鬼殺隊には鬼と戦う「剣士」と彼らをサポートする「隠」が居ますが、もう一つ重要な役割を担っているのが日輪刀を作る刀鍛冶です。
彼ら刀鍛冶のおかげで隊士達は鬼を狩れる訳ですが、主人公竈門炭治郎の専属刀鍛冶・鋼鐵塚蛍はかなり変わった性格をしていました。
そこで今回は、
- 鋼鐵塚蛍のプロフィールと素顔や性格
- 鋼鐵塚蛍の声優
- 鋼鐵塚蛍は死亡してしまったのか
- 鋼鐵塚蛍の結婚事情について
等、鋼鐵塚蛍について紹介したいと思います。
鋼鐵塚蛍のプロフィールや生死について
【名前】 | 鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる) |
【年齢】 | 37歳 |
【職業】 | 刀鍛冶 |
【好きな食べ物】 | みたらし団子 |
【初登場】 | 単行本2巻第9話 |
【声優】 | 浪川大輔 |
鋼鐵塚蛍とは、傘に風鈴をつけたひょっとこのお面の男性で、鬼殺隊の日輪刀を作る鍛冶職人の一人です。
傘に風鈴をつけているのは子供の頃から風鈴が大好きであるのと、癇癪を起こす度に風鈴の音を聞かせると大人しくなったという背景があります。
因みに急所は脇腹であり、脇腹をくすぐるとどんなに癇癪を起こしていても暫くグッタリするそうです。
鋼鐵塚蛍の声優「浪川大輔」さん
【名前】 | 浪川大輔(なみかわだいすけ) |
【所属】 | ステイラック |
【誕生日】 | 1976年4月2日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 東京都出身の声優、俳優、歌手であり、現在はステイラック代表取締役です。
吹き替え担当はイライジャ・ウッドなど(ロード・オブ・ザ・リング)があげられます。
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鋼鐵塚蛍は死亡したのか
鋼鐵塚は最後まで生存しています。
刀鍛冶の里編では玉壺に左目を潰されて重傷を負っていますが、それでも歩き回るほどピンピンしている他、その後も第一段階まで研いでいた縁壱零式の日輪刀の研磨の続きを再開していたので職人としての腕前も健在でしょう。
また、最終話の集合写真にもひょっとこのお面をつけて写っているので生存確認が取れています。
ただし、鬼殺隊が解散した手前、刀を打つ事がめっきり減ってしまったのではないでしょうか。
鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎には禰豆子という鬼になった妹がいますが、刀鍛冶の里編で「禰豆子が死亡するの!?」と一瞬肝を冷やす驚愕の展開がありました。 また、禰豆子に限らず劇中には柱達の衝撃の死亡シーンが描かれており、読者は「〇〇も死ぬ[…]
鋼鐵塚蛍の素顔はイケメン
鋼鐵塚蛍の素顔が明かされたのは単行本14巻第117話になります。
上弦の鬼が刀鍛冶の里を襲撃する中、鋼鐵塚は日輪刀研磨術を駆使して縁壱零式から出てきた錆び付いた日輪刀を研磨しており、その際上弦の伍・玉壺に横槍を入れられるとひょっとこのお面が破損し素顔が拝めました。
鋼鐵塚の素顔は眉の太い精悍な顔立ちをしています。
刀鍛冶の里の職人の素顔で判明しているのは鉄穴森や小鉄そして鉄珍くらいですが、どちらも素顔の眉は太いので里の血筋なのでしょうか。
そんな綺麗な顔も玉壺の攻撃により左目を潰されてしまう他、顔面や体中を傷だらけにされているので刀鍛冶の里編以降は左目を欠損している可能性が高いでしょう。
玉壺は刀鍛冶の里編で登場した十二鬼月の一人、上弦の伍の鬼ですが、読者から「気持ち悪い」などと言われるキャラクターです。 血鬼術が水生動物に関連する他、玉壺自身も自分の体の改造を趣味にしているため、第三者から見て不快感強めな容姿となって[…]
