虚圏突入篇で登場したドルドーニは、高いテンションと空回りする行動で黒崎一護とネルをドン引きさせた癖の強いキャラクターでしたが、一護に敗北しています。
しかし、単行本29巻で死亡したドルドーニが千年血戦篇で再登場を果たした際には多くの読者が驚いたのではないでしょうか。
そこで今回は、
- ドルドーニの復活とゾンビ化
- ドルドーニの死亡理由
- ドルドーニのその後
- ドルドーニのプロフィール
について紹介していきたいと思います。
ドルドーニの復活は千年血戦篇
虚圏突入篇の最中、黒崎一護に敗北したドルドーニは葬討部隊と交戦し絶命した筈ですが、単行本65巻「BLEACH590.MARCHING OUT THE ZOMBIES」の最後のページから再登場を果たしています。
復活したドルドーニの見た目は死亡前とあまり変わっていませんが、鼻を中心に真横に手術痕のような縫い目がありました。
再登場したドルドーニは涅マユリの命令でジゼルによってゾンビ化させられた十一番隊隊士と戦闘を行いますが、性格は生前と変わらずテンションが高く、前線に黒崎一護がいるからという理由で連れ出されたにも関わらず肝心の一護が居ない為、マユリに物申しています。
ゾンビとなった涅骸部隊のドルドーニ
再登場したドルドーニは、ザエルアポロの研究室に保存されていたドルドーニを含めた4体の破面同様に回収後は涅マユリの手で復活させられています。
吉良イヅルに施した死鬼術式より以前の技術なのでどのように復活させたのかは謎で、生前と変わらぬ性格や思考を持ち、性能は生前を上回っていますが、反抗されないように脳に直接苦痛を味わらせる事ができる装置を仕込んでいる為、主人のマユリに服従していました。
本編では雑魚狩りをしただけの活躍に止まり冬獅郎のゾンビが登場した段階で後退させられています。
小説版では帰刃も同様に強化されている描写があった為、その戦闘能力は一護と戦った時とは比べ物にならないかもしれません。
ドルドーニのその後
霊王護神大戦から半年、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」でも登場したドルドーニは相変わらず涅骸部隊としてマユリの無理難題なお使いを他の破面同様にさせられています。
作中では、完現術者の研究体を欲したマユリの命令で銀城空吾の捕獲の様子を窺っていたり、綱彌代時灘の謀略を阻止するべく京楽春水率いる連合軍の一員として叫谷に突入し已己巳己巴と戦いました。
本編終了後は新たなメンバーに星十字騎士団のナナナ・ナジャークープを迎え入れる事となり、五人体制で涅骸部隊を務めています。
ドルドーニが死亡した経緯
単行本28巻、虚夜宮に侵入した黒崎一護と対峙したドルドーニは十刃以外には卍解を使用しないという縛りを設けていた一護に激昂し、帰刃して一護を圧倒しました。
しかし、一護はドルドーニの猛攻を受け続けても卍解を出し惜しみしていましたが、ドルドーニが虚閃を放つと見兼ねたネルが一護を庇い虚閃を呑み込み反射するといった技でドルドーニに傷を負わせる事になるものの、ドルドーニの反撃でネルが怪我をしてしまった事で自分の考えの甘さを反省し、卍解するのです。
卍解で迎え撃つ一護に肩を斬り裂かれたドルドーニは、一護にまだ上の力「虚化」がある事を知っており、一護の虚化も発動させようと戦闘を再開すると、手段を選ばずネムを攻撃するのでした。
一護の目的が仲間を守る事にあるとすれば、ドルドーニの目的は全力の一護を倒す事にあり、恥があるとすれば本気の一護と戦えない事だと宣言します。
ドルドーニの思いを汲んで一護は虚化しますが、ドルドーニは太刀筋も見極められないまま一護の虚化の前に一太刀で敗北しました。
戦闘後はネルのヨダレ(微量の回復効果が含まれる)で少し回復させられており、十刃に戻りたい欲望と一護に完敗した心境を清々しく語っていましたが、葬討部隊の気配を察知したのか一護にわざと斬りかかると斬魄刀を一護に折られた後に一護とネルが先へ進むのを見届けた後、一護の追跡に現れた葬討部隊の足止めをするのです。
しかし、斬魄刀が折られて帰刃する事ができない状態で葬討部隊と交戦したドルドーニは一護の甘さを心の中で指摘しつつ絶命するのでした。
因みに葬討部隊に命令を出していたのはザエルアポロであり、黒崎一護の情報を得るために、ドルドーニを回収しようとしていたとされています。
ドルドーニのプロフィール
【名前】 | ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ |
【性別】 | 男性 |
【身長】 | 190㎝ |
【体重】 | 87㎏ |
【一人称】 | 吾輩 |
【誕生日】 | 8月28日 |
【所属】 | 破面No.103/元十刃(エスパーダ) |
