曲者揃いの護廷十三隊と統率する総隊長「山本元柳斎重國」は、尸魂界の歴史そのものと言われるほど尸魂界の発展に尽くして来た古い死神です。
そこで今回は、
- 山本元柳斎重國のプロフィール
- 山本元柳斎重國と兵主部一兵衛の関係や年齢
- 山本元柳斎重國と京楽と浮竹の関係
- 山本元柳斎重國の功績
- 山本元柳斎重國の強さ
など、元柳斎の基本情報や背景について紹介したいと思います。
山本元柳斎重國のプロフィール
【名前】 | 山本元柳斎重國 |
【年齢】 | 不明 |
【誕生日】 | 1月2日 |
【身長】 | 168cm |
【体重】 | 52kg |
【二つ名】 | 元柳斎 / 丿字斎 |
【所属】 | 護廷十三隊一番隊隊長 / 総隊長 |
【斬魄刀】 | 流刃若火 |
【卍解】 | 残火の太刀 |
【食べ物】 | 好き:和食全般 / 嫌い:洋食 |
【初登場】 | 単行本10巻 |
【声優】 | 塚田正昭→高岡瓶々 |
1000年もの間総隊長を務める歴戦の老将で、禿頭に白く伸びた眉毛口髭顎鬚と額に十字の傷があるのが特徴の死神です。
羽裏色は京紫、趣味は月に一度の茶会、特技は乾布摩擦で、副隊長雀部長次郎とは対照的に洋食は嫌いであり、休日は縁側で陽に当たる過ごし方を好む、まさにお爺ちゃんの様な生き方をしています。
その一方で、本編開始時から頭は固く、厳しい一面を持っていましたが、黒崎一護との出会いをきっかけに丸くなりました。
元柳斎の統率力は突出しており、中央四十六室にも顔が利く他、変わり者のが多い護廷十三隊の身を引き締める存在としてはこれ以上ない人選で総隊長を務めるに相応しい人物です。
山本元柳斎重國のミドルネームは仇名?
山本元柳斎重國の「元柳斎」は、元々は額に「丿の字」の傷があった事から周りが「丿字斎(えいじさい)」と呼んでいましたが、当時の雀部長次郎が卍解を習得した際に力を示す為に山本重国に卍解を使用した所、山本重國の額に消えない傷を刻み込みました。
雀部が刻み込んだ傷が渇き丿の字の傷と重なって「十字の傷」となり、今度は皆から「十字斎(じゅうじさい)」と呼ばれる様になりましたが、雀部が「自分のつけた傷ごときが丿字斎殿の名を変えて良い訳が無い」と頑として丿字斎と呼び続けた為、山本重国は雀部の為に自らに「元柳斎」と名付けます。
なので、本名は「山本重国」です。
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山本元柳斎重國に息子はいたのか
作中で山本元柳斎重國の息子は登場しておらず、存在も語られていませんので、息子は存在していないと思われます。
しかし、山本元柳斎重國にとって愛弟子である京楽春水と浮竹十四郎が息子と呼べる存在だと言えるでしょう。
山本元柳斎重國と兵主部一兵衛の関係と年齢
残念ながら作中で山本元柳斎重國と兵主部一兵衛の関係が描かれる事はありませんでした。
本編では零番隊の登場が山本元柳斎重國の死後となっていた為、兵主部を始めとする零番隊と元柳斎の関係性について触れられることは無く、十二番隊から昇進した曳舟桐生や涅マユリの研究室と関りがある修多羅千手丸が元柳斎に言及する事も無かったのです。
一方で、元柳斎は約2000年前に真央霊術院を設立している事から2000歳以上という事は確定していますが、兵主部は尸魂界開闢以前の何も無い時代から存在する最古の死神である事が判明している為、確定している情報だけ見れば兵主部は100万年以上生きている事になるので元柳斎が年下の可能性はあります。
ただ、王属特務を任務とする零番隊と護廷を護る護廷十三隊とでは頻繁な交流は無いのか、二人の関係性は本編・小説でも語られていないので全くの謎のままです。
山本元柳斎重國と京楽春水と浮竹十四郎の関係
京楽春水と浮竹十四郎は山本元柳斎重國が設立した真央霊術院の出で、学院生時代から女に弱く振る舞いは軽薄ながら思慮深く誰よりも真実を見通す事に長けている「春水」、体は弱いが感情で人望厚く常に皆の中心にあった「十四郎」と評価しています。
