星十字騎士団の一人バズビーは、尸魂界侵攻時に吉良イヅルを殺害した事で一躍注目のキャラになりましたが、読み進めていく内に最強キャラの一人ハッシュヴァルトと因縁がある事がわかりました。
そこで今回は、
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以上、バズビーに関して紹介したいと思います。
バズビーの最後と死亡シーン
バズビーの死亡が描かれたのは原作71巻634話で、ハッシュヴァルトに敗れました。
決着した際には寂寞した表情で「…お前に負けたら…もっと悔しいもんだと思ってたぜ」と零しており、今際の際にはうつ伏せに倒れたままハッシュヴァルトの愛称「ユーゴー」の名を呼びながら嘗て共に最強の滅却師になろうと約束した少年時代を回想しながら死亡するといった、何とも切ない最期を迎えています。
バズビーvsハッシュヴァルトの流れ
- 原作69巻630話~71巻
原作67巻603話にてユーハバッハが聖別を行い地上に居る星十字騎士団を皆殺し(一部生存)にした事で、バズビーは護廷十三隊と共に霊王宮への門を造るのに協力する見返りに自分達を見捨てたユー八バッハを殺しにいく為に一緒に連れていく様に要求しました。
そして霊王宮に到着したバズビーは単身で真世界城に乗り込むとハッシュヴァルトと対峙します。
夜が来てユーハバッハが眠ればハッシュヴァルトと力が入れ替わる事を知っているバズビーは、裏切り者のハッシュヴァルトと共にユーハバッハを殺すと宣言すると、問答の隙も無く、バーナーフィンガーを展開して躍り出るのです。
しかし、バーナーフィンガー1~3を容易に受け流すハッシュヴァルトに腹部を斬られて一時ダウンすると、バズビーはバーナーフィンガー4を展開して再び斬りかかるのですが、ハッシュヴァルトは制止を促しつつ回避するだけでした。
執拗に攻撃を繰り返すバズビーと回避に専念するハッシュヴァルトでしたが、ハッシュヴァルトがバズビーの利き腕をバーナーフィンガーごと斬り落とした事で勝負は加速し、バズビーは渾身の一撃「バーニング・フル・フィンガーズ」を放ちます。
ですが、次のコマでは瞬きするよりも早くハッシュヴァルトがバズビーを斬って通り抜けている姿が描かれており、バズビーはゆっくりと振り返ってはハッシュヴァルトの服を掴み敗北を認めるのでした。
バズビーとハッシュヴァルトの関係
二人の出会いは少年時代まで遡ります。
ハッシュヴァルトが兎を狩ろうと弓を放ちますが下手くそだった為に見兼ねたバズビーが横取りする形で兎を矢で射止めて声を掛けたのがきっかけで、自らを「バズ様」と名乗っていました。
兜にマントを身に付けたヒーロー姿のバズビーは、子供ながらに既に神聖弓を習得していましたが、才能の無いハッシュヴァルトは神聖弓すら作れないショボい人間だと自身を蔑んでいた為、バズビーはハッシュヴァルトを励ましつつ自分の子分にすると分からない事は全部教えてやるから「最強の滅却師」になろうと約束するのです。
ある日、北側を支配していたユーハバッハに家族と城を焼き払われたバズビーは、その飛び火で叔父を失い独り身になったハッシュヴァルトと共に鍛錬を積みユーハバッハの側近になっていつの日か復讐する事を誓うのですが、5年後、滅却師として成長の無いハッシュヴァルトを言い伝えで聞いた「不全の者」ではないかと思い始め、見切りをつけ始めていました。
しかし、なにもメリットの無いハッシュヴァルトを見捨てる事が出来なかったのです。
そんな折、町に憲兵隊がやってくるとユーハバッハが設立する星十字騎士団の入隊の話が大々的に知らされ、バズビーはハッシュヴァルトを連れて名乗りを上げるのですが、憲兵と事を構える際に首魁のユーハバッハが姿を現し、その圧倒的な霊圧の前にバズビーも憲兵達も強制的にひれ伏すのでした。
ですが、唯一ハッシュヴァルトだけは平気な様子で立っており、ユーハバッハはハッシュヴァルトを側近としてその場で引き入れるのです。
この時、バズビーの中には怒りが沸々と沸いていました。
二人で側近になってユーハバッハを殺すと約束したものの、才能も実力もバズビーが上で、万が一二人が側近になれなかったとしても一人だけなら選ばれるのは自分だと言う自負があったのですが、ユーハバッハに選ばれたのは何も持ち合わせないハッシュヴァルトだったからです。
しかし、ユーハバッハからハッシュヴァルトは「分け与える力を持つ」滅却師であり、200年生まれてこなかった「不全の者」だと判明すると、バズビーの力はハッシュヴァルトが周りに力を与えた結果に得たものだと知りました。