余談ですが、小鉄曰く鋼鐵塚は顔だけ見れば男前と評価されています。
鋼鐵塚蛍の性格
普段は職人気質な鋼鐵塚ですが、その性格は37歳でありながら刀の事となると癇癪を起こして炭治郎を困らせています。
最終選別を終えた満15歳の炭治郎に日輪刀を納めた際には、一目見て火仕事をする家に生まれると謂われていた赫灼の子の特徴を持つ炭治郎を前に「刀身が赤く染まるかもしれない」と勝手にワクワクするものの、いざ日輪刀が漆黒に染まれば「俺は鮮やかな赤い刀身が見れると思ったのにクソーーッ」と炭治郎に掴みかかりました。
また、刀鍛冶の里編では縁壱零式から出てきた漆黒の日輪刀の研磨が第一段階しか終わっていないのに持って行かれた事を根に持っており、炭治郎に死ぬまでみたらし団子を持ってくるように強要しています。
鱗滝左近次曰く人の話を聞かない男であり、鉄地河原鉄珍曰く育て方を間違えたかもしれないと言われる始末でした。
余談ですが、小鉄から見た鋼鐵塚の印象は人付き合いが下手で短気で偏屈な性格である他、彼の性格を直すよりも熊にお手を教える方がよっぽど楽だと述べています。
親をノイローゼにした
鋼鐵塚の性格は生まれつきらしく、癇癪を起こして暴れる事が多かったので性格が面倒くさいという理由でノイローゼになった親は鋼鐵塚が2歳の頃に鉄珍に預けたそうです。
炭治郎は特別
一見して鋼鐵塚は炭治郎にも容赦なく癇癪を起こしていますが、実は内心では炭治郎に対しては「嬉しい」という感情がありました。
と言うのも、鋼鐵塚は性格のせいでこれまで多くの剣士に嫌われて担当を外されて来ましたが、炭治郎だけは鋼鐵塚の癇癪に付き合いながらもずっと鋼鐵塚に刀の修繕をお願いしていた事から、鉄穴森鋼蔵の口から「嬉しかったんだと思いますよ」と語られています。
また、鋼鐵塚は炭治郎が刀を折る度にネチネチと罵倒していましたが影では炭治郎を死なせ様にもっと強い刀を作る為に山籠もりで修業をしていました。
なお、蝶屋敷で包丁を持って追いかけた時には殺すのも致し方ないと思っていたそうです。
鋼鐵塚の名付け親
鋼鐵塚の名前である「蛍」は里長である鉄地河原鉄珍が名付けました。
なお、本人は名前が可愛すぎると鉄珍を罵倒した事があるそうです。
刀鍛冶の里で登場した鉄地河原鉄珍は刀工をまとめ上げる里長であり、里一番の技術を持っていました。 本編では鉄珍の情報は殆ど語られていないものの、大正コソコソ噂話や公式ファンブック等で少ないながら鉄珍に関する情報が小出しされているのです。[…]
鋼鐵塚蛍の身長
鋼鐵塚蛍の身長は公表されていませんが、身長165㎝の竈門炭治郎と並ぶと身長差は一目瞭然です。
その為、目測になりますが鋼鐵塚蛍の身長は175cm~180cmのあたりではないでしょうか。
また、初登場時と刀鍛冶の里編の体格を比較すると筋肉が増量しており、筋骨隆々の鋼鐵塚蛍は下手をすると修業後の炭治郎より強そうと揶揄されている事から体格的には当時の日本人の中でもかなり恵まれていると分かります。
鋼鐵塚蛍の刀愛
鋼鐵塚の刀愛は尋常ではありません。
単行本6巻第51話では、炭治郎が那田蜘蛛山での戦いで刀を折ったと知り体面的には新しく打ち直した日輪刀を持ってくるものの、出会い頭に自家製の包丁を構えて突進すると「よくも折ったな俺の刀を、よくもよくもォオ」と憤慨し一時間追い掛け回しています。
また、刀が折れた理由としては炭治郎が貧弱だからだと非難しており、でなければ刀が折れる筈がないと豪語しました。
同じ鍛冶職人の鉄穴森鋼蔵によれば「情熱的な人で人一倍刀を愛している」という事ですが、遊郭編で炭治郎が再び刀を折った際には「お前にやる刀は無い、ゆるさない、呪う、憎い」等と血文字の様に恨み言を綴った手紙を届けており、病み上がりの炭治郎の肝を冷やています。