二人はひとたび戦いとなればその力は超軼絶塵で同輩にも先達にも並ぶ者がおらず、志高く錬磨を絶やさず力を磨き、霊術院から出た初めての隊長となった二人は元柳斎の自慢であり、我が子の様な存在でした。
また、京楽と浮竹は元柳斎に教えを乞うた仲であり、元柳斎からは「正義を忽にする者を許さぬ」と教えられた他、「自分の正義を貫く」事や「その為に力をつける」という言葉も教わっています。
幼き頃の京楽春水が見た掛け軸
単行本58巻では、幼い頃の京楽春水が山本元柳斎重國の部屋に侵入し、とある掛け軸の絵を盗み見ています。
その絵は刀を持つ一人の死神から炎が溢れ出ているといったもので、京楽は元柳斎でも絵を飾るのかと気になっており、その絵を見て昔話の火の神様か何かかだと思っていました。
元柳斎曰く、その絵は昔尸魂界に現れた化け物であり尸魂界が大変な時に現れてもっと大変にしてしまったそうで、もう現れる事は無いと言いつつ「もしまた現れるようなことがあればその時は儂がここに戻る事は無いじゃろう」と語っています。
しかし、その絵はどう見ても若いころの、それも恐らくは千年前にユーハバッハと戦った時の山本重國の姿である為、元柳斎が卍解を解放した際に卯ノ花烈が「貴方自身の力で尸魂界が滅んでしまう前に」と発言していた事から、恐らくは千年前に一度この卍解で元柳斎は尸魂界に多大な影響を与えたものであり、その戒めの為に部屋に飾っていたのではないでしょうか。
そして千年血戦篇ではその言葉通り、残火の太刀を使用した山本元柳斎重國が京楽春水の元に戻る事はありませんでした。
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山本元柳斎重國が失った左腕
山本元柳斎重國は単行本45巻395話「The Burnout Inferno」にて、ワンダーワイスを撃破した後に炸裂した流刃若火の爆炎を自らの体で抑え込んだ事で両腕に重度の火傷を負いました。
そして、焼き焦がした我が身を触媒として発動できる犠牲破道「一刀火葬」を藍染惣右介に放った際に左腕を触媒にして失っています。
しかし、破面篇後にもその左腕は失ったままにしており、井上織姫の双天帰盾はおろか、卯ノ花烈や涅マユリなどの技術開発局に医療で復元もしておらず、元柳斎が左腕を治さなかった理由としてはユーハバッハ曰く人間を利用したくないから治療しなかったそうです。
山本元柳斎重國は浦原達の過去の罪を不問に
破面篇後と死神代行消失篇の中間を描く小説「BLEACH The Death Save The Strawberry 」では、浦原喜助や平子真子達の過去の一件が全て藍染惣右介の謀略によるものだと発覚している為、山本元柳斎重國が四十六室に掛け合って101年前の判決を取り消したと明かされています。
その為、浦原喜助・四楓院夜一・握菱鉄裁の三名の罪は不問となり、仮面の軍勢も尸魂界の出入りが許されていました。
また、四十六室の前任が全員藍染に殺害された為、後任を選出する間は元柳斎が一時的に四十六室としての役割を担っていた事も判明しており、その功績が認められて四十六室が再始動した際に元柳斎の発言が通り裁定を見直されたのです。
黒崎一護に死神の力を取り戻す際に協力
朽木ルキアを発端にルキアの知り合いの伝令神機には「黒崎一護に死神の力を取り戻させる手段」についてメールが一斉送信され、そのメールは護廷十三隊の席官達にまで波及しました。
そして、浮竹十四郎や狛村左陣が元柳斎に事情を説明しに行くと、同刻、初代死神代行・銀城空吾が黒崎一護に接触したとの一報が入り、元柳斎は緊急招集をかけ、各隊隊長・副隊長を一番隊隊舎に集結させ、黒崎一護に死神の力を取り戻させる刀を開発していた浦原喜助を隊首会議場に呼び寄せたのです。
「形はどうあれ、我等は黒崎一護に救われた。今度はその黒崎一護を、我等が救う番じゃ。縦え仕来りに背こうと、ここで恩義を踏み躙れば、護廷十三隊永代の恥となろう」
元柳斎は総隊長命令を出し、護廷十三隊全隊長・副隊長に浦原が創った刀に霊圧を込めるよう指示を出し、元柳斎の命令前に既に数多くの死神が霊圧を刀に込めた事は今回に限り不問にしました。
元柳斎のこの判断は正に異例であり、殆どの隊長・副隊長が驚いていましたが、黒崎一護が元柳斎を変えた結果によるものです。
