【鬼滅の刃】ねずこの死亡シーンとは?柱達の死亡シーンを併せて紹介

鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎には禰豆子という鬼になった妹がいますが、刀鍛冶の里編で「禰豆子が死亡するの!?」と一瞬肝を冷やす驚愕の展開がありました。

また、禰豆子に限らず劇中には柱達の衝撃の死亡シーンが描かれており、読者は「〇〇も死ぬのか…」と息を呑んだものです。

そこで今回は、

  1. 竈門禰豆子の死亡シーンとは
  2. 柱達の死亡シーン一覧と詳細

など、禰豆子の死亡説や柱達の死亡シーンについて紹介したいと思います。

竈門禰豆子の死亡シーンって何?

先に述べますが禰豆子は死亡していません

禰豆子と言えば、第1話で鬼舞辻無惨に竈門家を襲撃された際に家族を殺されて、禰豆子自身は無惨の血を注入されて鬼へと変貌してしまいましたが、炭治郎の活躍で生き残る事が出来ました。

そして、禰豆子を元の人間に戻す為に炭治郎は鱗滝左近次の下で修業し鬼殺隊に入ると、珠世と協力してより無惨の血が濃い十二鬼月の血を回収し、人間へ戻す為に戦い続けています。

では、「禰豆子の死亡シーンって何のこと?」と思われるでしょうが、刀鍛冶の里編で禰豆子は人を助ける為に炭治郎を送り出して己は太陽に焼かれてしまうと言った死亡直前まで追い込まれた描写があるのです。

そのシーンの詳細を見て行きましょう。

禰豆子の死亡直前シーン

単行本12~15巻に描かれた刀鍛冶の里編ですが、15巻第126話「彼は誰時・朝ぼらけ」にて禰豆子が太陽に焼かれてしまうシーンが描かれています。

刀鍛冶の里を襲撃する上弦の肆・半天狗そして上弦の伍・玉壺の二体の鬼は、半天狗は甘露寺蜜璃・竈門炭治郎・竈門禰豆子・不死川玄弥の四名、玉壺は時透無一郎の一名で応戦していましたが、半天狗の分裂体かつ戦闘能力に長けた憎珀天を蜜璃が請け負う中、炭治郎・禰豆子・玄弥の三人は戦闘能力の無い半天狗の本体を追いかけていました。

分裂体である憎珀天は頸を斬っても死なない為、炭治郎達が本体である怯の鬼を見つけた所、怯の鬼は恨の鬼へと擬態し炭治郎達に抵抗すると、取っ組み合いになった際に炭治郎と禰豆子が恨の鬼と一緒に崖から転落します。

恨の鬼は落下のダメージを物ともせず逃走を続けますが炭治郎は起き上がると無一郎から受け取った日輪刀で恨の鬼の頸を斬って一件落着、と思いきや、恨の鬼は擬態であり、怯の鬼がまだ生きている事に禰豆子は気づきました。

そんな状況下に夜明けが始まると、日陰の無い開けた場所に出てきた禰豆子を陽光から庇うように炭治郎が抱きしめますが、誰かの悲鳴を受けてようやく怯の鬼がまだ生きている事に気付いた炭治郎が振り返れば刀鍛冶の職人に襲い掛かろうとしている光景が目に飛び込んでくるのです。

しかし、炭治郎は禰豆子と刀鍛冶の職人のどちらを優先すべきか逡巡していると、一刻を争う状況で禰豆子は太陽に焼かれながらも自分に覆い被さって陽光を防いでくれる炭治郎を怯の鬼の元まで蹴飛ばして笑顔で送り出しました

禰豆子の覚悟と犠牲を噛み締めながらも炭治郎は涙を浮かべつつ怯の鬼(半天狗の本体)を討伐する事が出来ましたが、障害物の無い開けた場所で禰豆子は太陽に焼かれてしまう最期を迎えようとしていたのです。

