刀鍛冶の里で甘露寺密璃、竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥の四名による総力戦で敗れてしまった半天狗ですが、死に際には彼の過去が描かれました。
そこで今回は、
- 半天狗の過去
- 半天狗と御奉行
- 半天狗が鬼になったタイミング
- 半天狗の若い頃の姿がイケメン
- 半天狗と妻と子供
など、半天狗の背景について紹介したいと思います。
半天狗の悲しい過去について
人間時代、半天狗が初めて嘘を吐いたのはガラの悪い男にぶつかった時でした。
この時、男とぶつかった半天狗は目が見えないふりをしたら見逃してもらったため、不自由なふりをすれば色々な人が親切にしてくれることを覚えて「目が見えない」と嘘を吐き始めました。
設定では幼い頃から嘘つきとあるので、目が見えないと嘘をついたのが幼少期の話なのかは分かりません。
以来、自分の都合のいいように事実や解釈を捻じ曲げる悪癖が浸透すると、常に自分は被害者であるという被害妄想が真実に置き換わる歪んだ思考の持ち主となり、刀鍛冶の里編では炭治郎から逃げる際に「儂は生まれてから一度たりとも嘘など吐いたことがない善良な弱者」と記憶を偽っていました。
誰も自分に同情しなければ周囲の人間を悪者に仕立てて同情を引こうとする卑劣な手段も講じえず、この世に自分よりも可哀想な者はいないと思っています。
しかし、盗みも働くようになると行為がバレてしまい、奉行所へ連れて行くと言われた際に咄嗟に人を殺めてしまったため、遂に殺人を犯してしまいました。
ぶっちゃけ悲しくもなんともない自分勝手で卑劣な人間の過去となっています。
なお、半天狗の人間時代の名前は不明です。
御奉行により罪を暴かれた
半天狗は殺人を犯したことで結局捕まってしまいます。
奉行所に連行された半天狗は、御奉行により別の町でも盗みと殺人を繰り返していたことを暴かれるとその場で数々の罪状を読み上げらました。
しかし、半天狗は人を殺したのは「この手が勝手に」と罪を否定し、別の容疑に関しては「目が見えないから無理」とその場しのぎの嘘を吐き逃れようと弱者のふりをするのです。
そんな半天狗の嘘を一つ一つ解き明かすように、御奉行は「以前この白洲の場へ来た按摩は私が話は始めるまで塀の方を向いていたぞ」と論破し、手が悪いと言い逃れするなら両腕を斬り落とすと述べ、同情の余地なしとして打ち首を宣告するでした。
半天狗は鬼となって御奉行を殺害
死罪が確定した半天狗の下に現れたのが鬼舞辻無惨であり、打ち首の前日に無惨によって鬼となった半天狗はその日の内に裁定を下した御奉行の寝室に侵入し殺害を決行しました。
ですが、御奉行は死に際にも関わらず精悍な顔つきで半天狗に向き直り「その薄汚い命をもって罪を償う時が必ずくる」と呪いの言葉を吐きます。
この御奉行の言葉は半天狗の記憶にもしっかり刻まれており、鬼となり人間時代のことを忘れていたにも関わず、刀鍛冶の里編で炭治郎に「責任から逃げるな」と言われたのをきっかけに徐々に御奉行に言われた言葉や過去の罪を思い出すことになりました。
鬼滅の刃に於いて、御奉行は割と珍しい善人でしたね。
半天狗の若い頃はイケメンだった?
刀鍛冶の里編で登場した半天狗は斬られる度に分裂して喜怒哀楽の鬼を生み出していましたが、喜怒哀楽の鬼は若い頃の自分を写した姿だそうです。
つまり、現在はシワシワで額にコブがあったりする半天狗ですが、若い頃は中々のイケメンだったという事が分かります。
ただ、人間時代に高齢となった段階で既に今の半天狗と瓜二つの容姿をしているため、額のコブなどは順当な老化でなったようですね。
半天狗は結婚していて妻も子供もいた
意外なことに、半天狗には妻と子供がいたそうです。
鬼滅の刃「公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐」の大正コソコソ噂話にて、何度か妻と子供がいた時があると記載されているため、人間時代にはそれなりに恋愛などもしたのでしょうか。
しかし、虚言癖や不誠実さを責められると自分が虐げられたと逆上し妻子を殺すという行為を繰り返していたため、人間時代の子孫が生きているかは不明です。
若い頃はイケメンだったので結構モテたのでしょうか。
↓半天狗の分身体や最後についてはこちら↓
「鬼滅の刃」の刀鍛冶の里編で登場した上弦の肆・半天狗は、炭治郎達が総力戦で応戦した強者でした。 炭治郎や柱達が「痣」を発現することでどうにか対処することができましたが、半天狗の血鬼術はかなり厄介な能力だったため、討伐までには数々の妨害[…]
半天狗の過去のまとめ
- 半天狗は人間時代から嘘をついていた
- 自分は被害者である妄想が真実に置き換わった歪んだ思考の持ち主
- 目が見えない嘘から始まり、盗みや殺しもしていた
- 結婚して妻子もいたが虚言癖や不誠実さを責められると逆上し殺害するという行為を繰り返していた
- 若い頃は、喜怒哀楽の鬼のようなイケメンだった
- 罪がバレて奉行所に連れていかれた際、御奉行により嘘や罪状がバレ失跡された
- 御奉行に「打ち首」が宣告された後、鬼舞辻無惨が現れて半天狗を鬼に変えた
- 鬼となった半天狗は御奉行を手にかける
- 御奉行は死に際に「その薄汚い命をもって罪を償う時が必ずくる」と呪いの言葉を残した
半天狗の人間時代は、小さな嘘から始まり嘘では済まされないところまで進んでしまったどうしようもない腐った人間でした。
意外なことに妻子もいたそうですが逆上して殺害する行為を繰り返していたと明記されているため、全部で妻子が何人いたのかは分かっていません。
しかし、妻からも虚言癖や不誠実さを責められている手前、やはり人間時代の半天狗は最低なクズ男という印象です。
御奉行が死に際に放った「その薄汚い命をもって罪を償う時が必ずくる」という言葉が炭治郎によって実行されたため、半天狗の悪行の被害者も少しは救われたかもしれませんね。