました甘露寺は伊黒から無惨を倒したと聞かされ安堵の息を吐くも、既に満身創痍だった体から痛みを感じなくなったため自分の死期を悟ります。
しかし、伊黒もまた重傷を負って立ち上がる力がなくなった自身の死期を悟っており、甘露寺に向けて「君は独りじゃない」と声を掛け安心させますが、甘露寺は伊黒には死んでほしくないと本心をぶつけると共に今回の戦いであまり役に立たなかった自責の念から「ごめんね」と謝りました。
そんな自分を卑下する甘露寺に向け、伊黒は甘露寺を抱えた体勢のまま初めて会った日のことをつらつらと語り出します。
初めて会った日、それは産屋敷の屋敷で迷っていた甘露寺を伊黒が助けてくれた日でしたが、伊黒から見た甘露寺という人間はあまりにも普通の女の子だったことから、伊黒は甘露寺に心を救われたのだと打ち明けました。
ささいなことではしゃぎ、鈴を転がすように笑い、柱になるまで苦しい試練があったにもかかわらずそれを少しも感じさせない甘露寺と過ごす日々はとても楽しく、伊黒自身もまるで普通の青年になれたようで幸せだったと伝えます。
伊黒は、甘露寺の底抜けに明るく優しい性格は他の柱やたくさんの人の心を救済していると伝えると、誰にも文句を言わせないから自分を卑下せず胸を張るようにと後押ししました。
伊黒の告白を受けた甘露寺は感激のあまり号泣すると、伊黒に「わたしっ…私、伊黒さんが好き」と大胆に告白します。
甘露寺にとって、伊黒はいつもすごく優しい目で見ていてくれるため、伊黒と一緒に食べるご飯が一番美味しいと感じていました。
そして、甘露寺が「また人間生まれ変われたら私のことお嫁さんにしてくれる?」と泣きながらお願いすると、伊黒もまた涙を流しながら承諾し「絶対に君を幸せにする、今度こそ死なせない、必ず守る…」と約束して甘露寺を抱きしめます。
こうして二人は来世で結ばれることを約束すると、甘露寺は伊黒に抱きしめられたまま事切れ、しばらくして伊黒もまたその場で息を引き取るのでした。
決戦後、二人に残された時間は僅かしかありませんでしたが、最期に伊黒が素直の気持ちを伝えたことで甘露寺もずっと胸にしまっていた想いを伝えることができたという、悲しくもめでたく結ばれた最期になります。
死に際に蜜璃の腕がないと言われる理由は?
死亡の間際の伊黒と甘露寺の告白シーンに於いて、甘露寺は伊黒の羽織に上半身を包まれていますが、単純に考えればただ止血したり傷を隠す目的で伊黒が甘露寺を気遣っているように見えます。
しかし、単行本23巻第199話で無惨が夜明けと共に衝撃波を放った一コマの中に、甘露寺が横たわっている姿が小さく描かれていますが、この一コマをよく見ると甘露寺の両腕が描かれていないように見えるのです。
そこで思い出してほしいのが無惨が衝撃波を放つ前、甘露寺が無惨の左腕を引き千切った198話のシーンです。
甘露寺にはまだ両腕と左足があり、無惨の左腕を掴んでいますが、引き千切った直後に無惨の触手の反撃が上半身を覆っています。
恐らく、甘露寺が両腕を欠損しているとすればこの時に抉り取られた可能性が高く、それを隠すために伊黒が羽織を甘露寺の上半身に巻いているのかもしれませんね。
ただ、伊黒が抱きしめた際に甘露寺が抱きしめ返していない理由としては、体の痛みも理解できないほど無惨の毒の効果が顕著に表れて動けないだけという可能性もあるので、甘露寺が本当に腕を欠損したのかは吾峠呼世晴先生しか分かりません。
また、甘露寺の死亡理由は
- 無惨の毒による細胞の破壊
- 出血多量
以上の二つが挙げられており、甘露寺が両腕を欠損しているとすれば出血多量で死亡した可能性が濃厚です。
甘露寺蜜璃と伊黒小芭内の関係について
二人の関係についてはこちらの記事に詳細をまとめています。
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甘露寺蜜璃の死亡と最後についてのまとめ
- 甘露寺蜜璃は無限城の戦いに参加し、伊黒小芭内と共に鳴女と交戦
- 市街地戦では鬼舞辻無惨の攻撃を受け細胞が破壊される毒にあてられる
- 左肩に重傷を負い一時離脱する
- 茶々丸に血清を打たれた後に復帰し、無惨の左腕を引き千切り炭治郎を助ける
- 無惨の左腕を引き千切った際に受けた反撃が致命傷になる
- 残りわずかの命の時間に、伊黒から素直な気持ちを受け取り甘露寺から告白する
- 甘露寺蜜璃は伊黒小芭内と来世で結婚することを約束すると、伊黒の腕の中で事切れ、伊黒もすぐに死亡した
- 甘露寺蜜璃は無惨の反撃を受けた際に両腕を欠損した可能性が高い
- 死因は、無惨の毒による細胞の破壊か、両腕の欠損による出血多量
甘露寺蜜璃の底抜けに明るく優しい性格は口数の少ない柱の中での心の救済のような役割を得ていましたが、当の本人だけは自分が役立ていないという自責の念を感じている状態でした。
しかし、無惨との決戦後、伊黒から自分を卑下することを辞めて胸を張るように後押しされることで努力が報われると共に、最期の僅かな時間で鬼殺隊に入った目的を遂げることができたのです。
決戦の傷がもとで最期には死亡してしまった蜜璃ですが、両想いの二人が結ばれ来世で結婚を誓うシーンは思わずぐっと来てしまいます。
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