しかし、禰豆子は何故か太陽を克服しており、あまつさえ知能が以前より戻り片言ながら喋れるようになりました。

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鬼滅の刃の表紙

どうして禰豆子が太陽を克服出来たのかは分かりませんが、炭治郎は禰豆子が生きている事に嬉し泣きすると抱擁します。

柱や主要キャラの死亡シーンと巻数一覧

所属・階級 名前 死亡順
鬼殺隊・花柱(?) 胡蝶カナエ 不明
鬼殺隊・炎柱 煉獄杏寿郎 8巻 / 無限列車編
鬼殺隊・当主 産屋敷輝哉、あまね、にちか、ひなき 16巻
鬼殺隊・蟲柱 胡蝶しのぶ 17巻
鬼殺隊・霞柱 時透無一郎 21巻
鬼殺隊・丁 不死川玄弥 21巻
ーー 珠世 21巻
鬼殺隊・岩柱 悲鳴嶼行冥 23巻
鬼殺隊・恋柱 甘露寺蜜璃 23巻
鬼殺隊・蛇柱 伊黒小芭内 23巻

鬼滅の刃には9人の柱とそれに準ずる主要キャラクターが登場していますが、最終的には多くの犠牲者を伴い退場していきました。

次に柱や主要キャラクターの死亡シーンを時系列順に紹介していきたいと思います。

柱・胡蝶カナエの死亡シーン

死亡巻 6巻第50話(回想) / 16巻第141話(回想)
死地 不明
討伐者 上弦の弐・童磨
看取り人 胡蝶しのぶ

胡蝶カナエは物語開始時点で故人ですが、彼女を殺害したのは現上弦の弐・童磨です。

童磨に致命傷を与えられたカナエがどのように逃げ出して今際の際にしのぶと再会したのかは分かりませんが、カナエは死に際にしのぶに剣士としての才能が無い事を心配して鬼殺隊を辞めるように伝えています。

そして、普通の女の子のように幸せを手に入れてお婆さんになるまで生きて欲しいと伝えますが、しのぶはカナエの手を握り締めながら絶対にカナエの仇を取ると泣きながら誓いを立てていました。

また、しのぶ曰くカナエは炭治郎の様に優しい人間であり、死ぬ間際まで自分を殺した鬼に同情し哀れんでいたらしく、人を襲わない鬼を救う手段を模索していたようです。

なお、カナエが何柱なのかは公式ファンブックでも判明していません。

炎柱・煉獄杏寿郎の死亡シーン

死亡巻 8巻第66話 / 無限列車編
死地 無限列車行路
討伐者 上弦の参・猗窩座
看取り人 竈門炭治郎、嘴平伊之助

物語上現存の柱が初めて死亡したのが列車に巣食う鬼を舞台にした「無限列車編」であり、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助と任務を共にしたのが煉獄杏寿郎でした。

無限列車に巣食う鬼は下弦の壱・魘夢でしたが、当初煉獄を含めた炭治郎達は眠らされて夢の中へと落ちてしまうものの、夢から覚めると四人で列車内の乗客を列車と融合した魘夢の触手攻撃から守り抜きます。

魘夢の討伐は炭治郎と伊之助に一任し、八両編成の列車の三両を善逸と禰豆子に託すと後方五両の守護を煉獄は担当しました。

炭治郎達が魘夢を討伐した後、列車が脱線すると車両の被害を最小限に留めて200名の乗客を誰一人死なせずに救出しており、腹を刺された炭治郎に呼吸法を指南し応急処置を施しています。

魘夢討伐後、上弦の参・猗窩座の出現により煉獄は応戦しますが、体力を消費しない猗窩座に次第に劣勢になると胴体を貫かれて致命傷を受けるも、煉獄は最期まで猗窩座を倒すという己の責務を全うする為に心を燃やして頸に刃を立てました。

しかし、夜明けがやってくると猗窩座が逃亡した為、その場には脱輪した列車と疲弊した炭治郎達、そして今際の際に立たされた煉獄が取り残される事になり、煉獄は命が尽きる前に炭治郎達と話をするのです。

煉獄は炭治郎に家族への遺言を託し、列車内で禰豆子が人間を助けている姿を見て鬼殺隊の一員である事を認め「竈門少年、俺は君の妹を信じる」と伝えると、それぞれに激励を送った後に「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ、俺は信じる。君たちを信じる」と言葉を遺しました。

そして、亡き母親・瑠火(るか)の幻覚から「立派にできましたよ」と褒められると笑顔を浮かべて息を引き取ります。

煉獄の死は多くのキャラクターに影響を与えましたが、特に炭治郎の動力源となって煉獄の意志は引き継がれました。

当主・産屋敷輝哉、あまね、にちか、ひなきの死亡シーン

死亡巻 16巻第138話
死地 産屋敷邸
討伐者 自爆
看取り人 ーー

鬼殺隊の当主である産屋敷家は、一族から鬼舞辻無惨という鬼を出した呪いから代々病弱で短命が続いていた所、とある神主から同じ血筋の鬼・鬼舞辻無惨を倒す事に心血を注ぐようにと助言を受けて以来、1000年に渡り鬼狩りを組織してきました。

