玉壺は刀鍛冶の里編で登場した十二鬼月の一人、上弦の伍の鬼ですが、読者から「気持ち悪い」などと言われるキャラクターです。
血鬼術が水生動物に関連する他、玉壺自身も自分の体の改造を趣味にしているため、第三者から見て不快感強めな容姿となっていました。
今回は、
- 玉壺のプロフィール
- 玉壺は気持ち悪い?
- 玉壺の血鬼術
- 玉壺は弱い?死亡経緯
など、玉壺のプロフィールや見た目から死亡までを一挙に紹介したいと思います。
玉壺のプロフィール
【名前】 | 玉壺(ぎょっこ) |
【人間時の名前】 | 益魚儀(まなぎ) |
【身長・体重】 | 150~170㎝ / 40~80㎏(壺入り状態) |
【趣味】 | 壺作り、生き物改造 |
【死地】 | 刀鍛冶の里 |
【討伐者】 | 霞柱・時透無一郎 |
【声優】 | 鳥海浩輔 |
十二鬼月の上弦の伍で人間を嘲る性格の鬼です。
壺から壺へ自由に移動できる血鬼術を持っており、刀鍛冶の里の場所を特定し無惨に伝えた鬼でもあります。
登場及び討伐は刀鍛冶の里編なので12巻~14巻以降は出番はありません。
玉壺の声優・鳥海浩輔さん
【名前】 | 鳥海浩輔(とりうみこうすけ) |
【所属】 | アーツビジョン |
【誕生日】 | 1973年5月16日 |
【代表作】 |
|
【来歴】 | 神奈川県茅ヶ崎市出身の男性声優で、TVアニメデビューは「家なき子レミ」のアンリ役です。 |
玉壺は気持ち悪い?かわいい?
玉壺が気持ち悪いと言われる理由は、本来目がある部分に口があり額と口の部分に目がある他、体中に生えた短い腕などが生理的嫌悪感を催す外見となっているからです。
髪型も独特ですし、壺からうにょうにょと出てくるのも不気味ですが、中には「かわいい」と言う方もいるとか。
上弦会議で頸を飛ばされた玉壺が耳元の小さな腕でひょこひょこ歩いていく様子は不覚にもかわいいと思ってしまいましたが、趣味は人それぞです。
玉壺の血鬼術
玉壺の血鬼術は壺を自由に移動し水生動物を操る術です。
刀鍛冶の里編で見せた壺から壺の移動や、壺から粘魚や蛸などの生物を出現させて攻撃を放つのも全て血鬼術の範疇であり、壺から生み落とした多数の生物を放って刀鍛冶達を混乱に陥れました。
なお、生み出した水生動物は頸を斬っても死にませんが、心臓部である壺を破壊すれば死滅そうです。
玉壺の真の姿
玉壺は脱皮する事で真の姿に変身する事が出来ます。
真の姿は、半魚人のように全身が鱗に包まれ手に水かきがついており、透き通るような鱗は金剛石よりも尚硬く強いそうです。
その姿を見せるのは時透無一郎を含めて三人目であり、本気を出した玉壺と対峙して生きていられた者はいません。
玉壺の血鬼術一覧
■ 千本針魚殺(せんぼんばりぎょさつ)
壺から呼び出した金魚が毒が仕込んである無数の針を飛ばす術。時透無一郎に使用していますが、肉体を貫通する威力は無かったため毒がメインの攻撃のようです。 |
■ 水獄鉢(すいごくばち)
粘度の高い液体に対象を閉じ込める術。水中に封じることで鬼狩りの呼吸を止める事も可能である他、時透無一郎の霞の呼吸でも内部から突き破る事ができませんでした。 |
■ 蛸壺地獄(たこつぼじごく)
壺から巨大な蛸足の触手を生み出す術。相手を締め上げる他、凄まじい弾力は生半可な刀では斬る事ができません。 |
■ 一万滑空粘魚(いちまんかっくうねんぎょ)
壺から鋭い牙を持つ魚群を発生させる術。魚群が相手に喰らいつく他、魚の体液は経皮毒となっているため魚群を切り裂くと毒を浴びてしまう二重構造となっています。また、毒を浴びれば死に至るそうです。 |
■ 神の手
玉壺が真の姿を解放した状態で触れる手の能力。生物・無生物の区別なく、触れたもの全てを魚に変えるため一撃必殺の恐ろしい術です。 |
■ 陣殺魚鱗(じんさつぎょりん)
玉壺が真の姿を解放した状態で繰り出す戦術の一つ。全身を覆う鱗を使って高速で縦横無尽に飛び跳ねる事で相手を翻弄。神の手との併用なので触れたら即絶命の極めて危険な技となっています。 |
