【鬼滅の刃】半天狗の分身の名前や強さは?誰が倒したの?

「鬼滅の刃」の刀鍛冶の里編で登場した上弦の肆・半天狗は、炭治郎達が総力戦で応戦した強者でした。

炭治郎や柱達がを発現することでどうにか対処することができましたが、半天狗の血鬼術はかなり厄介な能力だったため、討伐までには数々の妨害があり苦戦を強いられています。

今回は、

  1. 半天狗のプロフィール
  2. 半天狗の血鬼術と分身の能力
  3. 半天狗を倒した人物
  4. 半天狗の最後と死亡

以上、半天狗のプロフィールや能力から最後や死亡について紹介したいと思います。

半天狗のプロフィール

【名前】 半天狗(はんてんぐ)
【人間時代の名前】 不明
【身長】 166㎝
【体重】 56㎏
【趣味】 人の家に入り込んで物を盗む
【死地】 刀鍛冶の里
【討伐者】 甘露寺密璃、竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥
【声優】 古川登志夫

常に何かに怯えている仕草の年老いた男性の鬼で、見た目の年齢は87歳くらいだそうです。

やや大きい頭と額の大きなコブが特徴で、こめかみに二本の角が生えており、積極性に欠けた低姿勢を振る舞っています。

上弦会議(無惨のパワハラ会議)では、常時物陰に隠れて怯えていました。

半天狗の血鬼術

血鬼術に正式名称はありませんが、要約すると斬られると喜怒哀楽に分裂する能力です。

窮地に追い込まれると己の身を守ってくれる強い感情を血鬼術により具現化・分裂するもので、斬られる度に異なる能力を持つ分裂体・喜怒哀楽の鬼を生成し、追い込まれるほど強さを増す厄介な鬼でした。

分裂した喜怒哀楽の鬼の容姿は若い頃の半天狗を写したものです。

半天狗の分身の名前と血鬼術一覧

積怒(せきど)
  1. 舌に「怒」の文字。
  2. 雷を放つ錫杖を持つ。
──
可楽(からく)
  1. 舌に「楽」の文字。
  2. 突風を放つ団扇を持つ。
──
哀絶(あいぜつ)
  1. 舌に「哀」の文字。
  2. 体術に優れ十文字槍を持つ。
「激涙刺突」
空喜(うろぎ)
  1. 舌に「喜」の文字。
  2. 飛行能力と超音波を持つ。
──

空喜のみは飛行能力の影響か鳥の手足と翼を持っています。

喜怒哀楽の集合体・憎珀天

憎珀天は積怒が他の三体を吸収した姿で喜怒哀楽が持っていた力を扱える他、木の竜を生み出し操る固有の血鬼術を持っています。

劇中で使用した技は、

  1. 狂圧鳴波(きょうあつめいは)・・・前方に放つ強力な超音波で相手を粉砕
  2. 無間業樹(むけんごうじゅ)・・・木の竜を複数生み出して強襲
  3. 狂鳴雷殺(きょうめいらいさつ)・・・雷、木の竜、超音波を繰り出す総攻撃

であり、何れも喜怒哀楽よりも強力かつ広範囲に仕上がっていました。

半天狗の本体と偽物

怯の鬼 半天狗の本体。鼠程度の大きさで逃げ足が速い。
恨の鬼 怯の鬼の擬態で等身大より大きな鬼。

喜怒哀楽を生み出した本体の半天狗は鼠程度の大きさとなり、大した戦闘力はありません。

しかし、本体の怯の鬼は小さい上に逃避術に優れているため簡単には見つからない他、戦闘力に長けた喜怒哀楽(憎珀天)が本体を守るように戦うため、単独で本体の頸を斬るのは至難の技。

また、本体が捕まると怯の鬼から巨大化した「恨の鬼」へと変貌しますが、この「恨の鬼」も半天狗の擬態能力であり、本体の怯の鬼は巨大化した恨の鬼の心臓部へと隠れ逃げ込んでいます。

巨大な恨の鬼に包まれることで日光にも少しの間絶えることが可能であるため、鬼殺隊から逃げる時間を稼ぐことができました。

半天狗は誰が倒したのか?