それ以来、バズビーはハッシュヴァルトと戦う事に固執する様になり、後に正式に星十字騎士団の入隊を済ませては入隊後に決闘を申し込むもハッシュヴァルトから私闘の禁止を理由に避けられ続けている、といった複雑な関係になるのです。
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バズビーのプロフィール
【名前】 | バズビー |
【愛称】 | バズ |
【性別】 | 男 |
【聖文字】 | H |
【能力】 | 灼熱 |
【所属】 | 星十字騎士団 |
【初登場】 | 原作56巻 |
【声優】 | 小野友樹 |
星十字騎士団の一人で、左耳に二つ右耳に一つのボルトのピアス、赤いモヒカンが特徴な青年風の滅却師です。
性格はかなり好戦的且つ自分の功績の為には他を蹴落とす狡猾なもので、作中では黒崎一護を討つ為に目障りなバンビーズを背後から狙撃して邪魔立てしていますが、一方では元柳斎の炎を相殺する際に仲間を助けている描写もあります。
古参のロバートやリジェとは違ってユーハバッハに絶対的な忠誠は無く、作中では聖別の犠牲となった事で早々に見切りをつけて制裁に走りました。
ハッシュヴァルトとは幼馴染でありながら超えるべき目標として見据えている他、その実力を認めているのか石田雨竜がユーハバッハの次期後継者と発表された後は納得出来ずにハッシュヴァルトに詰め寄っています。
バズビーの本名
バズビーの本名は「バザード・ブラック」であり、原作70巻634話でハッシュヴァルトがフルネームで呼んでいます。
また、少年時代は自らを「バズ様」と呼ばせていました。
バズビーの過去
バズビーの一族は小さな城に住んでいたと回想で語られており、当時北の領地を牛耳っていたユーハバッハが焼き払った為に一族は殺害されました。
バズビーが所謂貴族階級の人間だったのかは判明していませんが、全てを失った後は城の焼け跡から掘り出した金貨で生計を立てて、ユーハバッハを殺す為に必死で鍛錬を積み上げたそうです。
バズビーの能力「灼熱」
「灼熱」の能力は、主に指先や周囲から放熱する技で「バーナーフィンガー」と呼称し何段階かに分けている他、元柳斎の様に普通の炎熱攻撃も使用できます。
「灼熱」の威力は冬獅郎の始解の氷の影響を受け付けず、元柳斎の炎を相殺できるほどです。
技名 | 詳細 |
バーナーフィンガー1 | 示指から繰り出される鋭い熱線の刺突攻撃で、横薙ぎする事で刀の様に斬り裂く事も可能です。 |
バーナーフィンガー2 | 示指と中指からくりだされる二本の熱線攻撃で、作中では冬獅郎を袈裟斬りする形で使用しています。 |
バーナーフィンガー3 | 示指と中指と環指の三本から繰り出される熱線攻撃で、これまで以上の熱を周囲に放出しています。
攻撃シーンはありませんが、恐らくこれまでのシリーズ同様に三本の熱線を放つ攻撃です。 |
バーナーフィンガー4 | 示指と中指と環指と小指の四本から繰り出される技で、形状は一刀火葬を斬月ほどのサイズに縮小した様な形になります。
その威力は軽く横薙ぎしただけで巨大な柱を両断するほどですが、作中ではハッシュヴァルトに利き腕事切断された為に直撃させる事は叶いませんでした。 |
バーニング・フル・フィンガーズ | 恐らく全ての指から放出される最大の熱線攻撃で、腕を振り被ると同時に五本の熱線が螺旋状を描きながら敵に向かいます。
しかし、ハッシュヴァルトには軌道を見極められた為に威力の程は不明です。 |
バーニング・ストンプ | 熱を帯びた足で地面を踏みしめる技で、作中では冬獅郎の氷の霧を払い除ける為に使用し霧を霧散させました。 |
バズビーの滅却師完聖体は不明
バズビーの完聖体の名称と能力は不明ですが、星形の光輪と棒状の羽(恐らく灼熱で作り出した物)を展開したもので、恋次戦でも解放していました。
作中では、指先からレーザービームを放ちバンビーズを打ち落としていましたが、似たような攻撃を一度目の侵攻時に使用していたので恐らくこれは完聖体の能力ではないでしょう。
今回は総勢29名いる星十字騎士団のメンバーの中で誰が最強で有用なのかあくまでも主観による評価をランキング形式でまとめたものになります。 判定基準としては、 固有能力 貢献度(隊長格の撃破など) 脅威度(攻略が難し[…]
バズビーの活躍一覧
巻数 | 時系列と詳細 | 備考 |
原作56巻494話 | 尸魂界一度目の侵攻時、吉良イヅル、戸隠李空、吾里武綱、片倉飛鳥を殺害。 | 吉良含む4名の席官殺害 |