山本元柳斎重國の功績
単行本45巻で藍染惣右介は山本元柳斎重國に対して「尸魂界の歴史そのもの」と発言しました。
その言葉通り、元柳斎は
- 真央霊術院(旧名:死神統学院)の設立
- 護廷十三隊を創立
- 元字塾の総師範
など、尸魂界に多大な貢献をして功績を残しています。
山本元柳斎重國は真央霊術院を設立
山本元柳斎重國は約二千年前に未来の鬼道衆・隠密機動・護廷十三隊を作る若者を育成する死神育成機関「真央霊術院(旧名:死神統学院)」を設立しています。
学院の過程は6年生であり、剣術・鬼道・実習などの授業がある他、成績優秀者のみで構成される特進学級や、志波海燕や市丸ギンの様に数年で卒業できる飛び級制度の様な待遇も存在しており、席官経験のある死神が教師を務めている描写がありました。
千年血戦篇では多くの教師が生徒を護る為に戦死しており、霊王護神大戦後は吉良イヅルの同期で別クラスだった元五番隊三席・石和厳兒が戦時に両足を失った事で戦えなくなり平子真子の提案で真央霊術院の学院長を勧められて務めています。
また、千年血戦篇の戦時下では、九番隊スーパー副隊長・久南白が霊術院を護り抜きました。
山本元柳斎重國は護廷十三隊を創立
護廷十三隊は約千年前に山本元柳斎重國が創立した組織で、十三の隊とそれに応じた隊長・副隊長を主軸に構成された死神の集団です。
真央霊術院卒業後に貸与される「浅打」を持ち配属される組織で、主な仕事は尸魂界の守護と現世における魂魄の保護そして虚の対峙となっています。
当初は護廷とは名ばかりの殺伐として殺し屋集団とユーハバッハに評価されており、当時の山本重國は敵を討つ為に全て利用し部下の命も灰ほどの重みも感じない男だったらしく、それ故に恐るべき集団でした。
各隊の隊長・副隊長の下には三席から二十席までの席官が存在し、それぞれの隊には隊花と呼ばれるその隊を象徴する花言葉があり、人員は一隊200人強、総勢3000人程度所属していると言われています。
また、護廷十三隊を統率するのは代々一番隊であり総隊長を兼任していますので、元柳斎の死後は京楽春水が一番隊隊長兼総隊長に任命されました。
元字塾
流派「元流」の開祖である山本重國が開いた私塾であり、当時の元柳斎は元字塾の総師範として門下生の指導にあたっていました。
この経験が死神育成教育機関である死神統学院(後の真央霊術院)の設立に繋がったそうで、これらの設定はアニメBLEACH千年血戦篇第5話のアイキャッチで紹介されています。
この私塾を開いていた時期に「丿字斎」の件があり、門下でもない過去の雀部長次郎に対し「うちの塾生でもないくせに」と言っていたのです。
また、更木剣八が一度だけ元柳斎に剣を教わったという発言は、流派「元流」を元柳斎直々に叩き込まれたのかもしれませんね。
山本元柳斎重國の強さ
山本元柳斎重國は、始解の段階で既に通常の卍解を凌駕する戦闘能力はありますが、卍解すれば自分自身の力で尸魂界を滅ぼしてしまう程に強力である為、京楽春水や平子真子などの限定的な能力とは違う意味で扱いが難しい斬魄刀でした。
その為、滅多に卍解を多用しない元柳斎ですが、流石に1000年も総隊長を務める実績から始解だけでもかなりの勝率を誇っており、本編での戦績は以下の通りです。
尸魂界篇 | 京楽春水&浮竹十四郎 | 中断 |
破面篇 | アヨン | 勝利 |
破面篇 | 3獣神(トレス・ベスティア) | 勝利×3 |
破面篇 | 藍染惣右介 | 敗北 |
千年血戦篇 | ドリスコール・ベルチ | 勝利 |
千年血戦篇 | エス・ノト、バズビー、ナナナ・ナジャークープ | 勝利?×3 |
千年血戦篇 | ユーハバッハ(=ロイド・ロイド) | 勝利 |
千年血戦篇 | ユーハバッハ | 敗北 |
その大半は元柳斎の流刃若火で瞬殺されており、流刃若火を封じたワンダーワイスでさせ素手で倒す程驚異的に肉体も強いのが元柳斎でした。
しかし、隊長格以上の実力者ともなれば、藍染のように流刃若火さえ封じ込めれば勝てたり、ユーハバッハのように卍解を奪掠すれば難無く倒せるといった描写から見れば、斬魄刀無しの素の戦闘力は隊長格程度だと思われます。