半天狗が倒されたのは単行本15巻126話で、甘露寺密璃、竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥の四名が総力戦で挑んだ末に炭治郎が頸を斬り倒しました。

それではどのように倒したのか見ていきましょう。

喜怒哀楽と炭治郎達の戦い

半天狗との戦いが描かれたのは単行本12巻106話~単行本15巻126話であり、当初は時透無一郎も対峙していましたが、残念ながら可楽の団扇に飛ばされて離脱してしまいます。

その場に残された竈門炭治郎と竈門禰豆子が交戦すると、同じ宿に泊まっていた不死川玄弥が戦いに合流し三人掛かりで応戦することになりますが、半天狗は斬る度に分裂していくため、この時点で喜怒哀楽の四体と戦うことになりました。

初っ端から霞柱が抜けた上に、喜怒哀楽の鬼の四体と対峙するといった絶望的な状況を炭治郎達は戦うことになったのです。

炭治郎は喜怒哀楽の鬼と戦う中、喜怒哀楽の状態から分裂しても能力が劣っていくことを見破り、喜怒哀楽以下に分裂すると弱くなるという弱点を突きますが、やはり数では敵わず次第に圧倒されてしまいます。

そんな中、禰豆子が血鬼術を炭治郎の日輪刀に与えると、爆ぜる血を纏い赤く染まった日輪刀「爆血刀」を手にした炭治郎がヒノカミ神楽「日暈の龍・頭舞い(ひのかみかぐら・にちうんのりゅう・かぶりまい)」を放ち喜怒楽の鬼を一閃しました。

一方で玄弥が哀絶を倒したため、これで喜怒哀楽の鬼の四体を同時に撃破することができましたが、これらの鬼は分身分裂体なので頸を斬っても意味はなく、少ししたら再生し復活します。

しかし、炭治郎は匂いで近くに本体が隠れていることを確信すると、禰豆子と共に喜怒哀楽の鬼の足止めをしつつ玄弥に本体の討伐を頼むのですが、玄弥は鼠程度の大きさの本体を見つけものの刀では半天狗の硬い頸を斬ることが出来ませんでした。

すると玄弥は本体を斬る役目を炭治郎に譲ると、半不死身の体を肉壁にして喜怒哀楽の鬼の攻撃を防ぐ役目に回り、その間に炭治郎が本体の頸に刀を振り下ろします。

これで決着する、そう思った矢先、積怒が他の三体を吸収し憎珀天となると、木の竜を生み出す血鬼術で炭治郎を襲い本体を守るのでした。

憎珀天と甘露寺の戦い

喜怒哀楽の鬼が合体した憎珀天は、炭治郎の感覚をもってしても「息が詰まる」「威圧感で心臓が痛い」と感じるほどの力量でした。

更に喜怒哀楽の鬼の血鬼術を攻撃力を増して扱えるばかりか、複数同時使用で呼吸の暇がない連撃を叩きこんでくる憎珀天に炭治郎は鼓膜と足をやられると、遂に木の竜に呑み込まれてしまうのです。

と思いきや、恋柱・甘露寺蜜璃が到着し炭治郎を救出します。

蜜璃は憎珀天の血鬼術を全て日輪刀で斬って防ぐという神技を繰り出すと、しなる刀で血鬼術を掻い潜り憎珀天の頸を捕らえるのでした。

しかし、憎珀天もまた分身であるため頸を斬っても意味がないと助言する炭治郎でしたが、時すでに遅く、蜜璃は至近距離で「狂圧鳴波」を浴びてしまい気絶してしまいます。

気を失った蜜璃が走馬灯を見る中、炭治郎達は憎珀天の攻撃から蜜璃を守ると、唯一上弦の鬼に勝てる可能性がある蜜璃が目を覚ますまで死守を貫き、やがて目を覚ました蜜璃は炭治郎達の行動に感涙すると仲間を絶対に死なせないと本気発言をかかげ「痣」を発現させるのでした。

ここから蜜璃と憎珀天の持久戦が突入すると、蜜璃が憎珀天を足止めしている間に炭治郎、禰豆子、玄弥の三人が半天狗の本体である怯の鬼を捜索します。

半天狗は最後に炭治郎に首を斬られる

夜明け間際、炭治郎達が怯の鬼を見つけると三人掛かりで頸を狙いますが、怯の鬼は擬態「恨の鬼」を生み出し抵抗します。

鼠程度の大きさの怯の鬼は恨の鬼の心臓部に隠れているため、擬態の恨の鬼をいくら斬っても意味はなく、三人掛かりで戦うも、怯の鬼を内包した怯の鬼は攻撃を受けながら崖下に転落しました。