一方で、その愚直な刀愛は戦場でも常軌を逸しており、単行本14巻第117話では上弦の肆・玉壺に攻撃されながらも刀の研磨に没頭していた為、同じ芸術家として玉壺が激しく嫉妬を向けた程です。
縁壱零式から出てきた漆黒の日輪刀を一目見た時から職人としての血が騒いでおり、鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術を駆使しながらも「どのような方がこの刀を…」「なぜ自分の名を刻まずこの一文字を…」「わかる…わかるぞ…」と刀と会話し刀を通して作者をイメージする等、その刀を打った理由を自答しつつ一心不乱に研ぎ続けていました。
鬼滅の刃の刀鍛冶の里編で登場した戦闘訓練用絡繰人形「縁壱零式」は、竈門炭治郎の鍛錬に貢献しました。 しかし、縁壱零式についてはおおまかなこと以外は作中であまり触れられていません。 そこで今回は、 縁壱零式についての[…]
性格に難はあるものの腕と覚悟は刀鍛冶の里の職人の中でも一級品とされています。
鋼鐵塚蛍の結婚事情とお見合いの詳細ネタバレあり
鋼鐵塚は37歳という年齢と時代背景から見ても結婚していてもおかしくありませんが、性格のせいで未だ独身です。
また、単行本12巻第105話で小鉄が「人づきあい下手すぎなんですよね、この方。だから未だに嫁の来手もないんですよね」と発言した為、少なくとも刀鍛冶の里編まで独身であると判明しています。
しかし、鋼鐵塚の性格は本編でも印象強くありますが、女性に対しても癇癪を起こしているのか気になりますよね。
実は小説で鋼鐵塚のお見合いエピソードが描かれており、その中で鋼鐵塚が女性と会話する様子が描かれているのです。
鋼鐵塚のお見合い
鋼鐵塚のお見合いエピソードが描かれたのは小説「風の道しるべ(第2話鋼鐵塚蛍のお見合い)」になります。
時期は刀鍛冶の里編のとある日、名付け親であり育て親でもある鉄珍は37歳となる鋼鐵塚を偏屈な性格に育ててしまったという責任を感じており、小鉄や鉄穴森にどうにかならないものかと相談した所「お見合いなんてどうでしょう?」と提案されました。
そして鉄珍、鉄穴森、小鉄の3人で「ここらへんで身を固めさせ、鋼鐵塚さんを少しでも真人間にしよう作戦!」が決行されたのです。
場所は里から程よく離れた庭園が美しいと知られる老舗の料亭で開催され、鋼鐵塚のお見合い相手は華やかな牡丹の晴れ着がよく似合う甘露寺蜜璃に似た女性でした。(鉄珍が吟味した見合い相手)
いざお見合いが始まると女性は鋼鐵塚に当り障りのない会話を振りますが、
- 「ご趣味は?」→「……刀を打つことです」
- 「好きな料理は?」→「……みたらし団子が」
- 「休みの日は何を?」→「……みたらし団子を食べてます」
と、女性の質問に対する鋼鐵塚の回答は酷く声が小さいもので、お見合いを覗き見していた小鉄からは「なんか、妙にもじもじしてるし…大の男が気持ち悪いですね」と辛口コメントをされています。
一方で、そんな鋼鐵塚相手にも怯まずに好意的に話しかける女性を見た鉄穴森は「今のところ鋼鐵塚さんは奇行も出てないですし、これはもしかしたら、もしかするかもしれませんよ」と我が事の様に興奮していました。
女性は鋼鐵塚がみたらし団子が好きだと聞くと今度作ってくると約束を交わす他、口数の少ない男は思慮深く優しい感じがして素敵だと告げており、覗き見していた3人はこの奇跡の様な光景を前に鋼鐵塚のお見合いの行く末を祈り見守ります。
なお、女性から手を繋ごうとした際には鋼鐵塚は気恥ずかしさから蛸みたいにうねうねすると、小鉄は「気持ち悪っ!」とコメント。
