進撃の巨人連載当初からミカサを悩ませ続けてきた原因不明の頭痛。
頭痛の原因については様々な考察がなされてきましたが、最終回でついにその謎が明かされました。
今回はミカサの頭痛の原因と戦いが終わった後の生涯について紹介していきたいと思います。
ミカサの頭痛の原因
ミカサの頭痛は始祖ユミルに頭の中を覗き見されていたことが原因で引き起こされたものでした。
ミカサはユミルを愛の呪縛から解放する存在だった
ユミルがミカサの頭を覗いていたのは、ミカサがユミルを2000年の愛の呪縛から解放する存在だったためです。
始祖ユミルはフリッツ王に愛されたいがため命令に従い続けた
始祖ユミルは本来争いを好まない優しい少女でしたが、始祖の巨人の力を手にして以降はマーレを滅ぼそうとするフリッツ王に従い虐殺を繰り返してきました。
強大な力を手にしてもなおフリッツに従い続けた理由はフリッツへの愛です。
奴隷としてフリッツに仕えるうちにフリッツに好意を抱くようになっていったユミルは、命令に従い続ければいつか愛される日が来ると信じ虐殺に手を貸してきました。
そして死後も「道」に留まり、「巨人を作り続けろ」というフリッツ王の命令に従い続けたことで巨人による殺戮の歴史の元凶となってしまいます。
フリッツの暴走を止められず罪悪感に苦しんでいた
ユミルは自分が生み出した巨人が人々を苦しめていることに激しい罪悪感を抱いており、フリッツへの愛を断ち切らなければと考えていました。
そんなユミルを愛の呪縛から解放する存在がユミルとよく似た境遇のミカサだったのです。
始祖ユミルとミカサの共通点
始祖ユミルがミカサに自分を重ねたのは、
- ミカサがエレンに仕える奴隷であること
- その一方で宿主であるエレンを愛していること
- 本来は争いを好まない優しい性格であること
の3つが自分とよく似ていたためでした。
巨人化したと同等の力を得たミカサはエレンに仕える奴隷になってしまう
山小屋での事件がきっかけとなりアッカーマンの本能を目覚めさせたミカサは、巨人と同等の強大な力を手に入れるのと引き換えに宿主であるエレンに仕える奴隷となってしまいます。
力に目覚めたアッカーマンが宿主を守る奴隷となるのは、リヴァイやケニーの例からも裏付けられますね。
エレンに仕える奴隷となったミカサはエレンを愛する気持ちもあいまって、自分がどうしたいかではなくエレンの命令を優先させてきたのです。
ミカサにエレンを殺させることで未練を解消しようとした
このようなミカサの境遇を自分と重ねたユミルは、地ならしで世界を滅ぼそうとするエレンをミカサに殺させることでフリッツ王の暴走を止められなかった未練を解消しようと考えました。
つまりユミルがミカサの頭の中を覗いていたのは、ミカサとエレンの関係性とミカサのエレンへの愛情を観察して、エレンを殺そうとするミカサに自分の気持ちを投影するためだったのです。
進撃の巨人の原作1巻では、主人公エレンにとってのラスボスは超大型巨人であるように描かれていました。 しかし、第138話「長い夢」でエレンの首を切り落としたのは、エレンにとって家族と同等の存在ともいえるミカサだったのです。 これま[…]
ミカサが頭痛を訴えていたシーン
実際にカサが頭痛を訴えていたシーンはいずれも、ミカサとエレンの関係性やミカサのエレンへの愛情に深く関わる場面でした。
代表的なシーンは地下牢から脱走したエレンがミカサは奴隷であると追求した場面です。
「ミカサがエレンを守ろうとするのはエレンへの好意によるものではなくアッカーマンの習性だから」と言われたミカサは激しい頭痛を起こしました。
エレンに追求されたミカサは自分はエレンの奴隷であることを自覚する一方で、エレンを愛する気持ちは作られたものではないことを必死に訴えようとしていましたね。
このことからも、ユミルがミカサに自分を投影するためにミカサの頭の中を覗いていたことが分かります。
ミカサはその後ジャンと結婚
愛するエレンを自らの手で殺したミカサですがその生涯は決して不幸なものではなく、天と地の戦い終結から時を経てジャンと結婚して幸せな家庭を築きました。
シガンシナ区決戦やレベリオ襲撃戦で死闘を繰り広げてきたジャンとピークですが、最終回目前で地ならしを止めるため共闘して以降ネット上で2人のカップリングが話題になっているようです。 今回はジャンとピークの因縁と2人のカップリングに関するフ[…]
訓練兵時代からミカサを一途に思ってきたジャンですが、その思いがようやく実ったのですね。
ただ結婚後もミカサがエレンを愛する気持ちは変わることはなく、エレンの命日には毎年欠かさずお墓にバラ(花言葉は「愛」)をお供えに行く姿が描かれており、一方ジャンもエレンを思い続けるミカサに文句一つ言わず生涯寄り添い続けました。
ミカサの頭痛の原因は?最終回で判明した驚きの真相!のまとめ
ミカサの頭痛の原因はユミルに頭の中を覗かれていたからで、ユミルがミカサの頭の中を覗いていたのは自分とよく似た境遇に置かれたミカサに自分自身を投影してこの世に残した未練を解消するためだったのです。
ミカサはエレンを殺す運命だったというのはあまりにも残酷ですが、戦争が終わった後はジャンと家庭を築き幸せな生涯を送っていた姿が描かれており救われた気持ちになりました。
進撃の巨人最終回では今回紹介したミカサの頭痛の真相以外にも様々な伏線が回収されていたので、順次考察記事を上げて行きたいと思います。