また、炭治郎と禰豆子も一緒に落下し意識が朦朧としてしまいます。

この時、半天狗は憎珀天に力を使い過ぎていたため再生が遅くなっており、立ち上がった恨の鬼は炭治郎の日輪刀が頸に刺さったのもお構いなしに人間の血肉を求め、近くにいる刀鍛冶の気配を頼りに歩きだしました。

刀鍛冶を見つけた半天狗は何よりも血肉による補給を優先して走り出しますが、後方では立ち上がった炭治郎が追いかけてきます。

そして、日輪刀の無い炭治郎の目の前に遠くから時透無一郎が別の日輪刀を投げ渡すと、炭治郎は急加速した後、ヒノカミ神楽「炎舞一閃」で恨の鬼の頸を斬り落としますが、炭治郎達はこの鬼が怯の鬼の擬態であると知りません。

そのため、炭治郎が勝利を確信した直後、頸の無い恨の鬼が刀鍛冶の人間を襲う様子を見て驚愕するも、距離が離れすぎていたため初動が遅れてしまいます。

更に禰豆子が炭治郎の下に駆け付けたタイミングで夜明けが始まると禰豆子が発火したため、炭治郎は刀鍛冶の人間と禰豆子のどちらを守るのかという究極の二択を迫られることになると、決断できずにいる炭治郎を禰豆子が鬼の下へ蹴り飛ばすのです。

そして、禰豆子は太陽に焼かれながら微笑むと、炭治郎は禰豆子の意志を汲み、恨の鬼の心臓部に潜む半天狗の本体怯の鬼の頸を胴体ごと斬り落とすのでした。

頸を斬られた半天狗は死に際に人間時代の悪行が走馬灯となり、やがて消滅します。

「責任から逃げるな」とは?

「責任から逃げるな」とは、半天狗が憎珀天を生み出し炭治郎達の下から逃げ出す際に炭治郎が発した台詞で、半天狗が今まで犯した罪や悪業の全ての責任を必ず取らせるために絶対に逃がさないという炭治郎の叫びを表したものです。

炭治郎の台詞はかつて半天狗が人間時代に犯した悪業の末に御奉行に言われた「貴様のしたことは他の誰でもない貴様が責任を取れ」という言葉と同じであり、半天狗は炭治郎の一言で人間時代の記憶を思い出します。

そのため、しつこく追いかけてくる炭治郎が「地獄の果てまで逃げても追いかけて頸を斬る」と睨みをきかせた際には悪寒を覚えており、頸を斬られた際には人間時代の記憶を走馬灯のように想起させ死んでいきました。


↓半天狗の過去についてはこちら↓

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鬼滅の刃の表紙

半天狗の分身や誰が倒したのかのまとめ

  1. 半天狗の血鬼術は、斬られると喜怒哀楽に分裂する能力
  2. 喜怒哀楽の鬼の名前は、積怒(せきど)、可楽(からく)、哀絶(あいぜつ)、空喜(うろぎ)
  3. 喜怒哀楽の鬼の能力は、積怒は雷、可楽は突風、哀絶は槍使い、空喜は超音波
  4. 喜怒哀楽は合体して「憎珀天」になる
  5. 憎珀天の血鬼術は木の竜を操り、喜怒哀楽の血鬼術もより強力にして使用できる
  6. 憎珀天は甘露寺蜜璃が足止めし、本体の半天狗は炭治郎、禰豆子、玄弥の三人で対応
  7. 本体の半天狗は炭治郎が頸を斬り倒した
  8. 半天狗は死に際に人間時代の悪行を走馬灯で見て消滅した

半天狗は堕姫と妓夫太郎の兄弟とは違って、自分自身が強力な力を持つ鬼を分裂することで身を守る鬼でした。

高水準の能力を秘めた鬼を生み出せるのは最大で四体まででそれ以下に分裂すると極端に弱くなるのが特徴でしたが、恐らく喜怒哀楽の鬼以下の分裂体でも一般の鬼殺隊にとっては脅威でしょう。

刀鍛冶の里では、既に痣が発現した炭治郎や鬼の再生を遅らせる禰豆子の血鬼術が有用だったり、たまたま不死川玄弥や恋柱の甘露寺蜜璃がいたため総力戦でどうにか討伐することが出来ましたが、一人でも欠けていれば勝利が厳しかった相手だと思います。

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