第3十刃(トレス・エスパーダ)として、護廷十三隊の隊長達と戦闘を行ったティア・ハリベルは、その見た目や性格などからBLEACH内でも高い人気を誇っているキャラです。
そこで今回は、
- ハリベルの最後とその後
- ハリベルの千年血戦篇の再登場とその後の小説
- ハリベルのホロウ時代と藍染惣右介との出会い
- ハリベルのプロフィールや孔の位置について
以上について紹介していきたいと思います。
ティア・ハリベルの最後とその後
ハリベルは単行本43巻「BLEACH 376.Execution Extinction2」で描かれた空座町決戦時にて藍染惣右介に腹部を横一文字に斬りつけられた後に背中から左胸に刺し貫かれて退場しています。
しかし、藍染を討伐した直後、現世に帰還した井上織姫の許にやってきた重傷のアパッチがハリベルの治療を懇願した事で織姫が双天帰盾で治療したと「BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK 3 UNMASKED」で補完されており、藍染が去った虚圏へ3獣神と共に帰還しました。
尚、小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」のエピローグでも登場しており、同じく破面のロカやピカロを迎え入れています。
そして、そんなハリベルが再登場したのが千年血戦篇の序盤です。
ハリベルは千年血戦篇で再登場
ハリベルの生存はキャラクターブックに収録された小説で判明しましたが、単行本55巻「BLEACH 485.FOUNDATION STONES」で再登場を果たしています。
しかし、ハリベルの再登場は既に滅却師の首魁ユーハバッハに敗北した後であり、鎖で四肢を固定されて捕虜にされていました。
ハリベルとユーハバッハの戦いは原作で描かれませんでしたが、2022年にアニメ化されたBLEACH千年血戦篇2話「FOUNDATION STONES」で虚圏を侵攻するユーハバッハと対峙するハリベルの描写が加筆されており、ユーハバッハの圧倒的な戦闘力にやられながらもネル達を逃がす姿が描かれています。
漫画本編では僅か2コマの再登場でそれっきりのハリベルでしたが、アニメ化の際に台詞も与えられて格好いい雄姿を見れた事はBLEACHファンとしてはたまりませんね!
ただ、漫画だとハリベルの登場はこの捕虜のシーンしかないので、アニメ化で少しでも加筆される事を祈るばかりです。
ハリベルのその後は小説版で判明
BLEACH本編では千年血戦篇で一瞬だけ再登場しており、宿敵ユーハバッハを討った後もハリベルの登場が無かった事から彼女の安否は有耶無耶にされたまま完結してしまいました。
しかし、千年血戦篇後を描いた小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」では、ユーハバッハを討伐した直後の様子が冒頭で触れらており、霊王宮でネリエルがハリベルを救出して兵主部一兵衛と対面しています。
その場にはグリムジョーも同行していましたが、兵主部曰くハリベル達程の破面をここで葬ると魂魄のバランスが崩れるという理由から戦闘は回避しており、ハリベルは虚圏へ帰還しました。
小説の作中では、再び虚圏を襲撃する星十字騎士団の残党と一戦交える中、謎の子供産絹彦禰と三つ巴の戦いをする他、彦禰を追って尸魂界へ向かったグリムジョーを追い三界を巻き込む綱彌代時灘の謀略を食い止める為に京楽春水から共闘を持ちかけられる等、ハリベルはネリエルとグリムジョーと共に前線で戦っています。
また、映画版で登場した叫谷を舞台にハリベルも帰刃して戦うので、尸魂界の歴史や伏線を知りたい方は一読して損は無いでしょう。
尚、本編でも明かされていなかったユーハバッハがハリベルを殺さずに拘束し続けた理由は小説版でも明かされていません。
ティア・ハリベルのホロウ時代は?