また、代々神職の一族から妻を貰う事で子供は少しだけ死にづらくなったものの、それでも無惨を倒すまでは誰一人30年と生きられない運命を背負っていたのです。

そんな中、禰豆子が太陽を克服したのをきっかけに無惨が本格的に活動を始める頃、輝哉もまた呪いによって余命幾ばくかの状態に陥り立ち上がる事も出来ない状況にいました。

無惨は鳴女の能力で産屋敷邸を特定すると、1000年に渡り邪魔をしてきた鬼殺隊の当主の顔を拝む為に自ら輝哉の屋敷に姿を現しますが、既に輝哉の体からは屍の匂いしかしないと興覚めします。

しかし、輝哉は余命数日と言われていた病弱の体でも無惨を倒したいという一心でここまで生き永らえてきた事、産屋敷と無惨には血の繋がりがある事を伝えると、無惨の夢の先を訊ねました。

無惨は輝哉の声に奇妙な懐かしさや安堵感を覚えると、あれほど目障りだった鬼殺隊の元凶を前にしても憎しみが湧かない事に気色悪さを感じますが、輝哉に「君は永遠を夢見ている」と的中されれば無惨は「その通りだ、そしてそれは間もなく叶う。禰豆子を手に入れさえすれば」と返します。

そんな無惨に輝哉は永遠とは人の想いであり人の想いこそが永遠であると語ると、大切な人の命を理不尽に奪った者を許さないという想いは永遠で、この1000年間何度も虎の尾を踏み龍の逆鱗に触れて一生眠っていたはずの虎や龍を起こしたのは無惨自身であると突きつけました。

そして、輝哉は自らの死はそれほど重要ではないものの、自分が死ねば今まで以上に鬼殺隊の士気が上がると言い終えると無惨や付き添ってくれたあまねや子供達と共に自爆するのです。

大量の火薬を使った自爆により産屋敷邸ごと無惨を葬り去るものの、当然鬼である無惨は再生すれば肉体は元に戻ります。

しかし、輝哉の自爆は無惨と心中するのが本意ではなく、無惨が肉体の再生に力を使う隙にもう一つ、珠世という切り札を用意していた事にあり、無惨が肉体を再生する際にタイミングを窺っていた珠世が無惨に自らの拳を突き立てると「鬼を人間に戻す薬」を吸収させたのです。

輝哉は自分の命を鬼殺隊の士気を上げる事と珠世の開発した「鬼を人間に戻す薬」を確実に注入させる為に捧げており、あまね、にちか、ひなきは最期まで輝哉の側から離れずに輝哉と命運を共にしました。

蟲柱・胡蝶しのぶの死亡シーン

死亡巻 17巻第143話
死地 無限城
討伐者 上弦の二・童磨
看取り人 栗花落カナヲ

蟲柱・胡蝶しのぶは小柄な少女であり腕力も人並み以下である為、剣士としての才能がありませんでしたが、毒の知識を存分に活かして鬼に対抗する手段を会得しました。

そして、カナエから引き継いだ蝶屋敷にて傷ついた隊士達の診察や治療、機能回復訓練の実施等、様々なサポートで炭治郎達も「全集中・常中」を習得し、蝶屋敷で飛躍的に成長する事が出来たのです。

そんなしのぶの死亡シーンが描かれたのは無限城での童磨戦であり、しのぶはカナエの仇である童磨と対峙すると、抑えきれなくなった感情からカナエの真似をして張り付けていた笑顔が剥がれ落ち憤怒に満ち溢れていました。

しかし、童磨にはしのぶが調合した毒を注入してもすぐに分解される他、最後の力を振り絞った一撃でさえも頸を捉えたにも関わらず力が足りずに斬り落とせなかったのです。

そして、童磨はそんなしのぶに対し姉よりも才能が無いこんな弱い女の子がここまでやった事に感動したと吐き捨てると、しのぶを吸収して食べ尽くすのでした。

ですが、そこで終わらないのが蟲柱・胡蝶しのぶの真骨頂であり、しのぶは生前から藤の花の毒を一年以上摂取し続けていた為にしのぶの体そのものが致死量のおよそ七百倍の毒の塊となっていたのです。

