【戦国小町-農耕戯画-】ヴィットマンは灰色狼?鍵となるのは先祖返り

静子のペット兼狩猟の相棒であるヴィットマン。彼の存在のおかげで村人から静子の凄さが認められたと言っても過言ではありません。

ヴィットマンは体の大きさから言って、作中でも言われている様に、本来日本に居ないはずの灰色狼(大陸狼)のようです。

狼であるヴィットマンの生態

何故、灰色狼(大陸狼)が戦国時代にいるのかは「誰かが持ち込んだのだろう」ぐらいにしか明かされていません。

であhヴィットマンは本当に灰色狼(大陸狼)なのでしょうか?

日本に存在した狼

灰色狼のヴィットマン夫妻

引用元:戦国小町苦労譚-農耕戯画-

本来、日本本島にいる狼は日本狼になります。

日本狼は、1905年に奈良県で捕獲された雄の狼を最後にその存在が確認できなくなってしまい、20世紀初頭まで存在が確認されているという事は、戦国時代にいるのは灰色狼(大陸狼)ではなく日本狼です。

日本狼はすでに絶滅していると言われているためその生態を研究観察する事ができず、残されている標本も日本にあるのは3体だけとなっていおり、その標本からサイズを推測すると体長はおよそ95cmから114cm、肩高55cm、体重15キロ程度で中型の日本犬ほどのサイズで、毛並みは白茶で夏と冬では毛の色が変わったと伝えられています。

対する灰色狼は大陸狼と呼ばれておりその名の通り大陸に多く生息していて、多数の亜種が存在し、主に北半球に分布。

大きさは日本狼より大分大きく、体長100cmから160cm、肩高60cmから90cm、体重25kgから50kgとかなりの巨体となっていて、一般的に狼というのはこの灰色狼の事をさします。

作中で描かれているヴィットマンのサイズから灰色狼(大陸狼)で間違いないでしょう。

ヴィットマンは空気を読む

彩ちゃんの行く手を阻むヴィットマン一家

引用元:戦国小町苦労譚-農耕戯画-

ヴィットマンは、静子がお風呂に入りたいな思っていると温泉を見つけて来たり、フラッとどこかに行ったきり暫く帰って来なかったと思ったら、害獣が増え始めて困ってくる頃に伴侶を連れて帰ってきたり、更にずっと放置されていた現代の兵器辞典が入っている静子のカバンを信長に軍事的知識を提供するか悩んでいるタイミングで拾って帰ってきたりします。

そして、それが軍事技術の提供のきっかけになりました。

彩ちゃんが静子の妄想ノートが閉まってある長持を無断で漁ろうとした時、ヴィットマン一家がそれを阻止するのですが、偶然にしてはちょっと出来すぎなのではないかと思うぐらい静子の為に動いてくれます。

野生の感なのか、ヴィットマンは空気を読むのが上手いのかもしれません。

ヴィットマンは日本狼?

ヴィットマン夫妻を従える静子

引用元:戦国小町苦労譚-農耕戯画-

ヴィットマンは静子に拾われてから1年目に旅立って2年目に奥さんを連れて帰途につき、連れて帰ってきた奥さんの大きさもヴィットマンに引けを取らない大きさなので奥さんも灰色狼と思われます。

上記にも書きましたが日本には日本狼が生息していて、灰色狼(大陸狼)は居ませんでした。

では、奥さんはいったいどこから連れて帰ってきたのか

そんなホイホイ異国から輸入した狼を捨てるような人はいないと思いますし、そんな何頭も外来種を野に放っていたら生態系が凄い勢い崩れてしまいます。

しかし、静子の村近辺でそういった事は見受けられないので、ヴィットマンの奥さんは、どこぞの富豪が野に放った訳ではなさそうです。

実は日本狼は日本固有の種ではなく灰色狼の亜種と思われるのが近年の見解で、日本狼は灰色狼の一種だったのです。

それを踏まえると、先祖返りを起こせばより原種に近い体つきになってもおかしくは無いですし、実際、豆柴を飼ったのに予想以上に大きくなってしまったとか、ティーカッププードルを飼ったのにトイプードルサイズにまで育ったとかそういう話を耳にすると思います。

犬の新種を作る場合、例えばティーカッププードルを作ろうとした時、小さい個体同士を掛け合わせ更に小さい個体を生み出しますよね。

そして、より小さくなった個体同士を掛け合わせてもっと小さくと安定させた先が新しい血統となり、飼育方法は問題なかったのに予想以上に大きくなってしまうのは、遺伝子の中に普通サイズだった頃の情報が残っていてそれが肉体に反映されてしまったからなのです。

遺伝子の話なので、当然自然界にもこれと同じような事が起こります。

野生化した豚が猪の様になってしまったという事例もあるので、実は大陸狼だと思っていたヴィットマン一家は先祖がえりを起こした日本狼の可能性も秘めているのです。

ヴィットマンは灰色狼?のまとめ

ヴィットマンをモフモフする静子

引用元:戦国小町苦労譚-農耕戯画-

静子のペットとしても、大いに癒してくれるヴィットマンの謎に迫ってみました。

狼は人には懐かないと言われていて、犬よりも賢いとも言われています。

ヴィットマンは、瀕死に面していた自分を助けてくれた静子に、大変恩義を感じずっと寄り添ってくれているのでしょう。

野生の狼は元々そんなに数は多くなかったと言われており、そして環境省のレッドデータ図鑑によるとと、日本狼の絶滅の理由は明治維新以降、狩猟用の銃の普及や、野生動物に対する日本人の意識の変化によって人為的圧力から著しく生息数が減少したと記されています。

ヴィットマン一家が、絶滅の危機に瀕している狼たちを復活させてくれる未来が待ち遠しいです。