しかし、そんな甘酸っぱい時間を終わらせる様に、女性は一つお願いがあると前置きすると、鋼鐵塚が刀鍛冶という仕事を大切にしているのを承知した上で「今の時代に刀は古いと思います」と告げるのです。
何と女性は愛する旦那には刀なんて野蛮な物を作って欲しくないとした上で、これからは刀ではなく誰でも使用できる包丁とか工具を作ってはどうかと鋼鐵塚に提案しました。
この女性の申し出に聞き耳を立てていた小鉄と鉄穴森は硬直し青ざめると、最悪の場合殺人に発展しかねないと危惧し、有事の際には女性は小鉄が連れて逃げ、癇癪を起こした鋼鐵塚は鉄穴森が脇を全力でくすぐる事で血路を開こうと話し合います。
こうしていつでも鋼鐵塚が癇癪を起こしてもいい様に影ながら身構えていた鉄穴森達でしたが、おかしな事にいつまで経っても鋼鐵塚は叫びませんでした。
しかし、鋼鐵塚は癇癪を起こさない代わりに落ち着いた口調で「アンタが言う野蛮な刀で、赤の他人のために命を削って戦ってる奴がいる」と述べると、どんな局面でも折れずにボロボロになっても前を向いている奴の命を守る刀を打てる事を、刀鍛冶である事を誇りに思っていると女性に面と向かって告げるのです。
そして、鋼鐵塚は自らお見合いの話を断ると女性は言葉を失いました。
こうして鋼鐵塚のお見合いは破談となったものの、あの鋼鐵塚が刀鍛冶を否定されながらも激昂せず静かに拒絶の意志を示すだけだったというのが驚きです。
この鋼鐵塚の行動にはお見合いを見守っていた3人も唖然としましたが、刀を侮辱した相手にきっぱりと物申した姿には痛快で格好良かったと思っています。
鋼鐵塚は結婚した可能性がある
単行本23巻第205話では、炭治郎達の子孫が生きる現代の様子が描かれていますが、鋼鐵塚の子孫は出てきていません。
しかし、よく見ると炭治郎の子孫・炭彦の通学路の脇に「鋼鐵塚整備」と書かれた看板を掲げる建物があるのです。
本巻では鋼鐵塚の子孫については言及されていませんでしたが、公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」にて、この鋼鐵塚整備とは自動車整備工場であり、長髪を後ろで束ねた鋼鐵塚という名字の職人が居ると判明しています。
また、鋼鐵塚の技術には定評があるそうなので、もしかしなくても職は変わっても技術力の高さから鋼鐵塚蛍の子孫ではないでしょうか。
となると、鋼鐵塚蛍は最終決戦の後に結婚した事になりますが、一体どんな女性を射止めたのでしょうね。
鋼鐵塚蛍の死亡説や素顔と結婚のまとめ
- 鋼鐵塚蛍は37歳独身の刀鍛冶
- 鋼鐵塚蛍の名付け親は鉄地河原鉄珍
- 鋼鐵塚蛍は2歳の頃から癇癪を起こす性格で親をノイローゼにした事があり、里長の鉄珍に預けられた
- 鋼鐵塚蛍は筋骨隆々の大男
- 鋼鐵塚蛍の刀鍛冶の腕は一級品
- 鋼鐵塚蛍は竈門炭治郎の担当鍛冶職人だが、玉壺にやられながら研磨を続けた苦労に水を差された恨みから死ぬまでみたらし団子を送り続ける事を15歳の少年に強要している
- 鋼鐵塚蛍は玉壺に左目を潰されている
- 鋼鐵塚蛍はお見合いをした事があるが、お見合い相手から刀を侮辱された際には癇癪を起こさずきっぱりと縁談を断っている
- 最終決戦後も生存しており、未来には子孫がいる
刀鍛冶である鋼鐵塚蛍は少し情熱的過ぎて刀の事になると人の話を聞かず癇癪を起こす性格ですが、それは一途に刀鍛冶と言う仕事を愛していたからでした。
鬼殺隊は命を懸けて戦っていますが、刀鍛冶である鋼鐵塚蛍もまた命をかけて刀と向き合っている事が刀に対する執着の強さなのでしょう。
最後まで竈門炭治郎の担当の刀鍛冶を務めており、温厚な竈門炭治郎とは頑固な所は似通っていますが、性格が真逆なのでやっぱり見ていて面白いキャラクターです。