山本元柳斎重國の卍解「残火の太刀」の能力や技は?斬魄刀「流刃若火」の技一覧

全斬魄刀中最高の攻撃力を誇る斬魄刀「流刃若火」を持つ総隊長・山本元柳斎重國。

今回は、

  1. 山本元柳斎重國の斬魄刀「流刃若火」
  2. 斬魄刀「流刃若火」の能力と技
  3. 山本元柳斎重國の卍解「残火の太刀」
  4. 卍解「残火の太刀」の能力と技
  5. 「流刃若火」の対策

など、山本元柳斎重國が持つ斬魄刀「流刃若火」について紹介したいと思います。

山本元柳斎重國の斬魄刀「流刃若火りゅうじんじゃっか

【始解】 流刃若火りゅうじんじゃっか
【解号】 「万象一切灰燼と為せ、流刃若火」
【初出】 単行本18巻

普段は杖の形状ですが戦闘時には鞘付きの斬魄刀を解放し、解号と共に斬魄刀が発火し山本元柳斎重國を中心に炎が広がり、炎熱系の能力を使用します。

流刃若火の始解を目の当たりのした浮竹十四郎曰く深海の様な深く思い畏怖を身に刻むレベルの霊圧を感じるらしく、

  • 「始解にして超然たる霊圧」
  • 「その熱は天を焦がし雲すら消す」
  • 「その刃の通る道は世の一切を灰燼に帰す」

などと評していました。

また、流刃若火は全斬魄刀中最高の攻撃力を誇り炎熱系最強最古の斬魄刀と言われています。

流刃若火の技一覧

【城郭炎上(じょうかくえんじょう)】

流刃若火の炎を相手に向けて放ち、広範囲の炎上網で相手の動きを封じる・隔離する技です。

作中では空座町決戦時に藍染、市丸、東仙の足止め・隔離の為に使用しており、その際には付き合いの長い京楽と浮竹曰く手荒い上にご機嫌ナナメと言われています。

【撫斬(なでぎり)】

炎を纏った刃で敵を一刀両断する技で、正式名は「流刃若火一ッ目撫斬」です。

作中では3獣神の特集能力「混獣神(キメラ・パルカ)」という左腕から生み出されたアヨンを相手に使用しており、多くの副隊長を蹂躙したアヨンを一振りで両断しています。

【炎熱地獄(えんねつじごく)】

広範囲に複数の火柱を発生させる技となっており、範囲内にいる全ての者を焼き尽くす能力です。

空座町決戦時の藍染惣右介戦で使用しており、仕掛けに時間が掛かるらしく作中では他の隊長達が敗れ去っていく最中にひっそりと準備を進めていましたが、心中を示唆していた事から炎熱地獄の火力は死神の長である元柳斎自身を屠る事が出来る威力だと思われます。

流刃若火は炎熱系の斬魄刀の完全上位

炎熱系の斬魄刀の中で最強を誇る山本元柳斎重國の流刃若火ですが、元柳斎の他にも炎熱系の斬魄刀を所持する死神は他に二人登場しています。

  1. 雛森桃の斬魄刀「飛梅」
  2. 黒崎一心の斬魄刀「剡月」

この二人の斬魄刀は炎を扱う斬魄刀ですが、飛梅に関しては分類は炎ですが鬼道系の斬魄刀である為、鍛えれば流刃若火では出来ないような攻撃が出来るかもしれません。

しかし、尸魂界に存在する炎熱系の斬魄刀は全て流刃若火の完全下位互換である可能性が高いので、炎熱系最強最古の斬魄刀と比べるもの酷ですが、流刃若火を見た後だと物足りない印象を受けます。

流刃若火の炎をバズビーは相殺できる

単行本57巻でユーハバッハ(=ロイド・ロイド)と対峙した際に、山本元柳斎重國は奇襲してきたエス・ノト、ナジャークープ、バズビーの三名を流刃若火の炎で瞬殺しました。

しかし、実際には星十字騎士団の一人バズビーが「灼熱(ザ・ヒート)」の能力で流刃若火の炎を相殺していたらしく、奇襲した星十字騎士団三名は全員が生存しています。

ただし、ある程度は相殺出来てもバズビーの体には火傷の痕が残っていた為、元柳斎が卍解すればバズビーでも相殺できるか怪しい所です。

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山本元柳斎重國の卍解「残火の太刀ざんかのたち

【卍解】 残火の太刀ざんかのたち
【技】 東:旭日刃、西:残日獄衣、南:火火十万億死大葬陣、北:天地灰尽
【初出】 単行本57巻

始解と打って変わって卍解後は刀身に纏っていた炎と周囲の炎の全てが消え、焼け焦げた煙が刀身から立ち昇ります。

一見して炎が消えた後に残った焼け焦げた小さな刀に見えますが、残火の太刀は山本元柳斎重國の炎の全てをこの一刀に封じ込めた卍解であり、一度振るったが最後、斬るもの全てを爆炎で焼き尽くす業火の剣です。