漫画本編ではハリベルの虚時代の描写はありませんでしたが、アニメ版BLEACH284話「犠牲の連鎖…ハリベルの過去」にてオリジナルストーリーですがハリベルの過去が描かれています。
ハリベルは現在の従属官で3獣神と呼ばれる
- アパッチ
- ミラ・ローズ
- スンスン
と共に行動していました。
当時のハリベルは虚の名残りのある人型に近い姿だった事から既に最上級大虚(ヴァストローデ)級だったことが窺えます。
というのも、中級大虚時代のアパッチをハリベルが助けた際にハリベルが斬られた中級大虚が「まさかお前…」と言い残して死亡した事や、アパッチ自身も「まさかヴァストローデ…」と独白していた事からハリベルはほぼ確実に最上級大虚です。
このオリジナルストーリーではハリベルは助けた雌の中級大虚を仲間として引き入れており、既にミラ・ローズとスンスンが居た事からアパッチが新参者と判明する他、ハリベルは「我々女は雄たちに狙われやすい」という理由から集団で行動した方がいいと三人を引き入れていました。
また、ハリベルは誰かを殺めその犠牲により得た力で強くなろうとは考えておらず、一人で倒せなければ皆で倒せばいいと自らの矜持をアパッチに話しており、ハリベルと3獣神が固い絆で結ばれている様子が補完された素晴らしい回です。
ハリベルと藍染惣右介の出会い
当時の虚圏はバラガンが支配しており、バラガンはハリベルに対して、
- バラガンの軍門に降る事
- バラガンの目の届かぬ所に消える事
以上の二択を迫っており、②に関しては実質全面戦争を意味していました。
そんな折に虚圏にやってきたのが藍染惣右介であり、藍染はバラガンを従え破面を生み出します。
ハリベルと3獣神が暮らすアジトに破面化した中級大虚が襲撃すると、ハリベルは3獣神と共闘するも破面の前に敗北しかけてしまいますが、突如現れた藍染が破面の一撃を受け止めて討伐しハリベルを助けました。
「犠牲という名の力があれば、不可能が限りなく可能に近づく事もある」
ハリベル達を襲撃した破面は藍染が与えた力ですが、力を制御できずに暴れた事でハリベル達に危害を加えたと謝罪しており、その上で犠牲を生みたくないのであれば力を持つ事だと窘めるとハリベルが追い求める力がハリベルの理想であるならば藍染はそれを与える事が出来ると言い放ちます。
力を得れば犠牲を作る事は無くなる、この藍染の言葉を受けたハリベルは3獣神を護る力を得る為に藍染の勧誘を受け入れたのです。
ティア・ハリベルのプロフィール
【名前】 | ティア・ハリベル |
【性別】 | 女性 |
【身長】 | 175㎝ |
【体重】 | 61㎏ |
【誕生日】 | 7月25日 |
【所属】 | 破面/第3十刃(トレス・エスパーダ) |
【司る死の形】 | 犠牲 |
【帰刃】 | 皇鮫后 |
【従属官】 | アパッチ/ミラ・ローズ/スンスン |
【初登場】 | 単行本28巻 |
【声優】 | 緒方恵美 |
第3十刃の数字を与えられた女の成体破面で、褐色の肌に金髪、露出度の高い衣装に口許を隠した歯形のマスク姿が特徴です。
他の十刃に比べると忠誠心は高い方ですが、作中では藍染惣右介に後ろから斬られる形で散った少し可哀相な立ち位置のキャラでした。
尚、アニメ版では過激な衣装の為に少し露出度を減らす修正をされています。
ハリベルの孔の位置
虚の特徴の一つに体の何処かに穿たれた孔が存在しますが、ハリベルも作中で孔の位置が明かされなかった一人です。
しかし、「BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK 3 UNMASKED」では現役十刃の孔の位置が記載されており、ハリベルの孔の位置は下腹部(子宮)と判明しています。
漫画・アニメで描写されなかった理由はザエルアポロと同じくセクシャルな問題が生じる為に自粛したのかもしれませんね。
ハリベルの帰刃「皇鮫后(ディブロン)」
【帰刃】 | 皇鮫后(ディブロン) |
【解号】 | 「討て、皇鮫后」 |
【初出】 | 単行本41巻「BLEACH 355.Azul-Blood Splash」 |
解号と同時にハリベルを水が包み込み、その水を内側から切り裂いた後、鮫の骨を模した甲冑を必要最低限取り付けた露出度の高い恰好で登場し、主に右腕に装着した鮫型の大剣が武器となります。