玉壺の最期と死亡した経緯
玉壺の戦い・最期・死亡が描かれたのは単行本12~14巻で、時透無一郎との一騎打ちの末に頸を斬られて死亡しました。
玉壺の刀鍛冶の里編での動向は以下になります。
- 上弦会議で無惨に刀鍛冶の里のおおよその位置を特定した事を報告し、頸を撥ねられる
- 鳴女に半天狗と共に刀鍛冶の里(付近?)まで送ってもらう
- 刀鍛冶の里に壺のみ侵入し、近づいた刀鍛冶を殺害し水生動物を解き放つ
- 水生動物が里と里長の鉄地河原鉄珍を襲撃
- 水生動物に襲われている小鉄を時透無一郎が救助
- 時透無一郎と小鉄が鉄穴森鋼蔵と合流
- 無一郎達が刀が置いてある小屋を目指すと、玉壺と対峙
- 玉壺が刀鍛冶たちを殺害し作品にしたものを自慢
- 玉壺は血鬼術「水獄鉢」に無一郎を閉じ込める
- 小屋に向かった玉壺が鋼鐵塚蛍の職人魂に嫉妬している間に無一郎が小鉄に助けられて水獄鉢から脱出
- 玉壺vs無一郎、無一郎が痣を発現
- 玉壺が真の姿を解放するも、無一郎に頸を斬られて死亡
玉壺の役目は鬼殺隊の要である刀鍛冶の殲滅でしたが、鋼鐵塚蛍の職人魂に嫉妬してしまい目的を見失ってしまったため、無一郎に時間を与えてしまいました。
それでは、玉壺はどのようにして無一郎の敗北し死亡したのかを見ていきましょう。
玉壺と時透無一郎の戦いの概要
玉壺の目的は鬼殺隊の刀の出処を挫くものでしたが、刀鍛冶の殲滅は水生動物に一任し、自身は時透無一郎、小鉄、鉄穴森鋼蔵、鋼鐵塚蛍と遭遇し交戦しています。
無一郎達と対峙したのは単行本13巻110話で、無一郎は鍛冶に出していた刀を取りに鉄穴森で案内で森の中の小屋を目指しており、玉壺は彼らが向かう小屋に何かあると踏んで登場した訳ですが、実際には標的の里長が居るわけでも大切なものが置いてあるわけでもありませんでした。
玉壺は対峙してすぐに刀鍛冶の骸を生け花の様にして飾った作品を見せますが、それを見た無一郎は静かに激怒し抜刀します。
玉壺は得意の壺移動で回避しますが、壺を斬られたために憤慨し血鬼術で応戦しました。
無一郎は鉄穴森と小鉄を庇いながら戦い次第に傷が増えていくと、玉壺は血鬼術「水獄鉢」に無一郎を閉じ込め鬼狩り最大の武器である呼吸を止めます。
そして、無一郎を封じ込めた後は鬼狩りの弱体化を目的に先ずは小屋にあるものを確かめに行くわけですが、そこに居たのは一心不乱に刀を研ぎ続ける鋼鐵塚蛍であり、玉壺はこの状況下でも途切れない集中力で鍛冶に向かう鋼鐵塚を見て芸術家として嫉妬してしまうのでした。
玉壺は職人への嫉妬から殺すのではなくどうにかしてその集中を切らせたいと考え鋼鐵塚を刻み続けるものの、左目を潰しても声を上げず没頭する様子から絶句します。
しかし、玉壺が目的を忘れて鋼鐵塚に集中している間に無一郎が「水獄鉢」から脱出し、再び玉壺の前に現れるのでした。
玉壺の最期と死亡
玉壺の最期の戦いが描かれたのは単行本14巻第119~121話で、死亡したのは第121話「異常事態」になります。
玉壺が鋼鐵塚に集中している間、無一郎は失っていた記憶を取り戻し「痣」を発現させました。
玉壺の血鬼術には毒が含まれている筈なのに無一郎は初見時より涼しい顔をしており、尚且つ速い動きで玉壺に斬り傷を与えた事から、玉壺は冷静に分析した結果、壺から巨大な蛸の触手を召喚して距離を取ります。
ですが、そのタイミングで鉄穴森が頼まれていた刀を無一郎に投げ渡すと、無一郎は蛸の触手を斬り伏せ、その勢いに乗った高速移動で玉壺の頸を掠めるのでした。
そして、舌戦の末にぶちきれた玉壺が血鬼術「一万滑空粘魚」で畳みかけますが無一郎は陸ノ型「月の霞消」で全て斬り払うと、続けて参ノ型「霞散の飛沫」で粘魚の毒を回転で弾き飛ばし、玉壺の頸目掛けて刀を振ります。
しかし、玉壺は無一郎に斬られる瞬間に脱皮し真の姿へと変貌すると、触れたものを魚に変える一撃必殺「神の手」、強靭なバネで柔らかい鱗による縦横無尽で自由自在な動きと速さを実現させた「陣殺魚鱗」を併用して無一郎を翻弄し始めるのでした。