しかし、上述の能力はユーハバッハと戦った1000年前の能力であり、現在の残火の太刀の能力は東西南北に当て嵌めた東・旭日刃、西・残日獄衣、南・火火十万億死大葬陣、北・天地灰尽の四つで構成されていました。

残火の太刀の影響で氷輪丸が使えない

山本元柳斎重國の卍解はそれだけで環境の水分を少しずつ蒸発させる為、残火の太刀解放直後には浮竹十四郎が喉の渇きを覚え、京楽春水の唇が乾燥で切れ、虎徹勇音は肌がカサカサしていました。

そして、卯ノ花烈は「さっさと勝負をつけてしまって下さいね。貴方自身の力で尸魂界が滅んでしまう前に——」と、残火の太刀を解放する時間が長くなるほど環境を破壊する事を示唆しています。

また、奪掠した卍解「大紅蓮氷輪丸」を使用する蒼都の氷の翼が解けていく様子を見て、日番谷冬獅郎は氷輪丸はもう使えないと忠告していた為、高熱を広範囲に発する強力な卍解だと分かりました。

残火の太刀の技一覧

残火の太刀の技は東西南北に当て嵌めた四つで構成されており、作中で全ての型が使われています。

【東:旭日刃(きょくじつじん)】

「燃えはせぬ。爆炎も吐かぬ。ただ触れるもの全て跡形もなく消し飛ばすのみ」

炎の全てをこの一刀に封じ込め斬るもの全てを爆炎で焼き尽くす業火の剣だった1000年前と違い、旭日刃は炎の持つ熱の全てを刃先の一筋にのみ集中させた技であり、鋒に触れるもの全てを跡形も無く消し飛ばします。

この威力の前には滅却師の持つ静血装も通用しません。

【西:残日獄衣(ざんじつごくい)】

「太陽を纏っておるものと思え」

山本元柳斎重國の身体から噴き出す圧倒的な霊圧を鎧の様に身に纏う技で、その熱は実に一千五百万度である為に触れる事すらできません。

実際に炎を纏っている訳ではなく、元柳斎の霊圧の圧そのものの圧倒的な強さが噴き出す霊圧を炎の様に見せているだけですが、その防御性能は斬りつけてきた相手の剣の先を跡形も無く消失させる程です。

対峙したユーハバッハ(=ロイド・ロイド)曰く、この静血装が無ければこの距離でも灰となっていたレベルの熱であり、滅却師の弓ですら残日獄衣を打ち破る事は出来ませんでした。

【南:火火十万億死大葬陣(かかじゅうまんおくしだいそうじん)】

「尸共。我が炎に散った亡者の灰よ。手を貸せ。暫し、戦の愉悦をくれてやる」

残火の太刀を地表に突き立て言霊を唱える事で、山本元柳斎重國が過去に斬った者達の灰に刃の熱を与えて叩き起こす、謂わば亡者の召喚であり、目覚めた亡者は元柳斎の手足となって元柳斎が敵と断じた者を塵となる迄追い詰めます。

亡者の操術と思われる技ですが、用途は相手を取り囲む兵隊及び相手の攻撃を防ぐ盾の様な役割が主立っており、亡者個人の生前の能力を使用できるのか否かは不明です。

作中では、嘗てのユーハバッハの部下を叩き起こし、部下の亡骸を破壊させ「どうじゃ、嘗ての自らの部下達に取り押さえられる気分は」などといった悪辣な手段を取っています。

また、火火十万億死大葬陣で叩き起こした亡者の容姿は基本的に骨の姿ですが、ユーハバッハが骨を見て当時の部下の姿を垣間見た事から幻覚作用があるのでしょうか。

【北:天地灰尽(てんちかいじん)】

刀を一閃させることにより、燃える事もなく、爆炎を吐く事もなく、攻撃が当たった部分だけ跡形もなく消し飛ばすという強力な技です。

作中で使用した際には、山本元柳斎重國とのユーハバッハ(=ロイド・ロイド)との間に距離が開いていた為、刀の振り下ろしと同時に目に見えない高熱の炎を前方に飛ばす技ではないかと考えられますが、詳細は分かりません。

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藍染惣右介の流刃若火対策

単行本45巻393話「The Burnout Inferno」では、藍染惣右介自ら山本元柳斎重の流刃若火は最強の斬魄刀であり、まともに戦えば戦闘能力は自分より上であると認めています。

しかし、藍染は流刃若火対策としてワンダーワイスを生み出していました。

流刃若火を封じる破面「ワンダーワイス」

単行本26巻229話「The Howling Tempest」で藍染が新たに生み出した成体の破面ワンダーワイス・マルジェラは、流刃若火を封じる為だけの一点に特化し他の全ての能力を捨てた改造破面でした。

ワンダーワイスの帰刃「滅火皇子(エスティンギル)」は、その能力一つの為に言葉・知識・記憶・理性を失い、全てと引き換えに手にした能力で元柳斎の炎を無効化できたのです。

また、ワンダーワイスは流刃若火から新たな炎が生まれない様に刀の中に封じる他、既に刀から放たれた炎も封印する事が出来る為、ワンダーワイスを倒したとしても封じ込めた流刃若火の炎が一瞬にして無差別に炸裂します。

藍染はこの仕組みを活用し、倒したワンダーワイスから炸裂する爆炎を元柳斎が身を挺して抑え込み負傷する事を想定しており、山本元柳斎重國を攻略しました。

流刃若火を封じられた山本元柳斎重國は弱いの?