その為、しのぶを吸収した童磨は藤の毒の影響により体の崩壊が始まると、次に対峙したカナヲと伊之助の共闘により打ち倒されるのでした。

ちなみに童磨の細胞の中で童磨としのぶが今際の際に会話をしていますが、死に際にようやく恋の感情を理解し始めた童磨がしのぶに対し「俺と一緒に地獄へ行かない?」と誘うと、しのぶは「とっととくたばれ糞野郎」と笑顔で断っています。

霞柱・時任無一郎の死亡シーン

死亡巻 21巻第179話
死地 無限城
討伐者 上弦の壱・黒死牟
看取り人 悲鳴嶼行冥

次に死亡したのが14歳という若さで霞柱を務め、刀鍛冶の里では上弦の伍・玉壺を一人で討伐した天才剣士の時透無一郎でした。

刀を握って二ヵ月で柱に上り詰めた無一郎は黒死牟(人間時代の継国巌勝)の子孫であり、両親の死後、双子の兄・有一郎を鬼に殺された体験から記憶喪失となった悲しい少年でもありましたが、炭治郎との出会いを経て記憶を取り戻したのです。

そんな無一郎が無限城で邂逅したのが黒死牟であり、無一郎は初見で片腕を欠損してしまいます。

その後、不死川玄弥、不死川実弥、悲鳴嶼行冥の加勢を受けて四人掛かりで黒死牟を討伐する事が出来ましたが、黒死牟の一撃で胴体を切断された無一郎は玄弥と共に命を散らす事になりました。

正確には、自ら被弾を顧みず黒死牟に接近し刀を突き刺した後に己の命が尽き果てるまで食い下がり続けるといった活躍をしており、死の間際に「透き通る世界」や「赫刀」を発現させて黒死牟の力を抑え続けたのです。

黒死牟を討伐出来たのも無一郎の特攻と玄弥の血鬼術があってこその戦果でしたが、残念ながら無限城での戦いで死亡してしまいました。

しかし、今際の際には11歳で死亡した兄・有一郎と再会すると、仲間を見捨ててでも無一郎に生きて欲しかったという有一郎の本音を知る事になりますが、無一郎はそれでも仲間の守って死んだ事を後悔していないと誇らしく伝えます。

そして、生前自分に厳しかった有一郎が本当は自分の事をずっと心配し続けていた事を理解すると二人は泣きながら抱擁を交わし和解する事が出来たのです。

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鬼滅の刃の表紙

また、その後は天国と思しき場所に向かって二人で両親の元に駆け寄っていく様子が描かれている事から、無一郎は責務を全うして旅立ったのでしょう。

不死川玄弥の死亡シーン

死亡巻 21巻第179話
死地 無限城
討伐者 上弦の壱・黒死牟
看取り人 不死川実弥

数年前、家族を守る為に鬼となった母を殺した実弥に対し「人殺し」と罵倒した事を謝罪したくて鬼殺隊に入った玄弥ですが、呼吸を使えない剣士としての才能の無さからイライラしていた為に初登場の最終選別時点では常に周囲を威嚇していました。

そんな玄弥は悲鳴嶼行冥に師事した後、刀鍛冶の里編で炭治郎と出会った事で次第に癇癪を起こさなくなると、本来の優しかった本当の性格へと和らいでいきます。

玄弥の死亡シーンが描かれたのは無限城で上弦の壱・黒死牟を討伐した後であり、無一郎と時を同じくして亡くなりました。

玄弥は実弥を死なせたくないといった思いから黒死牟の髪と折れた刀を取り込み「鬼喰い」の能力を本領発揮した事でこれまでにない鬼化が進行すると、覚醒した血鬼術(南蛮銃で撃ちこんだ肉体の弾から木が生える)を用いて黒死牟の動きを止める活躍をします。

しかし、黒死牟の一撃により体を縦半分に斬り裂かれるのです。

鬼化の影響で即死は免れましたが、黒死牟討伐後、徐々に灰化が進み消滅するまでの間、玄弥は実弥に「今まで守ってくれてありがとう」「あの時罵倒してごめん」と、これまで伝えられなかった言葉を残すと「幸せになって欲しい」と実弥の幸せを願いました

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最愛の弟が自分を守る為に犠牲となり死亡、それも鬼化の影響で肉体は消滅し遺体すら残らないという不条理を前に泣き崩れる実弥ですが、玄弥の仇を討つ為に鬼舞辻無惨の元へと向かうのです。