ただ、どんなに凄い攻撃でも当たらなければ意味は無いと無一郎が煽ると、玉壺は予測不可能な不規則な移動術を駆使し無一郎に「神の手」の攻撃を繰り出しますが、無一郎は全てを見極め回避し時には刀で払い続けます。
そして、無一郎は漆ノ型「朧」で幻の様に消え失せることで玉壺を翻弄すると、容易く背後を取り、振り向きざまの玉壺の頸を斬り落とすのでした。
「朧」の緩急による幻と速さがあまりにも認識できずに玉壺は頸を斬られた直後にも関わらず何が起きているのか理解できませんでしたが、天地がひっくり返る視界の中でやっと無一郎の姿を捉えると漸く自分の頸が斬られている事に気づくのです。
まさか子供の剣士に負けたという事実に当惑し異常事態だと急速に危機感を覚える玉壺ですが、再び激昂し汚い言葉を並び立てていると最期には「この下等な蛆虫共…」と言いかけた所で無一郎によって細々と斬り刻まれて完全に消滅しました。
神の手で高尚な作品にしてやったとのたまう玉壺でしたが、最期まで人間を見下した結果、何を叫んでも「もういいからさ、早く地獄に行ってくれないかな」と雑に止めを刺されるのは因果応報でしたね。
玉壺と無一郎の舌戦とは?
戦いの最中、口の悪い無一郎はとにかく玉壺の神経を逆なでしており、両者の言い合いを「舌戦」とファンブックで名付けられています。
例えば、
- 玉壺「舐めるな」→無一郎「事実を言ってるだけでどうせ君は僕に頸を斬られて死ぬ」
- 玉壺「たかだか十年やそこらしか生きてもいない分際で」→無一郎「君には尊敬できる所が一つも無い」
- 無一郎「見た目も喋り方も気持ち悪い」→玉壺「私のこの美しさ気品優雅さを理解できないのはお前が無教養で貧乏人だから」
- 玉壺「便所虫に本を見せても読めない」→無一郎「君の方が何だか便所に住んでいそう」
- 玉壺「手足の短いちんちくりんの刃私の頸に届かない」→無一郎「そもそも君の方が手足短いし」
- 無一郎「なんかその壺形歪んでない?」→玉壺「それは貴様の目玉が腐っているからだろうがアアアア!!」
のように、戦闘もそっちのけで終始いがみ合っており、最終的には無一郎が壺の芸術性を小馬鹿にしたため玉壺が血管が切れるほど激昂して終わっています。
よって舌戦は無一郎の完勝です。
玉壺は弱い?
素直な感想としてはまだ発展途上の霞柱・時透無一郎との一騎打ちで敗れた為、強さに関しては上弦の鬼の中でも弱い印象です。
しかし、無一郎は玉壺との戦いで「痣」を発現させる他、黒死牟こと継国巌勝の末裔で潜在能力はピカイチでしたので、剣技や血統に於いても単騎で上弦の鬼と渡り合える資質は柱の中でも充分にありました。
また、玉壺の血鬼術「神の手」はまさしく触れたら終わる一撃必殺ですので、能力的には弱いどころか凶悪な部類に属します。
戦績や戦闘描写だけを評価すればそこまで強い鬼に見えませんでしたが、無一郎の潜在能力や玉壺の血鬼術を考えると、玉壺=弱いは誤りであり、上弦の鬼に相応しい戦闘能力を持っている事が分かるのではないでしょうか。
玉壺は気持ち悪くて弱いについてのまとめ
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上弦の鬼は、何れも鬼殺隊が総力戦の末に倒していますが、玉壺だけは無一郎が一騎打ちで倒していため、上弦の鬼の中でも最弱と言われることがあります。
事実、痣が発現したばかりの無一郎に呆気なくやられてしまいましたので、妓夫太郎・堕姫ペアよりも弱い可能性はあるでしょう。
しかし、玉壺の血鬼術は水生動物を何体も生み出す事もできますし、触れたら終わりの「神の手」を持っている事から中々にチート級の能力を有しています。
触れたら魚群になるという意味の分からない「神の手」があるので弱い筈はないのですが、無一郎のスピードについていけなかったのが敗因でした。
芸術に没頭するよりも猗窩座のように戦闘力を磨き上げる事に時間を費やしていれば違った決着があったかもしれませんね。
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