【戦国小町苦労譚】静子は結婚できるのか?相手を考察

戦国と謳っているだけあって、全然、色恋沙汰に発展しない静子ですが、静子だってうら若き乙女なのだから恋の一つもしたっていいと思うのです。

今回は、そんな静子にぴったりな男性を考察していきます。静子とからみも多く史実的にも問題なそうな、前田慶次、足満おじさん、奇妙丸の3人に絞って考えていきたいと思います。

静子の結婚相手は誰になる?

その前に、なぜ優秀な静子に縁談が持ち掛けられないのかを先に考えてきましょう。

静子が結婚出来ないのは年齢

戦国時代の成人は12歳~16歳、そして、大人と認められると子孫を残すために、すぐに子作りに励まなくてはいけないので、そのくらいの年齢が結婚適齢期だったと考えられています。

ここで主人公静子の年齢を思い出してくだきたい。

作中では、静子の年齢は特に言及されてはいませんが、タイムスリップする前は高校生だったことから、最低でも16歳になることが分かっていて、そして信長に仕えてすでに4年が経過していることから20歳はとう超えているのです。

という事は、戦国時代において静子は、既に結婚適齢期を逃していることとなるため、年齢が結婚のネックになっています。

静子の身長が大きすぎる

年齢的不利を抱えている静子ですが、更なる問題がここに一つ。

それはずばり、身長です。

戦国時代の一般男性の平均身長は140cm

現代の一般男性の平均身長はおよそ172cmと言われており、それに比べると戦国時代の人の方がはるかに背が低かったのです。

静子が一般的な体格の女子だった場合、女子高生(17歳)の平均身長は(文部科学省「平成30年度 学校保健統計調査」調べ)157.8cmなので戦国時代の一般的な男性より17.8cmも大きいのです。

戦国時代という背景状、男尊女卑であることは容易に想像がつきます。

今でこそ背の高い女性をカッコイイ、素敵と羨望のまなざしでみられますが、当時は大女と罵られるような状況なのです。

社会的地位が高すぎる

男尊女卑であるという事は、女性が政治や仕事に口出しするなどもってのほかで、ましてや、女性が要職に就くなどありえないことです。

ですが、最初は「どこの馬の骨ともわからぬ輩」と言われていた静子でしたが、信長の信望をあつめ相談役にまで上り詰め、近衛前久(関白右大臣)の猶子(養子)になる話まで出てきてしまいました。

戦国時代は上下関係がはっきりしている社会ですから、部下から上司に「今日この後一緒に食事でもどうです?」などと軽いお誘いなどできるわけもなく、まして、相手は女性となると余計に軽々しく声をかけることもできないのです。

静子に恋心を抱いている本田平八郎も一人で静子に会いに行けないほど、上下関係や外交問題を度外視したアプローチは大変なので、この点からも静子の結婚が遠のいているんですね。

静子の結婚相手として有力な3人を考察

それでは、そんな問題もさして関係なさそうな人物を紹介していきます。

候補① 前田慶次

史実の前田慶次の事跡を記すものはほとんどなく、現在の破天荒な人物像は隆慶一郎氏の小説「一夢庵風流記」を漫画にした原哲夫氏の「花の慶次」が元となっているといっても過言ではありません。

しかし、史実に花の慶次のような人物だったという裏付けはおろか、前田家を出奔するまでの動向や逸話など一切残されておらず、ちなみに作中は出奔前の慶次です。

明確に破天荒だったとわかるような事跡はないのですが、推察するとそうだったのではないか?と思わせるようなものは残っているので、慶次なら年齢や立場など気にせず静子を向かえ入れてくれそうな感じがします。

なにより、史実にあまり記録が残されていないという事は、慶次に何させたって特に問題はないというところです。

なので、出奔前に静子と結婚していてもなんの問題はないのです。

ちなみに、前田慶次は生まれた年は定かではなく、1533年1541年が有力とされていて、作中の雰囲気では、慶次の年齢は25~28歳ぐらいを想定しているのではないか推察します。

タイムスリップした当初は女子高生だった静子も20になっているので年齢的にも丁度いいのではないかと思いました。

候補② 足満おじさん

足満おじさんはご存じの通り静子と一つ屋根の下で長いこと一緒に暮らしていました。

そして、濃姫からされた「静子はお主にとってなんなのだ?」の問いに「命の恩人であり恩師」と答える割に、思い出している内容がラブラブな感じなので、足満おじさんは静子に対して別の意味での好意を抱いているかもしれません。

ちなみに足満おじさんの8巻での推定年齢は33歳になります。

ちょっと年が離れすぎている感は否めませんが、足満おじさんは史実でお亡くなりになっている存在なので、この先静子と結婚してラブラブな生活を送ったとしても、歴史になんの影響ももたらさないので結婚相手としては最適です。

候補③ 奇妙丸

おいおい、まだまだお子様じゃないか?と思われ方も沢山いると思いますが、奇妙丸は信長の跡取りなのです。

静子が結婚したいと言い出したら当然、信長の許可が必要となってきます。

信長はいったい誰なら静子との結婚を許すだろうか?誰に嫁がせることが織田家にとって一番いいか?と考えると奇妙丸に嫁がせるのが一番アンパイのです。

そうなってしまえば、静子は名実ともに織田家の一員になりますし、信長にとっても静子が誰かに騙されたり、拐かされる心配も少なくなります。

しかも、歴史的にも奇妙丸は正室を迎え入れていないため、側室はいるのですが正室はとっていないのでここに静子が納まっても問題は無いでしょう。

年齢は静子の方が最低でも8つほど上になってしまいますが、戦国時代の政略結婚ではありがちな年齢差なので、案外うまくやっていけるかもしれませんね。

戦国小町苦労譚の静子の結婚相手のまとめ

もっと他にいい人がいる、本田平八郎はどうした?という方もいらっしゃるかと思いますが、今回は史実的に問題なさそうな3名にが静子の有力な結婚相手でしょう。

この先静子が恋愛をする機会に恵まれるのか、土いじりが恋人になってしまうのか、楽しみですね。

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