なお、無惨討伐後に重篤だった実弥が今際の際に天国と思しき場所で玄弥が亡くなった弟達と再会している光景を見ていますので、玄弥もまた己の責務を全うして報われたようですね。

珠世の死亡シーン

死亡巻 21巻第180話
死地 無限城
討伐者 鬼舞辻無惨
看取り人 ーー

珠世は戦国時代から生きている鬼であり、継国縁壱とも面識があります。

珠世は鬼となった当初自我が無かったのか夫と子供を殺害してしまったようで、その事から鬼舞辻無惨を恨み、自身の体を研究しながら虎視眈々と仇討の機会を窺っていましたが、無限城での戦いの前に産屋敷輝哉から直接の交渉を受けて鬼殺隊と共闘を決めました。

そして、胡蝶しのぶとの共同開発を経て無惨を倒せる薬(①人間返り、②分裂阻害、③老化、④細胞破壊)を開発すると、産屋敷輝哉の自爆によって傷ついた無惨に飛び込み自らの体を吸収させる事で開発した薬を取り込ませたのです。

しかし、無惨は鳴女の血鬼術で無限城に鬼殺隊を取り込むと、上弦の鬼や雑魚鬼達が鬼殺隊の妨害をしている間に自身は繭に籠り薬の成分を分解しようとしていました。

珠世が無惨を足止めできる時間は限られていた為、無惨はある程度の毒を分解し得ると繭から脱出し駆け付けた鬼殺隊士を食糧に回復を図ると、既に頸より下が吸収もしくは破壊された珠世の頸を掲げて「どうだ?珠世。お前の鬼を人間に戻す薬とやらも結局効きはしなかったぞ」と告げます。

そして、珠世は「私の夫と子供を返せ」と涙ながらに言葉を振り絞りますが、無常にも無惨によって頭部を破壊された後に捕食されてしまうのでした。

しかし、無惨は鬼殺隊に追い詰められるまで珠世が吸収させた薬の成分が複数ある事に気付かずに弱体すると、それにより夜明けまで足止めされる事となり敗北します。

また、珠世は死後も無惨の細胞の中で「お前の嫌いな死がやってくる」と煽っており、無惨に死の恐怖を与えました

余談ですが、珠世は生前の罪により地獄に堕ちていますが、罪を清算した来世にて愈史郎と幸せになっているかもしれない事を匂わされています。

岩柱・悲鳴嶼行冥の死亡シーン

死亡巻 21巻第180話
死地 市街地
討伐者 鬼舞辻無惨
看取り人 鬼殺隊員達

悲鳴嶼行冥は鬼殺隊になる以前から盲目であり、寺で身寄りのない子供達の面倒を見る心優しい青年でした。

しかし、ある時寺で面倒を見ていた子供の一人が鬼と遭遇すると、自分が助かる為に寺の子供と悲鳴嶼を食べさせる約束を交わし寺に鬼を招き入れたのです。

それにより八人の子供の内四人はすぐに殺害され、三人は目が見えない悲鳴嶼が頼りにならないと思ったのか制止を聞かず逃げ出した所を殺害、そして残った沙代を守る為に鬼と戦った悲鳴嶼は鬼が潰れるまで殴り殺すのですが、翌朝駆け付けた人達に沙代が「あの人がみんな殺した」と証言した為に投獄されてしまいます。

悲鳴嶼の善行を知った産屋敷輝哉が助けた事で悲鳴嶼は鬼殺隊に入りますが、以来、子供は善良であっても土壇場で本性が出る残酷な生き物であると知り警戒心が強くなってしまいました。

そんな悲鳴嶼の死亡シーンが描かれたのは鬼舞辻無惨を討伐した市街地戦の後であり、左足の裂断や度重なる重度の傷、「痣」の発現による寿命の前借りの影響で死を待つだけの状態であった為、隠の治療を拒み「他の若者たちの所へ行ってくれ。頼む。私の最後の願いだ…」と最後まで仲間の心配をしていたのです。

しかし、悲鳴嶼は今際の際に当時亡くなった七人の子供達と再会すると、子供達は本当はあの日逃げようとしたのではなくて目が見えない悲鳴嶼を守ろうと思って武器を探しに飛び出した他、助けを呼び行こうと思っていたと真実を伝えました。