斬魄刀無しで隊長格程度という時点で十分に化物ですが、京楽春水が幼い頃に見た掛け軸の絵の通りであれば、元柳斎は一度卍解によって尸魂界を危機的状況に陥らせた説もあるので、過去のユーハバッハを倒している事実から卍解を使った全力の元柳斎の強さは尸魂界にとっても規格外の強さでしょう。
そして決定的なのが元柳斎曰く「儂より強い死神が千年生まれていない」という事なので、既存の護廷十三隊の誰よりも元柳斎が強いのは明白です。
ただし、全力を出せば元柳斎自ら護るべきものを燃やし尽くしてしまうので、本当は強いのに全力で戦える環境に恵まれないといった一点のみ評価を下げてしまいます。
また、読者から指摘される通り元柳斎は知力に少し衰えがあるのか度々無能ぶりを発揮する場面があるので、事前対策を講じない点を鑑みれば相手にとっては対策のしやすさが欠点です。
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山本元柳斎重國は七緒を目力で昏倒させる
単行本18巻では、山本元柳斎重は朽木ルキアの極刑を妨害した京楽春水と浮竹十四郎を追って僻地に赴きましたが、一番隊副隊長伊勢七緒もまた京楽の後を追い、その場に帯同していました。
そして、ひとたび元柳斎が霊圧を放つと七緒は元柳斎と目が合っただけで寒気を覚え膝から崩れ落ち呂律が回らなくなる他、泡を吹いて昏倒しかけています。
七緒の実力は副隊長の中ではそう高くはありませんが、鬼道に関しては飛び抜けている為、その七緒が感じ取った元柳斎の霊圧は「隊長二人でも勝てるとは限らない」という事前の計算を大きく上回るものでした。
山本元柳斎重國と兵主部一兵衛はどっちが強いの?
山本元柳斎重國と兵主部一兵衛に関しては互いに戦っている訳では無いのでどちらが強いかは明確に判断できません。
しかし、兵主部の斬魄刀「一文字」は、名を奪い、能力を半減し、名を書き換える、黒は全て力になるなどの他に、兵主部自身が誰かが名を呼べばその者の霊圧を少しばかり拝借して何度でも復活できるなど、零番隊であるが故に簡単には死ねない体なのである意味で限りなく不死に近い存在です。
対して元柳斎は、全斬魄刀中最高の攻撃力を誇り炎熱系最強最古の斬魄刀を所持し、その肉体自体も錬磨された強靭なものに仕上がっていますが、ユーハバッハ戦の通り両断されただけで死亡してしまいます。
また、一文字に塗り潰されれば流刃若火の長所も半減し、名前を書きかえれば抵抗も出来ないでしょう。
したがって、死神としての強さや格は断然兵主部一兵衛の方が高いと思われます。
ただし、作中描写を見る限り、霊王宮は兵主部一兵衛が、瀞霊廷は山本元柳斎重國が存在する為、ある意味で尸魂界はこの双璧あってこその平和となっている為、元柳斎は兵主部の次に強い実力者なのかもしれませんね。
山本元柳斎重國のプロフィールや年齢と和尚との関係と強さについてのまとめ
- 山本元柳斎重國の年齢は不明だが2000年前には既に一人前の死神として存在している
- 山本元柳斎重國と兵主部一兵衛の関係は作中で明かされていないが、兵主部は尸魂界開闢以前の100万年前から存在しいる為、兵主部の方が年上の可能性がある
- 山本元柳斎重國はこれまでに「真央霊術院」「護廷十三隊」「元字塾」等の死神の育成する機関を設立して尸魂界に貢献している
- 山本元柳斎重國の強さは尸魂界の歴史でも規格外の強さだが、全力を出すと火力が高すぎて尸魂界や現世に被害が及ぶ
山本元柳斎重國の生き様は尸魂界を護る為に捧げてきたようなもので、藍染の言う通り「尸魂界の歴史そのもの」でした。
また、元柳斎曰く「儂より強い死神が千年生まれていない」という事から、元柳斎の強さは護廷十三隊の誰よりも遥かに強く、その強すぎる霊圧と斬魄刀の炎により逆に護るべき尸魂界に被害が及ぶレベルです。
恐らく、三界に於ける魂魄のバランスさせ無視できれば元柳斎が戦線に立ち全力で暴れられるのでしょうが、作中では尸魂界に現世とどうしても設定的にデバフがかかってしまっていました。
もし獄頣鳴鳴篇で再登場する事があれば元柳斎の全力を見てみたいですね。