先ず第一に、流刃若火を封じられた山本元柳斎重國は帰刃したワンダーワイスを素手で倒しています。

元柳斎はただ斬魄刀が強いだけの死神では無く、身に纏う霊圧、そして圧倒的な肉体の強さが備わっている武芸百般な死神であり、それ故に元柳斎より強い死神が千年生まれていないと本人が述べている事から、死神としての単純な戦闘能力に於いて山本元柳斎重國の右に出る者は居ないという事です。

また、ワンダーワイスは奇襲とは言え、浮竹十四郎を負傷させ、六車拳西を撃破(※行方不明)するほどには強い破面である為、そのワンダーワイスを素手で倒した元柳斎の強さは護廷十三隊の隊長達と比較しても圧倒的に高いと言えます。

ただし、流石に藍染レベルを相手にするとなると素手で挑めば勝機は殆ど無い為、作中でも藍染は流刃若火を封じる手段のみを用意したのでしょう。

 

山本元柳斎重國の素手の技

ワンダーワイス戦で山本元柳斎重國は素手での技を2つ使用しました。

  • 一骨

正拳突きの様な技で、ワンダーワイスを吹き飛ばす程度の威力があります。

  • 双骨

両手で相手の腹部に渾身の突きを押し当てる技で、双骨を受けた箇所から粉々に砕け散る絶大な威力を持っています。(ワンピースで例えるとロブ・ルッチの六王銃に型は酷似)

山本元柳斎重國が左腕を失った理由

ワンダーワイスを倒した山本元柳斎重國は藍染惣右介と対峙しますが、記事内で触れた通りワンダーワイスを倒せば封じ込めていた流刃若火の炎が一瞬にして無差別に炸裂します。

そして、ワンダーワイスが膨張し炎が炸裂する刹那、元柳斎は身を挺して爆炎を全て受け止めるのです。

元柳斎がその身で抑え込んでいなければ、流刃若火の炎が護廷十三隊が張り巡らせた空座町の結界を簡単に消し飛ばし、空座町の何倍もの大地が灰になっていたと藍染は語っており、元柳斎は己の身一つで被害を最小限に留めました。

その際、全身に軽い火傷と両腕に重度の火傷を負っており、藍染は尸魂界の歴史そのものである元柳斎に敬意を払って自らの剣で止めを刺そうとし、元柳斎に近づきます。

ですが、それこそ元柳斎の思惑であり、無策で近づいた藍染の足首を掴むと破道の九十六「一刀火葬」を無詠唱で放つのでした。

一刀火葬は犠牲破道と言われる「焼き焦がした我が身を触媒としてのみ発動できる禁術」であり、発動と同時に焦げた腕がひび割れ、刀の鋒を模した広範囲の爆炎を生み出します。

一刀火葬を受けた藍染は、自分の術中で焼け焦げた体をすぐに武器にした元柳斎に対して「侮っていた」と述べており、藍染にしては珍しく隙を見せている事からも、元柳斎の一刀火葬が藍染の動揺を誘いました。

山本元柳斎重國の斬魄刀「流刃若火」と卍解「残火の太刀」の能力や技についてのまとめ

  1. 山本元柳斎重國の斬魄刀「流刃若火」は、全斬魄刀中最高の攻撃力を誇り炎熱系最強最古の斬魄刀
  2. 斬魄刀「流刃若火」は、始解の段階で並の卍解を凌駕する炎を扱う
  3. 山本元柳斎重國の卍解「残火の太刀」は、炎の全てを一刀に封じ込めた卍解で斬るもの全てを爆炎で焼き尽くす業火の剣
  4. 卍解「残火の太刀」は、東・旭日刃、西・残日獄衣、南・火火十万億死大葬陣、北・天地灰尽の四つの技を持つ
  5. 卍解「残火の太刀」は、解放するだけで尸魂界の水分を少しずつ奪う為、氷輪丸が使えなくなる

護廷十三隊最強の死神である山本元柳斎重國の斬魄刀は、始解の段階で卍解に匹敵する火力を持ち、卍解に至っては火力が高すぎて逆に護る対象にも影響を与えてしまうといった、強すぎる斬魄刀でした。

その為、作中ではなるべく周囲に影響を与えないように中々戦線に立たなかったのかもしれません。

残念ながら作中では卍解をユーハバッハに奪掠された後に殺害された為退場しましたが、元柳斎が他の星十字騎士団を一掃する姿も見て見たかったですね。

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