能力は水を自在に操り敵を押し流すというもので、一見して相性の悪そうな氷雪系の斬魄刀を持つ日番谷冬獅郎と拮抗した戦いをしていた事から第3十刃の名に恥じぬ攻撃力を備えた能力です。
ハリベルの技一覧
【名前】 | 【詳細】 |
灼海流 | 右手の大剣で氷を一瞬で水に変化させる技となっています。
ハリベルが日番谷冬獅郎と戦闘を行っていた事もあり、作中で最も多く使用された技でした。 |
断瀑 | 高水圧の激流を相手に向かって放ち、敵を押し潰す技です。 |
戦雫 | 大剣から水を放つ技となっています。 |
虚閃 | 破面の基本技である虚閃ですが、ハリベルは大剣から虚閃を放っていました。 |
ハリベルの強さ
ハリベルは単行本42巻359話「The Frozen Obelisk」にて日番谷冬獅郎の氷天百華葬を受けて氷漬けにされています。
この氷天百華葬を自力で解除できるのかによってハリベルの強さの指標が変わると思われますが、氷天百華葬の氷を解除したワンダーワイスの咆哮は「BLEACH OFFICIAL CHARACTER BOOK 3 UNMASKED」でヴァヒードと呼ばれる技であると判明しており、ヴァヒードは様々な技を解く事ができる強力な援助技と説明されていました。
つまり、作中で描かれた通りワンダーワイスが氷天百華葬を解除しなければハリベルはそのまま氷漬けにされて敗北していた可能性が濃厚なのです。
加えて、ハリベルの十刃の序列は3番目ですが、第二階層を隠していたウルキオラに勝てる要素が見受けられない事から、実際にはヤミー、スターク、バラガン、ウルキオラの下に位置するのではと予想されており、十刃内に於いてはネリエルやグリムジョーと同格程度の5番目以下ではないでしょうか。
したがって、ネリエルの強さは破面篇時点の日番谷冬獅郎と同格かそれ以下、また、十刃内の実際の序列では5番目程度の実力だと思われます。
元々最上級大虚から破面化した事や小説版でリルトットとジゼルと戦った描写を加味すれば、最終的には星十字騎士団にもある程度通用する強さを持っている筈ですが、破面篇では藍染惣右介に、千年血戦篇ではユーハバッハに敗北している為、相手が悪すぎて正確な実力が測れないのが惜しいですね。
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単行本42巻のハリベルのポエム
「犠牲なき世界などありはしない」
「気付かないのか」
「我々は血の海に灰を浮かべた地獄の名を仮に世界と呼んでいるのだ」
単行本42巻より
BLEACHの単行本の巻頭には様々なキャラのポエムが添えられていますが、単行本42巻にはハリベル視点のポエムが載っています。
平和に見える世界も全ては犠牲の上に成り立っているという、司る死の形が犠牲であるハリベルだからこその詩となっていました。
ハリベルの声優「緒方恵美」さん
【名前】 | 緒方恵美(おがためぐみ) |
【所属】 | Breathe Arts(ブリーズアーツ) |
【誕生日】 | 1965年6月6日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 東京都千代田区出身の声優・女優・歌手で、ブリーズアーツの代表を務めています。
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ティア・ハリベルのその後とホロウ時代についてのまとめ
- ハリベルは藍染惣右介に斬られた後に井上織姫に治療されて3獣神と共に虚圏に帰っている
- ハリベルは千年血戦篇で再登場するが虚圏を侵攻したユーハバッハに敗北し捕まっている
- ハリベルのその後は小説で補完されている
- ハリベルのホロウ時代は最上級大虚で、中級大虚時代の3獣神を助けて仲間に引き入れている
- ハリベルの孔の位置は下腹部(子宮)とキャラクターブックで判明している
BLEACH内で高い人気を誇るティア・ハリベルが、千年血戦篇で一瞬だけ再登場して喜んだ読者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、それ以降の出番がなかった彼女の勇姿が見られる小説版を読んでみるのも面白いのかもしれません。