【能力】 | 暴風男爵 |
【初登場】 | 原作28巻「BLEACH250.Five Ways To Three Figures」 |
【声優】 | 石井康嗣 |
黒崎一護が虚夜宮に侵入した際に邂逅した筋肉質な破面で、一護の事を「ぼうや(ニーニョ)」と呼ぶように所々をスペイン語で話すのが特徴です。
登場時に足を踏み外して落下したり、破面No.103という数字が一護に「弱そう」と評されてしまうなどギャグキャラのような立ち回りでしたが、三桁の数字は十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)が与えられる剥奪の数字となっている事が判明すると従来の破面とは比べ物にならない強さを見せました。
強さは元十刃ということもあり、一護の月牙天衝を蹴りで相殺できる実力を持っています。
余談ですが一護からは「ドン・パニーニ」と呼び間違えられていました。
ネリエルの前任の第3十刃
原作29巻254話、ドルドーニの過去が1頁だけ描かれており、藍染惣右介が崩玉を手に入れる以前から十刃に居た事が分かっています。
十刃は元々バラガンの配下の組織「刃」である為、恐らくドルドーニもその時代の最初の刃だったのかもしれませんが、藍染が崩玉を入手して次々に破面を生み出していった過程で以前の十刃が用済みになった事により十刃落ちとなりました。
小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」ではネリエルの前任の第3十刃という事も判明した為、第3十刃は「ドルドーニ→ネリエル→ハリベル」と言った系譜になります。
BLEACHで登場した敵組織「十刃」は、この手の少年漫画で登場する敵組織の中で屈指のセンスを誇っていた事から大人気の集団です。 しかし、本編ではその組織内の序列に矛盾が生じたりと、いったい誰が一番強いのかと度々議論になったりして、現在[…]
ドルドーニの名言「チョコラテ」
ドルドーニは一護に敗北した際に、敵を斬る事に迷い止めを刺す事に躊躇い況してや敵の傷を癒す一護のそういった気構えを甘い(チョコラテ)と語っています。
時折スペイン語を混ぜるのがドルドーニの特徴ですが、この甘さ=チョコラテの発言は多くの読者に刻み込まれる事になりました。
また、一護を逃がす為に葬討部隊と戦う最中、この先の戦いにドルドーニの様に甘い敵は居ないと指して「甘さ(チョコラテ)は此処に置いて鬼になるのだぼうや(ニーニョ)」と言う心情は敵ながらカッコいい一押しのシーンです。
ドルドーニの声優
【名前】 | 石井康嗣 |
【所属】 | フリー |
【誕生日】 | 1960年7月1日 |
【出演作】 |
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【来歴】 | 和歌山県有田市出身のフリーの男性声優兼ナレーターで、AMBERnoteと業務提携しています。
賢プロ在籍時代に内海賢二さんに師事し、報道番組の代役を担当している他、たてかべ和也さんや石塚運昇さんなどの亡き声優さんの持ち役を一部引き継いでいます。 |
ドルドーニの帰刃「暴風男爵」
ドルドーニの帰刃は暴風男爵(ヒラルダ)で、解号は「旋れ、暴風男爵」です。
解放時の姿は脚部に竜巻を模したであろう鎧と両肩から角が生えた見た目をしており、脚部の足首部分から生えた突起物から蛇のような見た目をした竜巻を発生させ、脚の動きに合わせて相手に攻撃を仕掛けます。
技名 | 詳細 |
男爵蹴脚術(バロン・プンタピエス) | 相手の攻撃を蹴りで防御する技で、作中では月牙天衝を防いでいます。 |
単鳥嘴脚(エル・ウノ・ピコテアル) | 暴風男爵から発生した蛇のような竜巻を蹴りで操り攻撃する技です。 |
双鳥脚(アベ・メジーソス) | 単鳥嘴脚を複数発生させて攻撃する技です。 |
虚閃 | 何故か印のような手の動きの後に両手の人差し指と小指を合わせて発動します。 |
千年血戦篇で復活して再登場したドルドーニのまとめ
- ドルドーニは涅マユリに回収された後、ゾンビ化させられて単行本65巻で復活を果たした
- 再登場したドルドーニは生前と変わらぬ強さと性格だが性能は強化されている
- ドルドーニは黒崎一護を逃がすために葬討部隊と戦い絶命した
ドルドーニは虚夜宮に侵入した黒崎一護が最初に対峙した破面です。
そのテンションや性格、黒崎一護を逃がすために戦い絶命した心意気など、どこか憎むことができないキャラとして描かれていたドルドーニは単行本65巻で涅マユリの手によって見た目、性格などが生前と変わらない状態で復活させらました。
ドルドーニは涅マユリの命令でゾンビ化した十一番隊士と戦闘を行っていますので、アニメ化される前にドルトーニ戦を再度視聴し直してみてはいかがでしょうか。