明日がやってくればその誤解も解けていた筈ですが、子供達に惨殺された為に本意を伝える事が出来なかったのです。

こうして子供達の本意を知った悲鳴嶼は涙を流しながら「私の方こそお前たちを守ってやれずすまなかった」謝罪すると、子供達は悲鳴嶼に抱きついて皆悲鳴嶼が好きであると伝えた後、悲鳴嶼は子供達と共に天国へと旅立つのでした。

安らかな表情で息を引き取る悲鳴嶼を見届けた隊士達は彼の死を受けて涙しています。

蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃の死亡シーン

死亡巻 21巻第180話
死地 市街地
討伐者 鬼舞辻無惨
看取り人 伊黒、蜜璃

伊黒小芭内は蛇鬼に支配された伊黒家の出自であり、蛇鬼が殺した者から奪った金品で生計を立てる代償として蛇鬼の大好物の赤ん坊を産んで生け贄に捧げていた一族という汚れた血を毛嫌いしていました。

対して、甘露寺蜜璃は悲劇こそ経験していないものの、生まれながらに常人の八倍の筋力やそれを維持する為に力士三人分の食事量を必要とし、桜餅の食べ過ぎで髪と目の色がおかしな色に染まった等の生い立ちからお見合いを破断になった過去があります。

伊黒は女性に対して嫌悪感を抱き、蜜璃は男性に対して本当の自分を曝け出すのが怖いというトラウマを抱えていましたが、鬼殺隊に入った事で二人は出会いました。

そんな二人の死亡シーンが描かれたのが鬼舞辻無惨討伐後の市街地の一角であり、伊黒は顔面の裂傷や頭部への被弾に加えて体中に重傷を負い、蜜璃は肩口や両腕の欠損(真偽不明)により死が近づいていたのです。

無惨討伐後、伊黒は蜜璃に羽織を被せて抱きかかえると無惨討伐を知らせますが、蜜璃は体の感覚が無く既に自分の死期を悟った口ぶりであり、伊黒もまた己の命が尽きる事を自覚していました。

そんな中、蜜璃が伊黒には死んでほしくないと伝えたのを皮切りに伊黒は初めて蜜璃と出会った事を話すと、あの日蜜璃に出会えた事で心が救われたと語り、蜜璃の笑顔は他の隊士のたくさんの心も救済していると励まし、卑屈な蜜璃を励ますのです。

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伊黒の言葉を受けて蜜璃は号泣すると堰を切ったように「わたし伊黒さんが好き」と告白すると、伊黒と一緒に食べるご飯が一番美味しい、また人間に生まれ変われたらお嫁さんにして欲しいと伝えました。

対して伊黒は蜜璃が自分を選んでくれるのならばと承諾すると「今度こそ死なせない、必ず守る…」と来世で結ばれる事を誓い合うのです。

そして、誰にも邪魔される事の無い市街地の一角にて、伊黒は蜜璃を抱きしめると二人は互いの温もりを感じたまま息を引き取るのでした。

なお、来世で誓い合った通り、二人は転生して夫婦となっています。

禰豆子の死亡直前シーンや柱達の死亡シーンのまとめ

  1. 禰豆子は半天狗戦で太陽に焼かれたが死亡直前に太陽を克服して生きている
  2. 胡蝶カナエは童磨に殺害され死亡
  3. 煉獄杏寿郎は猗窩座に敗北し死亡
  4. 産屋敷輝哉、あまね、にちか、ひなきは自爆し死亡
  5. 胡蝶しのぶは童磨に吸収されて死亡
  6. 時透無一郎は黒死牟に胴体を両断されて死亡
  7. 不死川玄弥は黒死牟に縦半分に斬られて死亡、消滅
  8. 珠世は無惨に吸収及び捕食されて死亡
  9. 悲鳴嶼行冥は無惨討伐後に重傷の為、死亡
  10. 甘露寺蜜璃は無惨討伐後に重傷の為、死亡
  11. 伊黒小芭内は無惨討伐後に重傷の為、死亡

今回は禰豆子が死亡直前まで追い込まれたシーンと、柱や主要キャラの死亡シーンを紹介いたしました。

9人いた柱のうち6人が命を落とす他、玄弥や珠世と言った愛着のあるキャラクターが散っていきましたが、何れも「己の責務を全うする」事を貫いており、今際の際には幸せそうに旅立っているのがこの作品の素晴らしい所だと思います。

悲しくもあり、幸せに最後を迎えられた嬉しさもある死に際でした。

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