原作57巻506話 | ナナナ、エス・ノトと共に元柳斎を襲撃するも返り討ちに。
後に「灼熱」で流刃若火の炎を相殺したと判明しています。 |
元柳斎の炎を相殺 |
原作58巻511話 | 復活して聖兵と共に瀞霊廷を蹂躙する際、隊士の頭を踏みつぶして殺害しています。 | 瀞霊廷蹂躙 |
原作61巻543話 | ユーハバッハの後継者に石田雨竜が紹介されて異論を訴えるがハッシュヴァルトに制されています。 | ハッシュヴァルトに抗議 |
原作61巻547話 | 尸魂界二度目の侵攻時、多くの隊士達を炎で殺害するも冬獅郎の氷で未遂に終わり、冬獅郎と乱菊と戦闘。
冬獅郎と乱菊の合わせ技「真空多層氷壁」に炎を防がれるものの、本気を出したバーナーフィンガーで冬獅郎の氷壁を上回る火力を放ち、バーナーフィンガー2で冬獅郎を戦闘不能にします。 |
冬獅郎を撃破 |
原作62巻554話 | 蒼都に冬獅郎を譲った所、蒼都が返り討ちに遭う様子を遠巻きで見物。 | |
原作65巻584話 | 特記戦力黒崎一護を討つ為に目障りなバンビーズを完聖体になって狙撃するも、復活したバンビーズと集まってきた他の星十字騎士団と一護の取り合いに発展。 | バンビーズを狙撃 |
原作65巻586話 | 一護を守る為に集まった護廷十三隊と乱戦。 | |
原作65巻567話 | 恋次とルキアと対戦しますが、戦闘中に「ニワトリ頭」と言われた事に大激怒しています。
バズビーは恋次の容姿を「キレキレのいい眉毛してやがるセンスのいい奴」と評価していましたが、モヒカンを小馬鹿にされた事でバーナーフィンガー4を展開しました。 |
モヒカンを馬鹿にされるのは許せない |
原作67巻604話 | ユーハバッハの聖別を受けて完聖体の力を奪われる。
尚、恋次は自分の眉毛を褒められたからか聖別の光に包まれて苦しむバズビーを見て「何が起きてんだ…!バズビー」と心配しつつも何気に名前呼びをしています。 |
完聖体を失う |
原作69巻623話 | 聖別を受けた事でユーハバッハを裏切り、護廷十三隊と共に霊王宮の門を造る作業を手伝い、見返りに霊王宮へ連れて行ってもらいます。
その際、ユーハバッハ側だったナナナを後ろから狙撃して排除しました。 |
ナナナを排除 |
原作69巻630話 | 真世界城にて伝令の聖兵を殺害し、ハッシュヴァルトと対決。 | バズビーの過去回想 |
原作70巻634話 | ハッシュヴァルトに利き腕を斬り落とされた後、最大の技「バーニング・フル・フィンガーズ」さえも見切られて斬り捨てられています。 | ハッシュヴァルトに敗北 |
バズビーの声優「小野友樹」
【名前】 | 小野友樹 |
【所属】 | フリー |
【誕生日】 | 1984年6月22日 |
【代表作】 |
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【来歴】 | 静岡県出身の元サッカー少年で、大学でアナウンス研究会に入り、2003年に「君が望む永遠」を視聴して谷山紀章さんの歌に憧れて声優を目指しています。
2004年に東京俳優生活協同組合養成所に通うも契約は結べず、2005年にアトミックモンキーの一般公募オーディションで合格し、「ケロロ軍曹」の宇宙人役で声優デビューしました。
実は一般女性と結婚しており、2020年には第一子が誕生しています。 |
バズビーの最後や死亡とハッシュヴァルトの関係についてのまとめ
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バズビーは典型的な唯我独尊タイプかと思えば、作中でハッシュヴァルトとの少年時代を掘り下げられた事で星十字騎士団の中でも人気なキャラとなりました。
そして、その最期は少し寂しく映る一方で、バズビーとハッシュヴァルトの関係が雨竜と一護の関係と対照的に描かれた事で二人の死闘は意味がある描写だと分かったのです。
ただ、バズビーは護廷隊士の多くを虐殺した他にも同じ滅却師でもある聖兵の殺害や手柄の為に味方を躊躇なく排除するといった行動から、性格的には少し難ありという意見もありますが、大戦の中に登場する敵キャラとしてはだいぶ濃い存在で好きだと言う読者も多いでしょう。
個人的に気になるのは、卍解した元柳斎の炎も相殺できるのかどうかという点です。
今回は、星十字騎士団のメンバーと首魁であるユーハバッハの死亡経緯、そして千年血戦篇で生き残ったメンバーや現在の状況を簡単にまとめてみました。 キャラクターの生死や死亡経緯の詳細 現在の状況の詳細 以上を踏まえ聖文字のア[…]