鬼滅の刃の1話と最終話にも登場した三郎じいさん。登場シーンは少ないものの様々なことを教えてくれた人物であり、炭治郎にとっての命の恩人ともいえる存在ですが、実は黒幕なのではないかと噂されていました。
- 三郎爺さんと鱗滝は出会ったことがある?
- 三郎爺さんは何者?黒幕なのは本当?
- 三郎爺さんの家族は?
今回はそんな三郎じいさんの鱗滝・何者・家族について紹介します。
三郎爺さんって誰?
- 鬼滅の刃に第一話に登場するおじいさん
竈門家の暮らす山の麓に一人で暮らす老人で、苗字は不明。家族を亡くし一人で生活しています。
職業か冬の内職か確定していませんが初登場時、和傘を作っていました。
少し強面で、ぶっきらぼうな言い方をしますが、根は優しい人なので、また炭治郎は長らく一人暮らしである三郎爺さんを案じ、弟妹と共に訪問することを考えていたことから竈門家の子供たちとも交流があった模様です。
三郎爺さんと炭治郎の関係
山の中で家族と幸せに過ごす炭治郎は長男として村へ炭を売りに行っていて、持ち前の明るさから村でも人望が厚く、彼が売った炭はたちまち売れてしまいます。
炭を売り終わった頃には日は暮れていて、家族の待つ家へと帰ろうと山を登る炭治郎でしたが、三郎おじさんが「今日は泊めてやるから、夜に山をうろつくのはやめろ。」と強く引きとめました。
夜になると人喰い鬼が姿を現すため、夜の山に入るのは危険であると説得し、炭治郎を家に泊めます。
三郎じいさんは鬼の恐ろしさと、そんな鬼を退治してくれる「鬼狩り」という存在がいることを話してくれ、夜は明け、炭治郎は家族の待つ家へと帰っていきますが、嗅覚に優れた彼は血の匂いがすることを突き止め急いで向かうも、そこには妹の禰豆子が倒れており、かなりの傷を負っていました。
他の家族は見るに堪えないほど無残な姿で横たわっていたのです。
急いで禰豆子を抱え、村まで降りようとしますが、いきなり禰豆子が暴れ始め暴走してしまいました。
炭治郎は必死に妹の名前を呼び目を覚ませと叫びますが、今にも禰豆子に押しつぶされ、喰われそうな状態に、しかし、炭治郎の声が届いたのか、涙を流しながら攻撃をする力を緩めます。
そこへ鬼狩りをしていた冨岡義勇が現れ、妹を斬り殺そうとする義勇に、炭治郎は必死に説得をし、奪い返そうとしますが実力差は圧倒的であり、逆にやられ返されてしまうのです。
しかし、鬼化した禰豆子が、義勇から炭治郎を守るため、身を呈して庇っていました。
本来の鬼であれば目の前に人間がいたら本能で食べようとするも禰豆子は人間を守っており、この光景を見た義勇はこの二人は何かが違うと感じ、見逃すことにしたのです。
鬼のいなくなった世界で三郎爺さんと感動の再開を果たす
鬼のいなくなった世界で炭治郎たちは鬼殺隊の解散を受け、竈門家の実家へと向かっていました。
そこで変わらず山の麓に住んでいた三郎じいさんと再会を果たします。
出会った頃と変わらず傘を作り続けていたようで、いつものように傘を作ろうとしていたところに禰豆子から声をかけられ、嬉しさのあまり涙を流しながら駆け寄って全員で抱きしめ合うのでした。
伊之介は三郎爺さんと初対面なので戸惑っていて、善逸も初対面のはずなのになぜか三郎爺さんと抱きしめ合っています。
家にたどり着くと、家族が埋葬されている場所には花が咲いていました。
皆で、使われていなかった家を掃除して、お風呂に入ってご飯を食べて、そんな平凡な生活が始まったのです。
三郎爺さんが黒幕?何者なのか
鬼がでることを知っていたり、鬼の苦手な太陽の陽と関連のある日傘を作るなど何かしら鬼と関係していそうな三郎爺さんは、本当は何者なのでしょうか?
鬼がでることを予測していた
炭治郎も鬼の存在を信じておらず、多くの人が鬼とは伝承の中の話しであり、本当にいるかどうかも分からないため多くの鬼による襲撃事件は熊や人の仕業だと考えられていました。
しかし、三郎じいさんは鬼が出ることをピタリと当てたことから、事前に鬼が来ることを知っていたのか、鬼側の人間なのではないかと推察されています。
鬼殺隊の存在を知っている
鬼の存在が知られていないのと同様に、鬼狩りいるということもまた秘匿であるため、普通の人ならば知っているはずはありません。
しかし、三郎じいさんは炭治郎に「人を鬼から守る存在がいる」ことを伝えていて、このことから、鬼殺隊について何らかの繋がりがあるのではないかと言われています。
日傘を作っている
鬼の弱点は日輪刀や藤の花に加え、太陽の陽にあたると消滅してしまうとされています。
日輪刀で首を斬られないよう自身の身体を変えたり、藤の花を解毒したりと、鬼側でも対処はできますが、陽の光だけは克服できない最大の弱点であり、鬼の始祖である無惨はどうにか、陽の光を受けても消えない方法を探していました。
鬼と太陽の陽の関係は相対的であり、鬼が太陽を嫌うのも必然的であるため、日よけのために三郎じいさんは日傘を作っていたのではないかと考えられています。
結局、三郎じいさんの正体は何だったのか
第1話や204話での再会からも、三郎じいさんは陽のもとに出ているため、鬼でないことは明確であることや鬼殺隊のことをどこか尊敬しているような口ぶりであるため、三郎じいさんが黒幕である可能性は無いようです。
鬼と人が結託することにメリットがない
なぜ、鬼と人が結託するメリットがないのか、鬼滅の刃の中で鬼と人が手を組んだ場面は、
- 人を売って生かしてもらう
- 血気術で夢を見せてもらう
1つ目が、「他人を生贄にして自分が生き残るため」の結託。2つ目が「良い夢をみるため」の結託です。
三郎じいさんは炭治郎を助けていたり心から再開を喜んでいることからも、人を売っているとは考えにくく、いい夢を見なければならない程追い詰められているようには見えないことから、三郎じいさんが鬼と手を組んでまで得るものは無いと考えられます。
家族を鬼に殺されていたから、鬼と鬼殺隊の存在を知っていた?
三郎じいさんに家族がいないのは、過去に鬼によって殺されてしまったからであり、その時に鬼を狩る彼らの存在を知り、助けてもらったからなのではという説もありました。
長いこと一人身であったことから、若い頃に家族を亡くしていたと考えられ、この時に現役だった当時の水柱・鱗滝や鳴柱・桑島、炎柱・煉獄槇寿郎などの隊士たちから助けられたのではないかと考えられます。
三郎爺さんの正体と鱗滝との繋がりまとめ
- 炭治郎を救った恩人
- 鬼がいること、鬼殺隊という存在がいることを伝えた
- 鬼がいることを予測したり、鬼殺隊の正体を知っているが黒幕ではない
鬼滅の刃に登場するモブの中の一人ではありますが、物語の中でも重要な場面にいたこともあり、彼の存在がなければ炭治郎は命を落とし、無惨を倒すことは叶わなかったかもしれないという未来を変えてくれた人物です。
最後は、炭治郎たちの帰りを喜ぶ心優しい人物で、彼らのことを本当のわが子のように思っていたのかもしれないですね。